坂口安吾のレビュー一覧

  • 桜の森の満開の下

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    何度も読み返す数少ない作品。
    昔話のような物語なのだが、
    表現がとても美しい。
    題名は日本文学史に残る傑作。

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    2017年05月01日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    ネタバレ

    最初の一ページ目で時代背景的なところで挫折し積んでから読み終わるまでかなり時間かかってしまった。
    青春論のはずなのになぜか宮本武蔵の剣法の話が出てきたり(ここがとても面白くてまたバガボンド読みたくなった)、主題と関係なさそうな話から自分の言いたいことへ収束していく感じが面白かった。今パッと出てこないのだけど、この言葉は自分に留めておきたいとか、もっと早く出会っていれば楽だったと思えるような考え方がいろいろ詰まっていた。
    とても稚拙なレビューでお恥ずかしい限りです。

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    2017年04月26日
  • 桜の森の満開の下

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    この世でいちばん好きな本です。
    (今のところ…)
    満開の桜や、花吹雪の中女を背負って歩いていく男が目に浮かんできます。
    桜の頃になると読みたくなって、読み終えるとなんとなく寂しくなって、しばらくボーっとしてしまいます。

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    2017年02月26日
  • 安吾史譚 七つの人生について

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    本好きな先輩から頂いた本。
    いやー実に面白い短編集
    坂口安吾の切り口がなかなか新鮮というか
    短編の最後の一言の締めが笑えるというか
    あぁ全くだな、と思える。
    やはりここは個人的に思い入れ(と言っていいのかどうなのか)のある
    勝海舟、直江兼続、天草四郎時貞あたり。
    あと小西行長、源頼朝もそうだ。
    疎かったけどはぁなるほどと思った
    物部氏や公明皇后もまたなんとも笑える
    まぁ過去に日本武尊とか天照大神とか調べてたら
    神話通り越してあまりにショッキング過ぎて泣けたけど。(個人的に)
    まぁそれはどうあれ、余計に好きになったよ坂口安吾。

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    2016年12月30日
  • 桜の森の満開の下

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    満開の桜を見ると、何故かいつも胸がざわつきます。
    音もなく静かに散り、静かに地面を埋めてゆく優しい淡いピンク色には「綺麗」なだけではない、正体不明の怖さがあります。
    不安定な気持ちになるのに惹かれてしまう。そんな魅力を桜に感じるのは、この本に書かれている出来事が、かつて本当にあったからではないだろうか、と思ってしまいます。
    美しく、怖い、なのに目をそらすことが出来ない。そんなお話です。

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    2016年01月31日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    様々な「女」をめぐる物語。

    「恋をしに行く」は、純粋ながら人間らしい、この話自体に恋をしてしまうようだった。
    「続戦争と一人の女」は、女の孤独と愛情に共感さえ覚えてしまうほど、胸が苦しく愛を感じた。
    「傲慢な眼」は、不器用さと甘酸っぱさがとても愛くるしい。
    「アンゴウ」は、どんでん返しの結末に、胸が熱くならずにはいられなかった。

    私はこの4つの物語に特に惹かれたが、きっと女性のタイプと同じように、好みは分かれるであろう。

    「女とは?」という問いかけにも似た、多面性を見せる「女」たち。
    皆それぞれ魅力があり、とても引き込まれる短編小説集でした。

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    2015年12月27日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    短編小説の名手といえば、外国なら、
    モーパッサン、チェーホフ、S・モーム、O・ヘンリー、ダール、ポー、
    あたりがまず頭に浮かんできますね。
    特に、ロアルド・ダールが大好きです。
    ヒッチコック映画を観ているようでぞくぞくします。

    日本で言えば、
    森鴎外、永井荷風、芥川龍之介、志賀直哉、稲見一良、山本周五郎、藤沢周平、
    江戸川乱歩、星新一、松本清張
    あたりでしょうか?
    特に、稲見一良「ダック・コール」は絶品ですね。

    で、随筆の名手、特に日本人でいうと、まず筆頭にくるのが丸谷才一でしょう。
    その他、内田百間、寺田寅彦、柳宗悦、日高敏隆ぐらいがぱっとうかんできます。
    特に、丸谷才一の博覧強記ぶりには舌を巻きます。勿論文章はピカイチ!!!

