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文明開化の明治新世相のなかで、次々と起きる謎の奇怪な事件。それにのぞむは、赤坂氷川町の隠宅で自適の日々を送る、幕末の英傑、勝海舟。彼の名(迷?)推理にほだされつつ、事件解決に活躍する紳士探偵、結城新十郎。そして勝手に首を突っ込んでくる、個性様々な仲間たち。独特のユーモアと毒舌のなかに文明批評のわざをピリリときかせながら、卓抜な推理的構成で捕物帖の面白さを堪能させる、安吾の傑作エンタテインメント。
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「明治開化 新十郎探偵帖」
2020年12月11日~ NHK BSプレミアム 出演:福士蒼汰、内田理央、矢本悠馬
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1~2件目 / 2件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
NHKでドラマ化されたものを見て、坂口安吾が書いたという所にも興味を持ち読んでみました。 お約束のシンプルな構成の話が一話完結で記されていて読みやすい。もともとドラマにしやすい作りだなと思いました。 主要登場人物の語られない部分になんとなく興味を惹かれてるのと、現代人からすると昔の風俗というものが出...続きを読むてきて、興味深く読めると思う。
短編集。 テイストがバラエティーに富んでいて、複数の本を読んでいるような異なる読みごたえ。 時代背景が明治ということもあるだろうが、国や法制が固まりきっていない時代だからこその事件が多く監視社会に生きる現代人が読めば「こんな抜け道あるはずないじゃん!」っておもわれるこどが沢山。 でも、よく考えればそ...続きを読むうなんだ。スマホに情報を吸い上げられることもなく、監視カメラに姿が映ってしまうこともなく、完璧な戸籍とマイナンバーで身元が証明されている時代じゃないんだから。たかが100年。されど100年。 あと100年たったらなにがどう変わってるんだろう?
因果と虎のやり取りといい、海舟先生に心酔しすぎな虎のおかしみといい、安吾の書く人間は小気味よい。 個人的には、ちょっと物足りなさを感じた話もあったのだけれど、それは無論「未完成」ではなく、「もっと読みたかった」という意味。 アニメから入ったのだが、また別物として楽しめた。
文明開化の明治の世において次々と起こる奇っ怪な事件。それを推理するのは幕末の英傑、勝海舟。事件を解決するのは洋行帰りの紳士探偵、結城新十郎。さらには勝手に首を突っ込んでくる個性豊かな仲間たち。坂口安吾の傑作エンターテイメント。 ( 以上紹介文) 各章事に8割が事件のあらましで残り2割で推理やその他...続きを読むのことを述べて。場合によっては探偵達が3ページほどしか出てこない事もある。 それでも面白いし話は進む。 これまで安吾は「白痴」や「堕落論」なんかを読んできたがそれらとは方向性の違うエンターテイメント小説です。
坂口安吾というと「白痴」から入ったので、暗くじめじめとした小説を書く人とばかり思っていた。ら、なかなかどうして面白い! むろん殺人事件を取り扱っているので、殺人にいたるまでの人間関係にどろどろした部分はあるのだけれども。 文明開化の時代の裏にある、格差社会の闇や、やりきれない人々の思いを描いていて興...続きを読む味深い。
「読者への口上」として、作者御自ら本作の楽しみ方を指南してくれる、作者の名を冠した捕物帖。トリック云々より、「誰が何故殺したのか?」を推理する推理小説でしょうか?口語風に書かれた文体が魅力。海上の密室を利用した「血を見る真珠」の緊迫感が出色。
アニメun-goの原作ということで読んでみました。 以前にも堕落論など安吾作品に触れてきましたが、本作は安吾なりの時代風刺がとても面白く読めました。 また、推理小説としてもおもしろく。とてもフランクに推理を楽しむことができるのも魅力的でした。 ただ、「石の下」に関してはよく理解できなかったのが残念で...続きを読むした… 個人的には「時計館の秘密」が好きな話でした。
ドラマを見て、原作を読んでみたが、ドラマはあまり原作に忠実ではなかった。1話で一つの事件が解決するので、昔の言葉でも意外と楽しく読めた。最後にお決まりの新十郎さんが解決して完結だが、それほど凝った謎解きではなかったように思う。
福士蒼汰のドラマを観て、原作も読んでみたくなり購入したのだけれど文章があまり好みではありませんでした。 でも内容は嫌いではなかったのでなんとか最後まで読み上げた感じ。
ミステリとしてはちょっと肩透かし感があるし、メインキャラも数人いてしかも個性的なメンツなのに活かしきれてない感じがあるので全体的にちょっと勿体無いかなあという感じ。 でも当時にしては斬新だったのかもしれないけど…。 純文学系の作品や、不連続殺人事件が面白かったので期待値があがってたのかもしれない。
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