坂口安吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
感想・考察(一番心に残ったポイント):
女を単なる「豚」のような存在とみなしていた伊沢が、極限の空襲の中で「一生俺が守る」「俺についてこい」と変化した一瞬。戦争という絶望的な窮地の中で、誰かを守り、すがりつかれることで、伊沢自身もまた「人間らしさ」を取り戻し、人間になれた一瞬だった。この覚悟を決めた伊沢の姿は、純粋にとてもかっこいいと感じた。
【全体の結末に対する感想】
大空襲の渦中で見せた熱い覚悟や「愛おしいものを守りたい」という人間らしさも、猛火が過ぎ去れば、またいつもの日常と「豚と同等の扱い」へと戻っていく。その落差が切なく、何とも言えない余韻を残す。
熱狂と冷却、極限状態での強い人間ら -
Posted by ブクログ
ネタバレ「芋虫」「駆け込み訴え」は読みやすかった。「駆け込み訴え」は聖書の新たな読み方って感じ。イエスがマリアに恋してたのかどうなのか、気になります。
「瓶詰地獄」は初めは近親相姦の罪か、くらいにしか思わなかったが、太郎の異常さに気付くとやばいです。アヤ子は太郎のことを好きじゃないが、太郎が好きだと勘違いしていると仮定すると、アヤ子に同情しかない。
「刺青」は谷崎潤一郎はこういう女が好きなのかなぁというのを感じた。少女が途中から女と表記が変わってるのも良い。女が作った網(色仕掛けとか?)に引っかかってきた男を肥料として成長するのを蜘蛛に見立ててるっぽい。足フェチっぽいのに、背中に墨を掘ったのは意外だっ -
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Posted by ブクログ
坂口安吾のミステリー。
山奥に人が集められる。夏の長い休暇として、みんなで楽しくお泊り会。とはいえ、参加者にはそれぞれ思惑、事情があって参加するのだろう。そう思って渋っていた主人公も誘いに押し切られて参加を決意。
しかし、参加してみると、予想外のメンバーがいて不穏である。しかも、招待していないはずの人もいるらしい。誰が招待したのだ??
そこで始まる怒涛の殺人。脈絡がなく、不連続に見える。
作者は、発表当時、犯人を当てた人に賞金を渡すことにした。これは読者への挑戦状である。
それもあり、作者が各方面の読者に対して挑発的なコメントを残していて、これも面白い。ただし、犯人が分からないので悔しい。
未