坂口安吾のレビュー一覧

  • 明治開化 安吾捕物帖

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    ドラマを見て、原作を読んでみたが、ドラマはあまり原作に忠実ではなかった。1話で一つの事件が解決するので、昔の言葉でも意外と楽しく読めた。最後にお決まりの新十郎さんが解決して完結だが、それほど凝った謎解きではなかったように思う。

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    2022年02月22日
  • 不連続殺人事件(新潮文庫)

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    2冊目『不連続殺人事件』(坂口安吾 著、2018年9月、新潮社) 1947年から48年にかけて雑誌「日本小説」に掲載された、名作と名高いミステリーの古典。ストーリーテリングよりも犯人当てゲームとしての側面を強く押し出した一作。犯人と殺害方法をピタリと当てた読者に、著者自らが実費で賞金をプレゼントするという趣向には、豪放磊落な安吾らしさを感じずにはいられない。 同時収録されている短編「アンゴウ」は、感涙必至の超名作。 「十八カラットのダイヤかなんか差上げたいが、ないからダメです。」

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    2022年01月21日
  • 白痴

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    戦時中の描写が多く後半のほうで書かれていた。このようなところから、当時の戦争の様子が垣間見え、知ることができた。
    この小説は正直よくわからなかったけど、小説の中の中心的な人物たちは淡々としている印象だった、どこか冷めたような感じがした。ただただ現実を見ている。
    窮すれば通ず、ピンチな時でも、焦らず、ただそのときの現実を受け入れ、淡々とした精神でいるもでも良いと思った。
    一番最後の青鬼の褌を洗う女の話が気に入った。どこか冷め感じ、淡々としている。

    戦争のよる腐敗した様子をイメージした。終戦したと同時に期待もあったと、、

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    2022年01月06日
  • 堕落論【語注付】

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    ●最後

    人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。 戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。人間は結局処女を刺殺せずにはいられず、武士道をあみださずにはいられず、天皇を担ぎださずにはいられなくなるであろう。だが他人の処女でなしに

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    2021年12月29日
  • 白痴

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    甘美であるが、腐っている。腐っているから、隠している。隠しているけど、持っている。
    そんな心持ちになる一冊でした。

    「いずこへ」で、スタンドの女性と関係でも持とうかというシーンで、なぜか痴人の愛のダンスホール帰りの電車を思い出しました。
    誰かに対して悪罵を浴びさせたいような、この世の不出来を蔑みたいような、そんな気持ちだったのかと考えてしまいました。

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    2021年12月18日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    イラストに惹かれて読み始めた。美麗なイラストもあってか読みやすく、30分ほどで読めた。坂口安吾の作品を初めて読んだが、独特の世界観の中で桜の森に対する妖艶さと畏怖を感じた。
    桜=恐怖の対象という見方があることを初めて知った。

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    2021年10月23日
  • 不連続殺人事件(新潮文庫)

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    安吾の推理小説、はじめはその奇妙キテレツな人物の見本市を面白く読んだが、次第に登場人物と事件の関係におっつかなくなり、飽きてしまった。やっぱり、推理小説は苦手だな。会話などは相変わらず安吾で面白いんだが。しかし、海老塚の発狂シーンは白眉だった。

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    2021年10月09日
  • 不連続殺人事件

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    坂口安吾が初めて書いた推理小説で、雑誌連載された作品。連載時には読者への挑戦として真犯人当て懸賞金が掛けられたという(ちなみに正解者は4名で、安吾が自腹で支払ったそうだ)。

    歌川家という資産家の一族がいる。1年前に当主の多門の妻、梶子が亡くなり、その法事を行うことになる。
    多門とは旧知であり、その息子の一馬とも友人である作家の「私」(矢代)は、一馬に頼まれて、歌川家で一夏を過ごすことになる。「私」の妻・京子は、一馬の異母妹である加代子と旧友であったため、病気の彼女の無聊を慰めてやってほしいというのだ。
    一方、一馬は妙な手紙を受け取っていた。
    お梶さまは誰に殺されたか。
    すべては一周忌に終わる

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    2021年10月07日
  • 不連続殺人事件(新潮文庫)

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    ネタバレ

    本屋さんに置いてある小冊子「カドフェス2021」に掲載されていた本。著名な作家である著者がミステリーを書いていたことに興味がわいて手に取ってみる。
    人里離れた山奥の邸宅に、性格の変わった文化人の男女が集まり、次々と殺人事件が起きていく。本作が発表された時代なのか、登場人物の歪んだ性格の描写のためか、今では差別用語の連発に驚く。
    「木の枝は森に隠せ」の言葉のように、犯人たちは目的の殺人を達成する前にカモフラージュとなるように犯罪に手を染めていく。殺人の動機や実際にとった犯罪行動に突っ込みどころがあるかも知れないが、探偵役の巨勢博士が犯人を炙り出す最後の独白で、犯人同士の大喧嘩に違和感を感じ疑問を

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    2021年09月13日
  • 不連続殺人事件

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    (あらすじ)
    作家の矢代寸兵は親友の詩人・歌川一馬の招待で山奥の豪邸で一夏過ごす事になる。一馬の実家は酒造業を営む大地主で大富豪。一馬の父・多門はやり手なだけに女関係も派手で、矢代の妻・京子も何を隠そうかつて多門の愛人だった。

    そこに招かれたのは作家、劇作家、画家、女優など個性豊か、というよりクセの強い面々。おまけに一馬の妹・珠緒はその中の2,3人を手玉に取るし、一馬の元妻の秋子や現在の妻・あやかの元同棲相手の土居など複雑な人間関係が絡んでいる。

