坂口安吾のレビュー一覧

  • 不連続殺人事件(新潮文庫)

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    昔ながらの文学青年たちのつどい、というか時代背景を考えると作者たちの近くのコミュニティがこんな感じだったのかなーと思うと生々しくて良い。
    トリックは凝ったものではなく犯人もおよそ想像ついてましたが、出てくる人々皆怪しい(読者に聖域を作らせない)状況をギリギリまで引っ張るのがさすが。

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    2021年02月28日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    福士蒼汰のドラマを観て、原作も読んでみたくなり購入したのだけれど文章があまり好みではありませんでした。
    でも内容は嫌いではなかったのでなんとか最後まで読み上げた感じ。

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    2021年02月07日
  • 堕落論 アニメカバー版

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    ネタバレ

    『日本文化私観』
    秀吉の駄々っ子精神の部分がいまいち理解できなかった。三十三間堂の太閤塀を実際に見ていないからということもあるだろうが、自分にはそれも金閣銀閣と同じように金持ちの道楽的なものと区別がつかない。両者ともにそれそのものに意味などなく、他者に対して威厳を示したいだけの俗物だったのではないかと思った。
    文化を形成するのはあくまで人間だという考え方はとても的を得ていると思う。自分に置き換えると、確かに人から見られるのは過去に生み出した作品や過去の行動であるかもしれないが、「自分」というものはその作品ではなくてこの私自身であるということに改めて気付かされた。
    日本文化私観は日本の西洋化を「

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    2021年01月27日
  • 白痴

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    混沌とした時代の雰囲気は伝わってくるが… 戦後すぐの頃に人々が感じていたであろう、少し投げやりな空気感をかなり感じるが、それ以上に驚くくらいの男尊女卑で、人によってはだいぶ気分を害しそう。後書きでは坂口安吾をロマンチストと表現していたけど、登場人物はどれもロマンチストというより、自分勝手に近い印象があった。

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    2026年01月12日
  • 堕落論

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    安吾先生、難しすぎます。
    「飛騨・高山の抹殺」、「道鏡童子」は意味が分からな過ぎて読む気が起こらなかった。

    おもしろいなと思ったのは次の部分。
    「芸道というものは、その道に殉ずるバカにならないと、大成しないものである」

    「平家物語なんてものが第一級の文学だなんて、バカも休み休み言いたまえ。あんなものに心の動かぬ我々が罰が当たっているのだとは阿呆らしい」

    そんなこと言っちゃっていいのでしょうか。
    坂口安吾大先生がおっしゃるのだから、まあいいのだろう。

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    2020年05月31日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 堕落論

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    すらよみ!と謳っている現代語訳シリーズだが、いやいや、結構なオバさんにも難解でスラスラ読めません。

    「堕落論」「続堕落論」「日本文化私観」「FARCEに就いて」「風博士」が現代語で収録されている。

    終戦半年で書かれた「堕落論」は、世に大きな反響を与え、それまで長い低迷期にあった坂口安吾が、再び脚光を浴びることになる再出世作だそうだ。
    戦時中の価値観、押し付けられた日常が、敗戦とともに180度変わってしまった。
    両手を上げて大歓迎と言いたいところだが、突然与えられた自由、天皇は人だったという事実に戸惑う人は多かったのではないだろうか。
    そんな民衆に、安吾は鋭い言葉で戦争の虚しい美しさについて

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    2020年05月18日
  • 不良少年とキリスト(新潮文庫)

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    太宰の自死に関する安吾から追悼の随想。太宰を常識人だと語る安吾の文章からは彼の人間的な部分もよく伝わる、と同時に安吾の人の良さもよくわかる。どちらもすごく魅力的な人間たちだなぁ。

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    2020年04月30日
  • 不連続殺人事件(新潮文庫)

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    何かの解説で出てきたので興味湧き読んでみました。時代の背景もわからず文体も難しく読みにくかったが、最後の推理は見事で、なるほどと納得。登場人物の奇妙な人ばかりというのトリックの1つ。参考にした人は多いんだろうな。この時代、こんな人ばかりじゃないよね。。

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    2020年04月12日
  • 桜の森の満開の下・白痴 他12篇

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    森見登美彦の「新釈 走れメロス 他四篇」を読んで、原作版の「桜の森の満開の下」がどんな話なのか気になってここにたどり着きました。「全然ちがうやないか!」と思いました。いや、それはもちろん森見さんが原作を大いに自由に解釈した結果だということは重々承知していたわけですが、それにしても原作がまさかあんなエゲツナいおはなしだったとは驚き。

