坂口安吾のレビュー一覧

  • 不良少年とキリスト(新潮文庫)

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     近代文学でこんなに笑って泣きそうになったのは初めてです。時にいじり時にかばい…坂口さんは太宰さんを本当に大切に想ってたんですね。
     生きることは戦う事…。友人を幾人か自死で亡くした坂口さんの信念だからこそ響くものがあります。

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    2024年05月01日
  • 正午の殺人

    購入済み

    謎解きそのものは大したことない

    短編ミステリーである。種明かしされた謎解きそのものは大したことないが、確かだ という  思い込みを逆手に取ったストーリー構成はなかなかに面白い。部屋の配置やサイレンなど推理の分かれ道もある程度ある。数十年も前の作品だと思わせないところがいい。

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    2024年04月03日
  • 家康

    購入済み

    坂口安吾の家康評価

    坂口安吾がみた徳川家康を、風呂屋談議風な口調で語りあげている。現在の目線から見るとやや時代遅れっぽい評価かもしれないが、少なくともNHKの大河ドラマ「どうする家康」のように史実を無視して、現代の価値観で描かれたものよりは遥かにマシである。
    小説家である自分自身と対比して評している箇所などはなかなか面白いと思った。

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    2024年04月03日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    再読。
    高校時代に初読した時はちょうど手塚治虫の「火の鳥」を読んだ頃だった。山賊のイメージが『鳳凰編』大和の我王にダブる。

    鈴鹿峠に一人の山賊がいました。桜の季節、花の下では誰もが気が変になるのでした。山賊は街道で八人目の女房にする女を攫います。女が美しすぎたので夫を殺します。家に帰り着くと、女の言うままに七人いた女房たちを次々に殺します。女の言うままに都に住み始めます。女の言うままに殺した男女の首を持ち帰ります。女はその首を使って"首遊び"をするのでした。やがて山賊は都に住むことに飽き飽きして…。

    突然気になって再読したのは、たぶん、「鬼滅の刃」を見ていたからだと思います。桜の咲く季節がやってきました。

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    2024年03月09日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    恥ずかしながら、この年になるまで坂口安吾のことをよく知らなかった。数年前に『堕落論』を読んで興味は持っていたが。
    で、この話。なんか一周回って愛の話なんじゃないかと思った。相当いびつだし、登場人物の誰一人として思い入れはできないけど。ヒメの最期の言葉が呪いのように残っていて、そのせいかもしれない。
    『桜の森の満開の下』でも思ったけれど、絵本のようにうつくしいイラストが、作品をいい意味で読みやすく、イメージしやすくしていると思う。読む人を選ぶとは思うけれど、夜汽車さんのイラストも一見の価値ありなのでぜひ読んで!
    …落ち着いたら坂口安吾の他の作品にも手を出したい…。

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    2024年03月07日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    少女の本棚の新刊!ぱっと目を惹くやわらかで可愛らしい桃色の背景、しかしよくみると肋骨に守られ頭蓋骨に頬ずりするかのような少女の様子が毒々しい素敵な装丁です。
    読むのはこれが初めて。恋愛とはなんぞや、と坂口安吾が訥々と説いていくのだけれど、これがもう名言の宝庫なのである。
    切支丹が渡来したころ、それまで「愛する」という概念がなかった日本国で、「神の愛」「キリシトの愛」を解釈するのは難儀なことであったという。困惑し苦心しつつもどうにか置き換えたのは「神のご大切」「キリシトのご大切」。
    すなわち、「余は汝を愛す」というのを、「余は汝を大切に思う」と訳したのだそうだ。
    私はこれまでもつねづね「愛する」という言葉には懐疑的で、自分のなかの複雑な感情や、相手への多層構造な想いが、出来合いの箱に乱雑に押し込められてしまうような気がしていた。途端にこの手を離れ、嘘っぱちでただの空虚になってしまうような。
    これは奥ゆかしい日本人なら大概にあてはまる特有の感性、と言ってしまえばそれまでなのかもしれないけれど、ともかく「愛」についてはもっと自分の言葉や体験で理解したいと思っている。だから、本作のようにその概念に真っ向から対峙する蒼炎のような作品は好きだし、いっぱい読みたい。

