【感想・ネタバレ】葡萄が目にしみるのレビュー

あらすじ

葡萄づくりの町。地方の進学高校。自転車の車輪を軋ませて、乃里子は青春の門をくぐる。生徒会の役員保坂に寄せる淡い思い。ラグビー部の超スター岩永との葛藤。冴えない容姿にコンプレックスを抱き、不器用な自分をもどかしく思いながら過ごした思春期――。目にしみる四季の移ろいを背景に、素朴で多感な少女の青春の軌跡を鮮やかに描き上げた感動の長編小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

高校生のころ読みたかった…!
私も主人公と同じく地方の高校で過ごしていたが、この本にこんなに共感できるなんて…と衝撃だった。
当時、自意識ということに気づきたかった…笑

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2024年10月24日

Posted by ブクログ

自身が中学生の時,表紙に描かれていた可愛い女の子に惹かれて購入した一冊.十年くらい前に一読したはずなのだが,訳あって(ネタバレになるので詳細は控えるが,つい先日発売された本ガチャである)紫の美しいカバーの本をお迎えした.
youtubeで本作のドラマ版を観ることができた.しかし,かなり設定が異なっていて困惑したが,どちらとも自身にとってはおもしろかった.
読み終わって感じたのは,自身(20代)よりも少し先輩方(30-40代)が読まれた方が共感する部分が多いのではないのかと思った.

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2023年08月20日

Posted by ブクログ

個人的な大好きな小説。もう、主人公の乃里子の心の動きには共感しかない。嫉妬、恨み、落胆。
読んでるうちに、身に覚えがある感情すぎて
泣きそうになる。

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2023年02月01日

購入済み

今を客観的に共感できている

主人公も感情の起伏はあるが
どちらかといえば
良くコントロールされている。
主人公は良くも悪くも
とっぷりと深く経験することから
免除されていて
それでいて
自分と周りの
幸不幸を客観的にとらえ
深く共感できる性質なのだろう。
直接経験がたとえ乏しくても
ずいぶんと洞察に富んでいると思う。
今の学校生活の在り方の
ある場合を良くとらえて書いている。
もちろん、今といっても
だいぶ前だろうが。

主人公と岩永、それから祐子とかも
意外な面があって
読むのも面白いし、
人間って多面的だと思うし、
基本的にここに出てくる人は
悪い人ではないようだ。

#笑える #エモい #タメになる

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2022年06月11日

Posted by ブクログ

中学生の時の課題図書でした。
25年振りにもう一度読んでみました。
当時は全然内容が頭に入らず、仕方なく感想文を書きました。
今回は主人公の微かな気持ちの移り変わりも読み取ることができ、とても楽しく読むことが出来ました。
自分も大人になったんだなと感じた一冊でした。

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2021年12月23日

Posted by ブクログ

すごく好きな小説だった。
ノリが自分と少し似ている部分があって、客観的にみたな自分はこう見えていてこう思われているんだなとおもった。
岩永の秘密がバレた時のシーンが好き。

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2021年08月16日

Posted by ブクログ

中学生の時に初めて読んで「なんでこの人私の頭の中が分かるの!?」とひどく狼狽した。
以来、何度も読み返している。
みんなが憧れる男の子に対する気持ち、自分の容姿に対するコンプレックス。
青春だね。

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2020年11月25日

Posted by ブクログ

すごいインパクト。甲州弁が最高。
林真理子、偉大。エッセイしか読んだことなかったけど、小説にもこんなに自分を赤裸々に書くんだ!とあっけにとられた。
これを読む前に読んだ対談で、辻村深月が、「この小説は私のことだと思った」と言っていたけど、たくさんの人にそう思わせていると確信した。
これ、もっと前に読んでいたかった。高校生の時に、と思って発行年見たら、初版は私が中学の時ではないか!
これ読んでいたら、きっともっと、美しい高校生生活が過ごせていたはず。肉肉しかったり汚かったりする道は乃理子先輩が歩いてくれているんだから。
付け足しとして、空気感が、深沢七郎とちょっと被っていた。二人が高校の同窓生だからかしら。

