坂口安吾のレビュー一覧

  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    『不良少年とキリスト』で坂口安吾を初めて読んでひきこまれ、胸にくるものがあったので他のも読んでみたいと思って堕落論などの〇〇論を読んだけどどうにもとっつきにくく…。

    こういった小説だったらどうだろうと思いこの本を読んでみたら、こっちはどの話も好きだったしとても読みやすかった。

    戦争と男女関係の話が多いので結構辛い場面もあるけど、なんだか綺麗に感じる。
    出てくる女の人たちはみんな違った魅力があって好き。
    彼女たちは残酷になればなるほど澄んだ美しさがある気がする。

    『桜の森の満開の下』と『夜長姫と耳男』に出てくる二人の女性は特に残酷だけど、無邪気で気高い美しさもあってすごく惹かれるものがある

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    2017年12月11日
  • 桜の森の満開の下

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    何度も読み返す数少ない作品。
    昔話のような物語なのだが、
    表現がとても美しい。
    題名は日本文学史に残る傑作。

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    2017年05月01日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    ネタバレ

    最初の一ページ目で時代背景的なところで挫折し積んでから読み終わるまでかなり時間かかってしまった。
    青春論のはずなのになぜか宮本武蔵の剣法の話が出てきたり(ここがとても面白くてまたバガボンド読みたくなった)、主題と関係なさそうな話から自分の言いたいことへ収束していく感じが面白かった。今パッと出てこないのだけど、この言葉は自分に留めておきたいとか、もっと早く出会っていれば楽だったと思えるような考え方がいろいろ詰まっていた。
    とても稚拙なレビューでお恥ずかしい限りです。

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    2017年04月26日
  • 桜の森の満開の下

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    この世でいちばん好きな本です。
    (今のところ…)
    満開の桜や、花吹雪の中女を背負って歩いていく男が目に浮かんできます。
    桜の頃になると読みたくなって、読み終えるとなんとなく寂しくなって、しばらくボーっとしてしまいます。

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    2017年02月26日
  • 安吾史譚 七つの人生について

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    本好きな先輩から頂いた本。
    いやー実に面白い短編集
    坂口安吾の切り口がなかなか新鮮というか
    短編の最後の一言の締めが笑えるというか
    あぁ全くだな、と思える。
    やはりここは個人的に思い入れ(と言っていいのかどうなのか)のある
    勝海舟、直江兼続、天草四郎時貞あたり。
    あと小西行長、源頼朝もそうだ。
    疎かったけどはぁなるほどと思った
    物部氏や公明皇后もまたなんとも笑える
    まぁ過去に日本武尊とか天照大神とか調べてたら
    神話通り越してあまりにショッキング過ぎて泣けたけど。(個人的に)
    まぁそれはどうあれ、余計に好きになったよ坂口安吾。

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    2016年12月30日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    堕ちること、生きること、過ごすこと。色褪せない観点。
    人間は可憐であり脆弱であり、それゆえ愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。

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    2016年03月06日
  • 桜の森の満開の下

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    満開の桜を見ると、何故かいつも胸がざわつきます。
    音もなく静かに散り、静かに地面を埋めてゆく優しい淡いピンク色には「綺麗」なだけではない、正体不明の怖さがあります。
    不安定な気持ちになるのに惹かれてしまう。そんな魅力を桜に感じるのは、この本に書かれている出来事が、かつて本当にあったからではないだろうか、と思ってしまいます。
    美しく、怖い、なのに目をそらすことが出来ない。そんなお話です。

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    2016年01月31日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    様々な「女」をめぐる物語。

    「恋をしに行く」は、純粋ながら人間らしい、この話自体に恋をしてしまうようだった。
    「続戦争と一人の女」は、女の孤独と愛情に共感さえ覚えてしまうほど、胸が苦しく愛を感じた。
    「傲慢な眼」は、不器用さと甘酸っぱさがとても愛くるしい。
    「アンゴウ」は、どんでん返しの結末に、胸が熱くならずにはいられなかった。

    私はこの4つの物語に特に惹かれたが、きっと女性のタイプと同じように、好みは分かれるであろう。

    「女とは?」という問いかけにも似た、多面性を見せる「女」たち。
    皆それぞれ魅力があり、とても引き込まれる短編小説集でした。

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    2015年12月27日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    短編小説の名手といえば、外国なら、
    モーパッサン、チェーホフ、S・モーム、O・ヘンリー、ダール、ポー、
    あたりがまず頭に浮かんできますね。
    特に、ロアルド・ダールが大好きです。
    ヒッチコック映画を観ているようでぞくぞくします。

    日本で言えば、
    森鴎外、永井荷風、芥川龍之介、志賀直哉、稲見一良、山本周五郎、藤沢周平、
    江戸川乱歩、星新一、松本清張
    あたりでしょうか?
    特に、稲見一良「ダック・コール」は絶品ですね。

