坂口安吾のレビュー一覧

  • 堕落論 アニメカバー版

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    スっと入ってくる話と、噛み砕かないと少し分かりにくい話があった。ただ、どの話も共通して言えるのが「なんとなくだが坂口安吾の言いたいことは分かる。共感する」の2つだ。

    ハッ、と価値観が覆るような話ではないが、己の心の奥底にある価値観について再確認させられる本だと思う。

    青春論や悪妻論など現代を生きる私たちにとっても身近な話もあるので、語り口の展開でも読みやすい。

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    2025年12月20日
  • イノチガケ

    購入済み

    徳川幕府が恐れたもの

    キリシタンものの史談風作品である。中盤までは比較的淡々と通説通りの話を書き並べている。キリシタン禁止令が出ている日本に、刑死することを目的に次々と宣教師たちが密入国した という事実に、宗教の恐ろしさ 狂信性を感じる。に徳川幕府が恐れたもの無理はないだろう。
    終盤の新井白石とのやり取りはそれなりに面白いが、もっと小説的に応酬を盛り上げても良かったのではないと思う。

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    2025年11月30日
  • 不連続殺人事件

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    すっごい多くの人たち、全員個性の塊みたいな人たちなのだが、この人たちが集まった屋敷の中で次々に事件が起こるといった古典的ミステリーの定番の型が取られている。
    多すぎて人を覚えられない!と思ったが安心してほしい、この事件は次々に人が死んでいく。やはりそこにあるのは「動機」、特に今回は多くの事件が起こったのでその犯行が「計画的なのか」「突発的なのか」に分けて考えるとすっきりとする。
    「計画的」なものは「愛情」「復讐」「金銭」などが多くあり、「突発的」なのは「保身」「気が触れた」「疑心」などから起こりうる。今回もそういったものに分けて考えると良いと読みながら思った。そうすれば屋敷に集められた人々、一

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    2025年11月19日
  • 作家と犬

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    犬の話は、いつの時代の話でもどこの犬の話でもいやはやなんとも言えず可愛いものである。
    ましてや、作家先生の犬の話ともなるとそれぞれの筆致がユニークでなんだか楽しかったなぁ

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    2025年11月17日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    島本理生が以前テレビ番組でオススメしていたので読んだ。
    バ、バイオレンス……!
    私には魅力がよくわからなかったかも。。。

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    2025年10月10日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

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    イラストレーターのしきみさんが乙女の本棚シリーズで描いた作品を集めた画集。
    全部で6作品収録だが全文収録は芥川龍之介の「悪魔」のみ、他は抜粋して収録している。
    悪魔は初めて読んだが短い文章になんとも言えない感情を詰め込んだ作品。イラストの宣教師と悪魔との対比が良かった!

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    2025年10月08日
  • 堕落論

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    堕落と聞くと聞こえが悪いが、坂口安吾の『堕落論』を読むと、その言葉は人間の弱さを断罪するものではなく、むしろ人間を人間として認めるための出発点であることがわかる。敗戦直後の混乱の中で、人々は戦争に負けたから堕落したのだと嘆いた。しかし安吾はそうではなく、人間は本来だらしなく、弱く、堕落する存在であり、戦争や国家といった枠組みがその姿を覆い隠していただけだと喝破する。戦争に負けて自由を得たことで、人間の本質的な弱さが露わになったにすぎない、という彼の論は鋭く、同時に不思議な救いを含んでいるように感じた。

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    2025年10月03日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    綺麗だけど、綺麗だけど、桜と鬼の組み合わせで私の中で東京Babylonを超えるものはないんだなぁ。
    桜の下には鬼がいて、自分で殺しておきながら、寂しいと泣いているんだなぁと思った。

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    2025年09月27日
  • 堕落論

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    ヨーロッパ的性格、日本的性格が分かり良くてよかった。堕落論はもっとふざけた内容かと思ったらそうではない。真剣に自己を見つめ、歴史家を批判し、独自の主張をもたらす。2025.9.13

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    2025年09月13日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    友達に意味深な勧められ方をして読んだのだけど、一文目であ〜そういうことねとなった笑
    あまりに美しいと信じ難くなるものなのかも

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    2025年09月05日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    美しいこの女は一体何か、惨たらしい山賊は一体何か。どの視点からこの物語を捉えれば良いか悩んだ。
    女が消えて初めて直視できた現実に、山賊は何を思ったのか。
    読み始めた時は、この女と男の存在がふわふわと浮いているような感じがしていたが、最後の最期はあっけなかったと思った。

