【感想・ネタバレ】不機嫌な果実のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

一行、毎行、洒落臭い。
こんな女と1秒たりとも関わりたくない、時間の無駄、と思わせる筆致には脱帽です。

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Posted by ブクログ 2023年05月04日

迷路に迷い込んだ麻也子を俯瞰で見ているような感覚。ゴールの方向を知りながら読んでいるのに麻也子の行動にヒヤヒヤさせられた。

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Posted by ブクログ 2022年03月18日

ともすれば退屈な展開になってしまいがちなストーリーを、一気に読ませる感じに仕上げるのは、流石林真理子先生、という感じがした。女の生々しい感情を文章に表現させたら、この人に叶う人はいないかも。主人公の生々しくてリアルな向上心や人間としての嫌らしさも、清々しく描かれている。決して応援したくなる主人公像で...続きを読むはないけれど、これを手にした読者だって、聖人君子じゃないはずだから、共通点くらいあるでしょうと思う。あまり堅苦しいことを考えず、さーっと読めたので、好きです。

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Posted by ブクログ 2024年04月02日

個人的に、いま話題になっている『傲慢と善良』より好きです。読者に説教がましくないのが良いです。
後半が面白くなくなる小説が多いけれど、この小説は後半の肉事件からどんどん面白くなっていった。
女性の生々しい欲望をここまで描いててすごい。面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年08月30日

ここまで嫌な女性を描写し続ける力量に感服。
読んでいて、気分が悪くなるのは久しぶりでした笑
結局、自己承認というところに主眼を置く人間は一生増え続ける欲求を満たすためにあらゆる手段を尽くすのであろう。と考えさせられる作品でした。

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Posted by ブクログ 2023年08月29日

不倫がテーマの物語。20年以上前の作品とは思えないリアルに感じた。麻也子の30歳を過ぎてから「自分は損をしてばかり」と感じで不倫をする気持ちも分からなくもないかなと。後半はやはり不倫の代償は大きい。結局望むものは手に入れたが同じことでまた悩み振り出しに戻る。しかし、年月だけはちゃんと進んでいるところ...続きを読むがやるせなさを感じた。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

希望は秘密と同義語だということを、この女は知らないのだろうか。
楽しいことなんかあまりないんだもの。最初楽しくてもいつだってすぐにつまらなくなってしまう。いつもこんな繰り返しなの。
人間は何かをいつも待っている。

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Posted by ブクログ 2023年04月30日

Audibleで聴いた。
林真理子さんを読むのは、「下流の宴」に続いて2冊目。

下流の宴は「家族・格差・愛」をテーマにしていたように思う。
一方こちらは、「男女・夫婦」がテーマかな。

マヤコという女性が主人公。彼女は美人で人妻。結婚して数年が経つが、婚姻生活に満足しているわけではない。
姑とソリ...続きを読むが合わず、過去に逃した「ブ男」の弁護士には未練があり…という。

本書では、マヤコの奔放っぷりを見させられることとなる。
先述の弁護士だけではなく、過去に繋がりのあった野村という芸能関係者と会うようになる。
野村とは身体の関係を持つが、「旦那が手を出してくれないのが悪い」というのがマヤコの持論。
要は開き直りなんだけど、ここに拒否感を持つかどうかで本書との相性が大きく分かれそう。

自分の感想としては、まぁそういう女性もいるよな〜という感じ。誰しもが、ルールに忠実なわけではない。
それにしても、こういう「都合のいい女」を書くのが上手いというか何というか…。額面通りに受け取る読者にとっては「女って怖〜いw」という感想になるし、そうでない読者にとっては「なんだこの女は!けしからん!(でも続きが気になるから読んでしまう」となる。
両手取りが得意な作風。

それから彼女はまた、ミチヒコという別の男性と出会う。
彼はいわゆる上流階級的な男性で、音楽批評を生業としている。

野村と違って、ミチヒコに対しては、心まで惹かれていく。
この時点で初めて、マヤコは罪悪感を抱くことになる。

それから結末は伏せるけれど、一応「勧善懲悪」っぽい終わりになったのかな?都合のいいまま終わらなかったのは、小説としてきちんと「オチた」感じがした。
というかそうでなければ、単なる不倫エッセイで終わってしまう…w