    で、随筆の名手、特に日本人でいうと、まず筆頭にくるのが丸谷才一でしょう。
    その他、内田百間、寺田寅彦、柳宗悦、日高敏隆ぐらいがぱっとうかんできます。
    特に、丸谷才一の博覧強記ぶりに

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    2015年11月12日
  • 堕落論【語注付】

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    久保帯人先生作画版の表紙のを購入。
    小説…?かと思いきや、タイトルのとおり、随筆でしたね。
    現代文学って、文章がかたくて読みにくいイメージだったのですが、安吾の文章はとても読みやすくて、現代文学に対するイメージを払拭される思いでした。
    堕落論は、すごく共感する思考で、自分の中にあるものに言葉を与えてくれる本だなあと思いました。

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    2015年10月05日
  • 堕落論

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     坂口安吾が言おうとしていることを理解できている自信はないが、面白かった。これからも自分の思うように生きていこうと思った。世の中、なるようにしかならないのだ。

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    2015年09月23日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    「人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。」

    すごい。面白い。
    この作者のすごいところは身の回りや歴史上の人物・事件をバサバサと自分の想いで論じときには切り捨てながらも、どうしようもなく愚かで狡猾で「アンポンタンな」人間への愛情に溢れているところだ。不完全で小狡い人間を、それゆえに真っ当になりたいと思う人間を愛し、称賛しているからだ。
    だからこの方の文章は温かい。いうなれば世俗にまみれた温かさだ。坂口安吾という人物に会ってみたかった。そう思わずにはいられない。

    「暑い」とか、「歯が痛い」とかで本気で癇癪を起こし、それを原稿に書いてしまうのに思わず笑ってしまっ

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    2015年08月31日
  • 白痴

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    戦中・戦後の退廃した世の中をすこぶる美しく描いている。モノクロの映画のように、淡々と。ゆったりと。堕落した生活から、何をみるのか。何を感ずるのか。

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    2015年06月09日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    坂口安吾が1931年に発表した"風博士"から1952年に発表した"夜長姫と耳男"まで代表的な短編14篇を集めた短篇集です。これ1冊で安吾の世界を堪能できる素晴らしい内容です。2015年3月10日に東京大空襲から70年が経過したり、そろそろ桜が咲く時期になったりと、ここに収められている作品に縁の多い時期になったので読みました。個人的に好きな作品は、"桜の森の満開の下"と"夜長姫と耳男"のような幻想文学です。ちょっと血なまぐさいですが、何度読んでも、ここに描かれている妖しい雰囲気に魅了されてしまいます。

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    2015年03月15日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    主人公や出てくる女性は皆それぞれに孤独だけれど、それはどうしようもないのだと退屈しているけれど、それでも恋をする、虚しさが愛おしいと思います。激しい恋の物語なのに、どこまでも孤独。「桜の森の満開の下」は最後のシーンがとても綺麗でした。愛おしいのは「恋をしに行く」の信子、素敵なのは「青鬼の褌を洗う女」のサチ子、悪魔的なのは「夜長姫と耳男」の夜長姫、共感しやすいのは「戦争と一人の女」の女。

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    2015年01月03日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    当時、こんなことを書いても大丈夫だったんだろうか…と思ってしまったような、ことも書かれており、驚きだった。

    とても興味深くて面白かった。

    『不良少年とキリスト』では、太宰さんのことが書かれていて、当時の様子を垣間見れたのは嬉しかった。

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    2014年09月15日
  • 桜の森の満開の下

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    『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』という近頃流行りのタイトルを見て、梶井基次郎の『桜の樹の下には』と、この『桜の森の満開の下』がベースになっているのではないかと思い読んでみた。とてもよかった。安吾も『堕落論』だけじゃないんだな。満開の桜の木の下では皆おかしくなってしまう、というか、花も盛りの一瞬には生命を燃やし狂ったようになるというような、生き物のSaGaを感じた。『櫻子さんの…』は多分読まない。このタイトルを書いてみたかっただけだろうから。

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    2014年06月23日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    「恋をしに行く」を読んだあと、
    何とも言えない放心状態に陥った。

    世界観?雰囲気?
    そういう抽象的な表現しか思いつけないのだけど、
    凄く自分にぴったりときた素敵な作品でした。

    もちろん表題作も素晴らしい。
    ぜんぶおすすめ。

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    2014年05月29日
  • 桜の森の満開の下

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    坂口安吾が好きすぎて、冷静に判断できないのだけど
    この短編集はとにかくすべてが美しい。

    安吾らしい冷徹さと温かみの混在した、
    謎めいた、それでいてとことんリアルな世界観。
    表題作はとにかく一読の価値ありです。

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    2014年05月29日
  • 肝臓先生

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    『だれかが迷ってくれて、足で歩いて道を作ってくれたから、僕ら迷わず歩いて行けるよ』

    安吾、凄まじい。
    よかった。
    僕が迷うて苦悶してなにかを見つけらたり、なにも見つけられない道だと証明して、後の誰かの道になれば良いと思った。

    大先輩に敬愛を捧ぐ。

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    2014年05月25日