坂口安吾のレビュー一覧

  • 堕落論【語注付】

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    高校の頃読んだのをコロナ期間に再読
    やっぱり文体も内容もテンポも最高
    「桜の森の満開の下」も本当に美しくて大好き

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    2022年12月09日
  • 堕落論

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    凄いものを読んだ。今後、一生付き合っていく一冊だろう。色んな言葉が溢れ返る最中、坂口安吾なりの見解によって、取捨選択をしているな、といった印象。

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    2022年12月08日
  • 堕落論

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    昔に読んだけど、あらためて読んでみるとおもしろいものだ。昔は「生きよ堕ちよ。人間は堕落する」という派手な言葉の印象はあったものの、堕落の意味がピンときていなかった。今の時代は、封建制、ムラ社会、思考停止した精神論みたいなものが昔ほどはないだろうから、堕落しきった状態が現代というところか。
    「続堕落論」は、より直接的でわかりやすい。
    小林秀雄も酔っぱらうという「教祖の文学」や、日本人の好奇や、抽象的で情緒的な思考を外国人との対比で記した「」ヨーロッパ的性格、ニッポン的性格」もおもしろい。

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    2022年12月03日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    坂口安吾を初めて読んだ。なんと粒揃いの短編集! デビュー作から、耳男まで、どれもひとつひとつ深い。坂口安吾の書いたものすべて読んでみたい。

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    2022年11月12日
  • 堕落論【語注付】

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    あるべき姿とか〇〇道とかよりもありのままの人間の真実、生命の生きようとする力、多様性や強さも弱さもあるしたたかさ、そこに人間性が滲み出しているよう思う。

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    2022年10月31日
  • 風と光と二十の私と・いずこへ 他16篇

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    文学史で戦後文学に「無頼派」がある。「無頼」とは、辞書によれば「正業に就かず、無法な行いをする者、またはその行為」とある。つまり、きわめて反社会的な価値観である。
    しかし、「青年期」は、ゲーテが「疾風怒濤の時代」と呼んだように、内面の葛藤の時期。その時期に、善良で社会規範に合う人間像だけを求めるのは、大人の側の身勝手だ。青年を成長させるのは、無数の宿題よりも、全き一人旅であり、燃える恋であり、慣れぬ社会での労働だ。「無頼」の精神は、自己を模索する青年期にこそふさわしい。
    坂口安吾は、新潟市出身。私は以前、同地の海浜にある彼の文学碑を訪れた。そこは、彼が中学校時代に学校をさぼって空を眺めた場所。そこに立つ、日本海を臨む石碑には「ふるさとは、語ることなし」とある。
    「無頼」のもう一つの意味は、文字通り「たよるべきところのないこと」。「無頼派」の作家たちの身を削る人生とその創作は、何者にも頼らず、己だけを頼みにした者たちの壮絶さそのものだ。
    いや、それも違うかもしれない。「私は、私自身の考えることも一向に信用してはいないのだから」(「私は海を抱きしめていたい」)。
    自分自身の言葉を「虚偽」であり、生活も「虚偽」であるとする「私」は、「無償の行為」を想い続ける。しかし、息をひそめ、耳を澄ましても、私自身が何者かは見つからない。「いずこへ?いずこへ?私はすべてがわからなかった」(「いずこへ」)。(K)

    「紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉」2011年6月号より。

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    2022年09月05日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    衝撃的すぎるお話…。
    夜長姫サイコパスすぎるね( ; ; )
    美しいし、無邪気な笑顔でとんでもないこと言う。

    「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ。いつも天井に蛇を吊るして、いま私を殺したように立派な仕事をして…………」

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    2022年06月29日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    桜の森の満開の下の、恐ろしさと不思議と怪しさ、のお話。
    鈴鹿峠に住む山賊が、新しい女房をさらってきてからの色々のお話。
    このシリーズのイラストは、やはり秀逸。

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    2022年06月10日
  • 風と光と二十の私と

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    どの作品も素晴らしい。
    自分は坂口安吾の作品に本当に救われた。
    特に、海を抱きしめていたいは今感覚を思い出しただけでも、涙が出てきます。

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    2022年05月07日
  • 桜の森の満開の下

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    昭和から平成になる頃は坂口安吾ばかり読んでました。今ではもう、開いて読むことはないけれど、この表紙を見るとあの頃の想いを、心の形として明確に思い浮かべることができます。
    この本に若い頃に出逢えて本当に良かったと思います。

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    2022年05月05日
  • 桜の森の満開の下

    購入済み

    悪と美は横溢するが…

    現代普通桜は怖くない。
    しかし、孤独な山中の
    無限の森の中で
    美しいものも不気味だと
    思わせられる筆力。

    女の美しさがむごい要求を
    通させる。
    山賊単独の悪が翳むほどだ。
    女の飽くことのない我儘を
    許し続け、そしてやがて
    山賊は自分自身と女を
    同一視する。
    ついには女を魔物と感じるが
    滅ぼした相手は自分自身
    だったかもしれない。

    長く連れ添った者でも
    どんな者たちでも
    一瞬にして刀の露になり
    何のためらいも悔悟もない。
    無意味で奇怪なママゴトが
    行われるだけだ。
    読者はそれにつき合わされ
    山賊の自意識にはむしろ
    悪の意識がなく普通人のようだ。

