坂口安吾のレビュー一覧

  • 堕落論 アニメカバー版

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    生活に目を向けた評論
    形而上学的なことよりも、実質を重視する、機能主義的な考え方が通底している

    無頼派と言われる所以が詰まっていた
    悪妻論なども面白かった
    不良少年とキリストには、胸が熱くなった

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    2024年06月30日
  • 作家と犬

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    作家さんたちと犬の関わりを通してプライベートをちょっと覗き見したようなかんじになる。あの作品を書いてる傍らにいたのかなーとか。

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    2024年06月29日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    正直な感想としては「難しかった…」
    全編として「女」と「恋」がテーマではあるのだが…人生経験なのかはたまた恋愛経験なのか…足りなくて理解が追いつかない事が多かった。
    随所には『白痴』の空襲から逃げる描写の美しさ、『桜の森の満開の下』のラストの残酷さ、『アンゴウ』の寂しい鮮やかなどんでん返し等、楽しめる要素は沢山あったが全体の感想としては私の力不足
    もうちょっと年食ったらもう一度チャレンジしてみよう

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    2024年06月12日
  • 安吾人生案内 精神病診断書

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    薬物中毒患者の手記

    精神病およびその診断と治療に対する見解である。80年も前の作品なのに、この作者得意の雑談口調の語り口が役立って大変に読みやすい。現代における精神病の診断と治療は、このさくひんので書いてある方法よりは進んでいるのだろうが、なぜそうなるか という基本の部分はわかっていないのかな。

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    2024年06月04日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。

    恋とは、愛とは…。
    この言葉の意味するものは何だろう?

    こむずかしかった。

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    2024年05月19日
  • 安吾人生案内 その二 大岡越前守

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    戦後すぐのお話

    数編の「人生相談」の形を取った短編からなる作品である。戦後すぐだから男女同権の話はそれなりに新鮮味があったのだろうな。この話は隔世の趣がある。戦争に関する話、天皇制に関する話は、戦後スグだけに迫力 切迫感がある。しかし、戦後70年以上も経ってしまった今、読んで感銘を受けるかというと、ピンとこない というのが実感である。

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    2024年05月04日
  • 安吾人生案内 その一 判官巷を往く

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    70年前の本だが

    70年前の本だがそれほど古さを感じさせない。主人たち夫婦の考え方や言動、生活苦や浮気 など新聞への投書をSNSにするなど小道具をちょっと入れ替えればそのまま現代でも通用する話である。ただいかにもユーモラスに書こうとしている作者の衒い 作り物感がどうにも鼻につく。

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    2024年05月04日
  • 夜長姫と耳男

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    象徴的な寓話

    日本の古い伝承 言い伝えの形を借りた幻想的な物語である。残虐さを持ったサイコパス的なヒロインの存在が同じ作者の『桜の森の満開の下』と通じるものがある。象徴的な寓話であるだけに様々な解釈が可能とは思うが、私はそのまま素直に読んだ。

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    2024年05月03日
  • 青鬼の褌を洗う女

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    戦中戦後の女たちの話

    全編、主人公ヒロインの女性の独白で描きあげられた作品である。戦中戦後の女たちの戦争や貧乏に負けないたくましい生き方が印象的である。東京大空襲の話も、淡々と書いているだけに逆にその惨状が印象に残る。作者坂口安吾の語り口の上手さ 女性心理描写の巧みさに感銘を受ける。

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    2024年05月03日
  • 梟雄

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    斎藤道三評伝

    坂口安吾による斎藤道三の短い評伝である。同じ坂口安吾が書いた「織田信長」と対になる作品で語り口や内容も非常によく似ている。ともに当時としては珍しい合理的精神の持ち主であったようだ。同じ斎藤道三を題材として描いた司馬遼太郎の「国盗り物語」と比較して読むのもなかなかに面白い。

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    2024年05月03日
  • 暗い青春

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    作者の青春は芥川の家にありました。
    彼の家で毎日の様に翻訳に明け暮れる日々。
    元々作者は翻訳が好きではなかったようで、だから主題が暗い青春なのかと冒頭で解釈しましたがそんなに単純なものではなかったようです。

    「青春は絶望する。なぜなら大きな希望がある。少年の希望は自在で、王者にも天才にも自ら化して夢と現実の区別がないが、青春の希望の裏には
    、限定された自我がある。我が力量の限界に自覚があり、希望に足元が失はれてゐる」

     青春の理想は大きく手に届かないところにある為に絶望する。
    少年の頃は空想でどんなものにでもなれるが青年になると希望を持ってもそこに自分があり、己の出来る限界が分かるようにな