1つ補足するなら、元旦那の設定がテンプレすぎるというか…
結婚したら淡白になった旦那。妻よりも母にベッタリな旦那。「別れたい」に真面目に取り合わず、本気を見せたら逆ギレしてく旦那。
ちょっと物語に都合が良すぎるようなw

総評としては悪くなかった。
それなりに楽しめる大衆小説。だけど、☆5つではないかなぁ…。下流の宴のほうが良かったね。

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Posted by ブクログ 2023年01月21日

びっくりするぐらい麻也子の気持ちと通じた。出版から25年以上経っているのに、男女の関係はいつの時代だって変わらないものなんだと思った。
容姿や巧みさでチヤホヤされて過ごしてきた女達は、若さや美貌を失った40〜50代以降、どうやって生きていくのか‥その後が気になる

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Posted by ブクログ 2022年10月04日

男の人はそう違わないと言っておきながら再婚。
でもそういう、恋愛がないとというか男性が近くにいないと頑張れない女子、というか、男性が近くにいるこそ頑張れる女の人っているんだよなぁ私の近くにも。

私は男はそう違わないなら面倒なので(笑)もうそれっきりで他のことに時間をかけたいなぁと思っているけども、...続きを読むそういう人だけではないのよね、世の中。


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Posted by ブクログ 2022年04月22日

やっぱり女心をわかってらっしゃる。女性は特に『私はみんなとは違う!』なんて思いがちではないだろうか。
いや、違わないよ。大なり小なり考えてることは同じ、『私は特別!』なんだから。

物語的には99%起こらない。これはないなと思う。
思考に物語を頑張って当てはめた感がする。
だから、思考は共感できる部...続きを読む分が多い。恋愛をゲームと考え、筋書き通り事を運べるよう誘導、誘惑。あとは臨機応変に。

構成も、半ば手前で次探し…上手いなぁと思う。

みんな一度はテレビドラマの主人公に憧れる事もあったのでは?あ、今私ヒロインかも…なんてそんな空想も楽しいのではないだろうか。

最後の「楽しいことなんかあんまりないんだもの。最初楽しくてもいつだってすぐにつまらなくなってしまう。いつもこんな繰り返しなの」は名言。凄くわかるが、それが生活。

参考にはならず。

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Posted by ブクログ 2022年01月05日

面白すぎてするする読んじゃった。
まさに題名の通りの物語、。皮肉なくらい主人公のことを的確に表現しててすてき



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Posted by ブクログ 2021年04月01日

ありがちに不倫がバレる展開かと思いきやまさか自ら離婚を選ぶしちゃんと不倫相手と結ばれるのは予想を裏切られました。結局不倫を繰り返していく展開は世にも奇妙な物語のようなぞくぞく感があって面白いです。

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Posted by ブクログ 2019年10月14日

サクサク読めて面白かった。一昔前だけれど、ドラマ化などで大きく話題になったことは知っていたが、自分が主人公と同世代になり、既婚という立場で読むと、それはそれでまた捉え方が変わったように思う。
麻也子は、血中女濃度が高い女だと思う。自尊心も高過ぎるが、美貌という自信の分野で人に必要とされていなく、孤独...続きを読む。それはそのまま物語の結末に繋がっていく…
もっとずるがしこく、自分を守り抜くことが最後までできたら。不倫はしても、不倫相手と結ばれることは考えなかったかも。もしくは、離婚はしても、不倫がばれるような展開にはもっていかなかったかも。。恋の駆け引きを楽しんだり、恋に溺れ、酔えるのは女の特権か?
なんにせよ、不倫に恋を求めのはよいが、恋は盲目であり、いつか終焉するのだから…そこに結婚を結び付けるのはどうかな。特に一度結婚しているものは、そこに幸せな結末を見いだすのは合理的じゃない気がする

