【感想・ネタバレ】【語注付】地獄変のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月30日

何十年ぶりに芥川を手に取ってみた。
まずは、芥川龍之介の写真。ここまで印象にのこる作家も珍しいが、それほど、心に残る何かがあるのだともおもう。
羅生門の人の中にある曖昧な善悪の境界、生と死の混在する現実は、妙な納得を強制的にさせられる感じ。
鼻と芋粥も、望んだものが手に入ることが、自分自身の中の何か...続きを読むを失くすことでもあるという矛盾の可能性を見せてくれる。
地獄変は、純粋さと、美しさと、悪意とが、人間臭さのなかに見出される。クライマックスが派手であるが故に、心に残る。
奉教人の死もまた、人の感情や世俗のなかに埋もれる純粋さと、集団の犠牲にはその集団が意味づけしていく不条理さに気付かされる。
舞踏会や秋は、羅生門や地獄変の後に配されると、より際立った、少女達の心の機微が読み取れる心に響く物語となっている。
そして、藪の中。すべての語り主が、嘘であり真実であることを、それぞれの認知と都合でかたるのは、これもまた、人間の姿そのものであり、芥川の人間心理の真に迫る表現なのだと思う。

ともあれ、いずれも、面白い。ただ、ただ、惹かれてしまう。引き込まれてしまう。

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Posted by ブクログ 2023年05月20日

恥ずかしながら、国語の授業以来の芥川だった。

当時は感じ得なかったが、こんなに緻密で多彩で表現力豊かだったんだと思わされた。

地獄変は解釈の仕方がさまざま。語られてない余白がある。余白があるからこそ、時代を超えて読み継がれていく物語になるんだろうな。

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Posted by ブクログ 2013年10月14日

これは…何度も読んでるんだけど(なんてったって、小学生の時に買ったものだし)、授業で紹介するために、「藪の中」の正確な内容を復習しようと思って。

なんで文学じゃなく、社会学の授業でそれを紹介するかっていうと、質的調査の分野では、「藪の中」は「Rashomon」という名前で世界的に有名な手法となって...続きを読むいるからです
(黒澤明が映画「羅生門」で、芥川の「羅生門」と「藪の中」を混ぜちゃったから、海外では、「藪の中」は「羅生門」の一部だと思われているらしい)。

で、「Rashomon」あるいは「羅生門的手法」とは、あるひとつの出来事に対して、複数の語り手からインタビューを得る、という方法、、、なんで、「藪の中」そのものなんですが。

授業の話はまぁいいとして…。

毎回、この話を読むときに思うのは、芥川はこれを書くとき、何を思っていたんだろう、ってこと。

ある出来事が、それぞれの当事者によってまったく別様に語られること、それ自体のおもしろさ、っていうのは確かにある。

けど、ホントにそれだけなのか。。。
…いや、わかないけど。

何があればあんな奇想天外な話を思いつくのか…
何が芥川にああした話を書かせたのか…
それが一番気になるんです。

むしろ芥川にインタビュー調査をしたいと思うくらいにはw

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Posted by ブクログ 2013年01月24日

私が買ったのは、小畑健の表紙だったのですが。同じ「地獄変」でも随分と雰囲気の違うイラストでした。
久々の文学ものでしたが、やっぱり流石、の一言に尽きると思います。12編の小品が納められていますが、中でも特に心に残ったものたちの感想をば。
「芋粥」読んでいて、悲しくなりました。涙が出るほど、という意味...続きを読むではなくて、ただただ「哀れ」とはこういうことなのか、と。
「地獄変」お殿様の口の端からこぼれていた涎が、ぱっと見えるほどに、業火と呼ぶにふさわしい火の熱さを感じるほどに、生々しいお話でした。終わり方も素晴らしい。
「蜜柑」ここまでの短編で、これほどまでに鮮やかに日常の一瞬を切り取って、なおかつ普遍的なものと絡めながらも不安定な色を残してのけるのは、やっぱり芥川龍之介が文豪だからなのでしょう。ははーと頭を垂れたくなるくらいに、立派な作品だと思います。
「秋」信子の感じた「残酷な喜び」がすべてを物語っていると思います。多くは語らず、でも目を背けたくなるようなことから目を背けず、善と悪のどちらかに傾きたくても傾けない人間の業のようなものを感じました。
「舞踏会」「われわれの生(ヴィ)のような花火のことを」こんなにも悲しくも美しい、儚くもしぶとい言葉に、長い間触れていなかった気がします。
純文学は、たまに触れると精神をゆさぶられて、とても気持ちが良いです。現代作家の中では、数十年後、数世紀後、誰が「純文学」のカテゴリーに名を連ねるのだろうと思ったりもしました。

