林真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分が熱中できる場所を見つけた主人公の、迷いや自信のなさが少しずつ剥がれ落ちていく様子を見られたのがとても面白かった。学校は毎日行く場所だから、人と違うことをしたり、「一軍」からしたら目立つようなことをして悪口をいわれたりするようなことはしたくない。だから自分を押し殺す。とてもよくわかる。運の良さでトントン拍子に前へ進んでいく人を羨むことも、よくわかる。でも、不安や妬みも大事な人間の気持ちの一つ。そういう気持ちも大事にしたい。熱中できていたはずの劇団練習を続けたい気持ちを抑えて嘘の言い訳でまた自分を押し殺そうとする主人公にかけたお父さんの言葉がとてもいい。「世の中、頑張るコと運のいいコがいる。運のいいコの方が最初は前に出ていくけれど、残るのは頑張るコの方だ。」「頑張るコは目立つ。でもそれでいいんだ。頑張ることを馬鹿にする奴らを、彩希は笑ってやれ」。背中を押せる言葉を、自分は誰かにかけてあげられるのかなぁ。途中から学校の中での立ち振る舞いに迷う事の小ささを認識した主人公の心の成長が際立つ作品だった。あと、悪口大会をする人たちもまた、なにかと不安で不安でたまらない人がほとんど。本当に、気にする必要なんてない。あの子は目立つ?あの子はクラい?それってあなたが思ってるだけですよね?自分だけのスポットライトを全力で浴びる人生を楽しもう。
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Posted by ブクログ
読んでいると、共感できる一節とできない一節が短いスパンで交互にやってきて、「わかるー!!」のアゲと「ちょっと受け入れかねる」のサゲで気持ちが忙しかったです。笑
受け入れかねた部分はおそらく、時代の風潮の移り変わりによるものかも…。
伊勢神宮男の話は、自分も同じように考えていたので大共感でした。
本書の内容と少し逸れますが、
伊勢神宮の式年遷宮、最高位の神社で常若の概念が受け継がれている理由を想像してみると、
高温多湿な日本では食べ物が腐りやすかったから(?)もしくは水が豊富な故に同じ状態で留まることを良しとしなかったから(?)などと想像が広がりますが、
より新鮮なものがよいという考えが、男が女を見る場面においても適用されている、といった見方に共感でした。
同タイミングに読んでいた小説がスペインを旅する物語で、その中に「スペイン人はいくつになっても恋愛を楽しむ」といった記載があったので、日本とスペインの違いについてなんだか色々考えてしまいました。
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久しぶりに週刊文春の連載のまとまったのを読んだ。時期的にはちょうどコロナの波が来はじめた頃のこと。だいぶ以前のことのような気がするのは現在と比べてもあまりにも違う世のなかだったからだろうか。だんだん自粛ムードが高まっていったりマスクが品切れになるようなこと、異常だったよね(非常か?)。
コロナで出かけることが減ったとはいいながら林真理子さんは相変わらずいそがしく活動している。かつては買いものに走ったりしていたのが、ちょっと前は文化人的なお仲間との活動にいそがしい様子で、今回ひさびさに読むとさらに活動の域が変わって国の審議会に呼ばれたり、安倍くん支持的な論調もだいぶあった。しかもこの先には日大の理事長就任なんかも控えているんだよね。
林真理子さん本人にとってもこのエッセイはもう日常茶飯事の日記のようなものなのだろうけど、ほんとに気を張らず思うまま書いている感じだし、ある意味、安定の普通のザ・日本人的な感覚があり気楽に読める。 -
Posted by ブクログ
成熟スイッチ
著:林 真理子
講談社現代新書 2683
人生を俯瞰するという言葉があり、それを見た時、美空ひばりさんの「川の流れのように」を思い出しました。
曽野綾子さんが、雅子様にお話しした、「運命をお楽しみください」という言葉も、どこか納得感があった一言でした
成熟とは、自らがおもって成熟するものではない、すこしづつ人は変わっていって、そして道がひらけていく、すばらしい一言だと思いました
気になったのは次です。
人は、自分が必要とされていると、勘違いで生きている
4つの成熟
人間関係の心得
世間を渡る作法
面白がって生きる
人生を俯瞰する
が本書に流れるテーマです
■人間関係の心得
大好きな、ずっと会いたかった人に会う
少しずつ信頼を得る
人は少しづつかわっていく
自分の視野を拡がっていくと生きやすくなる
男女の距離、友情
■世間を渡る作法
お礼の仕方
人に物事を頼むということは、大きな責任を伴うこと
人にされていやなことはしない
年をとったら、自分ファースト
時間泥棒とはつきあうな
■面白がって生きる
自分に遣ったお金は戻って来る
本物を教えるためにお金をつかう
仕事は、人間力を鍛えてくれる
読書の楽しみ、一人の作家を読み通す
■人生を俯瞰する
家族は自分の成長を写す鏡
人生はこんなふうにアッという間に幕を下ろす
人生とは死に向かうレールに乗っているようなもの
感謝されたいなんて、ちょっとでも思った自分が卑しかった
毎日新しいスイッチを入れながら、自分の変化を楽しむ
目次
まえがき
序章 四つの成熟
第1章 人間関係の心得
章間 私の成熟スイッチ① 未熟者が「長」になるまで
第2章 世間を渡る作法
章間 私の成熟スイッチ② 王道を行くか、センスで生きるか
第3章 面白がって生きる
章間 私の成熟スイッチ③ 生き残るのは変化するもの
第4章 人生を俯瞰する
ISBN:9784065302743
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:840円(本体)
2022年12月01日発行 -
Posted by ブクログ
成熟とはちょっとしたことでいいから何か新しいことをして、昨日とは少し違った自分になってみる。
本文〜
感謝の流儀。
人は、やってあげた事はいつまでも覚えているけれど、やってもらった事はすぐに忘れてしまう。意識的に感謝の気持ちを心に留めておかないと、自動的に「恩知らず」「礼儀知らず」になってしまう。相手からのお礼がなかったりすると、何かをやってあげた側は、軽い失望とともに、ずっとそのことを忘れない。
運のバランスシート。
良いことが続くと悪いことが起こる。悪いことが続くと次は良いことがある。これらは時間軸で俯瞰すると、運の総決算は、良い運と悪い運でいずれはプラマイゼロになる。 -
Posted by ブクログ
表紙が素敵だったのと、
ちょうど日大のニュースでテレビに出ていらっしゃり、
なんか気になっていたときに新刊棚で手に取りました。
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特別じゃないと気づいていた。
でも、なれると信じたかった。
ある日出会ったステラと名乗る女は、
なりたい自分が具現化したような存在だった。
あなたがいつか感じが気持ちが、ここにある。
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本作、林真理子さんの初小説の改版だったのですね!
短編が2作品です。
表題作の「星影のステラ」と「だいだい色の海」。
まったく改版と知らずに読んでいて、
なんか時代感じる…と思ってました。苦笑
「星影のステラ」は勝手なイメージですが、
林さんぽい感じがしました。
理想と現実と憧れと閉塞感、そして嫉妬。
読んでいて面白かったのは「だいだい色の海」でしたが、こちらは主人公がクズすぎて好きではなかったです。苦笑
なんだろう、この作品は新しい表紙のためにある感じです。
好きです、表紙のイラスト。
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