芥川龍之介のレビュー一覧

  • 乙女の本棚7 蜜柑

    Posted by ブクログ

    豊かでも退屈な人生を送る男と
    貧しく奉公に出されるであろう娘

    娘がみかんを汽車の窓から弟達に投げるシーンは色鮮やかに脳内再生される程の文章だった

    純文学、凄いかも
    と思った初の1冊

    0
    2026年08月03日
  • 羅生門・鼻・芋粥

    Posted by ブクログ

    最後の「葬儀記」良かった!
    夏目漱石の葬儀を文章にしてるの初めて見たから、新鮮というか漱石は本当に生きてたんだ…っていう存在感を味わえた

    0
    2026年07月22日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ。檸檬は知っていたが、蜜柑もあるとは知らなかった。
    ノスタルジックな絵が美しく、引き込まれる。
    文字もなく、見開きで描かれる蜜柑を放り投げるシーンがきれいだった。

    0
    2026年06月22日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    晩年の芥川は、クライ。
    「河童」は面白い。
    だが他の作品はよくわからない。
    始終暗鬱な感じがしていて、お得意の皮肉もなく、諧謔もない。しかし自虐はある。
    とくに「歯車」はもう一度読もうと思う。

    0
    2026年06月07日
  • 羅生門・鼻

    Posted by ブクログ

    芥川って人の心情を的確に言語化するよなぁ…ほんとにすごい。

    『羅生門』は高校で習った!この話はいつ読んでも好き。
    特に印象深かったのは『鼻』『芋粥』『運』。どれも人間臭い話で引き込まれる。
    『鼻』人に笑われるから自分の顔が気に入らなかった。そして自分の顔を普通に戻した。悪いやつは、どんなに自分が良く変化したとしても、悪く言うには変わりない。また元の顔に戻りたいと思う。悪い奴らに振り回され続けているけど、自分が満足できているならいいってことなのか…。
    『運』女は幸せになりたいと神に祈った。その結果、最終的には女は幸せになれたと言える。しかし、果たしてそれは真の幸せなのか……幸せになるための過程で、幸福とは真反対と言える壮絶な苦しみを味わい、罪悪感が付き纏った状態は果たして幸福と言えるのか。盗人の嫁になり、逃げるために叔母を殺した女は人殺しという罪悪感が一生付きまとう。青侍は最後は結局幸せになっているため、神に祈ることは間違いではないというふうに言っているが、そう捉えるか、それとも人殺しという罪悪感を持たせ、幸せになるための過程が壮絶なものを授ける神に、幸福を祈るのことは間違いではないのか。
    『邪宗門』
    面白いところで終わった。異教徒同士のバトルだね。
    『好色』
    最後がかなり強烈。侍従との恋を諦めるためには侍従を嫌いになればいい。作品でもあったように、イケメンはやっぱ仕合わせじゃないな。凡人でいいのかも。
    『俊寛』
    芥川の『俊寛』も面白い。菊池寛ほど明るくはないけど。

    0
    2026年05月22日
  • 芥川龍之介短編集 蜘蛛の糸・羅生門など

    Posted by ブクログ

    芥川龍之介作品は、人間の心の奥に潜む本能や教訓が込められていて、大人になった今読んでもハッとさせられる。

    0
    2026年05月12日
  • 藪の中・将軍 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    奇遇、母、好色、藪の中、将軍を読んだ。
    将軍はよくわからなかったが、他は現代にも通ずる人らしさが出ているおもしろい話だった。

    0
    2026年05月08日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    まず、著者の写真がイケメンだよねぇ。目が話せない内容、文体が昔なので読みづらいところもあるけれど、そこがまた良いのかも。