    そんな中、次々と殺人が起こる。
    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    昭和22年が物語の舞台。古いけど江戸川乱歩や横溝正史のようなおどろおどろしさは

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    2021年08月29日
  • 不連続殺人事件

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    坂口安吾が推理小説も書いていたことを意外に思い、興味を持ったので購入。
    犯人になりそうな登場人物が多く、それぞれ複雑な人間関係(特に男女の)があるものの、次々殺されどんどん人数が絞り込まれていく。それでも真犯人がなかなかわからない。
    事件の犯人やトリックは、種明かしされてみると特別驚くものではないかもしれないが、様々な人物とその表向きの人間関係にとらわれていた自分は、終盤までそれに気づかなかった。

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    2021年07月31日
  • 復員殺人事件

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    坂口安吾の未完作品を高木彬光が完成させたもの。
    こういうのは初めて読んだので、どうなるのかドキドキしましたが、途中から作者が変わってる割にはうまいこと終わったのかな?と。

    でも坂口安吾ならどんな風に終わらせたのか、終わるつもりだったのか。一応犯人も分かってるのに、返って気になる作品となりました。

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    2021年07月11日
  • 復員殺人事件

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    坂口安吾の未完作品を高木彬光が完成させた作品。

    ミレニアムも途中で作者が変わるという荒業でまだ続いてるがあっちは翻訳ものなので正直あまり作者が変わることが気にならなかった。
    が、日本語となると俄然気になる。
    たしかに文体は安吾よりな感じだったけど、全体的に受ける印象はやはり高木彬光の文章で安吾よりは若干考えながら読んでいかなければいけない感じ。情景などから「感じる」という体感が少ない気がする。
    なので、最初からそういうつもりで読めばもう少し純粋に楽しめたかもしれないけどなんだか最後は間違い探しをする感覚に陥ってしまいました。

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    2021年03月28日
  • 不連続殺人事件(新潮文庫)

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    昔ながらの文学青年たちのつどい、というか時代背景を考えると作者たちの近くのコミュニティがこんな感じだったのかなーと思うと生々しくて良い。
    トリックは凝ったものではなく犯人もおよそ想像ついてましたが、出てくる人々皆怪しい(読者に聖域を作らせない)状況をギリギリまで引っ張るのがさすが。

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    2021年02月28日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    福士蒼汰のドラマを観て、原作も読んでみたくなり購入したのだけれど文章があまり好みではありませんでした。
    でも内容は嫌いではなかったのでなんとか最後まで読み上げた感じ。

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    2021年02月07日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    ネタバレ

    『日本文化私観』
    秀吉の駄々っ子精神の部分がいまいち理解できなかった。三十三間堂の太閤塀を実際に見ていないからということもあるだろうが、自分にはそれも金閣銀閣と同じように金持ちの道楽的なものと区別がつかない。両者ともにそれそのものに意味などなく、他者に対して威厳を示したいだけの俗物だったのではないかと思った。
    文化を形成するのはあくまで人間だという考え方はとても的を得ていると思う。自分に置き換えると、確かに人から見られるのは過去に生み出した作品や過去の行動であるかもしれないが、「自分」というものはその作品ではなくてこの私自身であるということに改めて気付かされた。
    日本文化私観は日本の西洋化を「

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    2021年01月27日
  • 白痴

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    混沌とした時代の雰囲気は伝わってくるが… 戦後すぐの頃に人々が感じていたであろう、少し投げやりな空気感をかなり感じるが、それ以上に驚くくらいの男尊女卑で、人によってはだいぶ気分を害しそう。後書きでは坂口安吾をロマンチストと表現していたけど、登場人物はどれもロマンチストというより、自分勝手に近い印象があった。

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    2026年01月12日
  • 堕落論

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    安吾先生、難しすぎます。
    「飛騨・高山の抹殺」、「道鏡童子」は意味が分からな過ぎて読む気が起こらなかった。

    おもしろいなと思ったのは次の部分。
    「芸道というものは、その道に殉ずるバカにならないと、大成しないものである」

    「平家物語なんてものが第一級の文学だなんて、バカも休み休み言いたまえ。あんなものに心の動かぬ我々が罰が当たっているのだとは阿呆らしい」

    そんなこと言っちゃっていいのでしょうか。
    坂口安吾大先生がおっしゃるのだから、まあいいのだろう。

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    2020年05月31日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 堕落論

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    すらよみ!と謳っている現代語訳シリーズだが、いやいや、結構なオバさんにも難解でスラスラ読めません。

    「堕落論」「続堕落論」「日本文化私観」「FARCEに就いて」「風博士」が現代語で収録されている。

    終戦半年で書かれた「堕落論」は、世に大きな反響を与え、それまで長い低迷期にあった坂口安吾が、再び脚光を浴びることになる再出世作だそうだ。
    戦時中の価値観、押し付けられた日常が、敗戦とともに180度変わってしまった。
    両手を上げて大歓迎と言いたいところだが、突然与えられた自由、天皇は人だったという事実に戸惑う人は多かったのではないだろうか。
    そんな民衆に、安吾は鋭い言葉で戦争の虚しい美しさについて

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    2020年05月18日
  • 不良少年とキリスト(新潮文庫)

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    太宰の自死に関する安吾から追悼の随想。太宰を常識人だと語る安吾の文章からは彼の人間的な部分もよく伝わる、と同時に安吾の人の良さもよくわかる。どちらもすごく魅力的な人間たちだなぁ。

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    2020年04月30日