坂口安吾のレビュー一覧

  • 堕落論【語注付】

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    ‹内容紹介より›
    「日本は負け、そして武士道は滅びたが、堕落という真実の母胎によって始めて人間が誕生したのだ」生きよ、堕ちよ。堕ちること以外の中に人間を救う道はない、と説く「堕落論」。救われない孤独の中に、常に精神の自由を見出し、戦後の思想と文学のヒーローとなった著者の、代表的作品を収録。

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    ☆4の評価は、『堕落論』と『続堕落論』に関してです。そして『日本文化私観』も参考になる作品でした。
    他の作品群については、「読みにくいなあ」という印象で、正直なところ、坂口安吾の作品が好きなのかどうか、と言われると迷いが残ります……。

    ただ、『堕落論』と『続堕落論』については、すごい作品だと読

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    2017年09月09日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    男と女。退屈、悲しみ。狂気。行きつく先を探しても、見つからないけれどそれでも生きる。安吾の魅力満載の短編集。

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    2017年09月06日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    青空文庫で読んだ「不良少年とキリスト」に感動して、紙の本でも欲しいと思い購入。カバーがアニメのものになっていたことが不満。知識不足もあり理解できない話が多々ありましたが、面白い考えを持った人だなと思いました。やっぱり紙媒体で読んだ方が心に直接響いてくるような感動があって好きです。

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    2017年07月25日
  • 白痴・二流の人

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    なんというか、人間を暴く感じが凄いです。
    善きも悪しきも併存するのが人間だと思いますが、それを赤裸々に描いていて、洞察力が深すぎて怖いと感じることも。
    この歳になって初めて彼の作品を読みましたが、この年齢で読んで良かったと思います。
    若い頃だと、少し理解できなかったところがあったかもしれません。
    久しぶりに良い本だと思った一作です。
    ぜひ。

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    2017年07月01日
  • 堕落論・白痴(まんがで読破)

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    人間は生き、人間は堕ちる。
    人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。
    人間という生のどうしようもない弱さ、その冷徹な事実と共にそれでも生きる一筋の光を観ている。

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    2017年04月08日
  • 白痴 青鬼の褌を洗う女

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    時代は戦中、戦後すぐくらいの短編集。
    なんだか切ない。時代のせいなのか人間のせいなのか。
    それともそういうものなのか。

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    2017年02月18日
  • 桜の森の満開の下

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    安吾の言葉から、血の力がプツプツと泡立ちながら吹きだしている。凄まじい叙情性の記録映画の中に、入り込んでしまったような錯覚。
    表題作「桜の森の満開の下」に至っては、活字が次第に文字言語でさえなくなってしまうような耽美性、危険な力が充満していた。眠る前に読んだ時、桜の舞い散る嵐の中で死を夢想しながら佇んでいる、現実と夢との境界が崩壊したような生々しい夢を見た。

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    2016年09月19日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    読んでいて、正直難しいと思う部分が多かったです。
    しかし全体を通して、筆者の一貫した思いを感じるエッセイでした。強い思いがあって書かれたものだと感じました。だからこそ、書かれた当時から時代は変わっても、変わらず読み継がれ、胸に響く文章なのだと思います。

    とにかく、苦しくても悲しくても、もがいて生きよう、という気持ちにさせてくれました。
    もう少し内容が理解できるようになった頃に、また読みたいです。

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    2016年09月14日
  • 堕落論【語注付】

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    敗戦によって、近代日本の茶番劇だったことは暴露されたが
    それだからといって卑屈になることはない
    背を向けるにせよ、居直るにせよ
    誰もが地に足をつけて生きる必要にかられている
    その真摯さを堕落と呼ぶならそれもいいだろう
    ならば我らは生きるために堕ちるべきなのだ
    といったような
    茶番をなつかしむ感情と否定する感情の錯綜するうちに
    混乱の中で編まれたエッセイ・短編小説集

    「桜の森の満開の下」
    美は崩壊する茶番劇にほかならない
    それにとりつかれ、翻弄されて、茫然自失の男を描いた本作は
    決戦を避けて生き延びた日本男児たちの戯画である
    現実がそんな美しいものではなかったにせよ
    太宰の「桜桃」と並べ、戦後

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    2016年05月05日
  • 肝臓先生

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    流行性肝臓炎との闘いは、ある意味戦争との闘い。それでも患者と向き合い、そして戦争の犠牲となってこの世を去る。短編の中に偉大な人物像が凝縮されている。