    けれど、愛についていくら考えたところで、恋するのはそれらを優に超越する不可抗力なのでたちが悪い。
    どんな言葉も御託に成り下がり、感情はすべてが制御不能になるのであって、そうやって頭がおかしくなって結婚し(てしまっ)た今の私ですら、そんなこと面倒で懲り懲りに思える。

    〈大人はそうではない。情熱自体が知っている。恋は幻だということを。〉

    だから、恋が幻であることを知っている不幸な大人が恋することはもう難しい。難しいけれど、万が一これから恋に搦め捕られるようなことが起きてしまったら、もちろんまた幻のなかで同じ過ちを繰り返してしまうのだと思う。
    坂口安吾も言っている。若いうちはたくさん恋愛をするといい。恋愛することでしか手に入れることのできない感情やあたたかさが、たくさんある。恋なしに、人生は成り立たぬ。
    人生はもともとバカげたものであるのだし、恋愛だってバカげているけれども、それは最も尊いものであるのだから、バカを怖れたもうな。

    〈ああ、孤独。それをいいたもうなかれ。孤独は、人のふるさとだ。恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない。〉

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    2024年03月03日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    ここまで真面目に恋愛について考えたことなかったから、新鮮に読めました。
    言葉の表現が易しくて、わかりやすいのも好印象!
    このシリーズはかなり好き!

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    2024年02月28日
  • 堕落論

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    正直自分のいいまでの知識と、著者の知識の前提が違いすぎて面を食らったが、色々な視点を知ることができた。
    ちょこちょこ調べながら読むことで、全く知らなかった世界を知ることができた。
    いけないことにつながったからといって、その行動を禁止するのではなく、いけないことにつながらない工夫をして建て直すことが大事

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    2024年02月25日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    坂口安吾 安吾忌
    こちらは初読、1952「夜長姫と耳男」
    飛騨の匠の弟子の仏師、耳男。
    乙女の本棚になるまで、知らなかった作品です。

    耳男の語りの説話体。
    長者に乞われて夜長姫の護身仏を彫る。
    耳男は、夜長姫の何かが秘そむ無邪気な笑顔に囚われて、化け物を彫る決心をする。
    蛇の生き血を飲みその死骸を吊るす。
    それさえ美しいと思う夜長姫。
    好きなものは、呪うか殺すか争うか。
    なかなかの狂気と幻想の世界観。
    飛騨という土地への坂口安吾の思い、飛騨の匠への敬意。命惜しまぬ作品へのリスペクト。

    夜汽車さんの作品は、可愛さもあり、まるで乙女の童話に擬態しているけど、ストーリーは鳥肌もの。

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    2024年02月17日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    坂口安吾 安吾忌
    久しぶりに読みました、1947「桜の森の満開の下」

    ぞっとする程美しい。
    幻想的でもあり、人智を超えた美しさ。
    美しいが為に 恐ろしさは増す。

    桜の下では、気が狂う。
    鈴鹿峠に住み着いた山賊。
    旅人から 美女を手に入れる。
    その美女を手に入れてから 山賊の生活は 一変する。
    エゴイストが更なるエゴイストに従属していく。
    美女と桜に共通する恐ろしさに気づく。

    何回か読んでますが、これも自分の体調?などで受け取り方が変わるんですよね。
    今回は、しきみさんの美しい絵の数々ですが、
    最も凄まじい女の“人の首の雛人形遊び”を もうちょい挑戦して欲しかったかも。



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    2024年02月17日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    痛い痛い痛い。
    『桜の森の満開の下』も女が狂ってたけど、『夜長姫と耳男』も負けず劣らず狂ってる。
    予想外の展開にちょっと引きました。。。
    イラストが綺麗で読みやすいので『乙女の本棚』シリーズはオススメです!

