坂口安吾のレビュー一覧

  • 白痴 青鬼の褌を洗う女

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    坂口安吾先生は、女のひとの気持ちを書くと世界一です。どうしてこんなに見透かしてしまうんだろう。女のひとが書いたみたいだ。こういう女のひとになりたい。読んでよかった本の第一位かもしれません。

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    2009年10月04日
  • 白痴

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    戦時戦後の混乱期を生きていた男女の、肉欲や曖昧な生命観を表した作品。短編集でそれぞれ別のキャラクターが登場するんだけど、誰もがうっすら敗戦への絶望感や見えない未来に対する自棄を抱えていて、これはその当時のスタンダードだったのか、坂口安吾自身の投影だったのか、と思いながら読んだ。

    文体が特徴的で、場面が転々としたり、急に登場人物が増えた感じがしたり、息継ぎが難しい本。終始非常に生々しい。

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    2025年12月24日
  • 不連続殺人事件

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    ネタバレ

    ちょっと登場人物が多すぎて、しかも関係が複雑。登場人物の一覧表が欲しかったかな(笑)内容としてはやはり面白く、巨勢博士の推理も良かったと思います(笑)本文中にあった地図や部屋割りなんかも巻頭か巻末にもう少し大きくだしてくれたら嬉しかったかな(笑)

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    2025年12月22日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    ネタバレ

    文明の中で理性や美を追うことは、人間を狂わせる。
    けれどその狂気こそ、人間の証でもある。
    私的には人間はみんな不出来で狂ってると思ってる。
    それより桜の木のほうの描写は狂気があったかな。

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    2025年12月09日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    他の作品と比べると、分厚いなと思ったら、内容もズッシリとしています。

    今回はイラストの力よりも作品の力が強く、ただひたすら、自分では理解出来ない理屈に翻弄されながら読み進めました。とにかく姫が恐ろしい。矛盾してるけど、無邪気な邪悪さがすごい。
    読み終えて、少し放心してしまうような緊迫感に満ちた作品でした。いやいやすごい。

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    2025年11月29日
  • 白痴 青鬼の褌を洗う女

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    ネタバレ

    坂口安吾の、戦前から戦後すぐに発表された作品の短編集。
    『ラムネ氏のこと』と『故郷に寄する讃歌』以外の作品は、男女の恋愛(肉体の、または観念の)を描いている。

    そこに描かれているのは、男を翻弄する女。
    そして、女に翻弄されながらもしがみつくわけではない、けれどもふわふわと離れがたくそこにいる男との対比。
    男の視点で、時に女の視点で語られるそれらは、安吾の人生のテーマなのかもしれない。

    女性の経済的自立が難しかった時代、芸術だったり歌舞音曲を好み、コツコツ働くことの不得手だった女性は、「オメカケ」になるしかなかったのかもしれない。
    親の遺産はもらえないなか、まずは食べること、そして終日を気ま

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    2025年11月28日
  • 風と光と二十の私と・いずこへ 他16篇

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    色恋沙汰の話は興味が湧かず読むのがダルかったが、行雲流水の教員時代、悟りを目指したが鬱になってしまった学生時代、暇なショクタク時代、「わが思想の息吹」などはとても興味深かった。なんというか、安吾は人生を通して青臭かったというか…自ら人生をベリーハードモードに設定し続けた人というか…。た、体力あるなあ…。

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    2025年11月25日
  • 堕落論

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    堕落について、悪い物と認識する考え方は、果たして正しいのか?色んな場面で考えてみると堕落することの反対に、決まり事がある事に気づく。それは堕落があるから、決まり事があり、人間が弱いから堕落と決まり事かあると考えられる。また人間は弱くても堕落仕切る事も出来ず、そうして生きていくのが人間らしさと問う。すばらしい良書である。

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    2025年10月27日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    確かに恋と愛は違う
    恋愛に対する見方が変わったようなきがします。
    物語ではなく論になっていて面白いです。

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    2025年10月15日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    まず装画が怪しげで綺麗!いわゆるジャケ買い
    あとタイトル『疵の迷楼』別世界へと誘い込まれるような魅惑的な感じに加え、名だたる文豪たちの作品に興味を引かれてしまう。
    まだ、このとき耽美という言葉の意味を理解していなかった。ただ「美しい」くらいにしかとらえていなかったので読んでみたら本当の意味を思い知らされ、常軌を逸した世界への入り口だった。

    なかなか普通の感覚では理解、共感し難い作品ばかり。どの作品も何かに心を奪われていたり、病的にのめり込んでいたりと現実からかけ離れていて危うい空気が漂っている。
    抗いがたい好奇心や欲望、まるで[パンドラの箱]を開けてしまったようなそんな感じだ。

    収録されて

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    2025年10月15日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

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    イラストレーターのしきみさんの、乙女の本棚作品集です。どこか怪しい美しさのある、しきみさんのイラスト。作品の冒頭に、どういう意図でこのイラストを描いたのか、解説が入っていて、一度読んだことのある作品でも、新たに楽しむ事が出来ました。

