林真理子のレビュー一覧
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このどうしようもない自意識を持て余し。
コンプレックスの塊、葡萄農家の娘・乃里子は、東京に憧れ、共学の進学校に行けばきらきらした青春が待っていると夢を見る。恋、友情、進路、家族。今も古びない高校生の思春期の焦りや戸惑いがここにある。
この本を読んで、うわあああ、となる。身に覚えがありすぎる思春期のグラグラ。今から振り返れば本当に自意識過剰。しかしこんな自意識を持て余したからこそ今の自分があるし、本質的には今も変わっていない。
ここではないどこかにいけば、きらびやかな自分になれる。そう思っていたけど。
え、ここで終わり、という締めに、筆者の勢いを感じる。 -
Posted by ブクログ
バブル時代における「消費による自己実現」を体現するような存在であった著者が、1997年から雑誌『an・an』に連載したエッセイをまとめています。
著者自身もすでに結婚しており、連載中に出産を迎えていますが、80年代の活躍していたころと変わらない、コンプレックスと上昇志向をさらけ出すなどエネルギーにあふれる文章だと感じました。この時代の日本は不況のまっただなかでしたが、だからこそ読者は著者のエネルギーに励まされたのか、それとも冷ややかな思いで受け止めていたのか、すこし気になります。
もっとも、うっかり「バブル時代を経験したひとの上昇志向が暑苦しい」などと発言すると、若いひとから「長期不況を経 -
購入済み
ドラマでの記憶があり、そのつもりで読んでいたら後半はドロドロとしていて
最後は怖かった。
ドラマだと年下の男性との恋愛のイメージが大きかったが、原作は全く違っていた。
主人公の奈央子の生き方は、自由なのに素敵というより『しんどい』というイメージでした。 -
Posted by ブクログ
恥ずかしながら「花子とアン」も「柳原白蓮」も認識しておらず、読み終わってからコメントを確認して知りました。
そのため最後までフィクションだと思い読み進めてしまっていたので、驚きが凄かったです。
燁子という1人の女性が真っ直ぐに強く自分を貫く様子が描かれていますが、時代の波に飲まれず置かれた環境の中でどう幸せをみつけていくのか。
周りからみたら充分幸せなはずなのに、どこか自分を不幸と思っているような貪欲さが垣間見えることに少し苛立ちを感じてしまう気持ちもありました。
ただ人生で自分が幸せだと感じることって本当に人それぞれで、自分が生きている環境、取り巻く世界で大きく変わってくるものだと思います