坂口安吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
敗戦によって、近代日本の茶番劇だったことは暴露されたが
それだからといって卑屈になることはない
背を向けるにせよ、居直るにせよ
誰もが地に足をつけて生きる必要にかられている
その真摯さを堕落と呼ぶならそれもいいだろう
ならば我らは生きるために堕ちるべきなのだ
といったような
茶番をなつかしむ感情と否定する感情の錯綜するうちに
混乱の中で編まれたエッセイ・短編小説集
「桜の森の満開の下」
美は崩壊する茶番劇にほかならない
それにとりつかれ、翻弄されて、茫然自失の男を描いた本作は
決戦を避けて生き延びた日本男児たちの戯画である
現実がそんな美しいものではなかったにせよ
太宰の「桜桃」と並べ、戦後 -
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驚きの幕切れ
幕末から明治初期へかけて、息の長い推理小説である。と言うよりも、ほとんど時代小説、ないしは風俗小説とでも言いたいような内容だ。推理要素は非常に薄いが、一人の男の流転の人生行路や、貧民窟描写に面白味が多い。安吾はやっぱり、貧乏やら闇市やらと相性の良い作家なのである。
ここでの新十郎も、小粋で話の分かる探偵をやっている。 -
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表面上の問題と、裏に隠れた事件
上手いな〜と思いました。謎が解かれ、全部の不審な点の、裏の事情が明かされていく爽快感。しかも隠された真実が明らかになった後の、探偵の台詞
「末長く◯◯をお続けなさいませ」
こんなの、他の誰に書ける!? ああ、革命的なるかな、安吾。
結城新十郎は、「UN-GO」とはちょっと違い、不愉快な真実を公表しないことを、快しとすることもあるのであった。 -
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原案にはなってないが
アニメ第3話での唐突な乗馬シーンが、ここから取られていると分かる。
番頭、店主、後妻、不義……話としてはえらく古臭いが、安吾の自由な筆致で読ませる。寄席や縁日の賑わいが、風流な雰囲気を醸し出す。
お梨江のキャラクター造形は、今読んでも生き生きしている。
しかし勝海舟は、しょっちゅう瀉血をしているが、ちょっとやり過ぎじゃないだろうか。どんだけ血の気が多いのか……。
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UN-GOを観たのを機に
読んでみました。アニメ化で改変されたポイントが、作者安吾の人生観とちゃんと絡めてあったことが分かる。マア、美少女・美少年キャラを水増しもしてるわけですが。
作者へのリスペクトのある映像化って良いものですね。
小説としては、海舟の悠揚迫らざる雰囲気など、のんびり読めるところが良い。
本格推理ファンには、物足りないかも知れませんが。 -
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安吾らしい
率直で気の利いた挨拶である。読もうという気にさせる。
それと、この人はやっぱり、筋金入りの合理主義者である。無論、情理主義者でもあるわけだが。