あらすじ
林真理子×『風と共に去りぬ』激動の第3弾。
「最後は我々が勝つ」という希望もむなしく、敵にじりじりと追い詰められる南軍。戦争は日に日に泥沼化、大好きなパーティーやドレスはもちろん、食料も物資も底をつき始め、出征したボーイフレンドたちは次々と命を落とし、スカーレットはいよいよ戦火が間近に迫ることを実感する。愛する母の待つ故郷タラに帰ろうとするものの、一緒に暮らす恋敵メラニーの出産が迫り身動きが取れず、いよいよ街に取り残されることに。誰の助けも望めなくなった時、スカーレットは覚悟を決める。
誕生から80年以上を経て今もなお世界中の話題をさらう永遠の名作が、マリコ・マジックでポップに鮮やかに甦る!わがままで高飛車なのに気づくと共感してしまうヒロイン・スカーレットの痛快モノローグ、文芸・映画史上最高の「愛の告白」場面……。「いつか読みたい」なら今こそ!恋と戦争を描く激動の第3巻。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
敵が間近にせまり、
死の危険を感じながらも
義理の妹の赤ちゃんをとりあげるスカーレット。
恋い焦がれる男性、アシュレの子どもでもある赤ちゃん。
どんな気持ちなのか想像するだけで胸いっぱい···
そして戦火の炎の中、
スカーレットを街から連れ出したのは
大嫌いな男、バトラー。
ムカつくけどかっこいい♡
そして
生まれ育った家になんとか帰ったスカーレットを待ち受けていたのは、
悲しい現実だった···
怒涛の展開にもぅ〜くぎ付け。
だんだんスカーレットがたくましくなっていく様も見もの。
深夜の読書が止まりませぬ(*_*)
Posted by ブクログ
風と共に去りぬはかなり依然に読んだがあまり印象がなかったが、この本は面白い!スカーレットの視線で物語が進みリアルに人間模様や社会の出来事が手に取るようにわかった。もう一度映画で見たいと思った。
Posted by ブクログ
戦争がどんどん激しくなりついにアトランタを抜け出しタラにたどり着くところまで。アシュレに言われてしまったがためにメラニーを見捨てられず、戦火の中での出産を手伝うことに。
若い人だけでなく老人や子供まで出征していく様子や物資がなくなっていく様子がこんなに細かく書かれているとは。アトランタ市内の描写が細かいので略地図が欲しい。帰ってきたタラは焼き払われてはいなかったものの、母親が死に父親は弱り妹たちは瀕死という状態。
プリシーの役に立たなさ(お産のことが何もわからない等)が読んでるこっちもイライラするレベル。そしてアトランタから出てついにレットがスカーレットに告白。ここからどうやって結婚に向かうかとても楽しみ。
文庫としては薄い方だがその分細切れになっている感じがするので、もう1.5倍くらいの分量で1冊になっているといいなとは思う。
Posted by ブクログ
シリーズ3
楽観的な南部人の見方に反して、南部戦線の中央部も、激戦の末、北軍の手に落ちた。
アシュレも行方不明となり、アシュレの子供を孕ったメラニーを介護することになった、スカーレット。
戦争は、日に日に泥沼化、食料も底をつき始め、戦火が、間近に迫ることを実感したスカーレットは、故郷、タラの母の元に帰ろうとしたが、メラニーに出産が迫り、身動きが取れずにいた。
この巻で、敗戦色濃い南軍が、敵軍に爆弾を取られないために、工場や倉庫を爆発させている最中に、スカーレットとレットバトラーが、タラに帰るため、おいぼれ馬車に乗り、そこを突破する場面が出てくる。
有名な映画の一場面が、目に浮かぶ。
今は、映画館で上映不可能になったと言うが、
上映反対したところで、
黒人奴隷の過去は、消せないし、過去は消せない。
二度と映画館では観られないのか。
仕方ないから、家で、DVDでも引っ張り出して、
ゆっくり観るとしよう。
Posted by ブクログ
北軍が攻めてくる中メラニーの出産のためアトランタに残るスカーレット。命がけの出産と焼け落ちるアトランタをレッドの探してきた馬車で逃れる。南軍の兵士になるというレッドと別れやっとたどり着いたタラ。生きることに貪欲なスカーレットの姿が眩しい。