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    2024年05月02日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    終戦時に書かれた、逆説的で本質的な人間論。

    ・武士道は人性や本能に対する禁止事項であるため非人間的、反人道的なものであるが、その人性や本能に対する洞察の結果である点に於ては全く人間的なものである。

    ・堕落ということの驚くべき平凡さや平凡な当然さに比べると、あのすさまじい偉大な破壊の愛情や運命に従順な人間達の美しさも、泡沫のような虚しい幻影に過ぎない気持がする。

    生きているから堕ちるんだ。

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    2024年05月05日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    エンタメもの

    坂口安吾の作品の中でも気楽に読めるエンタメものである。勝海舟が世間に流布しているイメージと違ってとぼけ役を演じているところが面白い。連続ものシリーズものに特有の毎回同じの定形パターンが続くが、それなりに楽しめる。

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    2024年04月03日
  • 白痴

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    戦時下の混沌とした、言いようのない不安感と破滅思想、芸術家として死にたいジレンマがそこはかとなく漂う作品。
    私の感覚としてこの時代の死生観は、殺伐としていて、生きることも死ぬこともさほど大きな価値はなく、ただ眼前の事実を嚥下するというイメージがあるが、まさにそう。まさに冷たい灰色。

    初めての坂口安吾でした。

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    2024年03月31日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    山賊と、妖しく美しい残酷な女の物語。昔読んだ時は「怖い」「気味が悪い」が先に立ってしまったけれど、改めて読むと幻想的なお話だと思った。満開の桜は綺麗だけれど、この物語の影響か、なぜだか死も連想してしまう不思議な存在。イラストも素敵で、物語を彩っていた。

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    2024年03月26日
  • 白痴

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    ①白痴
    主人公は、死ぬかもしれないと思うことで生きていることを感じ、白痴の女を肉の塊と呼んですすんで愛することを恐れている。臆病だなー。結局死への恐怖を抱いている。でもそんなこと気にしない(気にできない?)白痴の女をやれやれ、って見下しつつもどこか癒しだったり愛情を見出してるんじゃないか。
    白痴って現代ことばに置き換えると何になるだろう。軽く言えばメンヘラかな。チキンとメンヘラの風変わりな生活。


    ②女体
    傷つく、いけない、と思っていても素子を本能的に求める谷村と、彼の全てを愛し身を尽くすことすらも愛する素子。純愛だなぁ、二人の夜の遊びは情欲のぶつけ合いでなく愛の確かめ合いのような感覚なので

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    2024年02月25日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    【愛と恋と恋愛の意味について】
    この恋愛論はここで初めて読んだ。絵本として読むとまた違たテイストで読めるのかな、と思った。
    日本語の、愛、恋する、恋愛について、著者なりの考えが書かれている。恋愛は幻影だけど無駄なものではない、そして恋愛はそれぞれで、一般化できるものではないからたくさんの小説などが今もこれまでも作られている、というところが印象的だった。

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    2024年02月24日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    最初は恋愛を知らない子の純粋な恋愛に関する気持ちかと思ったが読み進めていくうちにだんだんと悲しみに満ちていくようなそんな風に感じました。
    恋愛というのは目にはみえない心でのやり取りなので難しいですね。

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    2024年02月18日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    女はいつから男自身だったか。旧い女房を一人殺したときからか、首を集めはじめた頃からか、そんな日々に倦んだ頃からか。あるいは、はじめからか。どんなに残酷であっても自分の内なる鬼を殺してはいけなかったとしたら、どうやって鬼と生きていけばよいか。どうしたら桜の森の満開の下を怯えずに居られるか。

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    2024年02月04日
  • 白痴・二流の人

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    どんなに世界に呼びかけても世界は応答をせず、救いやチートも与えてくれない。それが徹底的にわかってる深い絶望。安吾の描くこの絶望はなぜか清々しいものが感じられて、人生なんてそんなもんだと悲嘆した心に快い風が吹き抜けるような気分になる。
    個人的に「二流の人」と「紫大納言」はそれを感じて本書のなかではお気に入りの部類でした。

    黒田官兵衛/如水のイメージは戦国BASARAのせいで運のない男という感じなんだけれども、二流の人の黒田如水もやはり天運に恵まれない男という風に思う。天下への気力や智力をもっていながら、天下に挑む挑戦権すら手に入らなかった。もう本当に茶番としか思えないが、その姿は秀忠が感じるよ

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    2023年12月15日