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    2020年04月04日
  • 不連続殺人事件(新潮文庫)

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    ネタバレ

    登場人物が多いし、過去の人間関係が複雑すぎて
    何度も何度も最初のページに戻って読み返さないといけないので読んでいて疲れた。

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    2020年02月23日
  • 堕落論【語注付】

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    ネタバレ

    (趣旨)
    1. 人間は堕落する。そんな人間を戦闘にかりたてる為に、武人は武士道をあみだし、軍人政治家は天皇を担ぎ出した。

    2. 敗戦後、天皇の絶対性は廃止され象徴化に変わり、武士道は滅びた。町に目をやれば、未亡人は新たな出逢いに胸を膨らませ、特攻隊の勇士は闇屋に転じている。

    3. このように人間が堕落したのは戦争に負けたからではない。人間だから堕落したのだ。

    4. しかし人間は困難には脆弱なため、堕落し切るには弱すぎる。弱いから統率を図るため結局また武士道や天皇を担ぎ出そうとするだろう。

    5. 人間が本当の自身を発見するためには堕落し切ることが必要だ。これが自身を救うことにつながる。天

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    2020年01月11日
  • 不連続殺人事件

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    ネタバレ

    ミステリーは久々に読んだ。文化的背景を理解しきれず、ついていけなかった部分もある上に、時代的に仕方のないことだが差別用語の多さに辟易としてしまった。
    登場人物も多く、人物相関図を参照しないと難しかった(笑)最後のタネ明かしには驚いたが。

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    2019年11月24日
  • 桜の森の満開の下

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    戯曲が先だったのもあって目の前に山や町の景色が広がるよう。桜が満開の夜にぶわっと吹く風は冷たい。感覚に来る感じ。

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    2019年05月06日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    ミステリとしてはちょっと肩透かし感があるし、メインキャラも数人いてしかも個性的なメンツなのに活かしきれてない感じがあるので全体的にちょっと勿体無いかなあという感じ。
    でも当時にしては斬新だったのかもしれないけど…。
    純文学系の作品や、不連続殺人事件が面白かったので期待値があがってたのかもしれない。

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    2019年04月11日
  • 不連続殺人事件

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    面白かったのは、坂口安吾が読者に挑んでいる「付記」の部分のみ。
    感情の欠落した描写は、敢えてなのだろうけれど
    あれほどの殺人事件に対する恐怖その他の感情が
    ほぼ皆無で、皆々だらだらと遊び呆けている日々が
    読んでいてどうにも納得できなかった。
    私はこの手のパズルのような推理小説は好まない。

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    2019年01月19日
  • 堕落論

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    坂口安吾の社会評論と作家評論を集めたもの。
    日本文化私観や続堕落論における日本人論・人間論はややシニカルだが、キレがある。20世紀後半に人間科学が人間の思考の癖や非合理を解明する以前は、「人間がどういったものか」という問いに最も精緻な回答を持っていたのは、安吾のような一部の文学者だったのだろうと思わせる。

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    2019年07月31日
  • 白痴・二流の人

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    独特のリズムで書かれていて、好き嫌いが分かれそう。

    読みやすいものもあれば、わかりづらいものもあり、、という印象です。

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    2018年07月30日
  • 桜の森の満開の下

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    近藤ようこは、ぴんとこないまま、文章のままに漫画家としたとあとがきで。
    確かにこの原作小説は、きっと永遠にぴんとこないまま、琴線を鳴らし続けるだろう。
    これを了解するとは死ぬことだからだ。

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    2018年07月18日
  • 堕落論・日本文化私観 他22篇

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    思想・評論❨というよりエッセイ❩が沢山収録されている。文化とか恋愛とか色々述べるが、時々いや度々難しい言葉とか表現とか使っていて読んでて辛いが、根っこの部分は同じことを言っているように思う。耐えることをしないで乗り越えるにはどうしたらよいかという思想があるからこそ、人間の進歩があるのだという部分は大賛成。
    しかしだが、著者のハッキリとした物言いには少々冷や冷や、そんなハッキリと対象の名前を出してバッサリ酷評してよいのか、と思いながら読むも、読み進めていくとこれは自戒の意味を込めてのことだと述べている章にたどり着く。そんな皮肉分かるかいな。文章だけで書き伝えられてないじゃないか。ベンメイが必要な

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    2018年02月26日
  • 堕落論【語注付】

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    やはり時代を感じる。太宰の斜陽などと同じに、昭和3^40年代に風靡し、現代の若い読者には、その意図は伝わらないだろう。

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    2017年12月09日