あらすじ
宝塚の娘役・千花
名門一族出身のライター・萌
花の盛りのように美しい娘たちに忍び寄る、翳(かげ)りの季節
絢爛と頽廃。林真理子文学の名作!
「私たちって、ずうっと不幸にならないような気がしない?」。
宝塚の娘役・千花は歌舞伎界の御曹子・路之介との恋に浮かれ、
親友でライターの萌は年上の映画評論家・三ツ岡との贅沢な不倫に溺れている。
二人の美しい娘たちの前には、甘やかな未来しか広がっていないかに見えたが……
上流社会を舞台に、幸福の絶頂とその翳りを描き切った傑作恋愛長編。
解説・酒井順子
※この電子書籍は2007年1月に刊行された文春文庫の新装版を底本としています。
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Posted by ブクログ
お嬢様を書くことが上手な作家。
贅沢がいけないものであると書いてるわけではないけど、お金持ちでも哀れというか、そういうハズレくじを引くことだって多々あるのよね。
不倫だったり、結婚したいと思ってた人があっさり他の人と結婚したりとか。
奇跡を読んでからだったので、なんかだれかの歌舞伎役者のことをイライラして書いてる節でもあるのかな?とか思ったり。。
Posted by ブクログ
こういう「お金持ち」の世界を描写することにかけては筆者は他の方より一枚上手だとつくづく思う。これを記している2022年9月は、原田さんの「3,000円の使いかた」のような、より大衆向けの著作がもてはやされていることを考えるとなおさらその感が強い。
まず、キャラクターがそれぞれ確立されている。そして、女と男の関係性が、やはりうまく描かれている。
この作品を読み、男性の女性に対する扱いも「お金のある人」「女性との出会いに恵まれた人」は、私のような庶民とは異なるのだなあと痛感させられる。
Posted by ブクログ
トレンディな感じの話。お金持ちの家に生まれた若くて綺麗な女の子が主人公なので、おしゃれや恋の描写は楽しいけど、人生それだけじゃ幸せにはなれないんだな〜と痛感。
Posted by ブクログ
飛び抜けて美人でまだ20代半ば。。。
ちょっとしょーもない男に引っかかってしまっただけ!人生まだまだこれからだょ!
と、声をかけてあげたくなった。
この子達のその後の幸せになったストーリーも知りたいな。