坂口安吾のレビュー一覧

  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    イラストに惹かれて読み始めた。美麗なイラストもあってか読みやすく、30分ほどで読めた。坂口安吾の作品を初めて読んだが、独特の世界観の中で桜の森に対する妖艶さと畏怖を感じた。
    桜=恐怖の対象という見方があることを初めて知った。

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    2021年10月23日
  • 不連続殺人事件

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    坂口安吾が初めて書いた推理小説で、雑誌連載された作品。連載時には読者への挑戦として真犯人当て懸賞金が掛けられたという(ちなみに正解者は4名で、安吾が自腹で支払ったそうだ)。

    歌川家という資産家の一族がいる。1年前に当主の多門の妻、梶子が亡くなり、その法事を行うことになる。
    多門とは旧知であり、その息子の一馬とも友人である作家の「私」(矢代)は、一馬に頼まれて、歌川家で一夏を過ごすことになる。「私」の妻・京子は、一馬の異母妹である加代子と旧友であったため、病気の彼女の無聊を慰めてやってほしいというのだ。
    一方、一馬は妙な手紙を受け取っていた。
    お梶さまは誰に殺されたか。
    すべては一周忌に終わる

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    2021年10月07日
  • 不連続殺人事件

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    (あらすじ)
    作家の矢代寸兵は親友の詩人・歌川一馬の招待で山奥の豪邸で一夏過ごす事になる。一馬の実家は酒造業を営む大地主で大富豪。一馬の父・多門はやり手なだけに女関係も派手で、矢代の妻・京子も何を隠そうかつて多門の愛人だった。

    そこに招かれたのは作家、劇作家、画家、女優など個性豊か、というよりクセの強い面々。おまけに一馬の妹・珠緒はその中の2,3人を手玉に取るし、一馬の元妻の秋子や現在の妻・あやかの元同棲相手の土居など複雑な人間関係が絡んでいる。

    そんな中、次々と殺人が起こる。
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    昭和22年が物語の舞台。古いけど江戸川乱歩や横溝正史のようなおどろおどろしさは

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    2021年08月29日
  • 不連続殺人事件

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    坂口安吾が推理小説も書いていたことを意外に思い、興味を持ったので購入。
    犯人になりそうな登場人物が多く、それぞれ複雑な人間関係(特に男女の)があるものの、次々殺されどんどん人数が絞り込まれていく。それでも真犯人がなかなかわからない。
    事件の犯人やトリックは、種明かしされてみると特別驚くものではないかもしれないが、様々な人物とその表向きの人間関係にとらわれていた自分は、終盤までそれに気づかなかった。

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    2021年07月31日
  • 復員殺人事件

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    坂口安吾の未完作品を高木彬光が完成させたもの。
    こういうのは初めて読んだので、どうなるのかドキドキしましたが、途中から作者が変わってる割にはうまいこと終わったのかな?と。

    でも坂口安吾ならどんな風に終わらせたのか、終わるつもりだったのか。一応犯人も分かってるのに、返って気になる作品となりました。

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    2021年07月11日
  • 復員殺人事件

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    坂口安吾の未完作品を高木彬光が完成させた作品。

    ミレニアムも途中で作者が変わるという荒業でまだ続いてるがあっちは翻訳ものなので正直あまり作者が変わることが気にならなかった。
    が、日本語となると俄然気になる。
    たしかに文体は安吾よりな感じだったけど、全体的に受ける印象はやはり高木彬光の文章で安吾よりは若干考えながら読んでいかなければいけない感じ。情景などから「感じる」という体感が少ない気がする。
    なので、最初からそういうつもりで読めばもう少し純粋に楽しめたかもしれないけどなんだか最後は間違い探しをする感覚に陥ってしまいました。

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    2021年03月28日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    イラスト付きで坂口安吾を読む感じ、悪くなかった。この”乙女の本棚シリーズ”は、夢野久作とか泉鏡花とかの作品に今っぽいカラーイラストを付けている。とっつき易いので、こういうのもアリだと思った。

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    2021年03月02日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    福士蒼汰のドラマを観て、原作も読んでみたくなり購入したのだけれど文章があまり好みではありませんでした。
    でも内容は嫌いではなかったのでなんとか最後まで読み上げた感じ。

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    2021年02月07日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    ネタバレ

    『日本文化私観』
    秀吉の駄々っ子精神の部分がいまいち理解できなかった。三十三間堂の太閤塀を実際に見ていないからということもあるだろうが、自分にはそれも金閣銀閣と同じように金持ちの道楽的なものと区別がつかない。両者ともにそれそのものに意味などなく、他者に対して威厳を示したいだけの俗物だったのではないかと思った。
    文化を形成するのはあくまで人間だという考え方はとても的を得ていると思う。自分に置き換えると、確かに人から見られるのは過去に生み出した作品や過去の行動であるかもしれないが、「自分」というものはその作品ではなくてこの私自身であるということに改めて気付かされた。
    日本文化私観は日本の西洋化を「

