坂口安吾のレビュー一覧

  • 明治開化 安吾捕物帖

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    ネタバレ

     角川ではなく、富士見書房なんだけどこちらで登録。
    話の空気は横溝っぽいのに、探偵は小五郎のよう、と読んでいたけど、やはり金田一に似てるダメな感じ。
    犯人を自殺させちゃったり、逃がしちゃったり。
    「ぼくがもっと早く気がついていれば!」(映画の金田一だけど)と言うかと思った。
    勝海舟はなんで出てくるんだろう?(それを言ったら虎ノ介も花廼屋も)と思っていたけど、読者代表なのかな。勝先生が犯人を口にすると「あ、やっぱりそれじゃないんだ」と思う。
    そして、犯人は外しても勝先生の一言はピリリっとくる。

    「完璧なるものといえども敢えて恐るるには当たらないということは、兵法、経済等のことに於いても真相だよ

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    2013年02月08日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    因果と虎のやり取りといい、海舟先生に心酔しすぎな虎のおかしみといい、安吾の書く人間は小気味よい。
    個人的には、ちょっと物足りなさを感じた話もあったのだけれど、それは無論「未完成」ではなく、「もっと読みたかった」という意味。
    アニメから入ったのだが、また別物として楽しめた。

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    2012年10月11日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    文明開化の明治の世において次々と起こる奇っ怪な事件。それを推理するのは幕末の英傑、勝海舟。事件を解決するのは洋行帰りの紳士探偵、結城新十郎。さらには勝手に首を突っ込んでくる個性豊かな仲間たち。坂口安吾の傑作エンターテイメント。
    ( 以上紹介文)

    各章事に8割が事件のあらましで残り2割で推理やその他のことを述べて。場合によっては探偵達が3ページほどしか出てこない事もある。
    それでも面白いし話は進む。
    これまで安吾は「白痴」や「堕落論」なんかを読んできたがそれらとは方向性の違うエンターテイメント小説です。

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    2012年10月03日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    坂口安吾というと「白痴」から入ったので、暗くじめじめとした小説を書く人とばかり思っていた。ら、なかなかどうして面白い!
    むろん殺人事件を取り扱っているので、殺人にいたるまでの人間関係にどろどろした部分はあるのだけれども。
    文明開化の時代の裏にある、格差社会の闇や、やりきれない人々の思いを描いていて興味深い。

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    2013年01月02日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    わび・さびか。幽玄か。悟りすましたように文学は終わったというか。笑止――
    坂口安吾の随筆集。堕落論、日本文化史観、文学のふるさと等、14編を収録。

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    2012年09月08日
  • 続 明治開化 安吾捕物帖

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    探偵 結城新十郎が奇怪な事件の謎を解く短編推理小説集
    いわゆる探偵小説で猟奇的な事件が多い。

    解説では、「舞台は明治時代中期とおぼしき」としている。
    ・狂言廻しとして登場する勝海舟の明治32年没
    ・「魔教の怪」の世良田は「明治初年に地方の府県知事を2箇所歴任し、11年間遊学して帰朝した」とあるので、明治10数年頃
    ・「幻の塔」で出てくる新門の辰五郎は明治8年没
    ・「乞食男爵」では女相撲の横綱がでてくるが、女相撲は明治23年に禁止されたと書いている

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    2013年08月03日
  • 続 明治開化 安吾捕物帖

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    「魔教の怪」面白かったー。登場人物名が「因果論」そのままなのにも驚きでした。これで終わりなのは残念…アニメ二期目しないのかなぁ。

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    2012年06月07日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    ぱっと美しく咲いて、あっという間に散るその潔さが
    日本人にも好まれる桜の花。
    あたたかくなると桜が咲き始め、
    満開の桜並木や公園でお花見をしたくなりますが、
    美しい桜の花には要注意です。

    この小説の作者は『白痴』などでよく知られた坂口安吾さん。
    『昔、鈴鹿峠の満開の桜の下を通ると、旅人はみな気が変になる』と書き、
    物語はそこから始まります。
    恐ろしいほど美しい桜の魔力に見せられた男性が、
    拾ってきた美しい女の言うがままに、
    次々と殺人を犯し略奪を繰り返します。

    満開の桜の森の下に怖くて行けないことが、
    この作品のなかでのキーポイントですが、
    よく考えてみると、本当に美しく咲き誇っている桜っ

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    2017年11月09日
  • 白痴・二流の人

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    白痴だけ読みました。
    空襲の下で繰り広げられる伊沢と女のやりとりに、きゅんとしていまいました。
    本当はそういう話じゃないんでしょうけど・・・
    女の子なら一度は、あの伊沢のような台詞を言ってもらいたいのでは?

