坂口安吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編小説の名手といえば、外国なら、
モーパッサン、チェーホフ、S・モーム、O・ヘンリー、ダール、ポー、
あたりがまず頭に浮かんできますね。
特に、ロアルド・ダールが大好きです。
ヒッチコック映画を観ているようでぞくぞくします。
日本で言えば、
森鴎外、永井荷風、芥川龍之介、志賀直哉、稲見一良、山本周五郎、藤沢周平、
江戸川乱歩、星新一、松本清張
あたりでしょうか?
特に、稲見一良「ダック・コール」は絶品ですね。
で、随筆の名手、特に日本人でいうと、まず筆頭にくるのが丸谷才一でしょう。
その他、内田百間、寺田寅彦、柳宗悦、日高敏隆ぐらいがぱっとうかんできます。
特に、丸谷才一の博覧強記ぶりに -
Posted by ブクログ
集英社版の堕落論を読んで、非常に感銘を受けたので他のエッセイも読みたく思いこちらも読んだ。非常に面白く、新たな思想に触れて感銘を受けると同時に、数を重ねる事で彼の思想が立体的に浮き彫りになってきた気がする。非常に首尾一貫した、人間愛者だと感じた。ネガティブなイメージが先行してしまうのかもしれないが、彼の人生に対する態度は、彼が戯作について述べていたような『徹底的な肯定』と通じるものがあり、人生の、人間の汚い面や悪い面なども、全てをぐいと飲み下して肯定してしまう、そう言う奮闘の姿なのだという事がひしひしと伝わってくる。
彼が繰り返し強調する概念の中に見えたのは、肉体性というものをきちんと見据え -
Posted by ブクログ
「私はあなたから、人の子の罪の切なさを知りました。罪の持つ清純なものを教わりました。」――『ジロリの女』
私が安吾の文章を読んで、たまらなく悲しく、どうしようもなく切なく、そして苦しいほど何かに向かって声の限りに叫びたくなるのは、たぶん、安吾が優しくて潔癖で、強靭で狂人だからだろう。
「私はいつも神様の国へ行こうとしながら地獄の門を潜ってしまう人間だ。ともかく私は始めから地獄の門を目指して出かける時でも、神様の国へ行こうということを忘れたことのない甘ったるい人間だった。」――『私は海をだきしめていたい』
安吾は自分の弱さを認めている。自分の無知さも認めている。そして彼は、自分の恥も認めて