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Posted by ブクログ 2012年03月13日

『近代知識人の苦悩』を主題としてとりあげ、多くの短編小説を残した芥川龍之介の短編集です。
深く没頭して読みたいときにおススメ。いろいろと考えさせられるお話が多く、私自身も「羅生門」は自分のエゴイズムについて深く考えさせられました。自分が人のためにやっていることや我慢していることは実は自分を正当化させ...続きを読むたいがためにやっているのではないか……けれど人間、多少のエゴも必要なのかもしれません。
集英社から出ている短編集の表紙はリメイクされて現在は「BLECH」でおなじみ久保帯人先生が表紙を手掛けています。表紙もかっこいい!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年12月23日

短編集。含まれているのは次の通り。
大川の水
羅生門

芋粥
地獄変
蜘蛛の糸
奉教人の死
蜜柑
舞踏会

藪の中
トロッコ
芥川龍之介の作品では、暗いものが多いかもしれない。
一度は読んでみるとよい近代の古典だと思う。

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Posted by ブクログ 2012年08月07日

芥川久々に読み返したのですがとっても面白かった!読みやすいのにビリッと繊細で…蜜柑やトロッコがすごく好きです。

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Posted by ブクログ 2010年11月18日

掃除したら出てきたお父さんの本.

芥川龍之介の作品は初めてではなかったけれど,読んだことのない短編が沢山読めた.
しかし中には,どう解釈すればよいのか分からない難しい作品もちらほら

全体を通して,人間の心理を丁寧に描く人だなあという印象を受けた

なかでも鼻や芋粥.

鼻を読んで思ったこと.
...続きを読むは永遠に悩みの尽きることのない生き物なのだ

だけど,悩みやコンプレックスは誰にでもきっと平等にあるはずであり,そういったものも自分を形成している一部なのではないだろうか

人の目や評価を気にすることなく生きていくことって,私を含め,きっと大抵の人にとっては難しいことに違いない.
だけどコンプレックスやらなんやら全てをひっくるめてはじめて自分がある,という認識を,
人の目を気にしてばかりいた内供は持つべきだったのではないか...って思った!


でもググってみたらいろんな人がいろんな解釈をしていた.

ひとつの作品なのに,読む人によって全然違う感じかたや印象を与える.
こうやって別の人の解釈を読むことでさらに世界や,考え方の幅が広がってゆく


およそ100年にもわたって,様々な人に様々な影響をこうやって与えてきたのであろう芥川さんすごすぎる
すごいという形容詞しか浮かばなくて本当に申し訳ない..笑

しかも360円でこれだけ多くのことが学べるとは...読書ってやっぱりお得だー!!

昔の文豪と呼ばれた方々の作品をもっと読んでみたい,ってこれを機に思った

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Posted by ブクログ 2010年07月24日

地獄変。
これまた芥川の代表的作品。
芥川の書く「文章」に惚れ込んだ作品。
人ではなく、「文章」という対象に惚れたのは初めて。

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Posted by ブクログ 2022年12月20日

私の読んだ版では、小畑健のデスノート風の芥川の肖像が表紙だったが、今は変更されているようだ。
内容は入門編というべきか、現代ものも王朝ものも有名どころを集めてある。読み口も柔らかく読みやすいものが多い(地獄変はやや難しいか)。

わたしは三島由紀夫が讃えたという(と、北村薫の小説で読んだ)「舞踏会」...続きを読むを読むために入手。

べつに岩波文庫など他のレーベルでも同作は読めるし、巻末に註が集められちゃっているせいで読み進めるのがやや面倒なわけだけれど、集英社文庫版ならではの要素として、高橋敏夫先生の解説がとても面白くて、よかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月05日