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    2025年09月01日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    イラストと内容が合っているかどうかと言われれば何ともだが、イラスト自体は不思議な感じなので、帯通り画集としても楽しめると思った。
    坂口安吾は初読。リアリスト?
    バカだとわかっていても恋愛をしてしまう。それが人間……うむ。
    「苦しみ、悲しみ、切なさによって、いささか、みたされる時はあるだろう」の「いささか」という副詞にああ……となんか分かるような切ないような。
    いささか、つまり多少は、少しは。
    多少の慰めにはなるが充ち満ちることないよということだろうか。
    詩的な目で見ること云々のところで、現代でいうところのヤリ◯ンメン◯ラを思い出した。
    最後に、「孤独は、人のふるさとだ。」
    この段落のところで何

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    2025年08月28日
  • 作家と犬

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    坂口安吾目当てで読みました。
    知ってる人のお話だけ読んだけど、ワンコとのほっこり話もあまりないし、ちょっと期待外れかな…

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    2025年08月28日
  • 文豪たちの微妙な関係

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    新紀元社の文豪アンソロジー第三弾。『文豪誕生』、『文豪死す』に続いての今回は『微妙な関係』。
    ということで、切り口は
    (1)芥川と谷崎の「文芸的な、余りに文芸的な」論争
    (2)無頼派三人衆(座談会エピソードなど)
    (3)中原中也と周囲の友人達
    となっています。

    人物相関図や年表、代表作の紹介(あらすじに加えて、その作品の解説付き)なので、文豪に興味ある人の入門としてはとても良い本だと思います。

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    2025年08月20日
  • 作家と犬

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    今の時代だったらアウトな内容の物もあったけれど、その当時はそれが当たり前で通常だった。
    時代と共に在り方が変わって来たけれど、いつから変わったのか明確な境目ってあるのかな…なんて読みながら思った。
    それぞれの家庭でのルールに従い、犬も一緒に生活をすることは人間にとってもかなり良い効果をもたらすと私も実感をしている。
    犬を育てるということは心配な事も度々起こるけれど、存在自体がとっても可愛いし癒しである。
    ずっとこれからも元気に長生きしてほしいと願うばかり。

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    2025年08月09日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    この小説、乙女の本棚向きなのか?
    確かに姫の容姿は乙女向きなのだろう。しかし、中身は全く乙女ではないと思うのだが。
    「桜の森の満開の下」も相当なものだが、こっちも負けていない。
    こういうテイストのイラストがつけられることに、安吾はどう思っているだろう。乙女に届いていることに、ハッハッと笑っているだろうか。

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    2025年08月04日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    ネタバレ

    ■江戸川乱歩「鏡地獄」
    既読を再読。

    ■谷崎潤一郎「人魚の嘆き」
    未読のまま。
    水島爾保布の挿画ありの中公文庫で読みたいので。

    ■小栗虫太郎「方子と末起」 ★
    初読。まさことまき。
    百合、スール、手紙のやり取りという少女小説、にして不思議の国のアリスモチーフ。
    推理小説<恋愛小説。

    ■泉鏡花「妙の宮」 ★
    初読。
    たった4ページだが、なんでこんな風景を思い描いたのだろう? と。

    ■木下杢太郎「少年の死」
    高原英理・編「少年愛文学選」で既読。

    ■坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」
    初読だが、混乱をそのまんま文章にした風情で、よくわからなかった。
    Misanthrope はフランス

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    2025年07月08日
  • 桜の森の満開の下

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    恐ろしさと美しさが交錯していて、情景がありありと浮かんで、頭の中で花びらが舞っているような気がした。
    何に対してもだけれど、人間が想像力故に未知の物に対して恐怖を覚える事は、いつの時代も変わらず傲慢であると思う。

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    2025年07月03日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    総題の漢字よし。
    収集箱じゃつまらない、蒐集函なのだ。
    カバーイラストも素敵。
    新潮文庫nexというレーベルで、ヤングアダルトにこの作品たちを差し出した編集部、GJ!

    ■坂口安吾 桜の森の満開の下
    既読を再読。

    ■芥川龍之介 影 ★
    初読。
    芥川といいえばドッペルゲンガーなのでそういうことかと中盤で思わせておいて、ラストなんと映画だった? 夢だった? というオチ!
    しかもそれすら真実かどうか不明な放り出し方。凄い。
    しかし、「歯車」でも感じたことだが、狂気に飲み込まれそうな感覚を、それでも作品化「しちゃえる」ことが、逆に悲劇だったのかもしれないと考えたりもした。

    ■江戸川乱歩 芋虫
    既読

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    2025年06月24日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    乙女の本棚、坂口安吾と夜汽車さんのコラボ作品です。

    夜汽車さんのイラストは何を描いても素敵なのですが、たくさんの白蛇が描かれた表紙には、少しひるんでしまいました。この作品では、イラストがいつもより少なかったです。

    物語は、「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。」最期まで笑っていた夜長姫のこの言葉につきるように思いました。夜長姫の狂気に対する耳男の気持ちに、なんとも言えない気持ちで読み終わりました。

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    2025年06月21日