坂口安吾のレビュー一覧

  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    桜の森の満開の下の、恐ろしさと不思議と怪しさ、のお話。
    鈴鹿峠に住む山賊が、新しい女房をさらってきてからの色々のお話。
    このシリーズのイラストは、やはり秀逸。

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    2022年06月10日
  • 風と光と二十の私と

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    どの作品も素晴らしい。
    自分は坂口安吾の作品に本当に救われた。
    特に、海を抱きしめていたいは今感覚を思い出しただけでも、涙が出てきます。

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    2022年05月07日
  • 桜の森の満開の下

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    昭和から平成になる頃は坂口安吾ばかり読んでました。今ではもう、開いて読むことはないけれど、この表紙を見るとあの頃の想いを、心の形として明確に思い浮かべることができます。
    この本に若い頃に出逢えて本当に良かったと思います。

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    2022年05月05日
  • 桜の森の満開の下

    購入済み

    悪と美は横溢するが…

    現代普通桜は怖くない。
    しかし、孤独な山中の
    無限の森の中で
    美しいものも不気味だと
    思わせられる筆力。

    女の美しさがむごい要求を
    通させる。
    山賊単独の悪が翳むほどだ。
    女の飽くことのない我儘を
    許し続け、そしてやがて
    山賊は自分自身と女を
    同一視する。
    ついには女を魔物と感じるが
    滅ぼした相手は自分自身
    だったかもしれない。

    長く連れ添った者でも
    どんな者たちでも
    一瞬にして刀の露になり
    何のためらいも悔悟もない。
    無意味で奇怪なママゴトが
    行われるだけだ。
    読者はそれにつき合わされ
    山賊の自意識にはむしろ
    悪の意識がなく普通人のようだ

    #シュール #深い #ダーク

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    2022年04月30日
  • 風と光と二十の私と

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    坂口安吾初めて。面白かった。大学生から勧められて読んだ。この本読むと坂口の人生をダイジェストで概観できる。

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    2022年02月18日
  • 堕落論

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    引用された形で何度か読んだ坂口安吾「堕落論」。そこかしこに馴染みがあり、懐かしい文体を読んでいる間ずっと同世代だった父のことが頭から離れなかった。戦時中のことをほとんど話さなかった父だけれど、折に触れて聞かされたのは「人間は失敗するが同じ失敗をするのは馬鹿だ」と「戦争をするのは馬鹿だ」という事。
    コロナや気候変動で世界全体が不安定な今こそ
    私達ひとりひとりはいかに生きるべきか。改めて安吾(と父)に諭された。
    八蔵読書会課題本

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    2022年01月21日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    ネタバレ

    坂口安吾の女性像はどこか観念的で、愛情と不信感のアンビバレントがすごいなぁ…などと思いながら読んでいたら、『青鬼の褌を洗う女』の中で作家自らそれを告白していた。

    “彼のような魂の孤独な人は人生を観念の上で見ており、自分の今いる現実すらも、観念的にしか把握できず、私を愛しながらも、私をでなく、何か最愛の女、そういう観念を立てて、それから私を現実をとらえているようなものであった”

    女を畏怖するのは孤独な彼の生い立ちからきているのだろうか?
    坂口安吾を『夜長姫と耳男』の耳男と重ねてみると、夜長姫のことばにぐっとくるものがある。

    “好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロ

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    2022年01月10日
  • 風と光と二十の私と・いずこへ 他16篇

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    自伝的小説を集めたもの。『オモチャ箱』の主人公・牧野信一の作品を読みたくなった。
    この作品群を読んだ後に、巻末の年譜を読むのがまた面白い。

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    2022年01月09日
  • 不良少年とキリスト(新潮文庫)

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    坂口安吾の文章は初めて読んだ。名文過ぎる。
    本当すごいなぁ。すごく伝わる。
    太宰治が確かにあの時代に生きていたっていう感触が伝わってきた

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    2021年11月24日
  • 不連続殺人事件

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    ネタバレ

    戦後まもなくに出版された日本の推理小説の傑作。坂口安吾作。
    犯人のトリックや動機は、アガサ・クリスティーの「ナイルに死す」をかなり参考にしている。ただし、事件の背後を取り囲む登場人物は、焼け野原になった日本の戦後の退廃的な雰囲気、投げやりな雰囲気を反映していて、アガサ・クリスティーの小説に出てくる人物像とはかなり異なる。

    この本で最も印象的な点は、戦後まもなくという世相も反映してか、人が死んだときに他の人物が受けるショックの薄さである。
    (それがあるから8人も人が死んでしまうのであろう。1人1人の死にその都度衝撃を受けていたら8人の死までは、なかなか到達しない。)