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2020年11月10日

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コレ、ヤバイ。
就職氷河期世代の私からすると、林真理子さんの描く世界は、私が田舎の女子中高生をやってた頃、なぜ東京に憧れるのか、の理由が全てそこにある。
そして女子アナブームの頃の私は、テレビに映る女子アナよりもFM曲のディスクジョッキーが憧れだった、そして主人公ノリコのように野暮ったい私、東京で輝かしい女子大生をやるんだー、そんな憧れを抱いてた時代が懐かしい。

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

朝日新聞の文学紀行の山梨で紹介していた本である。山梨のブドウ農家のジベルリンを手伝っている場面から始まり、中学高校が主になっている青春日記である。大学時代を飛ばしてDJ時代で高校時代の同級生でラクビーのエースとなった男性と出会う。
 主人公の乃里子は作者の私小説のような感じがする。

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思春期特有の過剰な自意識や、閉ざされた空間の人間関係がかなりリアル。
当方田舎の高校に通っていたため、主人公を取り巻く人間関係に覚えがありすぎて思わずクスリとしてしまった。
主人公が大人になってからの描写があっさりしていたため、彼女を含めた人間関係などのエピソードがあればいいなと思った。

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2023年04月02日

Posted by ブクログ

容姿の劣等感、盲目な妄想、嫌な感情があるのに仲良くしてる友達。中高生の苦々しい感情が思い出されてひりひりするがそれが良い。
乃里子は青春のつじつまが合ったのかな。

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2023年02月07日

Posted by ブクログ

青春小説
女子高生が主人公
中学編もちょっとあり
高校生活が描かれていてやはり恋愛系の内容も
当然あって揺れる気持ちが青春してるなぁと感じました
会話は山梨弁で語られていてさすがに著者の地元が
舞台であることがわかる
もしかしたら主人公は著者自身のことも大いに
語られているのかもしれない
青春小説ってやっぱ好きかも

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2022年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

葡萄が目にしみるを読んで。

林真理子さんすき。女の子のキラキラ、葛藤、自意識の移り変わり?表現がとても上手で、すき。

乃里子が他人事とは思えず、むしろ素直で清らかで魅力的で仕方なかった。
男子はみんな乃里子が好きだったんだと思ってしまった。
スクールカーストの経験って、比較的下位にいた自分からすると、華やかな子たちへ抱いていた想いは今になっても鮮明な憧れで悔しさで。男の子たちにちやほやされることを妄想することだってあったし。
林真理子さんの綴り方のおかげで素敵なものに感じることができた。

大人になってからの乃里子。素敵だった。すっかり憧れてた東京をものにして、大人の女性になって。
そこで再会した岩永くん。
当時の気持ちが褪せることなんて絶対ない。恋愛、好きとか、男とか女とか、そんな感覚ってやっぱり素敵で。

読んだ直後は、泣きたいような、読み終わった達成感もあって放心してしまったけど、
一瞬心がぽっかりと。
徐々に、本当の自分、自過剰な自分、卑屈な自分、周りと比べて自信のない自分、その中でも好きなものには正直にいたい気持ち、大切にしたい気持ち、素直になりたいなって思えた。
自分を大切にしたいなんて、とっくに知ってる。
改めて思えた。
若い。でも若くない。やりたいことをしよう。

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2021年08月15日

Posted by ブクログ

思春期の自意識過剰さがリアルすぎてやばい。
ちょっと大げさだけど、こうだよね女子って笑
学校の女の子たち、従姉妹、母親、近所の服屋のおばさん…出てくる女全員リアル。
ほんとに女の描写の天才。
この本に共感しない女性はいないのでは。

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2021年01月31日

Posted by ブクログ

学生時代のリアルな感情が描かれていてすごく共感した。
ああこんなこと思いながら学生生活を送っていたなぁと、恥ずかしくもなりながらスルスル読める作品だった。
青春だったなぁ。