    たくさんの花びらが散り敷いていて
    しかも満開の頭上に隙間もない。
    それだけ無限であるのに
    たいそうな悪行の果てに
    醜さや悪は全く残らない。
    浄化されたわけではない。
    醜さや悪は確かにあったのだが、
    罰を受けるのでもなく
    単に消滅し一切の意味が失われ、
    無意味だということさえ
    考える者もいなくなる。
    切られれば脆いはずの植物の群落が
    年年歳歳咲き続けるだろう。
    見る者もない桜の森の
    無言の無意味な美が残る。

    #シュール #ダーク #深い

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    2022年04月30日
  • 風と光と二十の私と

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    坂口安吾初めて。面白かった。大学生から勧められて読んだ。この本読むと坂口の人生をダイジェストで概観できる。

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    2022年02月18日
  • 堕落論

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    引用された形で何度か読んだ坂口安吾「堕落論」。そこかしこに馴染みがあり、懐かしい文体を読んでいる間ずっと同世代だった父のことが頭から離れなかった。戦時中のことをほとんど話さなかった父だけれど、折に触れて聞かされたのは「人間は失敗するが同じ失敗をするのは馬鹿だ」と「戦争をするのは馬鹿だ」という事。
    コロナや気候変動で世界全体が不安定な今こそ
    私達ひとりひとりはいかに生きるべきか。改めて安吾(と父)に諭された。
    八蔵読書会課題本

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    2022年01月21日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    ネタバレ

    坂口安吾の女性像はどこか観念的で、愛情と不信感のアンビバレントがすごいなぁ…などと思いながら読んでいたら、『青鬼の褌を洗う女』の中で作家自らそれを告白していた。

    “彼のような魂の孤独な人は人生を観念の上で見ており、自分の今いる現実すらも、観念的にしか把握できず、私を愛しながらも、私をでなく、何か最愛の女、そういう観念を立てて、それから私を現実をとらえているようなものであった”

    女を畏怖するのは孤独な彼の生い立ちからきているのだろうか?
    坂口安吾を『夜長姫と耳男』の耳男と重ねてみると、夜長姫のことばにぐっとくるものがある。

    “好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ。いつも天井に蛇を吊して、いま私を殺したように立派な仕事をして”

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    2022年01月10日
  • 風と光と二十の私と・いずこへ 他16篇

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    自伝的小説を集めたもの。『オモチャ箱』の主人公・牧野信一の作品を読みたくなった。
    この作品群を読んだ後に、巻末の年譜を読むのがまた面白い。

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    2022年01月09日
  • 不良少年とキリスト(新潮文庫)

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    坂口安吾の文章は初めて読んだ。名文過ぎる。
    本当すごいなぁ。すごく伝わる。
    太宰治が確かにあの時代に生きていたっていう感触が伝わってきた

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    2021年11月24日
  • 不連続殺人事件

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    ネタバレ

    戦後まもなくに出版された日本の推理小説の傑作。坂口安吾作。
    犯人のトリックや動機は、アガサ・クリスティーの「ナイルに死す」をかなり参考にしている。ただし、事件の背後を取り囲む登場人物は、焼け野原になった日本の戦後の退廃的な雰囲気、投げやりな雰囲気を反映していて、アガサ・クリスティーの小説に出てくる人物像とはかなり異なる。

    この本で最も印象的な点は、戦後まもなくという世相も反映してか、人が死んだときに他の人物が受けるショックの薄さである。
    (それがあるから8人も人が死んでしまうのであろう。1人1人の死にその都度衝撃を受けていたら8人の死までは、なかなか到達しない。)

    素晴らしい名作だが、もう少し個々の人物のこれまでの生き様を取り上げてくれていればなおよかった。
    また、この小説は2回テレビドラマ化されているが、動機として「遺産」を強く押し出すか、「愛」を押し出すか、脚色を変えている点が興味深い。
    実際、坂口も最後のエンディングをどうもっていくか迷ったのではないか。本当は、「愛」に真の動機があるように仕向けたかったがそれを照れ隠しで隠したのかもしれない。
    そこにこの小説の現在まで続く日本らしさがある。

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    2021年09月05日
  • 不連続殺人事件

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    ネタバレ

    読友さんが読みたいと言っていた本、何故だか気になってしまって先に読んでしまった。うむっ、壮絶な正統派ミステリー作品だった。多分これまでの読書人生の中でも一番の正統派。昭和23年発表、殺人が次々と行われ、8人が殺害される。歌川多聞をはじめ、歌川家にまつわる男女関係は破廉恥すぎる。そこに小説家、弁護士、刑事、看護師、歌川家に住む面々が登場。全員怪しい。自分の推理は完全に坂口安吾の餌食に。。。魅力ある女性陣、バカな男性陣の対比が際立つ。犯人はそう来たか!つい唸ってしまう、が、ラストの犯人には潔さを感じた。

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    2021年08月06日
  • 不連続殺人事件

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    犯人を当ててやろうと気合い入れて読み始めたけど途中難航して何度も読み返えすことに…。結果は見事にハズレました!

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    2021年04月19日
  • 堕落論

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    ネタバレ

    戦争があった時代、死との境界にいる方が人間は美しかったということにビックリした。私は戦争を当たり前に知らないし、知りたくもないけれど、やっぱり現代はこの堕落論の言う通りになってるんだろうな。

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    2021年02月26日