林真理子のレビュー一覧
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わがままで、楽しいことが大好きで、世間知らず。そんな、ちょっと頭の悪いスカーレットが、人生の荒波の中で、大人の女性に成長していく物語。
それが、私の中での『風と共に去りぬ』の印象だ。
そして、この本は、スカーレットの一人称によって語られていく。
一人称なので読みやすく、スカーレットは物語の始まりにおいて16歳なので、同世代の人たちには共感(あるいは反感)が得られるだろう。ただ、その分、子供向けの文章、という印象がぬぐえない。同じ物語ならば、元の『風と共に去りぬ』を読んだ方が良いのではないだろうか。
スカーレット目線なので、どこまで奴隷制度などの時代背景に迫れるかは疑問が残るところではあるし。い -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分にとっての『風と共に去りぬ』は、思春期に読んだこともあり
とても大切な物語だ。
スカーレットはけして友達になりやすそうな女の子ではないのだが
憎めないチャーミングさがある。
教科書で習った物事の表面上しかわかっていなかった私にとって
奴隷解放は良いことだと思っていたので
この本で物の見方が変わるきっかけにもなった。
この小説は、スカーレットの一人称になっており
”鮮やかにポップに現代に甦らせた”というコンセプトのようで
恐らく『風と共に去りぬ』を読んだことがない人にとって
とても読みやすくなっているのだと思う。
現代版にアレンジされているというわけでもなく
大筋は変わらない。
ただ原 -
Posted by ブクログ
ネタバレ林真理子の「中島ハルコの恋愛相談室」を原作とする漫画化。
今回のラインナップは
・東大卒という学歴で男に引かれ恋愛できない体質の三十路女
・中島ハルコは男社会の中でどうやってのし上がったのか
・リストラにあったエリート中年から毎日モラハラを受ける専業主婦
・美食レポ力は一級品だが、それがたたってデブになってしまったバツイチの御曹司
の4本。いずれも登場人物たちの心の機微を読み取り、その人の人生行路まで見据えて、ずばっと切り込んでいくところが痛快。
私は原作は読んでいないけれど、東村先生によれば、原作をほとんど改変していないということ。でも、お悩み相談において数々の千里眼を発揮してきた先 -
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主人公は42歳のアナウンサー。
42歳って、焦りも諦観も、まだまだ自分は…という思いも持つ微妙な年頃だと思う。ことさらこの主人公は、一般的な会社員ではなく、女子アナという衆目にさらされる仕事。つらいだろうなと思う。年を取ることは悲しいことでもみにくいことでもないのに、それを笑おうとする風潮はいただけないなと思う。
巻末の中井美穂との対談で、著者は言う。
「(この小説で言いたかったことは)失った青春を取り戻そうとする行為は、果たして幸せにつながるのかということ」とある。
恋愛に限らずそうだと思う。なにしろ42歳だから。でもそんな日々を過ぎれば、諦念という言葉は違うけれど、なんとなく過ぎ去った気