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    2012年02月08日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    ネタバレ

    明治維新後と戦後の日本を対比している、的なことを解説されてた気がするけどそんなん考えなくても普通に面白かった^^
    堕落論の人だから正直そんな期待してなかったんだけど新十郎かっこいいです流石紳士探偵・・・
    アニメもあるけどあれはどんな解釈で作られたのか気になる
    たぶん海舟が麟六で虎があの女検事で・・・って事なんだろうけど因果のあの能力とか弁天王とか・・・アニメとは別物って事で考えたほうがいいのかな???

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    2012年02月08日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    「読者への口上」として、作者御自ら本作の楽しみ方を指南してくれる、作者の名を冠した捕物帖。トリック云々より、「誰が何故殺したのか?」を推理する推理小説でしょうか?口語風に書かれた文体が魅力。海上の密室を利用した「血を見る真珠」の緊迫感が出色。

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    2011年10月28日
  • 肝臓先生

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     とある田舎の猟師町。どんな患者も「肝臓病」と診たてたことから「肝臓先生」と呼ばれるようになった町医者は、肝臓病撲滅のために寝食をいとわず患者のために走りまわる。
     タイトル、設定の面白さに加えて坂口安吾ときては読まずにいられない。さっそく読んでみたらやっぱり面白かった。
     肝臓先生は熱い。お金のない人からはお金を取らず、どんな時でもどこにいても病気の人がいると聞けば駆けつける。風にも負けず雨にも負けず、常に歩いて疲れを知らぬ足そのものでなければならぬ。
     こんなに熱く、正しく、力強く生きている男の悲劇を描いているというのに、そこかしこから漂う滑稽さは何なんだろう。褒められすぎると馬鹿にされて

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    2011年07月21日
  • 日本文化私観

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    和風なんて言った時点で日本文化は終わってる。文化保持に対する先人の警鐘が込められた一冊。物知りなんだろうなー、好きなんだろうなー、んで言い方が下手なんだろうなー。アイヌ語で和人とは「シャモ」です。

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    2011年05月07日
  • 教祖の文学 不良少年とキリスト

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    小林秀雄と太宰治について書いた本。特に太宰に対しては、彼の死によせた文章なので、言葉荒いが愛情を感じる。グレるっつーのも難しい。友達への思い、ここまで赤裸々に出せるのなら、何書いてもいいのかもね。

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    2011年05月07日
  • 堕落論

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    古い作品であればあるほど、胸にずばっとくるような表現が多くて
    単純にすごいと思う。

    登録した本を読んだわけではないけど、短編集で読みやすい。

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    2019年01月16日
  • 安吾 戦国痛快短編集

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    どの話もとんとんと読みやすく面白い。

    期待していた『狂人遺書』は、『安吾史譚』に収録されている『小西行長』の解釈に沿った、秀吉による朝鮮出兵の「真相(仮)」語り。
    非常に良かった。

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    2010年11月02日
  • 白痴・二流の人

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    二流の人を読みました。
    坂口安吾はじめて読みましたが……
    竹を割るような痛快な人物描写が気持ちよすぎ!一発で惚れました。
    主人公、黒田官兵衛の心地良いともいえる二流ぶりだけでなく、秀吉や直江など当時の大人物の二流ぶりも楽しいです。
    二流二流といっても、読んでいて「馬鹿だな」と感じるのではなく、「人間だなぁ」と思わず感じてしまうのが、この先生の語り口の素晴らしさかと。

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    2010年06月17日
  • 風と光と二十の私と・いずこへ 他16篇

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    「白痴」が読みたくて買ったけど、「いずこへ」が良かった。
    生活臭を部屋に持ち込みたくない気持ちに共感した。

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    2010年04月25日
  • 白痴・二流の人

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    坂口安吾の短編集。

    「白痴」より「風と光と二十の私と」が良かった。

    次の文章が心に響いた。
    「満足はいけないのか」「ああ、いけない。苦しまなければならぬ。できるだけ自分を苦しめなければならぬ」「なんのために?」「それはただ苦しむこと自身がその解答を示すだろうさ。人間の尊さは自分を苦しめるところにあるのさ。満足は誰でも好むよ。けだものでもね」

    苦しみの中から何かを見出す。ただ満足しちゃいけない。そう僕に言い聞かせたような気がする。

    ほかの短編も細部まで再現しようとして、場面をイメージし易く、寒気と恐怖が若干感じる。

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    2009年12月06日
  • 肝臓先生

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    「私は海を抱きしめていたい」がものすごい秀逸でした。
    私はこういう類の駄目人間達の話が好きみたいです。

    09.11.04

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    2009年11月04日