堕落論・日本文化私観 他22篇

堕落論・日本文化私観 他22篇

小説・文芸
1,221円 (税込)

6pt

昭和21年4月に発表された「堕落論」によって、坂口安吾は一躍時代の寵児となった。処世術などクソ食らえ。自分にとって恥しくない内なる自己。他者などではない、この〈自己〉こそが一切の基準だ。それと戦い続けること。作家として生き抜く覚悟に貫かれた安吾の視線は、物事の本質にグサリと突き刺さる。(解説=七北数人)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    堕落論・日本文化私観 他22篇
  • タイトルID
    :
    233345
  • ページ数
    :
    406ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年11月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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堕落論・日本文化私観 他22篇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    安吾だいすきー(T_T)
    難しいことを言っていてよくわからない部分もあるけど、安吾は文章そのものが大好きなので食いつくように読んでしまう。「無頼派」という括りでまとめられることが多くて破天荒なイメージだけど、矢田津世子や太宰に対して書かれた文章を読むに、誰よりも真面目なんだろうなあと毎回思う。「不良少年とキリスト」苦しい…

    0
    2026年09月10日

    Posted by ブクログ

    まだエッセイや批評というものを全くわかっていなかった頃に一度読んでみたのだが
    「よくわからない」
    で終わってしまったのを覚えている
    (そもそも、当時の自分はこれが小説じゃなくてエッセイ集だと言う事すら分かっていなかった)

    今回、改めて読んでみた
    一つ一つの作品が珠玉であり
    読む人の歳が重なっていくたびにその価値が感じられるのではないかと思う

    坂口安吾ってすごい

    0
    2026年08月10日

    Posted by ブクログ

    新潮文庫の堕落論はすでに持っていますが、「茶番について」を読みたいがためにこちらも買いました。

    荘子や大江健三郎を読んだ影響で、自分が今年に入ってから考え続けている「不合理」の正体について、「茶番について」はひとつの着地点を提示してくれました。

    早稲田大の入試にも出たようです。
    全体としても大変良いエッセイ集でした。

    0
    2023年06月16日

    Posted by ブクログ

    小林よしのりの「堕落論」に触発されて読みました。筆者は「日本は敗戦後、道義が退廃したと言われるが、そうではない。変わったのは世相の上皮であり、人間は変わっていない。むしろ、人間は堕落するものだ。堕落することでしか人間を救う道はない」と主張している。「戦前の人間は立派だった」「戦後日本人はだめになった」といろいろな場面で言われてきたことを考えると、新鮮な主張に感じた。また、東京大空襲についての「猛火をくぐって逃げのびてきた人達は燃えかけている家のそばに群がって寒さの暖をとっており」という記述は、別の本で読んだ「東京大空襲の焼夷弾はうつくしかった」と通じるところがある。今読めば不謹慎に感じるところがあるが、人間は寒ければ暖をとるし、焼夷弾でもきれいなものはきれいに感じるものである。それこそが人間の本性なのだろうか。つまり、堕落せよとは、人間の本性を取り戻せ、ということなのかと解釈した。自分の色メガネで見ずに、見たものを観察、解釈することのは大切さを学んだ。話があっちこっちに飛んで、読みにくかったが、学んだことの方が多かった。

    0
    2020年11月30日

    Posted by ブクログ

    甘ったるい偽善的な装飾を嫌い、徹底してものごとの奥底に光る「ホンモノ」を見つけ出そうとした文豪:坂口安吾。その格闘の軌跡。

    0
    2018年01月08日

    Posted by ブクログ

    短編小説の名手といえば、外国なら、
    モーパッサン、チェーホフ、S・モーム、O・ヘンリー、ダール、ポー、
    あたりがまず頭に浮かんできますね。
    特に、ロアルド・ダールが大好きです。
    ヒッチコック映画を観ているようでぞくぞくします。

    日本で言えば、
    森鴎外、永井荷風、芥川龍之介、志賀直哉、稲見一良、山本周五郎、藤沢周平、
    江戸川乱歩、星新一、松本清張
    あたりでしょうか?
    特に、稲見一良「ダック・コール」は絶品ですね。

    で、随筆の名手、特に日本人でいうと、まず筆頭にくるのが丸谷才一でしょう。
    その他、内田百間、寺田寅彦、柳宗悦、日高敏隆ぐらいがぱっとうかんできます。
    特に、丸谷才一の博覧強記ぶりには舌を巻きます。勿論文章はピカイチ!!!

