あらすじ
「父がほんまに愛し抜いてくれたんは、このうちだけや」帯で栄華を極めた男と、父に心酔する娘。贅沢に彩られ昭和の激流を生きた、濃厚なる家族の歴史。着物黄金時代の京都、帯の意匠で一時代を築いたうちの父は、ほんまに立派な人やった。戦中は東条英機はんの私設秘書として飛び回り、戦後の活況で稼いだ財産は、祇園や道楽できれいに使う。あんなに辛い目に遭っても生きてこれたんは、みんな父のお陰や。濃厚な家族の歴史を、きらびやかに描き切る会心作!
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Posted by ブクログ
昔のお嬢様、文化人を知るための歴史小説として読んだかんじ。どちらの感情に共感も感動もできなかった。
ただ、林真理子の描く女としての生き様は深いなぁ。女としての喜びよりも、この作品はプライドと強さと、頑固さが続いたかんじ。