あらすじ
マリコ流大河ロマン、血湧き肉躍る第2巻!
「小説の面白さに我を忘れる、あの感じをぜひ味わってほしい」――自身を作家へと導いた名作『風と共に去りぬ』を、林真理子がポップに甦らせる一人称小説第2巻!
パリピ気質で男の子にモテることが大好き、わがままで思慮が浅く、まわりの女子ほぼ全員を敵にまわすスカーレット。郡一番のモテ女を自負していたのに、愛するアシュレに告白してまさかの玉砕。彼は、スカーレットいわく「ダサい女」メラニーと結婚してしまい、プライドはボロボロ。彼への当てつけに思いつきで好きでもない男と結婚するも、2か月で夫は戦死、16歳にしてまさかの未亡人、17歳にしてまさかの母親に!
喪服を着続ける田舎の生活にウンザリ、救いを求めて大都会アトランタへ出てきたけれど、そこは思い描いていた天国ではなかった。そんなある日、パーティーに出かけるチャンスが。そこで再会したのは、この世で一番会いたくなかった男レット・バトラーだった……。
「面白すぎる!」「サクサク読める!」「スカーレットのキャラが最高!」……と反響続々。最強ヒロイン・スカーレットの波瀾万丈な人生を描く、血湧き肉躍るマリコ流大河ロマン!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
16歳で未亡人、
17歳で母になったスカーレット。
喪服を着ておとなしくする日々。
本当はハデな生活をしたくてうずうず。
そんな彼女に近づくのは、
フェロモン系男子、レット・バトラー。
やたら失礼だし強引なんだけども、
スカーレットは突き放すことができない。
腹立つけど魅力的♡
一方で、スカーレットが恋い焦がれるのは、
義理の妹の、夫。
不毛な恋に燃えております。
恋模様に目が離せず、
深夜に一気読みなのでした。
Posted by ブクログ
アシュレが自分を好きと思い込んでいるイタいスカーレット、鈍感力発揮しまくりのメラニー、スカーレットが自分のことを好きだとわかってメラニーのことを頼むアシュレ、となかなかに若い3人がいるから、レットの大人の対応が、すごくカッコよく見える。
といっても、スカーレットがだんだん大人になっていってるのが、感じられる2巻でした。
Posted by ブクログ
慈善舞踏会から戦争が激しくなっていくあたりまで(黄色のサッシュを付ける場面もこの巻)。一人称の文章という事はその人の考え方視点になるという事で、メラニーや他の人物はそれぞれに考えがあるのかもしれないけどスカーレットの目だとこんな風に見えるのかと新鮮。薄いしサクサク読めるのであっという間すぎ。戦争がはじまると物資が少なくなっていく様子もリアル。
Posted by ブクログ
シリーズ2
未亡人になったスカーレットは、メラニーとピティ叔母さんが住む、アトランタへやってきた。
都会的な都市に、心弾ませるが、南部の古いしきたりや、口うるさい近所の奥方の目があった。
バトラーの訪れに、密かに心弾ませるスカーレット。それを快く思わない人々。
そして、戦争は激化し、南部の敗戦が色濃くなってきた。
林真理子さんにかかったら、スカーレットは勿論のこと、メラニーさえ、軽い女性に思えて仕方ない。
Posted by ブクログ
自業自得とは言え好きでもない夫とあっという間に死に別れ、子持ちの未亡人となったスカーレット。
メラニーを悪く言うけどメラニーほどいい人はいないじゃないか?メラニーを悪く言うな、スカーレットは2巻でもまだバカなお子ちゃま。
とはいえ未亡人は死んだように生きなければならない時代って恐ろしい。同情の余地あり。
噂話が光速で飛び交い、少しでも人と違うことをすれば叩かれるアトランタの街。
これは私が働いているおばちゃんだらけのスーパーとそっくりだ!
職場では私は美しくはないけどスカーレットだ
Posted by ブクログ
だいぶ勝手だけど人間らしいというか、素直というか。自己肯定感の低い私にはスカーレットを少し羨ましいと思う。
戦争で大変な時代、男女も肌の色も差別の酷い時代にめげずに生きるスカーレットが次はどんなことを思うかな?と思うと続きが楽しみ。
名作なのに深く考えずに、のんびりおきゃんな気持ちで読める本。
Posted by ブクログ
2巻でもスカーレットの自己チューぶりと自惚れの強さは健在。
前作で愛するアシュレから振られやけくそで結婚したものの、夫・チャールズ・ハミルトンは挙式から二ヶ月後に病死。
17歳で未亡人となったスカーレットのお腹にはチャールズの子が。
1巻から波乱万丈だったが、本作では超強力キャラ、レット・バトラーの存在が際立ち目が離せない展開に。
南北戦争のさなかでも戦争を楽しいと言ってのけ頭の中は男にモテる事で一杯。
レットなんか大嫌いと言いながら自意識過剰に振る舞うスカーレット。
17歳と33歳、二人の今後の恋の行方が気になる。
Posted by ブクログ
スカーレットの過剰な自信と、レットの開き直り、人間味が溢れてる。計算尽くめな思考や策略と、腹黒さ満天なところが、このシリーズのお気に入り。スカーレットの視点で繰り広げる林真理子さんの大胆な翻訳がつぼです。
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1860年頃を舞台にしたアメリカ南部の話。南北戦争真っ只中。戦争による兵士の疲弊も、戦地へ送り出し帰りを待つ兵士の家族も、戦争への物資の供給による貧困も、自分が経験したことがないものだから、読んで知ることがほとんど。スカーレットとレットとのやりとりがあまりにも滑稽だから、戦争による深刻さや悲惨さはなかなか心に染み込んでは来ないけど、やはり戦争は起こらないに限ると思うばかり。
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国が違えば、一つ一つのしきたりも異なるものだけど、伝統文化が束縛やしがらみになることとか、自由が無作法と捉えられることとか、そういうのってどこにでもあるんだなあ。今の日本の制度や文化にすごく満足しているわけではないけれど、平和で自由度も高いと感じられるところにおいて、わたしは日本で生まれて日本で暮らしていて幸せだなと感じる。時代背景は違っても、謀反を唱えたり企てたり起こしたりする人はどの時代にもいるわけで、でもみんなが全員納得することは極めて難しいわけで。自分の気持ちを押し込めながらしたたかに振る舞う人の言動から、そこに欅坂46の「不協和音」とか「黒い羊」とかのメッセージ性と相通ずるものを感じた。読んでいると無意識に色々なことと考えをリンクさせられるけど、少しもくたびれない。むしろ、それを楽しめて気楽に読めるので、おすすめです。