あらすじ
田中みな実、絶賛!胸に刺さる名作第4巻。
田中みな実、絶賛!!――「傲慢、身勝手、したたか? 嘘がなくてブレない潔さがそんな言葉を凌駕する。ああ、こんな風に生きてみたい」
戦火をくぐり抜け、命からがら愛する故郷に帰ってきたスカーレット。そんな彼女を迎えたのは、何もかも敵軍に奪われ、全てを失った農園タラだった。母は疫病で命を落とし、父親は変わり果てた姿に。絶望の淵に立たされたスカーレットは、それでもタラの大地の土を握りしめて誓う。「神さま、見ていてください。必ず生き抜いてみせます。そしてこの戦いが終わったら、私はもう二度と飢えはしません。そのために盗みや殺しを犯すことになっても」。
敗戦、疫病、死、再生…。今だから胸に刺さる永遠の名作『風と共に去りぬ』を、林真理子が鮮やかに甦らせる!衝撃の第4巻。
感情タグBEST3
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戦争により敵に怯え、
厳しい飢えにも耐えることになったスカーレット。
あまりにも空腹のあまり、
泥だらけの傷んだ大根を嚙じるシーンは悲しくてたまらない···
お嬢様育ちのスカーレット。
見た目の美しさもプライドもかなぐり捨てて、
驚異のたくましさをみせる!
息が詰まるような苦しさの中、
なりふり構わず行動を起こす姿に、
この先どうなっちゃうの〜?!
ってな感じで、
このあとの展開も楽しみです♡
Posted by ブクログ
戦火からは一旦逃れられたものの、食料や人手不足に悩むスカーレット。自分で綿花を摘んだり侵入者から家族を守ったりと結婚前では考えられなかったことばかり。アシュレへの想いだけは変わらないがアシュレの方も変わらない様子。この後の展開を舞台版で知ってるだけにどういう形で変わっていくのかとても楽しみ。
Posted by ブクログ
軍隊に入ると言うレットに置き去りにされながら、這う這うの体でアトランタを脱出し、タラにたどり着いたスカーレット達だったが、母親のエレンは、前日に命を落としていた。
二人の妹も病床に伏せっていて、頼りになる筈の父親も、うわ言を言うばかり。
長男のウェイドと、出産を終えたばかりのメラニーとその息子。使用人のプリシーを連れて帰ったスカーレットは、暗澹たる思いに沈んでいった。
それでも「いつまでも悲嘆に暮れている訳には行かない。この人達を食べさせるのは、自分しかいない」と食べ物を探しに菜園に行くスカーレット。
そこで、彼女は、過去の自分に訣別し、目の前の現実をちゃんと受け止める覚悟をした。
「私は北軍なんかに負けません。必ず生き抜いてみせます。そしてこの戦いが終わったら、私はもう二度と飢えはしません。そのために盗みや殺しを犯すことになっても。私はもう二度と飢えません」と神に誓うのだった。
腐った土付き大根を齧って、天に誓うあの感動的な映画のシーンが目に浮かぶ。
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2巻まではほんとにバカなパリピの女の子だったスカーレットが戦争体験によって勇敢で行動力のある女性に変貌を遂げたのが3巻。この4巻では南北戦争が終わっての話がメイン。
ついにアシュレが帰ってくる。あんなに素敵なアシュレだったのに、貴族ののほほんとした生活が出来なくなるとほんとにダメ男である。
それでもスカーレットはアシュレに夢中。
スカーレットのストーカー気質は凄まじい。
4巻はほとんどレットバトラーが登場しなかったけど、次に2人が再会するのはいつなんだろう
Posted by ブクログ
スカーレット、友だちにはしたくなきけどいざという時はほんとに頼れる。
好きでもない、むしろ嫌いな恋敵のメラニーの赤子を取り上げ、北軍が迫る中アトランタをあとにし、産後間もないメラニーと赤子をを連れてタラに無事にたどり着くとは。
レットバトラーは途中で彼女を見放して行っちゃうし。
這々の体で辿り着いたタラはには、最愛の母エレンが病死しており、気が抜けた(呆けた?)父ジェラルドと病に伏してるふたりの妹と黒人の使用人の数人がいるのみ。
そしてあの緊迫感あふれる北軍の兵士を射殺する場面も。
映画では、馬小屋かどっかだと思ってたけど、タラの屋敷の中(キッチン)だったのね。
この長い小説の中ではこの4巻はある意味、クライマックスといってもいい。
アシュレは、帰ってくるけど、およそ使えない男だし、
それでもスカーレットはまだ目が冷めない。
メキシコへふたりで逃げましょうなんていってるよ。
失念してたけど、”ウィル・ベンティン”というタラに辿り着いた義足の兵士、この男性がアシュレと違って、実質的な仕事は何でもできてスカーレットたちを助ける、こんな素晴らしい人出てきたっけ?
まぁ、ともかくスカーレットがアシュレを「私があなたを幸せにする」と誘ったとこで5巻へ続く。
一気に読みたくなるわ。
Posted by ブクログ
タラで誰も頼れず悪戦苦闘する日々。そして、とうとうアシュレが帰ってくるが、何と情けない男だろう。スカーレットがどうしてこんな男に惹かれるのか全く分からない。