坂口安吾のレビュー一覧
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序章
題名は「黒田如水」であるが内容は秀吉や家康が大きな割合を占めている。坂口安吾独特の解釈や見方があるのかといえば、必ずしもそうでもない。吉川英治ほどではないが通説的な解釈見方にとどまっているところが多い。「二流の人」という続編があるそうなのでそれの序章と思えば結末の中途半端さがわかる。
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心理描写がくどい
ストーリーそのものは余り動かず主人公夫婦を中心とした心理描写が大半を占める作品構成である。夫の心理描写が主なのだが、残念なことにほとんど感情移入できない。最後まで乗り切れない後味の悪い作品であった。
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今でもある人生相談
主要大手新聞の一角を今でも占めている人生相談のピックアップである。この作品では2つの相談が取り上げられているが、坂口安吾の回答は隔世の感がある。人形への耽溺は現在では全く問題にならない。画面に展開される二次元アイドルへの押し活が一般化してしまっている。後半の夫婦関係の話は全くの論外である。坂口安吾の小説は現代でも十分に読める作品が多いが、世相を直接反映している人生相談は歴史的資料となってしまっている。
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リレー小説
檀一雄や尾崎士郎たちと組んで行ったリレー小説の第二回目だそうである。そのため長い物語の途中から読んでいるという感じは否めない。作者特有のユーモアや調子の良い語り口はそれなりに魅力があるが、ストーリーそのものは、長い物語の途中から途中なのでなんとも言いようがない。
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作家が趣味を書くと
逆目に出ることが多い気がする。思い入れが強すぎるためだ。これはそういう一例。
安吾は碁の達者で、素人離れのした腕前だったようだが、それだけに作中での碁の存在感を強調しようとして、却ってテンポも面白味も削いでしまっている。挙句に紙数が足りなくなり、当初の千頭家の謎はどこへやら。単なる殺人事件になってしまった。
出だしはそこそこ面白いだけに、残念! -
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わからん
100年近くも前の作品である。坂口安吾初期の傑作と言われている作品であるが、読み終わってもちっともわからない。ナンセンス小説のはしりということだが、どこが一体面白いのだろうか?きどった文体もやや鼻につく。
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伏せ字が多くて
この作品が書かれた当時の流行なのか私小説的な色合いを持った作品である。本書の真ん中あたりにある、心理分析的な2ページ以上に渡る長広舌 長台詞も、またこの当時の流行だったんだろうな。今となっては大変に読みにくい という印象を受けざるを得ない。何よりも広範にわたって頻出する伏せ字で読む気をなくしてしまいそうになった。