    所が、最近、坂口安吾の随筆にはまっています。
    恥ずかしながら、彼の小説といえば
    「不連続殺人事件」ぐらいしか読んだことありません。
    更に恥ずかしい事に、あまりにも登場人物が多くて
    犯人が全くわかりませんでした(⌒-⌒;)

    その坂口安吾の随筆は小説より面白いと解説文ありますように、
    読み始めたら止まらなくなります。明快で読みやすいです。

    例えばこうですー
    『空にある星を一つ欲しいと思いませんか?思わない?
    そんなら、君と話をしない。』(「ピエロの伝道者」)

    どうです?おもしろそうでしょ?そう思わない?
    そんならあなたと話しない(o^。^o)

    ざーと目を通し、今読み返しているところですが、
    私にすれば多分にこじつけというか、独断的な部分はありますが、
    でも、面白いです、是非おすすめします。
    そう読みたくない?そんならあなたとお茶でもしましょう\(^-^)/

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    2015年11月12日
  • 堕落論【語注付】

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    久保帯人先生作画版の表紙のを購入。
    小説…?かと思いきや、タイトルのとおり、随筆でしたね。
    現代文学って、文章がかたくて読みにくいイメージだったのですが、安吾の文章はとても読みやすくて、現代文学に対するイメージを払拭される思いでした。
    堕落論は、すごく共感する思考で、自分の中にあるものに言葉を与えてくれる本だなあと思いました。

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    2015年10月05日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    坂口安吾が1931年に発表した"風博士"から1952年に発表した"夜長姫と耳男"まで代表的な短編14篇を集めた短篇集です。これ1冊で安吾の世界を堪能できる素晴らしい内容です。2015年3月10日に東京大空襲から70年が経過したり、そろそろ桜が咲く時期になったりと、ここに収められている作品に縁の多い時期になったので読みました。個人的に好きな作品は、"桜の森の満開の下"と"夜長姫と耳男"のような幻想文学です。ちょっと血なまぐさいですが、何度読んでも、ここに描かれている妖しい雰囲気に魅了されてしまいます。

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    2015年03月15日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    当時、こんなことを書いても大丈夫だったんだろうか…と思ってしまったような、ことも書かれており、驚きだった。

    とても興味深くて面白かった。

    『不良少年とキリスト』では、太宰さんのことが書かれていて、当時の様子を垣間見れたのは嬉しかった。

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    2014年09月15日
  • 桜の森の満開の下

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    『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』という近頃流行りのタイトルを見て、梶井基次郎の『桜の樹の下には』と、この『桜の森の満開の下』がベースになっているのではないかと思い読んでみた。とてもよかった。安吾も『堕落論』だけじゃないんだな。満開の桜の木の下では皆おかしくなってしまう、というか、花も盛りの一瞬には生命を燃やし狂ったようになるというような、生き物のSaGaを感じた。『櫻子さんの…』は多分読まない。このタイトルを書いてみたかっただけだろうから。

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    2014年06月23日
  • 桜の森の満開の下

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    坂口安吾が好きすぎて、冷静に判断できないのだけど
    この短編集はとにかくすべてが美しい。

    安吾らしい冷徹さと温かみの混在した、
    謎めいた、それでいてとことんリアルな世界観。
    表題作はとにかく一読の価値ありです。

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    2014年05月29日
  • 肝臓先生

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    『だれかが迷ってくれて、足で歩いて道を作ってくれたから、僕ら迷わず歩いて行けるよ』

    安吾、凄まじい。
    よかった。
    僕が迷うて苦悶してなにかを見つけらたり、なにも見つけられない道だと証明して、後の誰かの道になれば良いと思った。

    大先輩に敬愛を捧ぐ。

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    2014年05月25日
  • 桜の森の満開の下

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    ネタバレ

    安吾は怪談から恋愛もの、人間ドラマにドタバタとオール・ジャンルの作品を書いた器用な作家。太宰や漱石の作品に出てくる悩んで自殺するような弱々しい人物ではなく、血の通った逞しく生きる人間を描いている。それにしても、表題作のグロさは桁違いの凄さ。

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    2014年07月04日
  • 肝臓先生

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    結構えげつない部分もあるはずなのに、そんなものは些末なことだと思わせるのが坂口安吾、という印象がある。
    どこかしらに散りばめられた「戦争」にはいつも深く感じ入るのだが、『肝臓先生』はこれまでに読んできたものとは何か違った、一種の感動さえあった。
    しかし、短いせいなのか、何度読んでも『私は海をだきしめていたい』が記憶に残らないのはなぜだろう。
    「毎回新しい気持ちで読める」と言えば聞こえは良いけれど…