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    2015年08月12日
  • 堕落論

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    坂口安吾『堕落論』角川文庫

    表題作品の「堕落論」の他、日本文化、青春、文学、夫婦、恋愛、小林秀雄、太宰治等に関するエッセイが収められている。

    ー生きよ堕ちよ、その正当な手順のほかに、真に人間を救い得る便利な近道がありうるだろうかー「堕落論」より

    戦後70年ということで、当時の若者たちの絶大な支持を得たらしい本著を読みました。

    おもしろい。

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    2015年08月01日
  • 肝臓先生

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    短編集。出始めは読み方が良く分からなく、読みのペースがつかめなかった。無頼派とのことだが、何が無頼なのか小説からは、分からないが、思い出せない漢字はひらがなのままでいいという、この当時の小説家ではあまり言いそうもないことが無頼派か。もっとも無頼派とは私生活のことであろう。表題は、ずいぶん前に映画で見たが、小説の方も正体不明の迫力が映画同様であり、読み返してしまった。

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    2015年03月09日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    女にまつわる作品が数多く載せられている。爽やかな作品もあれば、幻想的かつグロテスクな作品もある。いづれを読んでも、その作品世界の奥行きに感動させられるものばかりである。

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    2015年01月12日
  • 堕落論【語注付】

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    圧倒的否定力。それが彼の強みなのではないだろうか。世間の常識を撃ち抜く透徹とした視線。戦後悲嘆にくれる社会にあって彼の論説はスカッとさせるものでもあり、彼自身抑圧されてきた民衆にとっての代弁者であったに違いない。

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    2015年01月04日
  • 白痴・二流の人

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    福岡書店員の激押しブックフェアで。海援隊の二流の人もここからなのかね。堕落論という歌もあったもんね。

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    2014年11月09日
  • 白痴・二流の人

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    『白痴』が、とにかく凄かったです。
    心理描写はさることながら、空襲の描き方…
    見事すぎる!

    他は、『青鬼の褌を洗う女』が良かったです。

    今読んでも斬新すぎて、ついていけない話もありましたが…笑

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    2014年10月11日
  • 明治開化 安吾捕物 その八 時計館の秘密

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    驚きの幕切れ

    幕末から明治初期へかけて、息の長い推理小説である。と言うよりも、ほとんど時代小説、ないしは風俗小説とでも言いたいような内容だ。推理要素は非常に薄いが、一人の男の流転の人生行路や、貧民窟描写に面白味が多い。安吾はやっぱり、貧乏やら闇市やらと相性の良い作家なのである。
    ここでの新十郎も、小粋で話の分かる探偵をやっている。

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    2014年07月03日
  • 明治開化 安吾捕物 その五 万引家族

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    表面上の問題と、裏に隠れた事件

    上手いな〜と思いました。謎が解かれ、全部の不審な点の、裏の事情が明かされていく爽快感。しかも隠された真実が明らかになった後の、探偵の台詞

    「末長く◯◯をお続けなさいませ」

    こんなの、他の誰に書ける!? ああ、革命的なるかな、安吾。
    結城新十郎は、「UN-GO」とはちょっと違い、不愉快な真実を公表しないことを、快しとすることもあるのであった。

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    2014年06月30日
  • 明治開化 安吾捕物 その二 密室大犯罪

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    原案にはなってないが

    アニメ第3話での唐突な乗馬シーンが、ここから取られていると分かる。
    番頭、店主、後妻、不義……話としてはえらく古臭いが、安吾の自由な筆致で読ませる。寄席や縁日の賑わいが、風流な雰囲気を醸し出す。
    お梨江のキャラクター造形は、今読んでも生き生きしている。
    しかし勝海舟は、しょっちゅう瀉血をしているが、ちょっとやり過ぎじゃないだろうか。どんだけ血の気が多いのか……。

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    2014年06月23日
  • 明治開化 安吾捕物 その一 舞踏会殺人事件

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    UN-GOを観たのを機に

    読んでみました。アニメ化で改変されたポイントが、作者安吾の人生観とちゃんと絡めてあったことが分かる。マア、美少女・美少年キャラを水増しもしてるわけですが。
    作者へのリスペクトのある映像化って良いものですね。
    小説としては、海舟の悠揚迫らざる雰囲気など、のんびり読めるところが良い。
    本格推理ファンには、物足りないかも知れませんが。

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    2014年06月23日