坂口安吾のレビュー一覧

  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    好きな作品集まってて、その中で泉鏡花、小栗虫太郎、折口信夫の話は未読だったので多分これらも好きだろうとウキウキで読んだけど結局これら全部ななめ読みで終わってしまった。むずいまだオレには
    夢十夜、第一夜だけ一人歩きしているから第二夜以降新鮮な気持ちで読めた。
    芋虫が本当に好きで何度も読み返しているのでここでも読めてよかった。

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    2024年11月30日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    青年漫画みたいな展開だと思った。
    読んでいて、ふと登場人物には誰も色気はないことに気づいた(個人的に色気のある作品が好きなので)。

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    2024年11月25日
  • 白痴

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    ネタバレ

    今生き残ることより白痴の女と一緒に暮らしてることがバレない方が先決なのか。まあ、よそ様の嫁だしってこと……?最悪の世界だけどとりあえず誰かと一緒にいたかったってことなんだろうか。物言わぬ肉塊。何を思えばいいのかよくわからなかった。空襲描写がとてもリアルで怖かった。絶対絶対こんな怖い目に遭いたくないな〜。

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    2024年11月20日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    恋と愛の違いについて。
    「恋愛は、言葉ではなければ、雰囲気でもない。ただ、好きだということの一つなのだろう」
    「失恋と得恋苦痛において同価のもの」
    「恋なしに人生は成りたたぬ」

    恋愛は人生の花、か。芽が出ない花もあろうな。

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    2024年11月20日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    ぶっちゃけ、よくわからなかったよ。
    でも、けっこーヤバめの女とその女に絡め取られた男の物語りだというのはわかったよ。

    物語よりよくわからないけど美しさがある文章が良かったんですよねぇ
    とそれを冗長させるイラストも良かったです

    2024.11.16
    185

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    2024年11月16日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    耽美幻想文学のアンソロジー。いくつか読んだことのあるものもあり、名前はよく聞くものの実際読んだことのなかったものもある。
    やはり、桜の森の満開の下は断トツで好きなのでこれが冒頭に来てしまうと後がちょっと弱い気がする。いや、あくまで個人的にはだが。江戸川乱歩は「蟲」の方が好きだしな~。みたいな個人的にこのテーマで耽美幻想文学を編むなら何を入れるかみたいなのを考えるのも楽しいかもしれない。あと太宰治の「駈込み訴え」がガチ恋同担拒否反転アンチの詰んでるヲタク描写すぎて解像度高ぇ~ってなった。

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    2024年11月03日
  • 堕落論

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    高校の頃、失恋してこれに手をつけた。読み終えて「自分は無頼派です。」みたいなツラで学生時代を過ごした。堕落を気取っている大学生を冷笑。ポイントは徹底的な堕落ですょ。

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    2024年10月09日
  • 二流の人

    購入済み

    こちらの作品こそ「黒田如水」

    短編「黒田如水」の続編とのことだが、本作のみで十分作品としては完成している。こちらの作品こそ「黒田如水」と名付けるべきかもしれないが、「二流の人」という題名も作者の意図が十分に感じられて良い。主人公黒田如水が一流の人になれず、二流に甘んじた訳が本書を読むとわかってくる。またこの作品が書かれた時期が敗戦直後ということも、朝鮮の戦いの記述の裏から感じられる。

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    2024年10月01日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。
    鈴鹿峠に住む山賊は、新しい女房をさらってきた。だが、彼女はどうも他の女たちとは違っていて、彼のことを恐れず、そればかりか......

