坂口安吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
坂口安吾ってこんなお茶目な人だったんだ!?と衝撃。
作者は作家仲間と犯人当てゲームしてて、いつも負けてたのが悔しくて「絶対お前たちが解けない小説を書いてやる!」と書いたのが本作らしい。
坂口安吾といえばもっと薄暗く詩的なイメージだったので……(私は「白痴」しか読んだことないです)
薄暗さはあるものの、とても安吾っぽい!とはならなかった。
各章の終わりに作者からのまあまあ長い「犯人当てれるもんなら当ててみなー!」的な文が入っている。
本編に対して解説がこんなに多い本初めて読んだかも!トリックに関しては解説にある通りに、見事に私は騙されました!
色んな作家の小説を読んでも、作者がどんな人かはあまり気にしてこなかったので、面白い発見!と思った!あと推しの江戸川乱歩が座談会で喋ってたのが嬉しかったです!
私は推理小説好きだけど読みながら犯人考えたりはあまりしないタイプなので、坂口安吾たちのような犯人を当てるぞ!と読むタイプもいるんだなーそりゃそうか!と思うなどした。
あと沢山当時の作家の名前が出てきて、次はその人のも読みたいなーと思うなどしました。でも文庫だとあんまりなかったりするのねー… -
Posted by ブクログ
感想・考察(一番心に残ったポイント):
女を単なる「豚」のような存在とみなしていた伊沢が、極限の空襲の中で「一生俺が守る」「俺についてこい」と変化した一瞬。戦争という絶望的な窮地の中で、誰かを守り、すがりつかれることで、伊沢自身もまた「人間らしさ」を取り戻し、人間になれた一瞬だった。この覚悟を決めた伊沢の姿は、純粋にとてもかっこいいと感じた。
【全体の結末に対する感想】
大空襲の渦中で見せた熱い覚悟や「愛おしいものを守りたい」という人間らしさも、猛火が過ぎ去れば、またいつもの日常と「豚と同等の扱い」へと戻っていく。その落差が切なく、何とも言えない余韻を残す。
熱狂と冷却、極限状態での強い人間らしさと、すぐに戻ってくる冷酷な現実。一瞬の熱量とその後の冷めやられた日常の対比が、まさにあの「戦争という時代そのもの」を如実に表していると感じられる、非常に深い小説だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「芋虫」「駆け込み訴え」は読みやすかった。「駆け込み訴え」は聖書の新たな読み方って感じ。イエスがマリアに恋してたのかどうなのか、気になります。
「瓶詰地獄」は初めは近親相姦の罪か、くらいにしか思わなかったが、太郎の異常さに気付くとやばいです。アヤ子は太郎のことを好きじゃないが、太郎が好きだと勘違いしていると仮定すると、アヤ子に同情しかない。
「刺青」は谷崎潤一郎はこういう女が好きなのかなぁというのを感じた。少女が途中から女と表記が変わってるのも良い。女が作った網(色仕掛けとか?)に引っかかってきた男を肥料として成長するのを蜘蛛に見立ててるっぽい。足フェチっぽいのに、背中に墨を掘ったのは意外だった、なんでなのか調べてみようかな。
「影」は難しいけど、文章が綺麗なのとハラハラドキドキ感は伝わる。けど、難しくて日を置いて再読したい。
「白蟻」は推理小説。頭使いました。
「身毒丸」は恋には抗えないみたいな感じなのかな??
「浮舟」は難しすぎる。
「桜の森の満開の下」「夢十夜」は既読でした。