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2021年01月15日

Posted by ブクログ

自分が理想とする青春が送れない原因を自分ではなく環境に求める主人公をみていると自分の古傷がえぐられるような気持ちになりました。
これがありがちな少女漫画なら、高校に入るときや大学に入る時にダイエットしたり自分磨きをしたりして「〇〇デビュー」を果たすんだろうけどそうではないのがとてもリアル。
自分が「こうありたかった」と願う理想の生活を送る、カースト上位の女子達が意外に平凡な人生で手を打っているのをみてほくそ笑む感じもいたたまれない気持ちに。
ある意味もう読み返せないかもしれない、そんな小説でした。

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2020年10月18日

Posted by ブクログ

田舎の進学校の様子が、昭和61年に描かれた作品とは思えないほど、現在とも変わらないことにびっくりした。

冴えない自分に激しいコンプレックスを抱えるあまり、自意識過剰で、自尊心は強い。

まるで自分を見ているかのようで、ページをめくりながら共感と羞恥で苦しくなった。

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2020年08月27日

Posted by ブクログ

風景描写や思春期の心の揺れが瑞々しく、昔の自分を重ね合わせてみたり共感できるエピソードがたくさんあった。
田舎っていいな。
夏休みに読むのにピッタリ!

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2020年08月12日

Posted by ブクログ

軽やかで読みやすいんだけども、蓋をしていた自意識が生々しく描かれてて痛い。。
全身で生きてるからこそ紡がれる言葉と心情。どこかで克服したと思ってても自分の心の底に少なからず存在し続けてるモヤモヤだからラストも納得。人生色んな側面があるけど、結局は愛されたい人に愛されるか?という点に幸せが終着する気もする。

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2020年08月10日

Posted by ブクログ

自意識〜〜〜

気持ち悪いくらいリアルな青春小説。
なんの努力もしないのに自尊心は強くて自意識過剰。ここまで開けっぴろげに書かれたらもうどうしようもないな。林真理子すごい。ここまでリアルに書けない。書きたくない。
恋したいよりも愛されたい。どちらかと言うと肉欲。

ラストはノン的にはバッドエンド派。まだまだ終わらない。

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2020年05月06日

Posted by ブクログ

恋して思うことを隠さず正直にかいた物語だと思う。
まあ、のりこみたいにはなりたくないけどタイトルに惹かれて読んでみたら良くもなく悪くもなく…という感じ。

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2020年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昭和の景気のいい時代といい、葡萄畑が広がる風景といい、
自意識過剰な体格の良い本好きな少女といい、
林真理子の自伝的小説なのか。

葡萄作りの裏側(と言って良いのか…)も地元の人ならではの描写で、
他の小説ではなかなか読めない気がする。

小説の雑誌を買ったり、アンネの日記に憧れて鍵付きの日記帳を使ってたりと本好きとして共感出来るところも。
(アンネは読んでなかったけど…←)

見てはいけないモノを見てしまった衝撃や(勝手に)裏切られたような感覚、
違うグループの女子やいつも一緒にいる友達への嫉妬なんかがいちいちリアル。
この歳になってある程度引いた目線で読めるから、
面白いと思えるのかも。
十代の時に読んでたら…どうかなぁ。
面白いけど、痛々しくて恥ずかしくなってるかも…。
ページをめくる手が基本は止まらないけれど、時々進まなくなるような…。
逆に救われるかもしれないけど。

林真理子の本を一冊読むのは初めてでしたが、
青春小説として名作だと思います。

あと、大人になってある程度成功してからの最後がなんとも言えなかった…。
葡萄のように甘ずっぱい学生時代の部分で終わらないのも、
林真理子ならではなのかもしれない。

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2018年05月20日

Posted by ブクログ

読む前に想像していた以上に、容赦ない内容だった。

自分と周りと比べて計り知れないブスさに落ち込む。
周りにどう見られているかを取れかかったスカートのプリーツ以上に気にする。
恋をする、ではなく恋に恋している。
友人の無遠慮な言葉に怒り執着し続ける。
……………。