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    2024年02月08日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    ネタバレ

    自らの思う所を、いかにも作家らしい書き口で展開されるのが評論という印象であり、坂口安吾も歯に衣着せぬ口調で表している。

    その中でも特に印象に残る書き口が、「堕ちきる」という表現である。これは単に受動的に堕落していくのではなく、自ら堕ちていこうとする意志が必要になることを表現しているように思える。ただ漫然としていては、堕落することもできない人間の半端な部分をうまく捉えているようにも思えるこの一言が、非常に印象的だった。

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    2024年02月04日
  • 不良少年とキリスト(新潮文庫)

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    死ぬ、とか、自殺、とか、から始まる部分の見開きをとても好きでいて、ここを何度か読み返すことがあるけれど、涙目になってしまう時は少し弱っているし、この頁を凡庸に読める時は健康だなと思う、ただ、どのときも、すき

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    2024年01月19日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    「恋愛論」というタイトルながら、人生論・生き方論といえる内容。
    初出は47年とのことだから、結婚恋愛もまだまだやるべき・すべきという圧力があった時代だけれど、令和現在の生き方や人生にも通じる。
    旧さや価値観の押し付けを感じない。
    むしろ今のSNSであふれる価値観の対立、今の時代の圧力への警句・アドバイスにもなる一節もあって、心が軽くなる。
    かわいらしいながらダークなしきみ先生の絵も魅力的。

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    2024年01月01日
  • 不連続殺人事件

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    6年前、映画(1977)をDVDで観、6年空けて原作を読む。
    映画の方が「?」だったが、原作を読んで面白さに何だかホッとした。

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    2023年12月13日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    「乙女の本棚」シリーズ、私の5冊目。このシリーズで大好きになってしまった夜汽車さんのイラストと、少し前に読んだ「桜の森の満開の下」で有名な坂口安吾のコラボであり、どんな作品なのか興味津々で読み進めていったが、正直、恐ろしすぎて、このイラスト無しではかなりキツかった。イラストが恐ろしさを妖しさという美しさに変換してくれて本当によかった。この作品も「桜の森の満開の下」も、残酷さと、魔性の女に魅入られるところが似ていて、坂口安吾の作風はこのようなものが多いのか気になった。決してもう一度読みたいと思えるわけではないのだが、心が凍っていく恐怖感は、他の作品ではまだ味わったことのないものであり、印象に残る作品だった。

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    2023年12月07日
  • 不連続殺人事件

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    戦後まもない頃、山奥の豪邸に集まった作家や画家や女優などなど。そんな彼らの間で次々と殺人が起こります。いったい誰が、どんな動機で、どのようにして行ったのか。探偵小説愛好家だった純文学作家・坂口安吾による推理小説の名作。

    多人数でてきますが、個性の強いキャラクターばかりでした。アクやクセが強く、変人とくくってしまえそうだったりする人たちしかいません。そして彼らの関係が痴話がらみでフクザツです。そんな異様な小世界を設定したからこそ、8人も殺されるこの「不連続殺人」の、大いなるトリックを物語の中に隠せたのだと思います(このあたりは、巻末のふたつの解説と本文の読後感とを照らし合わせたうえでの感想です)。

    謎を解くキーワードは、「心理の足跡」。作者は、自ら紙の上に出現させたキャラクターの心理造形、そして動き出した彼らの心理追跡に余念のないなかでトリックをこしらえていて、ネタバレになってしまいますが、その心理操作の破れを、巧みに流れさせたストーリーに隠して、解決編でそこを持ち上げてみせるのでした。

    推理小説って、読者にわからせないために、合理性だけでは明かせない作りになっている、と解説にあり、僕はほとんど推理小説を読まないけれども、それでも思い当たりはするのでした。そこに、作者のズルさがあるのです。それが性に合わない人が、推理小説を手に取ることをしないのかもしれない。

    女性キャラクターは性的な魅力にあふれる人ばかりが出てきます。これは、女性礼讃的な作者の性格がでてるんじゃないのかな、と思ってしまいました。

    というところですが、以下におもしろかったセリフを引用します。

    __________

    「然しなんだね。矢代さん。あなたは、どう思うね。人間はどういつもこいつも、人殺しくらいはできるのだ。どの人間も、あらゆる犯罪の可能性をもっている。どいつも、こいつも、やりかねない」(p94)
    __________