    所が、最近、坂口安吾の随筆にはまっています。
    恥ずかしながら、彼の小説といえば
    「不連続殺人事件」ぐらいしか読んだことありません。
    更に恥ずかしい事に、あまりにも登場人物が多くて
    犯人が全くわかりませんでした(⌒-⌒;)

    その坂口安吾の随筆は小説より面白いと解説文ありますように、
    読み始めたら止まらなくなります。明快で読みやすいです。

    例えばこうですー
    『空にある星を一つ欲しいと思いませんか?思わない?
    そんなら、君と話をしない。』(「ピエロの伝道者」)

    どうです?おもしろそうでしょ?そう思わない?
    そんならあなたと話しない(o^。^o)

    ざーと目を通し、今読み返しているところですが、
    私にすれば多分にこじつけというか、独断的な部分はありますが、
    でも、面白いです、是非おすすめします。
    そう読みたくない?そんならあなたとお茶でもしましょう\(^-^)/

    0
    2015年11月12日

    Posted by ブクログ

    集英社版の堕落論を読んで、非常に感銘を受けたので他のエッセイも読みたく思いこちらも読んだ。非常に面白く、新たな思想に触れて感銘を受けると同時に、数を重ねる事で彼の思想が立体的に浮き彫りになってきた気がする。非常に首尾一貫した、人間愛者だと感じた。ネガティブなイメージが先行してしまうのかもしれないが、彼の人生に対する態度は、彼が戯作について述べていたような『徹底的な肯定』と通じるものがあり、人生の、人間の汚い面や悪い面なども、全てをぐいと飲み下して肯定してしまう、そう言う奮闘の姿なのだという事がひしひしと伝わってくる。

    彼が繰り返し強調する概念の中に見えたのは、肉体性というものをきちんと見据える姿勢だった。教祖の文学の中で、小林秀雄の批判を通して彼が述べていた事は、小林自身が『自分は小説の才能がなく、批評家にしかなれなかった。』と言う言葉と重なる。小林のような徹底的な客観性に基づき、論理と抽象化により、無機質で普遍的な真理を究明していく徹底的な態度と言うものは、事実から肉体性を排除してしまうものであった。坂口安吾は繰り返し、小説とは個別性であり、個人性であると述べ、つまりそれは肉体的な営為であるのだから、この点において、文学者としての坂口安吾と批評家としての小林秀雄が、このような対照をなすと言うのは当然のことなのだろう。私は小林秀雄が非常に好きだが、文学と言うものを考えた時に、坂口安吾の言うような地に足のついた、肉体性に根ざした感覚と言うものを大事にしたいと感じる。

    青春論で述べられていた淪落的な生き方もそうなのだが、やはり坂口安吾と言うのはどこまでもまっすぐで、人生に誠実であったのだというのを感じた。死んだら終わり。それまで。そう言う風な考え方を徹底している。勿論、現代の人間においては特にだが、社会的動物としての人間が個人の死によって完全に消滅するかと言う観点から見るとそれは肯定できるものではないが、この言葉をそう言う風に字面どおりに受け取るのは違うと感じた。つまりその言葉は、彼の『生きている時間は少しでも大切にしなければならない』と言う、人生に対する真摯な態度を何より象徴しているのだと思った。彼が作中で述べたように、彼は女性が老いて美を失う事を恐れるような感覚は持っていなかった。老いというものが彼にとってはそう大した問題でなかった。だが、女性のそう言う態度を肯定し、そのような、時間を惜しむ人生と言うものに価値を見出している。だから彼は自分の生命を、女性にとっての美と同値に考え、女性が老いを恐れるように死を恐れようとした。若さに縋るのではなく生命に縋り、生きている時間と言うものをどれだけでも濃密なものにしようとした。そう言う必死でがむしゃらな態度こそ、彼が繰り返し肯定していた、肉体的な生き方であった。芸術は長く、生命は短い。だが、長さは決して価値と同義ではない。どこまでも『自己』を出発点として、ブレずに世界と向き合おうという姿勢には、我々の学ばなければならないものが多分に潜んでいると思う。

    0
    2013年12月04日

    Posted by ブクログ

    安吾の作品について語ろうとすると、どうしても安吾について語ることになってしまう。
    私にとって、こういう作家はほかにいない。

    安吾の文章は、安吾の血肉なのではないかと思ってしまう。
    そう思うくらい、私は彼と彼の作品を区別できない。


    「文学のふるさと」「日本文化私観」が好き。
    ドライアイス工場を美しいと思う安吾を、私は愛します。

    0
    2012年04月15日

    Posted by ブクログ

    9/23
    どちらかというと「日本文化私観」に安吾のすごさがある。
    終戦後とはいえ、あんなことよく言えたもんだ。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    エッセーとしてとても面白かった。
    共感できる部分が多く、わかるわあ、ってさせられたので、エッセーの文章としてのクオリティが高いんだと思う。
    基本的なスタンスとして、自分に正直であれ、曝け出せ、くだらない体裁が一番ゴミだ、っていう感じなので読んでて気持ちいいよね。元気が出る。

    0
    2024年07月28日

堕落論・日本文化私観 他22篇 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    堕落論・日本文化私観 他22篇
  • タイトルID
    :
    233345
  • ページ数
    :
    406ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年11月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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