坂口安吾のレビュー一覧

  • 白痴 青鬼の褌を洗う女

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    坂口安吾は天才だという。そうかもしれない。この文章は誰のものでもなく、独特のものがある、と昔感じたが今はまた違った意味ですごいなと感じる。文庫には解説がついているが、多分そのとおりなのだろうが、今この小説が書かれてから60年もたっていても何か現代に訴えるものがある。と思う。白痴には怒りがある。戦争のくだらなさに、それによって自由な表現を奪われたことにも、「気違い」「白痴」といっている町の人々もまた「気違い」であり、本能と欲望のまま生きる「白痴」は死をすぐ傍らのものとして生きているとき最も純粋に感じる。書いた作者が何を表現しようとしたかは多分解説のとおりなのだろうが、それを読んで何を感じるかは読

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    2011年07月16日
  • 肝臓先生

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    「真の退屈」「私は海をだきしめていたい」「行雲流水」良かった〜。この力の抜けた感じがたまらん。特に不感症の恋人の話「私は海〜」が最高だ。「ジロリの女」とかの女性関係のリアルな話は苦手。一番長かったけど。

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    2009年10月04日
  • 白痴・二流の人

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    文章が素晴らしい。臭いと温度と、人格のある文章。これは英語に翻訳するの難しいんじゃないかな。
    悪友とたまにお酒を飲みに行くような心地よさ。
    これぞ純文学。

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    2009年10月07日
  • 白痴・二流の人

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    「満足はいけないのか」「ああ、いけない。苦しまなければならぬ。できるだけ自分を苦しめなければならぬ」「なんのために?」「それはただ苦しむこと自身がその解答を示すだろうさ。人間の尊さは自分を苦しめるところにあるのさ。満足は誰でも好むよ。けだものでもね」

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    2009年10月04日
  • 白痴 青鬼の褌を洗う女

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    やはり『白痴』が印象的。どうしようもない状況や不甲斐ない自分を全部リセットしてくれるような偉大なる破壊。欲しくなるときあるよ。

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    2009年10月04日
  • 白痴・二流の人

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    短編集である。
    白痴の方の感想を書くが、これは知能障害の少年と教師の話である。ヘレンケラーの話のように、得に劇的な感動というものはないが主人公の教師が自分に出来る範囲を心得、その範囲の中だけで少年と接する姿が一抹の悲しさと暖かさを感じさせる話である。

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    2009年10月04日
  • 堕落論

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    真っ直ぐに薀蓄。
    「生きることだけが、だいじである、ということ。たったこれだけのことが、分かっていない」

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    2009年10月04日
  • 風と光と二十の私と

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    「それそのものでしかないもの」に、「かなわないかなわない」とぼやきながらも終生立ち向かい続けたシャイでニヒルで善良な男、安吾ちゃんの自伝集。タイトルの秀逸なものが多い彼の作品の中でも表題作のこれは好きな1つです。とてもいい。

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    2009年10月04日
  • 堕落論

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    安吾の思想の集大成でもある『堕落論』は時代が違えども現代を生きる私たちに勇気を与えてくれる気がします。

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    2009年10月04日
  • 堕落論

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    小学校高学年のときに読んで「変なこと書くなぁ」と思っていたけど、30過ぎて読んだらなるほどそうだと。それだけ年をとったということか

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    2009年10月04日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    名だたる文豪の耽美小説集なので、好きな人には気が狂うほどのめり込む作品群です。
    ただし読むのになかなかの精神的カロリーを要するので、ちょっと疲れている時に読むと目が滑ってしまいます。もともと好きな作品も何作か入っているのに、いまは読むのにとても時間がかかってしまった自分が悲しい。
    心に余裕のある時にどうぞ!