    素晴らしい名作だが、もう

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    2021年09月05日
  • 不連続殺人事件

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    ネタバレ

    読友さんが読みたいと言っていた本、何故だか気になってしまって先に読んでしまった。うむっ、壮絶な正統派ミステリー作品だった。多分これまでの読書人生の中でも一番の正統派。昭和23年発表、殺人が次々と行われ、8人が殺害される。歌川多聞をはじめ、歌川家にまつわる男女関係は破廉恥すぎる。そこに小説家、弁護士、刑事、看護師、歌川家に住む面々が登場。全員怪しい。自分の推理は完全に坂口安吾の餌食に。。。魅力ある女性陣、バカな男性陣の対比が際立つ。犯人はそう来たか!つい唸ってしまう、が、ラストの犯人には潔さを感じた。

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    2021年08月06日
  • 不連続殺人事件

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    犯人を当ててやろうと気合い入れて読み始めたけど途中難航して何度も読み返えすことに…。結果は見事にハズレました!

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    2021年04月19日
  • 堕落論

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    ネタバレ

    戦争があった時代、死との境界にいる方が人間は美しかったということにビックリした。私は戦争を当たり前に知らないし、知りたくもないけれど、やっぱり現代はこの堕落論の言う通りになってるんだろうな。

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    2021年02月26日
  • 堕落論

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    明朗に時々の世論や時勢を斬るのがなんとも痛快。
    すごく前向きである。このご時世でも堕落の意識は必要なのでは。
    どうでもいいが、ちょうど中上健次『岬』も同時期に読んでいたので、岬の主人公に堕落論を勧めてたいと思う次第である。

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    2021年02月14日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    小林よしのりの「堕落論」に触発されて読みました。筆者は「日本は敗戦後、道義が退廃したと言われるが、そうではない。変わったのは世相の上皮であり、人間は変わっていない。むしろ、人間は堕落するものだ。堕落することでしか人間を救う道はない」と主張している。「戦前の人間は立派だった」「戦後日本人はだめになった」といろいろな場面で言われてきたことを考えると、新鮮な主張に感じた。また、東京大空襲についての「猛火をくぐって逃げのびてきた人達は燃えかけている家のそばに群がって寒さの暖をとっており」という記述は、別の本で読んだ「東京大空襲の焼夷弾はうつくしかった」と通じるところがある。今読めば不謹慎に感じるところ

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    2020年11月30日
  • 堕落論

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    堕落とは、怠惰に非!
    何らかのシステムに帰属して安堵しがちな人間こそ、社会通念に叩かれながらも追い求める道をいけと言われた気がした。
    近代文学に明るいとは言えない私の中でも、
    この本は別格。

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    2020年09月22日
  • 堕落論【語注付】

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    いわゆる堕落と、坂口安吾の説く「堕落」は種類が違う。

    坂口安吾の説く「堕落」とは、習慣や制度から逃れ堕ちること。例えば、所謂日本人然とした、苦労を厭わず、倹約に地道に努力することから逃れ、楽をしようとすること。家庭を持ち清廉潔白に暮らすのではなく、情欲を受け入れ過ごすことである。それは決してネガティブな行いではなく、それが人間の実質であり、それで人間が発展する。「堕落」は制度の母体なのである。

    なぜ坂口安吾が「堕落」という言葉を使ったのか。それは、習慣に囚われた人々が、坂口らに対して向けた、「お前達は堕落している」といったレッテルに対して、「堕落こそ結構。それこそ人間の本質であり、中身の

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    2020年08月02日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    小気味良い痛快な内容だった。

    人間は堕ちるとこまで堕ちきり、そこで新たな自分を見つけ、救われる。

    堕ちないように、堕ちないようにとなんらか手立てをしたところで、人間は堕ちるのだし、堕ちきってからの方が本当の人間として生きられる。

    下手な倫理観で人の失敗を嘲笑ったり、不倫浮気をネタに視聴率を稼ぐ世の中だけど、本当に本気で生きて堕ちたのなら、そこからが本当の人間としての生き方になるんだと思う。

    現在進行形で堕ちている自分。死にたいと思って生きているが、どうやら、どんな状況においてもただ生きることが、シンプルで素敵なことなんだろうなぁ。

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    2020年07月05日
  • 不連続殺人事件

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    最初はとっつきにくい感もあったけど、何か癖になる感じ。見取り図はいらないから、登場人物一覧をつけて欲しい。

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    2020年05月13日
  • 堕落論

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    「人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ」

    政治、歴史、宗教、戦争、人格者…

    文学の極北から人間の真相を暴き、行動を分解する。

    安吾の立つ座標は限り無く寒い。それが俺の人生だ。精一杯生きる感動だ。

    薄っぺらな批評など、そ知らぬ孤高。

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    2020年03月28日