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Posted by ブクログ 2019年08月10日

不倫というテーマの小説ではあるが、ストーリーの中で様々な心理戦や恋愛関係が繰り広げられる中、一貫して描かれているいるのは人のどんな形でも必要とされたい、重用されたい、求められたいという欲求である。夫の航一は麻也子(主人公)を不幸にはしないが、幸せにもしない。麻也子は子供もおらず、暇な仕事をしている(...続きを読むそれはそれで羨ましいが)ためにエネルギーが余っていて、夫は自分への関心が薄いから常に欲求不満で持て余している自分を恋愛(不倫)で消費している。もし、主人公(麻也子)に子供がいて大変な仕事をしていたら、それはそれでストレスが溜まって不倫するのかもしれないが、このケースでは美しいという唯一の価値以外は本人の存在が軽いために必要とされない寂しさが根底にある。美しいというだけで非常に大きな価値だが、自分が望んだとおりの結果になっても主人公は満たされず、若い女性と再婚した元夫(航一)と、恋した人妻と結婚できた元不倫相手(通彦)だけがハッピーエンドになっているように思える。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

現状に満足していない方が幸せなのかもしれない
結婚願望無かったけど、
この本を読んでより結婚したくなくなった!

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Posted by ブクログ 2024年03月13日

「自分だけがいつも損をしている…」32歳の水越麻也子が吐くセリフが彼女の精神的な幼さを露呈している。
何不自由のない夫との生活に刺激を求め、結婚前の不倫相手、若い男と自身に言い訳をしながら関係を持つ麻也子。彼女が本当に求めているモノを彼女自身も分からないままに求め行動し、挙げ句の果てに放つセリフ。
...続きを読む自分の周りにはいて欲しくない。

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Posted by ブクログ 2023年06月12日

確か高校生の時にドキドキしながら読んだなぁ…と思いながら、改めて読んでみました。こんな狡猾な主人公だったっけ…とエンディングに吃驚、はた迷惑な話だなと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年05月14日

林真理子さんらしい文章と内容ですよね。
主人公がとにかく傲慢で狡猾で自分勝手。そして欲望のままに生きてる。刺激がない事に耐えられない、他人からの羨望とか承認がアイデンティティな人生は辛そうだし、これは結果的に高確率で破滅するよなとと思った。こういう人はずっと他人が自分を喜ばせる楽しませる道具でしかな...続きを読むいんだろうな。自分に何かの魅力があるうちは良いかもだけど、遅かれ早かれ価値観の転換を迫られるのではないか。
共感ポイントはほぼないけど、縁遠い世界の深溝を覗くのは面白い。

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Posted by ブクログ 2023年04月02日

昔である事を感じさせない作品
どの時代でも不倫は生々しいものである

麻也子のフラフラとした心情や、若い頃美人だともてはやされた女性の性格が、こちらがイライラしてしまうほど上手く描かれている

現状に満足出来ない人間がいつまで経っても幸せになれないのだと言う哲学さえ感じた

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Posted by ブクログ 2022年04月06日

信じられないほど嫌な女を究極までに極めたような主人公の思惑や行動を、これほどまでに緻密に的確に描写できる著者に、唸る。しかし、性格の悪さを細かに読み進めるというのは、実は体力と忍耐力が必要で、途中かなり飛ばしてしまった。映像作品と違い、小説は登場人物の言葉としては発せられない心理描写が事細かに書かれ...続きを読む、それが面白さと魅力でもあるが、一方で、人の心なんてあんまり知りたくないかも、なんて思わされるのである。
これが世で大ヒットした作品というのは、多くの人に共感されたからなのか、それともここまでしてでも不倫がしたいという人が多いからなのか。とにかく後味が悪い。。。

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Posted by ブクログ 2022年03月14日

前半は林真理子独特の下品で嫌な女の描写が凄まじくて挫けそうだったが、後半自体が急転してからは読みやすくなった。まやこは無茶苦茶性格悪いけれど、20代の頃は私にも少なからずこんな考えがあったような気がする。