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    2026年03月10日
  • 桜の森の満開の下

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    ネタバレ

    山で暮らし、都に下りては強盗を繰り返す男が押し入った家で美しい女に恋し、夫を殺してさらってくる。そして女に言われるがまま次々と人を殺し首を持ち帰る。山暮らしで人と関わることがなかった彼が女の望むまま都に住み、侮蔑や嘲笑に初めて接するも何も感じない。しかし女に苦笑された時に初めて胸の痛みを感じる。愚かな故に自らに湧き起こる負の感情を名付けることも消化することもできず、彼もまた女と共に狂気に向かっていく。そして最後に桜木の下でその女の首を絞め…という話。

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    2026年03月02日
  • 堕落論

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    深夜に読み進める堕落論はなかなか心に来るものがあった、と同時に不思議な救いを見出した。
    後半は、歴史好きではないので読み飛ばした箇所が多々あり…古代日本史を無味乾燥に批判する姿勢は面白かった。政治への現実的な姿勢も。

    堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わねばならない。

    人間は悲しいものだ。それでも、とにかく、生きるほかに手はない。生きる以上は、悪くより、良く生きなければならぬ。

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    2026年02月19日
  • 不連続殺人事件

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    登場人物が非常に多く、しかも序盤30ページほどに人物情報がぎゅっと詰め込まれている。
    人物把握がとても大変だった。
    ただ、慣れてくると読み進めるのが楽になる。
    次第に複数の殺人事件が描かれ、解説も淡々と語られていく。
    展開は予測できなかったが、無茶な設定ではなく納得できた。
    ラストは美しかった。

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    2026年02月02日
  • 白痴

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    まだ少し残っていますが、ある程度読み終わったので感想を書きます。

    久しぶりに読書習慣をつけようと、最初に選んだ本でした。
    最初にしてはハードだったかなと今になって思います、、
    作者は、自分が考えたりもしないような小難しいようなことを普段から考えていて、それが「白痴」を含む7編にぎっしりとその考えを散りばめたのかな?と思いました。
    「戦争と1人の女」の主人公の女性が、一途に野村という男性のことを想うところに特に共感しました。

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    2026年01月15日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    ネタバレ

    『不連続殺人事件』などの推理小説や捕物帖以外の坂口安吾の作品を読むのははじめてかな。分かりやすい作品ではないけど、どの短編にも独特の力みたいなものを感じて引き込まれる。やはり有名な『白痴』『戦争と一人の女』『桜の森の満開の下』は特に良かったな~。どの作品も登場する女性たちがいい。それぞれに個性も違い恋愛も様々。不思議に魅力があるな~。

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    2026年01月05日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    スっと入ってくる話と、噛み砕かないと少し分かりにくい話があった。ただ、どの話も共通して言えるのが「なんとなくだが坂口安吾の言いたいことは分かる。共感する」の2つだ。

    ハッ、と価値観が覆るような話ではないが、己の心の奥底にある価値観について再確認させられる本だと思う。

    青春論や悪妻論など現代を生きる私たちにとっても身近な話もあるので、語り口の展開でも読みやすい。

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    2025年12月20日
  • イノチガケ

    購入済み

    徳川幕府が恐れたもの

    キリシタンものの史談風作品である。中盤までは比較的淡々と通説通りの話を書き並べている。キリシタン禁止令が出ている日本に、刑死することを目的に次々と宣教師たちが密入国した という事実に、宗教の恐ろしさ 狂信性を感じる。に徳川幕府が恐れたもの無理はないだろう。
    終盤の新井白石とのやり取りはそれなりに面白いが、もっと小説的に応酬を盛り上げても良かったのではないと思う。

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    2025年11月30日
  • 不連続殺人事件

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    すっごい多くの人たち、全員個性の塊みたいな人たちなのだが、この人たちが集まった屋敷の中で次々に事件が起こるといった古典的ミステリーの定番の型が取られている。
    多すぎて人を覚えられない!と思ったが安心してほしい、この事件は次々に人が死んでいく。やはりそこにあるのは「動機」、特に今回は多くの事件が起こったのでその犯行が「計画的なのか」「突発的なのか」に分けて考えるとすっきりとする。
    「計画的」なものは「愛情」「復讐」「金銭」などが多くあり、「突発的」なのは「保身」「気が触れた」「疑心」などから起こりうる。今回もそういったものに分けて考えると良いと読みながら思った。そうすれば屋敷に集められた人々、一

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    2025年11月19日
  • 作家と犬

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    犬の話は、いつの時代の話でもどこの犬の話でもいやはやなんとも言えず可愛いものである。
    ましてや、作家先生の犬の話ともなるとそれぞれの筆致がユニークでなんだか楽しかったなぁ

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    2025年11月17日