    0
    2026年04月27日
  • 歯車 他二篇

    Posted by ブクログ

    晩年の芥川はすごい、
    という話を小耳にはさんでチャレンジ。

    私小説の向こう側、というか。
    私と分裂したもう一つの私の心象風景のような。

    現代の、歴史を知っている視点からでなくても、
    これから起こることが十分に予見できそうな内容だった。

    生まれる時代が違えば、
    文のほかにも絵や音楽を
    才能さえあれば技能がなくても十全に生み出せる時代であれば、
    また違った世界観を生んで、
    また違った歩みを見せてくれたのでは、と。

    そういうことを感じた。

    0
    2026年04月19日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

    Posted by ブクログ

    〈乙女の本棚シリーズ〉
    芥川龍之介+げみ

    少し色褪せた黄金色というのか…表紙絵が美しい。
    そして、どのページも懐かしさを感じるカラーであり、仄暗いのか明るいのかも掴みかねる微妙さがなんともエモい。


    私の他は乗客はいないという客車に発車の笛のあと、小娘が慌ただしく入ってきた。
    小娘の下品な顔立ちも服装の不潔さも気に入らなかった。
    そのうち硝子戸を開け出したが、開かずに悪戦苦闘していたかと思うとどす黒い煤煙が入ってきた。

    怒りが込み上げできた私が、次に目にしたものは…
    蜜柑色の空、いや蜜柑だ蜜柑が空を舞っていたその先に三人の弟たちが…。

    この光景は忘れることないだろうと思えるほどで、私の少し前までの云いようのない疲労と倦怠とを、そうしてまた不可解の、下等な、退屈な人生を僅かに忘れる事が出来た。


    ある出来事で一瞬にして今までの不穏な空気感が一掃されるという…
    その光景が心に刺さったということだろう。




    0
    2026年04月16日
  • 藪の中(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    ジャンル的にはミステリー…になるのかなぁ? なんだろうか。
    最後にまだ謎が残って読む人の想像力に任せる感じなのもよかったと思う。

    0
    2026年04月07日
  • 歯車 他二篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    芥川、晩年の3篇。頭の中が忙しかった人だったのだろうなと思う。常に何かを考え(或いは何かに囚われ)、それを時に人に差し出しては、また自分の中に仕舞い込んで悶々と考え続ける。特に1つ目の引用箇所は印象的であった。この箇所は、論理的思考なるものにも幾つかの流派があり、芥川のそれは少し他人とは異なるものであったということを端的に表していると思う。彼は他者との対話の中で、自分とは異なる論理の組立て方が存在することに気が付きながらも、そちら側に渡ることができなかった。彼の最期に対する意見は種々あるだろうが、この溝こそが彼を死へと導き、また制作欲という光をも彼に与えたのだと思う。

    特に印象に残った箇所は以下
    ・「しかし光のない暗もあるでしょう。」「光のない暗とは?」僕は黙るより外はなかった。彼もまた僕のように暗の中を歩いていた。が、暗のある以上は光もあると信じていた。僕らの論理の異るのは唯こういう一点だけだった。しかしそれは少くとも僕には越えられない溝に違いなかった(p.71)
    ・この往来は僅かに二、三町だった。が、その二、三町を通るうちに丁度反面だけ黒い犬は四度も僕の側を通って行った。僕は横町を曲りながら、ブラック・アンド・ホワイトのウイスキィを思い出した。のみならず今のストリントベルグのタイも黒と白だったのを思い出した。それは僕にはどうしても偶然であるとは考えられなかった。もし偶然でないとすれば、ーー僕は頭だけ歩いているように感じ、ちょっと往来に立ち止まった(p.80〜81)
    ・「人生は一行のボオドレエルにも若かない」(p.91)
    ・人生は二十九歳の彼にはもう少しも明るくはなかった。が、ヴォルテエルはこういう彼に人工の翼を供給した。彼はこの人工の翼をひろげ、易やすと空へ舞い上った。同時にまた理智の光を浴びた人生の歓びや悲しみは彼の目の下へ沈んで行った(p.102〜103)