ああああ歩く自意識過剰だった暗黒時代が一気に思い出されたではないか!!
そうだよ、これが郊外の現実。
結局スポーツもワルさもかっこよくこなす岩永みたいな奴が頂点に立つのがもう郊外シナリオで決まっているんだ。
もう10代の頃のことは引きずってないと思っていても、誰よりも気にしているダサい自分…。 

この小説、クラスの1軍だった方達はどんな気持ちで読むんだろうか。

あと、あんなに読みづらい解説を読んだのは初めてでした。

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2023年11月08日

Posted by ブクログ

どこにでもいるような、ちょっと自分に自信のない田舎の女子学生の恋愛小説。
起伏もドラマ性もない日常を描いているからこそ、主人公がより身近に感じられて、その心情描写に惹き込まれる。

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

なんかなあ…
文学性がないわけじゃないけど自分の中の嫌いな自分と向き合うことを強制してくる感じがきついんだよな
それでいて一度読むと不快な感覚がやめられなくて一気に読んでしまうという
ほんと一部の女流作家ってこういうの上手いよね
山田詠美とか村山由佳とか林真理子とか村田沙耶香とかさ
ここまで不快にさせるのも表現力ってことかな
これを「淡い」とか「若い」とか「切ない」とか言えるほどわたしはまだ成熟できてないです
ひたすらにグロくて生々しい
ここの感想のみんなは大人だな…わたしは山﨑豊子くらい程々に男性化してる女性作家が性に合ってるのかも…

あと田舎のスティグマがめちゃくちゃ強くてびっくり
これ読んだら田舎とか怖くて住めないわ
さすがにフィクションと言ってください

あとほんと女って生まれ持った容姿で人生変わるよね
いや、1番のファクターは教育だけどさ
同じ教育レベルの場合は容姿次第で1ステップくらい階層移動が起こるレベル
今日子ちゃんも最後華やかな職業就いてたでしょ
そういうところよね 作者はほんとよくわかってる
ほんと残酷

あと、モテる男に向ける女の眼差しもよーくわかってるよね
性的魅力一点突破型のチャラい男を女は惹かれつつも基本は警戒する 自分のガードに自信がないから
そんな気がする


追記
村田沙耶香の「しろいろの、〜体温」と同じ読後感って言ってる人目が飛び出るかと思った
読んでる本がわたしと同じやんけ
読後感が同じかはわかんないけど(あっちはハッピーエンド?)なので
でもスクールカーストの描写がガッツリ入ってるところは同じ

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2022年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物ぜんいんの葛藤が描かれていて、読んでて共感しやすかった。祐子が最後に人気な男の子と密会してたのには、驚いた。

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2021年09月12日

Posted by ブクログ

「しろいろの街の、その骨の体温の」を読んだ時と似た読後感。
成長過程の女子の気持ち悪さとひたむきさを描いた小説を読むと感情移入してしまい心が疲れる。

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2021年07月24日

Posted by ブクログ

このどうしようもない自意識を持て余し。

コンプレックスの塊、葡萄農家の娘・乃里子は、東京に憧れ、共学の進学校に行けばきらきらした青春が待っていると夢を見る。恋、友情、進路、家族。今も古びない高校生の思春期の焦りや戸惑いがここにある。

この本を読んで、うわあああ、となる。身に覚えがありすぎる思春期のグラグラ。今から振り返れば本当に自意識過剰。しかしこんな自意識を持て余したからこそ今の自分があるし、本質的には今も変わっていない。

ここではないどこかにいけば、きらびやかな自分になれる。そう思っていたけど。

え、ここで終わり、という締めに、筆者の勢いを感じる。

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2020年11月23日

Posted by ブクログ

30年以上前の本だけど、思春期の悩みとか根本的なものはそんなに変わってないのかもしれないなぁ。そして表題がとてもおしゃれ。

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2020年06月14日

Posted by ブクログ

まともな小説と言うより
少女向け小説なのだろうな、コバルトとかそういう。
主人公が林真理子氏を髣髴とさせ
恋をして男に愛されたいと言う
むらむらした気持ちが正直に書かれているが
自分の過去経験に照らし合わせてみると
そこまで求めたかしら・・・と言う感があってねぇ・・・

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2020年04月05日

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