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    2024年09月19日
  • 餅のタタリ

    購入済み

    ナンセンスなユーモア小説

    ちょっと童話風寓話風なナンセンス小説である。これといった教訓が入っているわけではないので、押し付けがましい勧善懲悪物語になってしまうことを免れている。終戦直後の群馬県の農村の様子がよく分かる。特に餅なし正月という風習があったことは面白い。

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    2024年09月03日
  • 紫大納言

    購入済み

    平安ファンタジー

    作者赤口安吾の代表作の一つとも言える「桜の森の満開の下」や芥川龍之介の今昔物語もの とよく似た風合いを持った作品である。単なる色好みや勧善懲悪ではなく、何かを訴えようとしているように思えるが、それがなにかは簡単には読み取ることができない。

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    2024年09月03日
  • 裏切り

    購入済み

    軽い語り口

    まだ終戦の混乱期の中で居酒屋に集う酔客たちや店の人達の様々な言動を、軽い語り口 今でいうとラノベ風の語り口で描き出した作品である。軽くて読みやすいのだが、これと言ったストーリーの骨組み筋道があるわけではないので、なんともとりとめがない という印象を抱いてしまった。

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    2024年09月03日
  • 傲慢な眼

    購入済み

    誰のもの

    この年代の少女らしい 気取り 衒い 潔癖さ 妄想癖 を暗示の形で描き出している。いくらでもロマンチックに思い入れたっぷりに描けるテーマであるにも関わらず、比較的乾いた筆致で描いていることろに好感が持てる。題名の「傲岸な眼」は、年々のものなのか少女のものなのか。

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    2024年09月03日
  • 堕落論【語注付】

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    まず難しい本だった。恋愛論は少し面白い内容だったが、堕落論に関しては筆者の述べている主観的観念が個性的であるが故に非常に難しい内容となっていた。

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    2024年08月27日
  • 作家と犬

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    作家や著名人の犬エッセイショートショート。

    著名な作家を中心に、漫画家、イラストレーター、映画監督など、著名人が犬について書いたエッセイ集です。犬との出会い、犬との思い出、別れなど、テーマ別にまとまっていて読みやすかったです。が、それぞれが短いということもあってなかなか頭に残りませんでした。印象的なエピソードは、椎名誠のお母さんのトラウマ級の非道で、そんなことされたら僕も一生恨むだろうなあ、と思いました。あとは彫刻家の舟越保武さんの章や、寺山修司の話もよかったです。いせひでこさんのイラストエッセイはほんわかしました。うんうんそうだよね、犬ってそういうヤツだよね。
    しかし全体的には昭和が中心の

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    2024年07月23日
  • 安吾人生案内 宮様は一級紳士

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    安吾の週刊誌的評論

    敗戦により元皇族方に対する論評 批評 非難が自由になったが、坂口安吾もその風潮にのって週刊誌的ゴシップ的な色合いの文章を残している。敗戦後の皇族方 元皇族方への一般庶民の態度は、芸能人に対する態度にやや似てきている。(秋篠宮家を出た真子さんにも言えるが)坂口安吾のこの文章は、現在のそういう流れにつながるものと思う。

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    2024年07月03日
  • 安吾人生案内 衆生開眼

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    今は昔

    坂口安吾の様々な事件 出来事に関する新聞などへの投稿である。冤罪事件や人気作家と出版社 ジャーナリズムの関係などのトピックスはほとんどそのまま現代でも通用しそうな話の内容である。誤読による批評の話などはSNS全盛の今では、より深刻になっているような気がする。

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    2024年07月02日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    生活に目を向けた評論
    形而上学的なことよりも、実質を重視する、機能主義的な考え方が通底している

    無頼派と言われる所以が詰まっていた
    悪妻論なども面白かった
    不良少年とキリストには、胸が熱くなった

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    2024年06月30日
  • 作家と犬

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    作家さんたちと犬の関わりを通してプライベートをちょっと覗き見したようなかんじになる。あの作品を書いてる傍らにいたのかなーとか。

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    2024年06月29日
  • 安吾人生案内 精神病診断書

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    薬物中毒患者の手記

    精神病およびその診断と治療に対する見解である。80年も前の作品なのに、この作者得意の雑談口調の語り口が役立って大変に読みやすい。現代における精神病の診断と治療は、このさくひんので書いてある方法よりは進んでいるのだろうが、なぜそうなるか という基本の部分はわかっていないのかな。

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    2024年06月04日