「唇の厚さや歯並びの悪さに目をつぶり、男の持っている地位や経済力だけで一生共に暮らすことがで...続きを読むきる。これが才能でなくて何だろう」
「男と女なんて、ごはんを食べるところから全てが始まるのよ」

子育てをしてない既婚女性というのは時間があっていいなとも思った。笑

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Posted by ブクログ 2021年12月12日

不倫.男と女。
内容が過激やって放置しながらやっと読み終えた。
「男の人ってそんなに違わない」
「最初楽しくてもいつだってつまらなくなってしまう。いつもこんな繰り返しなの」←ちょっと共感。

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Posted by ブクログ 2021年08月28日

麻也子の行動と感情はワガママな女の代表すぎて理解できないところが多かったけど、何をしても周りと比べて自分だけが損をしている気分になるのはわかる気がする

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Posted by ブクログ 2021年08月18日

女の人って我儘ですよね、でもこのくらい我儘だから良いんじゃないの?って思ってます。(誰?)

内容は下かった笑

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Posted by ブクログ 2021年08月01日

林真理子さんはこういう皮肉を書くのがほんとに上手だなと思うw「隣の芝生は青い」というがまさにそれ。麻也子は目ざとくて鋭く、容姿も端麗。男と女の駆け引きにおいて女としての限度を超えない発言・行動で男を自分のしたいようにエスコートするのがプロすぎる。なのに「自分だけが損をしている」という思い込みが徐々に...続きを読む平和な生活から離れさせる。周りからのマウンティングを気にしての始まりが、その点では最悪な結果に。。不倫を通して自分の色々なことに気づき、自己正当化していくような心理の変化がおもしろい。
結局、この主人公の一番ダメなとこは、悪い状況をすべて他人のせいにしてしまうところかな。まあ読む限り姑もかなり性悪な感じがするし、三十路越えて母親をママと呼ぶ夫の航一も情けないし同情はするけど。。そりゃ完璧な人間なんていないしすべてを好きになれる訳じゃないから、多少は折り合いをつけていかんとなあ。
でも麻也子の現状に満足せず常に向上心をもつ姿勢は好きだった。それを男にゆだねるのではなく、自分で切り開いてほしかったところw
ドラマ?映画?では栗山千明さんが主役を演じているみたいで、こちらも評価高めだったので、どんだけドロドロしているかが見てみたい。

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Posted by ブクログ 2021年05月04日

女の我儘な部分がすごく上手に描かれているなあ!
不倫を楽しむ麻也子の前半部分がけっこう長く執拗に描かれていて、お腹いっぱい…な感じでしたが、
後半にかけてストーリーが動き出してからは面白く読めました。
だけど、麻也子の身勝手さにこちらも振り回されて疲れてしまった感じです(笑)

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Posted by ブクログ 2020年12月04日

主人公があまりにも身勝手で我儘過ぎ、
読んでいてイライラしてくるが、
内容としては面白かった。

自分は主人公の様にならない様に
したい。

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Posted by ブクログ 2020年06月30日

麻也子の一貫したクズさ加減は清々しくすらあります。
不倫や自分の価値(女としての)についてそんなに深く考えることか?と思ったし、自分が夫と決めた人のことは考えなさ過ぎてるし、本当にくだらない女です。
でもしっかり書かれていて文章としては楽しく読めます。

何故この話が売れたのかはわからないです。

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Posted by ブクログ 2020年06月18日

ドラマで観て、詳細が気になったので購入。

不倫は、2人だけの秘密という特別感や周りに知られないようにするスリルなどがあって、"日常"を"非日常"に少しだけ変えられるスパイスのよに感じる。
日頃の"満たされない"気持ちをそんな非日常に逃げ込...続きを読むみたくなる気持ちも充分分かる。

ただ、結果として沢山の人を傷つけることになるので不倫しても何も良いことは残らないと思う。
そんな時間を割く暇があるなら自己成長に繋がるような学びに使いたい。

自分の人生の時間は限られているのだから、今後も真っ当に生きようと思った。

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