坂口安吾のレビュー一覧

  • 我鬼

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    歴史心理小説

    秀吉と秀次の、兄弟の確執を描写した作品。物理的なアクションでなく、心理描写にかなりの重点が置かれている。説得力はそれなりにあるが、面白いかと言われると微妙。論理は安吾流だが、筆力がイマイチ、という感じかな。

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    2014年07月07日
  • 明治開化 安吾捕物 その三 魔教の怪

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    UN-GOの「因果論」の

    原案となった話である。宗教否定という安吾定番のテーマで、実に楽しげに、怪奇趣味で飾り立てて書いているが、少々竜頭蛇尾の感がある。恐らく紙数の関係上であろうが、犯人逮捕の場が直接描写されないのは、興醒めと言わざるを得ない。

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    2014年06月24日
  • 白痴・二流の人

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    『奇才坂口安吾は中二病だったのか』

    坂口安吾の作品について私ごときが語るのは烏滸がましいが、坂口安吾の描く女子が大変好みである。強く、弱く、慎ましく、我が儘で、なによりとても賢い。自我の探求に厳しく、他人の干渉を嫌い、世間と言うものを知らず恐れず、こんな女子が現実にいたら、背筋の凍るような美女であろうと思う。

    何度読み返しても、坂口安吾の作品に飲まれてしまう。色の違う八編だが坂口安吾を始めるには一番読みやすいのではないか。

    4/172

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    2014年04月22日
  • 桜の森の満開の下

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    独特の世界を持つ短編集。
     桜の花に思うことは、人によっても、時によってもさまざま。寓話のような、ホラーのような表題作は、この季節になると思い出す幻想的なおはなし。

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    2014年04月04日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    ネタバレ

    坂口安吾、この人は駄目だな。個人的には全く合わない気がする。
    文章が思いつき、というか飛躍が多く、繰り返しも多い。明らかに原稿用紙の升目を埋めるために書いているようなものもあって、そんなものを有難く拝読しなくてはいけないのだろうか?なんだかんだいっても結局最期は「生きることだ」みたいな結論で、説得力がない。

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    2013年12月27日
  • 肝臓先生

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     わかる部分とわからない部分、共感できる部分と共感できない部分が多い。また、俺はあまり文学作品を楽しめない人間だけれど、感じるところは多かった。
     作中に多くあった男女についての考えは、強く印象に残った。自分のことを考えるなら。恋人との肉欲に溺れた経験がなく、ゆきずりみたいな経験しかない自分の歪みを自覚していた。けれど、坂口安吾を読むとそれを歪みと感じるのは、俺の勘違いなのかもと思う。普通の幸せを知らないことを、俺はひどく不幸だと思っているんだろう。
    「その程度の差異で」と言われた気がする。人間の歪みとは何なのか、自分にとって重い、通常とされるものとの差異を歪みというのは、中二病の名残でしかな

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    2013年09月05日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    アニメで気になって手を出した、初安吾。

    捕物帖の類もはじめてだけど、軽妙な語り口で気楽に読めます。
    冒頭の「読者への口上」も良い。肩の力を抜いて楽しめる。

    ただ、「石の下」はどうにも消化不良。モチーフは面白いんだけどなぁ。

    そういえば…最近読んだ山田風太郎の明治モノにも勝海舟が出てきたけれど、こちらもあちらもイイ感じにクセモノ感が出ていて中々、なかなか。

    アニメキャラの名前を見つけてニヤニヤするのも一興です。

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    2016年02月26日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    まぁふつう。前書きで書かれているように暇つぶしくらいになる感じ。推理物としてはだいぶ端折ってるというか、誰でもはんにんになりうるような推理だ。

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    2012年11月23日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    ネタバレ

    アニメUN-GOの原作というか枠組みというか。
    アニメでは原作キャラの面影もないし名前ももじってあるし、原作はほんとに話の土台って感じ。因果も原作で出てくるのね。泉ちゃんは…うん。
    アニメをもいっかい見てみようと思った。
    当時の独特な言い回しがちょっとよくわからなくて、文章として読めてもニュアンスが伝わりにくい部分が多かった。時代の違いはしかたない。
    勝海舟が毎回推理を間違える背景とかはなんだかアニメのがらしいし、納得できるかなと思った。

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    2012年11月04日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    アニメ「UNGO」の原作!坂口安吾!
    覆面家族がおもしろい。アニメでもこの時代背景でやってくれりゃよかったのにー。

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    2012年09月30日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    ネタバレ

