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「女は、怖い」のではない「怖いから、女」なのだ。(酒井順子「解説」より)
脛に傷もつ男女におとずれる恐怖の瞬間。
結婚式が終わった夜のバー。披露宴の司会をした美女とグラスを傾けながら、花嫁を待っている。
「あの時もそうだったわね」
親し気なふたりの会話はやがて、決して花嫁に知られてはならない過去の妖しい秘密に触れて――。
表題作など、10篇を収録した傑作短編集。
解説・酒井順子
*本書は1997年に文藝春秋より刊行された文庫『男と女はいつも怖い 怪談』のタイトルを変更した新装版です。
Posted by ブクログ 2021年01月10日
まだ携帯電話が無い時代の、男女の恋の駆け引きが次々と。
SNSなんかなくったって、人は手紙によって不倫をばらしているし
ストーカーも登場すれば、あざと可愛い女の子に喜んで騙されてしまう男たちもいる。
な~んだ・・・時代が猛スピードで変わったなんて言ったって、人間のやってることは変わってないじゃないの...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月28日
女性が男性との関わりにおいて心に秘める本音や、自分の目的を達成するためにつく嘘、裏切りなどを書いた短編10作を集めた本。
短編である為か、林真理子が得意とする上質などろどろは不足するが、身近にいる女性たちが陰で思ってそう、やってそうなことが描かれており、ある意味よりリアルでどろどろしているとも言える...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月23日
【1.読む目的】
•真面目な本や自己啓発系の本ばかり読んで、少し窮屈で苦しくなってきたので、息抜き。
【2.気付きや気になった点、面白かった点等】
•時代が違うのね、と途中で気づいた笑。(1988年〜)
•一方、時代が違うのに人間の心理は大きく変わらんのだな。
【3.感想】
•林真理子の本、あら...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月14日
*結婚式が終わった夜のバー。花婿が、披露宴の司会をした美女とグラスを傾けながら、花嫁を待っている。「あの時もそうだったわね」。親し気なふたりの会話はやがて、決して花嫁に知られてはならない過去の妖しい秘密に触れて――(表題作)。脛に傷もつ男女におとずれる恐怖の瞬間をとらえた、10の傑作短篇集*
19...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月11日
林真理子らしさ満載の短編集。
どの話も人間ってこういう嫌らしい部分あるよね…となるものばかり。
林真理子の人間観察眼と表現の的確さに痺れます。
「靴を買う」は1989年の作品にも関わらず、内容は正に現代のパパ活女子たちの心理を描いたような作品。
時代は変われど、人間の欲や自意識はあまり変わらないのか...続きを読む
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