    0
    2026年04月03日
  • 羅生門・鼻・芋粥

    Posted by ブクログ

    芥川の短編集です。やっぱり表題作の「羅生門」が印象に残りました。人って生きるためなら善悪の考え方が変わってしまうというところがとても驚きました。私は極限状態というものになったことがないけど下人のような状態だったら同じ行動を取ってしまっていたかもなと思いました。

    0
    2026年03月17日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    舞台は日比谷の鹿鳴館。

    日本の美しい少女が舞踏会でフランス海軍と出会い、踊り、花火が咲く夜空を見あげる夢のような一夜。恋に落ちたときの一瞬の輝きってこういうことか〜〜と惚れ惚れします。

    魔法にかけられたシンデレラのようなロマンチックさと夢幻的な要素がつめこまれていて、心地良い文章で読後感も良かった。

    夢のような一夜の話しを青年に伝える汽車の場面も素敵。西洋の文化が日本に取り込まれ、大きく時代が転換する明治時代の雰囲気をふんだんに味わえるような短編。

    0
    2026年05月13日
  • 蜜柑

    購入済み

    素直に感銘を受けた

    芥川龍之介らしい私小説っぽい作品である。厭世的な気分で乗った汽車の中で素朴な少女に出会ったときの気持ちを結構まっすぐに描き出している。東京帝国大学を優等で卒業し売れっ子作家である という上級国民からの見下した視点 という解釈もできるであろうが、素直に感銘を受けた としておきたい。

    0
    2026年03月12日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    多くを語らないのにその奥の背景が見えたり、思わず人生を考えたり、人間とは…という考えに至ったり。

    蜘蛛の糸(やっぱ馴染み深い)
    蜜柑(綺麗な描写)
    杜子春(人間らしさとは)
    トロッコ(現実身が1番すごい。)
    猿蟹合戦(えげつねぇ、救われねぇ、そしてオチ最高。所詮我々も蟹)

    が面白かった。

    0
    2026年03月04日
  • 羅生門・鼻・芋粥

    Posted by ブクログ

    以前から読み出しては中途で止め、また始めから、を繰り返していましたが、久々に読書をきちんと再開するようになって、また始めから、すべて読みました。

    歴史短篇が多いこともあり、言葉回しや登場する言葉につまづくことも多々ありましたが、おもしろかったです。
    人間の生の中の一瞬の輝きや、人間社会が構築する闇、人間の内側に巣食う闇を感じられる作品が多く、一度読み出せば、一編すぐに読み終えてしまう没入感がありました。
    難しいと感じる人もきっと沢山いると思いますが、噛み砕けば色々なことを感じ、考えさせられるような気がします。

    0
    2026年02月25日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    藪の中が読みたくて買ってみたけどどれも面白い話でよかった。中でも竜が嘘から出た誠になっちゃって収集つかなくなってしまうところが好きだった。それぞれ短くて読みやすいし、地獄変の下敷きが、高校の古典でかすかにやった記憶がある絵仏師良秀だったとは意外な繋がりを感じた

    0
    2026年02月21日
  • 河童 他二篇

    Posted by ブクログ

    河童
    最初は狂った人の話としてすらすら読めた。
    似たような名前の河童がたくさん出てきて、間を置いて読むと訳が分からなくなる。
    解説やなんとなくの時代背景だったりを通して、芥川が表現したかったことを国語的になんとなく理解した気がする。

    蜃気楼
    もう一回落ち着いて読みたいかも。
    夜が涼しいうちの夏に

    三つの窓
    解説を読むと、なんだか口がムッとしてしまう。

    0
    2026年02月13日
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸

    Posted by ブクログ

    羅生門、蜘蛛の糸、藪の中
    聞いたことがあるタイトルを読みたくて、探してみたら、この本に全てあったので読書。
    一番良かったのは、藪の中。次点以降で羅生門、杜子春、蜘蛛の糸。
    作品ごとに注釈が付けられているので読むことにそんなに苦労しない。ファンタジーや児童向けの作品があり、そこは意外だった。
    総じて芥川龍之介の作品は日本語が綺麗だなと感じた。

    0
    2026年02月07日