    一言で言えば、小難しい。
    何言ってんのか訳分からんしつまらん、てのが正直半分くらいの感想。
    でも時々すごく面白いところもある。

    これはエッセイ集みたいなもので、
    かの名高い「堕落論」はそれ自体は10ページ足らずのもの。
    第2次大戦になる前、また突入して、そして終わるという時代背景がある。
    多数のエッセイで、似たようなことも書かれているが、個人的には「デカダン文学論」が一番ぐっときたかなぁ。

    まぁしかしあれやこれやを書いて書いて書きまくっている。
    各方面同時代作家に対する批評がすごい。
    特に夏目漱石に対するディスりようが白眉。
    そういうあなたもそれ屁理屈こねこねしてるだけじゃないの、と思った

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    2012年04月29日
  • 堕落論

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    坂口安吾の名小論集。今でいえばコラム集と言ったところか。戦争が終わり、生き残った人々がなお生きなければならぬというところで、刹那的なニヒリズム風の物言いで裸になって堕落しろ、すなわち旧来の美徳や道徳を捨て心の赴くまま生きよと主張する。
    マンデヴィルばりの私悪は公益論というわけではなく、イエーリングばりの権利論でもない。もっとざっくりと、第一の戦後の当時を生きた人々の心をうまく言葉に落とし込んだものである。ただの読み物としてはそれなりだが、そのようなコンテクストから読むと見えてくるものがある。

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    2012年04月26日
  • 木枯の酒倉から・風博士

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    ネタバレ

    ・木枯の酒倉から
    ・風博士
    ・黒谷村
    ・海の霧
    ・霓博士の廃頽
    ・竹藪の家
    ・群衆の人
    ・Pierre  Philosophale
    ・村のひと騒ぎ
    ・姦淫に寄す
    ・金談にからます詩的要素の神秘性に就て
    ・逃げたい心
    ・朴水の婚礼

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    2012年04月20日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    『堕落論』『白痴』の坂口安吾とはまた別の顔が見れるようなエンタメ・ミステリー短篇集。
    コミカルなキャラクター達と分かりやすいストーリーは昭和前期におけるライトノベルといえるような軽さがある。
    幼少の頃からのミステリーファンである著者が大衆に向けてその面白さを紹介しようという意気込みが伝わるようで、まだ日本でミステリーというジャンルが隆盛する以前に書かれた時代背景を彷彿させる。

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    2012年04月18日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    この文庫には「安吾捕物帖」シリーズが全部はいっていない…なんでだ、それが非常に残念。このキャラクタ達はどうなるのでしょうか?
    アニメ見てからのほうが面白かったかも…。

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    2012年04月17日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    “捕物帖のことですから決して厳密な推理小説ではありませんが、捕物帖としては特に推理に重点をおき、一応第二段に推理のタネはそろえておきますから、お慰みに、推理しながら読んでいただいたら退屈しのぎになるかも知れません。作者はそんなツモリで捕物帖をかいているのです。第三段の海舟が心眼を用いるところで本をふせて一服しながら推理することに願います。海舟は毎々七分通り失敗することになっていますが、今までの探偵小説では、偉い探偵の相棒にトンマな探偵が現れて大マチガイの推理をはたらかせてあんまりバカすぎたようです。よんでいる方でも、自分の推理が当たらないと、トンマな探偵氏と同じようなトンマに見えて自分がイヤに

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    2012年03月29日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    ◎フジテレビ系ノイタミナでアニメ化になった、『UN-GO』の原作本。

    ◎この作者の名前は知っていたが、アニメ化になったと聞いて、ようやく安吾作品に手を出してみたのがきっかけ。時代は明治ということもあって、独特の言葉の言い回し、時代背景が特徴。

    ◎配線探偵、新十郎の推理とその周りで起きてゆく事件展開に期待。

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    2012年03月06日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    虎を通して勝海舟の推理を聞く場面の方が、実は新十郎の謎解きのシーンよりも多い気がするが、それが面白かったりする。
    新十郎が語る真実というものは、それがそのまま「その事件の法的な解決」ではない。そんなところも好みである。

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    2012年02月25日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    読むのにやたら時間がかかってしまった。12のエッセイが収録されているが、全篇通してくだけた文体で真正面から問題と向き合っている感じがした。著者が言いたいのはつまり、人間不在の文化なんて何の意味もないという、普通と言えば普通のこと。でもそれができないのが今の悪いところだなぁという話でしょうか。「今」って今なのがやっぱりすごいところ。でも個人的には太宰治論が一番興味深かった。お酒の話になるとほんとに飲んでるみたいな文体になるのはやっぱ本当に飲んでたんだろうかwすごく好き。

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    2016年01月17日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    今流行の。


    テンションが漫画みたいなのと、
    坂口先生は勝さん嫌いなの?とつっこみたくなるくらいの
    馬鹿にしっぷりがまた面白くて。まさに娯楽小説。

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    2011年12月13日