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    2014年03月01日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    集英社版の堕落論を読んで、非常に感銘を受けたので他のエッセイも読みたく思いこちらも読んだ。非常に面白く、新たな思想に触れて感銘を受けると同時に、数を重ねる事で彼の思想が立体的に浮き彫りになってきた気がする。非常に首尾一貫した、人間愛者だと感じた。ネガティブなイメージが先行してしまうのかもしれないが、彼の人生に対する態度は、彼が戯作について述べていたような『徹底的な肯定』と通じるものがあり、人生の、人間の汚い面や悪い面なども、全てをぐいと飲み下して肯定してしまう、そう言う奮闘の姿なのだという事がひしひしと伝わってくる。

    彼が繰り返し強調する概念の中に見えたのは、肉体性というものをきちんと見据える姿勢だった。教祖の文学の中で、小林秀雄の批判を通して彼が述べていた事は、小林自身が『自分は小説の才能がなく、批評家にしかなれなかった。』と言う言葉と重なる。小林のような徹底的な客観性に基づき、論理と抽象化により、無機質で普遍的な真理を究明していく徹底的な態度と言うものは、事実から肉体性を排除してしまうものであった。坂口安吾は繰り返し、小説とは個別性であり、個人性であると述べ、つまりそれは肉体的な営為であるのだから、この点において、文学者としての坂口安吾と批評家としての小林秀雄が、このような対照をなすと言うのは当然のことなのだろう。私は小林秀雄が非常に好きだが、文学と言うものを考えた時に、坂口安吾の言うような地に足のついた、肉体性に根ざした感覚と言うものを大事にしたいと感じる。

    青春論で述べられていた淪落的な生き方もそうなのだが、やはり坂口安吾と言うのはどこまでもまっすぐで、人生に誠実であったのだというのを感じた。死んだら終わり。それまで。そう言う風な考え方を徹底している。勿論、現代の人間においては特にだが、社会的動物としての人間が個人の死によって完全に消滅するかと言う観点から見るとそれは肯定できるものではないが、この言葉をそう言う風に字面どおりに受け取るのは違うと感じた。つまりその言葉は、彼の『生きている時間は少しでも大切にしなければならない』と言う、人生に対する真摯な態度を何より象徴しているのだと思った。彼が作中で述べたように、彼は女性が老いて美を失う事を恐れるような感覚は持っていなかった。老いというものが彼にとってはそう大した問題でなかった。だが、女性のそう言う態度を肯定し、そのような、時間を惜しむ人生と言うものに価値を見出している。だから彼は自分の生命を、女性にとっての美と同値に考え、女性が老いを恐れるように死を恐れようとした。若さに縋るのではなく生命に縋り、生きている時間と言うものをどれだけでも濃密なものにしようとした。そう言う必死でがむしゃらな態度こそ、彼が繰り返し肯定していた、肉体的な生き方であった。芸術は長く、生命は短い。だが、長さは決して価値と同義ではない。どこまでも『自己』を出発点として、ブレずに世界と向き合おうという姿勢には、我々の学ばなければならないものが多分に潜んでいると思う。

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    2013年12月04日
  • 教祖の文学 不良少年とキリスト

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    青春の書でした。生きるとは戦うこと、勝ちはしない、一体誰に勝とうっていうのだ。というあたり良いですね。

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    2013年08月28日
  • 続 明治開化 安吾捕物帖

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    まだまだ新十郎と海舟先生の推理バトルに浸っていたくて買った続編。600ページというボリュームで、かなり楽しめた。時々謎解きに物足りなさを感じることもあるけれど、明治初期の文化や風俗についての記述や人々のどろどろした人間関係を読むのが面白くて。事件パートのどろどろっぷりと比べ、探偵くんとその(役に立たない)助手たちの推理パートが軽妙なので、うまくバランスが取れている。

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    2013年01月02日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    安吾の作品について語ろうとすると、どうしても安吾について語ることになってしまう。
    私にとって、こういう作家はほかにいない。

    安吾の文章は、安吾の血肉なのではないかと思ってしまう。
    そう思うくらい、私は彼と彼の作品を区別できない。


    「文学のふるさと」「日本文化私観」が好き。
    ドライアイス工場を美しいと思う安吾を、私は愛します。

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    2012年04月15日
  • 白痴 青鬼の褌を洗う女

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    久しぶりに読み返した。やっぱり坂口安吾はすごい。
    高校生の頃は白痴が良かった覚えがあるけれど、今読んだら断然青鬼…の方が好きになっていた。傑作。

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    2012年02月11日