    新規収録作品は、芥川龍之介の悪魔。短い作品ですが、インパクトがありました。最後の悪魔の表情が、文章を底上げしている気がします。
    素敵な作品集でした。


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    2025年09月26日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    可愛らしいタイトルなのに、また坂口安吾の超コワイ女の話だった。というか、夜長姫も耳男もキャラクターの名前なんだね。
    耳がウサギのように上に長いタクミの耳男が、長者の耳長家に行って菩薩を彫る。他のタクミの青笠や古釜という名前もファンタジックで面白い。
    絵も、想像しづらい耳男を描いてくれてわかりやすかった。
    耳男が耳を千切られたり、蛇を殺して血を飲んだり、天井に吊るしながら菩薩を彫るのも妙だし、死が大好きなかわいい夜長姫はサロメみたいだった。
    最後のシーンは芸術とは、という作者の持論が聞こえるようだった。

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    2025年09月14日
  • 新・黄色い部屋 犯人当て小説傑作選

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    ネタバレ

    推理小説のなかでも「読者への挑戦」に特化した犯人当てアンソロジー。今後シリーズ化されるようなので楽しみが増えた。

    【◯看破 △引き分け ×お手上げ】

    ×高木彬光「妖婦の宿」
    名作とは聞いていたが自分にはピンとこなかった
    気づかない伏線があったのかな

    〇坂口安吾「投手(ピッチャー)殺人事件」
    イージー

    △土屋隆夫「民主主義殺人事件」
    冒頭の横読みは気づいたが犯人を間違えた

    ×江戸川乱歩「文学クイズ「探偵小説」」
    穴埋め問題。昔に流行ったらしいが目新しさがあった

    〇飛鳥高「車中の人」
    イージー

    ×佐野洋「土曜日に死んだ女」
    部屋に、足が引っかかるほどのガス管が?

    ×菊村到「追悼パー

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    2025年09月13日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    人間には「魂の孤独」という悪魔の国が口を広げて待っている。
    これは、強者ほど、上に行くものほど悪魔を見、争う。
    人は、生きていくためにも衣食住は必要だが、他になくてはならないものは
    人からの「愛情」なのではないだろうか。

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    2025年08月26日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    とても豪華な1冊。
    求めていた文豪の短編がビッシリ詰まっていて、不気味!耽美!最高!
    夏目漱石、夢野久作、江戸川乱歩、太宰治が入っていてとても嬉しい。
    どれも面白くて良い。

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    2025年08月14日
  • 白痴

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    ネタバレ

    表題作「白痴」について!

    伊沢は、繊細で周囲の空気に馴染めず、戦時中の同調圧力にも乗れない人だったと思う。
    生きづらさを感じながらも、自分の感性や価値観を大事に抱えながら生きてきた人で、他の人が命や家族や財産、立場を守るために普通ではいられなくなるように、伊沢も自分の価値観を命がけで守ろうとした結果が、終盤の異常性に繋がったんじゃないかなと思った。

    周りの人や映画仲間、女たちへの辛辣な物言いは、ただの見下しだけじゃなくて、自分とのあまりにも違う価値観や空気感に対する拒否反応で、疎外感や孤独感から来てるのかなって思う。

    そんな中で白痴の女が現れ、それを所有物のように扱うようになった。
    人間

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    2025年08月14日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    勘違いしていました。桜の樹の下に屍体を埋める話かと思っていました。まさか、ほとんど今昔物語とは。

    山賊と妖しげな姫との話。どちらも人でなし。その彼らが、満開の桜の下だと、更に「気違い」になるという話でした。

    初出は「いづこへ」真光社1947(昭和22)年5月15日発行だという。だとすれば、此処に出て来る数多の殺戮、首遊びの大元は、その数年前の戦争だと思います。

    ペチャペチャとくっつき二人の顔の形がくずれるたびに女は大喜びで、けたたましく笑いさざめきました。
    「ほれ、ポッペタを食べてやりなさい。ああおいしい。ああおいしい。姫君の喉もたべてやりましょう。ハイ、目の玉もかじりましょう。すすって

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    2025年08月03日
  • 白痴

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    やはり戦争を生きていない私には理解できない価値観や、気づいていない真意などもあるのだろうが、それを抜きにしても面白い作品だと感じた。戦争の荒波の中で嵐のように絶えず変化していく価値観。その中でひとり、芋虫のように横たわる女。その果てしなく無限の孤独に主人公は救われるが、それは周囲から孤立している主人公自身の自己愛に過ぎないのではないか。

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    2025年08月01日
  • 白痴

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    正直難しくて完全に内容を理解できた気がしないが文章のリズムが良くて綺麗で読んでて楽しかった。外套と青空が1番好き

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    2025年06月22日
  • 道鏡

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    読みやすくはないが

    平将門や足利尊氏と並んで「日本三悪人」にあげられている道鏡の話である。安吾だけあって道鏡を悪人 朝敵ではなく、無邪気で純粋に孝謙天皇に仕え 慕う人 という設定にしている。悪人説は藤原氏の陰謀と説はそれはそれで面白い。作者坂口安吾の思想 考えがあちらこちらに述べられていて、読みやすくはないが、敗戦後 天皇に対して遠慮なく物が言えた時代を象徴していて面白い。

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    2025年05月03日