あらすじ
愛犬家へ贈る、作家と犬をめぐる48編! 昭和の文豪や現代の人気作家による、 犬にまつわるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。
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Posted by ブクログ
犬も猫も好きだけどちょっとだけ犬に軍配が上がるかつて犬と暮らしていた私ですので、どのエッセイも愉しく、胸に沁みました。
好きな作家さんも多く、以前に読んだことがある文にまた出会えて嬉しい。
このシリーズは他にも猫、珈琲、酒、おやつ…とまだまだあるようなので少しずつ読みたいな。
以下好きなエッセイ覚え書き。(一部です)
犬の生まれ変わりに違いないと熱烈に思っている押井守氏、ノラの犬猫を見かけたら放ってはおけない愛情深い米原万里氏、手塚治虫氏による犬が人間のそばにいる理由を描いた漫画、坂口安吾氏がわがまま檀一雄氏のために秋田犬を無心するお手紙、椎名誠氏の犬の系譜と怒りと悲しみの別れ、深沢七郎氏と中上健次氏による対談、辻まこと氏のタヌキとイヌの合いの子イヌキ?の話、種田山頭火のどうしようもない日記、クラフトエヴィング商會による可愛い垂れ耳の犬のイラスト!梨木香歩氏が愛犬と一緒にボルゾイ2匹と闘う話、鴨居洋子と鼻吉一号、二号、寺山修司氏とジル、川端康成氏のちょっと時代錯誤なでも面白い愛犬家心得。
Posted by ブクログ
犬の話は、いつの時代の話でもどこの犬の話でもいやはやなんとも言えず可愛いものである。
ましてや、作家先生の犬の話ともなるとそれぞれの筆致がユニークでなんだか楽しかったなぁ
Posted by ブクログ
今の時代だったらアウトな内容の物もあったけれど、その当時はそれが当たり前で通常だった。
時代と共に在り方が変わって来たけれど、いつから変わったのか明確な境目ってあるのかな…なんて読みながら思った。
それぞれの家庭でのルールに従い、犬も一緒に生活をすることは人間にとってもかなり良い効果をもたらすと私も実感をしている。
犬を育てるということは心配な事も度々起こるけれど、存在自体がとっても可愛いし癒しである。
ずっとこれからも元気に長生きしてほしいと願うばかり。
Posted by ブクログ
作家や著名人の犬エッセイショートショート。
著名な作家を中心に、漫画家、イラストレーター、映画監督など、著名人が犬について書いたエッセイ集です。犬との出会い、犬との思い出、別れなど、テーマ別にまとまっていて読みやすかったです。が、それぞれが短いということもあってなかなか頭に残りませんでした。印象的なエピソードは、椎名誠のお母さんのトラウマ級の非道で、そんなことされたら僕も一生恨むだろうなあ、と思いました。あとは彫刻家の舟越保武さんの章や、寺山修司の話もよかったです。いせひでこさんのイラストエッセイはほんわかしました。うんうんそうだよね、犬ってそういうヤツだよね。
しかし全体的には昭和が中心の話なので、犬への扱いや価値観が今と相当ギャップがあって、特に川端康成などは今の犬好きからすれば犬を飼う資格がない人間から上から目線で愛犬家心得を説教されているようで、大変イラっとしながら読みました。嫁と同じで飼う犬にも処女性を尊ぶべきとか、令和だったら刺されるぞエロジジイ。これも時代ですねえ。そういう意味では全体的に時代ギャップにもやもやしながら読まなければいけない本でもあります。
ともあれ、犬好きとしては手に取らずにはいられない一冊で、続編(作家と犬2)も出ています(読まないけど)。