    →何人か集ってなんやかやすれば、各々の心理に他殺や自殺の動機が疑われないことってないんだと思います。これは以前、西加奈子さんの『窓の魚』を読んだときに感じたことでもありました。

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    「ともかく、田舎のアンチャン、カアチャンの犯罪でも、伏線、偽証、却却<なかなか>額面通りに受け取れないもので、必死の知能、驚くべきものがあるものですよ」(p232)
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    →これ、ほんとにそうです。こっちが侮っていたような相手が、裏で、真似できないくらい高等な細工を弄していたりする。それも、最初から言葉でぜんぶ論理を組み立てていくっていうのではなくて、あるときに閃くみたいにして感覚的に勘所がどこかをみとって、そこから柔らかく論理を編んでいっている感じだったりします。僕自身も、論理の組み立てはそういう田舎のアンチャン的要素ってけっこうあるような気がします(まあ、そもそも田舎人でもあるし)。バックグラウンドとしての知識はないのに、日常の知性だけでぽんと飛翔するみたいなのってあります。それはそれとして、人間の「必死の知能」って、こりゃかなわん、ってくらいすごいものが出てきてたりするものですよね。

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    2023年11月27日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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     坂口安吾の世界観にとても惹き込まれた。限りある人生のなかで心をかきむしり続ける恋の不思議に触れたように感じました。
     プラトニックか肉欲かという葛藤、人の浮気性、利己的か利他的か、人間のもつ苦しい業をここまで描くのかと驚きでした。しかもそれらを批判的ではなくて人間の美しさとして肯定的なところがどこかしら感じられました。読み終わって安吾の堕落論にみられる人間が持つ欲するものを欲する精神の悲しさと美しさがわかった気がしました。
     個人的には『恋をしに行く』と『夜長姫と耳男』が好きでした。恋をしに行くは最後まで精神か肉体かの対立が明確で、それを踏まえて迎えるラストは清々しくもどこか虚しい。夜長姫と耳男は終始グロい黒さが漂うのにとても静謐な感じが好きでした。

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    2023年08月26日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    乙女の本棚4冊目は坂口安吾です!

    坂口安吾といえば、そりゃあーた『不連続殺人事件』ですがな!
    ですが、こちらも傑作と名高い『桜の森の満開の下』でおます

    なんで「満開の桜の森の下」じゃないんだろうって思いません?文学的表現ってこういうことか!

    幻想的な世界観は伝わった!
    きしみさんのおかげてがっつり伝わった!

    でもなんかこうぶにゃっとした感じなんだよね
    もうちょっとで形になりそうなんだけど、簡単に形にさせるか!わし文豪やぞ!って言われてるみたいな読後感
    おお!これすごく良く今の気持ちを言い表せてる
    わい天才やな(どこがやねん)

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    2023年08月26日
  • 堕落論【語注付】

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     自分はわりと0か100の人間でそれが嫌で自分が面倒だなと常々感じていたのですが、坂口安吾は葛藤してる自分を愛してくれるんだろうなと感じて変な自信がつきました。
     高校生の頃にカッコつけて堕落論を読んでわかった気になっていたのですが、大人になって改めて読んでも自分は理解できたのかしら?となってます。ただ、恋愛論やFARCEについてを読んで安吾が人間のうちにある矛盾や混沌をとにかく愛していたんだろうなってことはわかりやすかったです。そこから堕落論を再読するとこういうことを言いたかったのかなと考えることができて楽しかったです。
     理想と現実のギャップに苦しんだり、自分の思いと裏腹な行動をしてしまって後悔してる人を坂口安吾が暖かく迎えてくれるそんな感じがありました。坂口安吾なりの人間讃歌なのかもしれません。これからも精神の格闘をしていこうという前向きな気持ちになれる1冊でした。

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    2023年08月16日