あらすじ
晴明と博雅に神々の花びらが降りそそぐ
妙法寺の善智内供の長い鼻は、天竺の象鼻天・ガネーシャの因縁によるものだった――神々そして眷属が、桜吹雪のなか自由に舞い踊る!
※本書は、これまで電子書籍化されていないシリーズ100本目「鼻の上人」に、村上豊さんのカラー挿絵を付したオリジナル絵物語です(
2015年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています)
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Posted by ブクログ
陰陽師100本目ということで、4作目の絵物語です。
絵を担当されていた村上豊さんが昨年ご逝去されたということで、自作は別の方が担当されるのか、もしくは絵物語はこれが最後になってしまうのか、ですね。
晴明と博雅の相変わらずの空気感に癒されながら、一足早く桜の季節を味わいました。
このシリーズに流れる情緒溢れる雰囲気がやっぱり好きです。
Posted by ブクログ
村上さんも随分長いこと、陰陽師の挿絵を描かれてるなぁと本を手に取って思っていたら、昨年亡くなられていたとは。
この飄々とした感じのイラストはもう見られないのか、と思うととても残念です。
それにしても鼻にそんなに異物が混入してたら大変だったろうな、和尚さん。毎回踏むほうも大変だ。
Posted by ブクログ
陰陽師絵物語の四冊目「鼻の上人」。
四冊目というものの、他の絵物語持っていないや。どこかで買い求めるのか、求めないのか。それはそのときどき次第ということで。
妙法寺の僧、善智内供の悩みは顎の下まで垂れ下がる長い鼻。悩みを抱える僧の前に蘆屋道満が現れて、という物語。
この長鼻の僧侶の話って、どこかで読んだ気がするけど思い出せない。元ネタを知っていると思うのだけど、どこだっけ?小坊主が食事の際に鼻を持ち上げて、の絵を見た気がするので、どこかで漫画見たと思うんだけどなぁ。思い出せない。
村上豊さん追悼の一冊となりました「鼻の上人」。
昔話の素っ頓狂な部分と、綺麗な場面が魅力的な絵を描く人でありました。陰陽師絵物語は、それを堪能できるものであったのか。
他の三冊も買わねば読まねばなるまいな。