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    2021年01月27日
  • 堕落論

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    安吾先生、難しすぎます。
    「飛騨・高山の抹殺」、「道鏡童子」は意味が分からな過ぎて読む気が起こらなかった。

    おもしろいなと思ったのは次の部分。
    「芸道というものは、その道に殉ずるバカにならないと、大成しないものである」

    「平家物語なんてものが第一級の文学だなんて、バカも休み休み言いたまえ。あんなものに心の動かぬ我々が罰が当たっているのだとは阿呆らしい」

    そんなこと言っちゃっていいのでしょうか。
    坂口安吾大先生がおっしゃるのだから、まあいいのだろう。

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    2020年05月31日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    森見登美彦の「新釈 走れメロス 他四篇」を読んで、原作版の「桜の森の満開の下」がどんな話なのか気になってここにたどり着きました。「全然ちがうやないか!」と思いました。いや、それはもちろん森見さんが原作を大いに自由に解釈した結果だということは重々承知していたわけですが、それにしても原作がまさかあんなエゲツナいおはなしだったとは驚き。

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    2020年04月04日
  • 堕落論【語注付】

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    ネタバレ

    (趣旨)
    1. 人間は堕落する。そんな人間を戦闘にかりたてる為に、武人は武士道をあみだし、軍人政治家は天皇を担ぎ出した。

    2. 敗戦後、天皇の絶対性は廃止され象徴化に変わり、武士道は滅びた。町に目をやれば、未亡人は新たな出逢いに胸を膨らませ、特攻隊の勇士は闇屋に転じている。

    3. このように人間が堕落したのは戦争に負けたからではない。人間だから堕落したのだ。

    4. しかし人間は困難には脆弱なため、堕落し切るには弱すぎる。弱いから統率を図るため結局また武士道や天皇を担ぎ出そうとするだろう。

    5. 人間が本当の自身を発見するためには堕落し切ることが必要だ。これが自身を救うことにつながる。天

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    2020年01月11日
  • 不連続殺人事件

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    ネタバレ

    ミステリーは久々に読んだ。文化的背景を理解しきれず、ついていけなかった部分もある上に、時代的に仕方のないことだが差別用語の多さに辟易としてしまった。
    登場人物も多く、人物相関図を参照しないと難しかった(笑)最後のタネ明かしには驚いたが。

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    2019年11月24日
  • 白痴

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    白痴の女と火炎の中をのがれ、「生きるための、明日の希望がないから」女を捨てていくはりあいもなく、ただ今朝も太陽の光がそそぐだろうかと考える。戦後の混乱と頽廃の世相にさまよう人々の心に強く訴えかけた表題作など、自嘲的なアウトローの生活をくりひろげながら、「堕落論」の主張を作品化し、観念的私小説を創造してデカダン派と称される著者の代表作7編を収める。

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    2019年07月17日
  • 桜の森の満開の下

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    戯曲が先だったのもあって目の前に山や町の景色が広がるよう。桜が満開の夜にぶわっと吹く風は冷たい。感覚に来る感じ。

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    2019年05月06日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    ミステリとしてはちょっと肩透かし感があるし、メインキャラも数人いてしかも個性的なメンツなのに活かしきれてない感じがあるので全体的にちょっと勿体無いかなあという感じ。
    でも当時にしては斬新だったのかもしれないけど…。
    純文学系の作品や、不連続殺人事件が面白かったので期待値があがってたのかもしれない。

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    2019年04月11日
  • 堕落論

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    評論があんまり好きじゃないので読むのに時間がかかった。
    安吾ってパンクだよな。すごく喧嘩腰というか若気の至りかよみたいな尖り方してる(そんなに若くはないが)。
    考え方が合うのか、あーわかるよー(´;ω;`)っていうのが多かった。「文学のふるさと」大好き。「戦争論」でのエログロの禁止についてもめっちゃ共感。
    でもやっぱり安吾は小説派かも。『白痴』もっかい読みたい。

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    2019年02月12日
  • 不連続殺人事件

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    面白かったのは、坂口安吾が読者に挑んでいる「付記」の部分のみ。
    感情の欠落した描写は、敢えてなのだろうけれど
    あれほどの殺人事件に対する恐怖その他の感情が
    ほぼ皆無で、皆々だらだらと遊び呆けている日々が
    読んでいてどうにも納得できなかった。
    私はこの手のパズルのような推理小説は好まない。

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    2019年01月19日
  • 堕落論

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    坂口安吾の社会評論と作家評論を集めたもの。
    日本文化私観や続堕落論における日本人論・人間論はややシニカルだが、キレがある。20世紀後半に人間科学が人間の思考の癖や非合理を解明する以前は、「人間がどういったものか」という問いに最も精緻な回答を持っていたのは、安吾のような一部の文学者だったのだろうと思わせる。

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    2019年07月31日
  • 白痴・二流の人

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    独特のリズムで書かれていて、好き嫌いが分かれそう。

    読みやすいものもあれば、わかりづらいものもあり、、という印象です。

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    2018年07月30日