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まだまだ新十郎と海舟先生の推理バトルに浸っていたくて買った続編。600ページというボリュームで、かなり楽しめた。時々謎解きに物足りなさを感じることもあるけれど、明治初期の文化や風俗についての記述や人々のどろどろした人間関係を読むのが面白くて。事件パートのどろどろっぷりと比べ、探偵くんとその(役に立たない)助手たちの推理パートが軽妙なので、うまくバランスが取れている。
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探偵 結城新十郎が奇怪な事件の謎を解く短編推理小説集
いわゆる探偵小説で猟奇的な事件が多い。
解説では、「舞台は明治時代中期とおぼしき」としている。
・狂言廻しとして登場する勝海舟の明治32年没
・「魔教の怪」の世良田は「明治初年に地方の府県知事を2箇所歴任し、11年間遊学して帰朝した」とあるので、明治10数年頃
・「幻の塔」で出てくる新門の辰五郎は明治8年没
・「乞食男爵」では女相撲の横綱がでてくるが、女相撲は明治23年に禁止されたと書いている