坂口安吾のレビュー一覧

  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    短編小説の名手といえば、外国なら、
    モーパッサン、チェーホフ、S・モーム、O・ヘンリー、ダール、ポー、
    あたりがまず頭に浮かんできますね。
    特に、ロアルド・ダールが大好きです。
    ヒッチコック映画を観ているようでぞくぞくします。

    日本で言えば、
    森鴎外、永井荷風、芥川龍之介、志賀直哉、稲見一良、山本周五郎、藤沢周平、
    江戸川乱歩、星新一、松本清張
    あたりでしょうか?
    特に、稲見一良「ダック・コール」は絶品ですね。

    で、随筆の名手、特に日本人でいうと、まず筆頭にくるのが丸谷才一でしょう。
    その他、内田百間、寺田寅彦、柳宗悦、日高敏隆ぐらいがぱっとうかんできます。
    特に、丸谷才一の博覧強記ぶりに

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    2015年11月12日
  • 堕落論【語注付】

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    久保帯人先生作画版の表紙のを購入。
    小説…?かと思いきや、タイトルのとおり、随筆でしたね。
    現代文学って、文章がかたくて読みにくいイメージだったのですが、安吾の文章はとても読みやすくて、現代文学に対するイメージを払拭される思いでした。
    堕落論は、すごく共感する思考で、自分の中にあるものに言葉を与えてくれる本だなあと思いました。

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    2015年10月05日
  • 白痴

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    戦中・戦後の退廃した世の中をすこぶる美しく描いている。モノクロの映画のように、淡々と。ゆったりと。堕落した生活から、何をみるのか。何を感ずるのか。

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    2015年06月09日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    坂口安吾が1931年に発表した"風博士"から1952年に発表した"夜長姫と耳男"まで代表的な短編14篇を集めた短篇集です。これ1冊で安吾の世界を堪能できる素晴らしい内容です。2015年3月10日に東京大空襲から70年が経過したり、そろそろ桜が咲く時期になったりと、ここに収められている作品に縁の多い時期になったので読みました。個人的に好きな作品は、"桜の森の満開の下"と"夜長姫と耳男"のような幻想文学です。ちょっと血なまぐさいですが、何度読んでも、ここに描かれている妖しい雰囲気に魅了されてしまいます。

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    2015年03月15日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    当時、こんなことを書いても大丈夫だったんだろうか…と思ってしまったような、ことも書かれており、驚きだった。

    とても興味深くて面白かった。

    『不良少年とキリスト』では、太宰さんのことが書かれていて、当時の様子を垣間見れたのは嬉しかった。

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    2014年09月15日
  • 桜の森の満開の下

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    『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』という近頃流行りのタイトルを見て、梶井基次郎の『桜の樹の下には』と、この『桜の森の満開の下』がベースになっているのではないかと思い読んでみた。とてもよかった。安吾も『堕落論』だけじゃないんだな。満開の桜の木の下では皆おかしくなってしまう、というか、花も盛りの一瞬には生命を燃やし狂ったようになるというような、生き物のSaGaを感じた。『櫻子さんの…』は多分読まない。このタイトルを書いてみたかっただけだろうから。

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    2014年06月23日
  • 桜の森の満開の下

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    坂口安吾が好きすぎて、冷静に判断できないのだけど
    この短編集はとにかくすべてが美しい。

    安吾らしい冷徹さと温かみの混在した、
    謎めいた、それでいてとことんリアルな世界観。
    表題作はとにかく一読の価値ありです。

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    2014年05月29日
  • 肝臓先生

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    『だれかが迷ってくれて、足で歩いて道を作ってくれたから、僕ら迷わず歩いて行けるよ』

    安吾、凄まじい。
    よかった。
    僕が迷うて苦悶してなにかを見つけらたり、なにも見つけられない道だと証明して、後の誰かの道になれば良いと思った。

    大先輩に敬愛を捧ぐ。

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    2014年05月25日
  • 桜の森の満開の下

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    ネタバレ

    安吾は怪談から恋愛もの、人間ドラマにドタバタとオール・ジャンルの作品を書いた器用な作家。太宰や漱石の作品に出てくる悩んで自殺するような弱々しい人物ではなく、血の通った逞しく生きる人間を描いている。それにしても、表題作のグロさは桁違いの凄さ。

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    2014年07月04日
  • 肝臓先生

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    結構えげつない部分もあるはずなのに、そんなものは些末なことだと思わせるのが坂口安吾、という印象がある。
    どこかしらに散りばめられた「戦争」にはいつも深く感じ入るのだが、『肝臓先生』はこれまでに読んできたものとは何か違った、一種の感動さえあった。
    しかし、短いせいなのか、何度読んでも『私は海をだきしめていたい』が記憶に残らないのはなぜだろう。
    「毎回新しい気持ちで読める」と言えば聞こえは良いけれど…

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    2014年03月01日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    集英社版の堕落論を読んで、非常に感銘を受けたので他のエッセイも読みたく思いこちらも読んだ。非常に面白く、新たな思想に触れて感銘を受けると同時に、数を重ねる事で彼の思想が立体的に浮き彫りになってきた気がする。非常に首尾一貫した、人間愛者だと感じた。ネガティブなイメージが先行してしまうのかもしれないが、彼の人生に対する態度は、彼が戯作について述べていたような『徹底的な肯定』と通じるものがあり、人生の、人間の汚い面や悪い面なども、全てをぐいと飲み下して肯定してしまう、そう言う奮闘の姿なのだという事がひしひしと伝わってくる。

    彼が繰り返し強調する概念の中に見えたのは、肉体性というものをきちんと見据え

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    2013年12月04日
  • 教祖の文学 不良少年とキリスト

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    青春の書でした。生きるとは戦うこと、勝ちはしない、一体誰に勝とうっていうのだ。というあたり良いですね。

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    2013年08月28日
  • 続 明治開化 安吾捕物帖

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    まだまだ新十郎と海舟先生の推理バトルに浸っていたくて買った続編。600ページというボリュームで、かなり楽しめた。時々謎解きに物足りなさを感じることもあるけれど、明治初期の文化や風俗についての記述や人々のどろどろした人間関係を読むのが面白くて。事件パートのどろどろっぷりと比べ、探偵くんとその(役に立たない)助手たちの推理パートが軽妙なので、うまくバランスが取れている。

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    2013年01月02日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    安吾の作品について語ろうとすると、どうしても安吾について語ることになってしまう。
    私にとって、こういう作家はほかにいない。

    安吾の文章は、安吾の血肉なのではないかと思ってしまう。
    そう思うくらい、私は彼と彼の作品を区別できない。


    「文学のふるさと」「日本文化私観」が好き。
    ドライアイス工場を美しいと思う安吾を、私は愛します。

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    2012年04月15日
  • 白痴 青鬼の褌を洗う女

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    久しぶりに読み返した。やっぱり坂口安吾はすごい。
    高校生の頃は白痴が良かった覚えがあるけれど、今読んだら断然青鬼…の方が好きになっていた。傑作。

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    2012年02月11日
  • 肝臓先生

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    「私はあなたから、人の子の罪の切なさを知りました。罪の持つ清純なものを教わりました。」――『ジロリの女』

    私が安吾の文章を読んで、たまらなく悲しく、どうしようもなく切なく、そして苦しいほど何かに向かって声の限りに叫びたくなるのは、たぶん、安吾が優しくて潔癖で、強靭で狂人だからだろう。

    「私はいつも神様の国へ行こうとしながら地獄の門を潜ってしまう人間だ。ともかく私は始めから地獄の門を目指して出かける時でも、神様の国へ行こうということを忘れたことのない甘ったるい人間だった。」――『私は海をだきしめていたい』

    安吾は自分の弱さを認めている。自分の無知さも認めている。そして彼は、自分の恥も認めて

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    2012年02月03日
  • 堕落論

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    ネタバレ

    角川の夏の100冊に選ばれている。
    堕落することの可否とは別に、堕落していく必然性のようなものを記載しようとしている。
    正しいことのみを追求しようとすると、ある面では堕落していくことになるかもしれない。
    堕落することによって、初めて本当に大事なものが何かが見えてくるのかもしれない。

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    2011年12月23日
  • 堕落論

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    単純に好きでした。彼の理想論とでも言えてしまいそうな大胆な論理が、考えたこともない角度から言い表わされていて。しかも納得させられるし、深いし、救われる。堕落論以外のも面白い。
    難しいから、何度も読むべき本。そして毎回新しい発見ができそうな本。はじめての坂口安吾だけど、いい出会い。時代は関係ないね!今読んでもまったく、新しいです。

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    2011年07月23日
  • 堕落論・白痴(まんがで読破)

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    おそらく文章だけだったら「読破」できなかったと思いますが、本当に読んで良かったです。タイトルから想像していたのと中身も違っていたので、さらに驚きました。今の時代でも読むべきものだと思いました。

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    2011年06月28日
  • 風と光と二十の私と・いずこへ 他16篇

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    表題作「風と光と二十の私と」を読みました。
    主人公が抱く不安や、人生の一つの時期に、
    自分自身を重ねて読む人は多いのではと思います。

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    2011年06月04日