読みやすかったし面白かった!芥川が書いたのは今からおよそ100年前?人間の普遍性を感じた。

ひとこと感想
⚪︎大川の水…日常のほんの一部の話をこんなにも豊かに書くことのできる表現力おそるべし。
⚪︎羅生門…アイデンティティとは
⚪︎鼻…コンプレックスを受け入れることの大切さ
⚪︎芋粥…人は簡単に手...続きを読むに入れられるものには惹かれない、努力して手に入れられるものに憧れる
⚪︎地獄変…欲望によって理性のコントロールは効かなくなる
⚪︎蜘蛛の系…自分だけ徳をすることを望むと返り討ちにあう
⚪︎奉教人の死…偏見という悪
⚪︎蜜柑…一瞬で人を判断してはいけない、一瞬で人の評価は変わる
⚪︎舞踏会…儚くて美しい恋。実は有名人だった、みたいなオチも現代っぽい
⚪︎秋…これが一番現代ぽかった。姉妹で同じ人を好きになった行く末。俊吉は妹と結婚するが結局愛し合っているのは姉。すごく切なくて、美しい、、、
⚪︎藪の中…みんな自分を主人公にしたがっている?何が真相なのか、芥川は何を伝えたかったのか全然わからない。
⚪︎トロッコ…はじめてのおつかい、冒険のような感情が鮮明に書かれている

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Posted by ブクログ 2016年08月20日

「蜘蛛の糸」が読みたくて購入。
その他にも気になっていた話が多数収録されていたので満足でした。
(2013/06/12)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年10月01日

装丁 小畑健氏による芥川氏の表紙だったんだが。。
解説 高橋敏夫氏。深く解説してくれる。
   北方謙三氏。好きなんだな~と思う解説。

羅生門・鼻・地獄変・蜘蛛の糸・蜜柑は教科書で知っていたが、その他も結構面白い。
文体が作品によって違う(古典風だったり)ので
ものによっては読み解くのが大変だが。...続きを読む
多彩、というイメージ。

奉教人の死がベルサイユのバラみたいに漫画化できそうだな、と思った。ろおれんぞ は しめおん を兄として、ひょっとしたらそれ以上に慕ってそうだったので。

大川の水
羅生門

芋粥
地獄変
蜘蛛の糸
奉教人の死
蜜柑
舞踏会

藪の中
トロッコ

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Posted by ブクログ 2014年10月19日

自分が読んだのはこんな間抜けな装丁のやつではなかったんだけど。芥川龍之介は蜘蛛の糸とか羅生門とか鼻みたいな時代小説よりもこの本の後半に収録されている蜜柑や舞踏会、秋みたいな現代を舞台にしたものが面白いと感じた。

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Posted by ブクログ 2014年07月07日

羅生門、地獄変、鼻、トロッコは作品そのものが筆舌し難い力を持っているなあ。芥川龍之介の生の力なのか、それとも死へ向かう力なのか。仏教に通ずる世界観(というか芥川は仏教徒なのか?)が華やかにもおどろおどろしく描かれている。蜘蛛の糸ではその天国の華やかさが、カンダタのいる地獄とはっきりとした差異をもって...続きを読む描かれており、また地獄変ではより凄惨な地獄の様子がグロテスクにもどこか美しく描かれている。一つ一つの作品が芥川龍之介の悍ましいほどのエネルギーの投影であり、一色他に評論できるものではないと、これを書きながら痛感している。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年09月15日

表紙の絵が怖い。いつ以来でしょう、芥川龍之介作品を読んだのは。
短編ばかりですが、印象に残るよね。羅生門とかもっと長かったようにおもっていた。短いが物足りなさを感じることもなく。タイトルにもなっている地獄変も話は恐ろしいが文体が綺麗で。

「秋」がいいな。空虚な感じがして。

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Posted by ブクログ 2011年11月11日

地獄変はおもしろかった!!つくり方も落としどころも見事に納得のいく?作品で、無駄なく、さすが名作と思えました。

しかし他の収録作品は、まだまだ自分がきちんと読み込めていないのか、正直あまりひっかからなかった。「大川の水」だけは読んでて、なにを感じればいいのかが全然わからない。
「羅生門」「蜘蛛の糸...続きを読む」「トロッコ」あたりはちょっと好きです。
自分がまだまだ甘いのかもしれないけど、パラパラ読み進めてしまうだけでした。いずれまた読んでみたほうがいいのかな。

「大川の水」「羅生門」「鼻」「芋粥」「地獄変」「蜘蛛の糸」「奉教人の死」「蜜柑」「舞踏会」「秋」「藪の中」「トロッコ」

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Posted by ブクログ 2011年04月30日

凄く美しい文体(きらびやか!)で悲しいほど残酷な話が展開されていきます。これが現実なのかもしれませんね。

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Posted by ブクログ 2011年07月17日

古本屋で買ったのは、この表紙絵ではなかったけれど。「地獄変」ほか「羅生門」や「蜘蛛の糸」など、有名作品が所収されていました。様々な題材、文体があるけれど、共通しているのは自己の利己心のために生きる人々、といったところでしょうか。

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Posted by ブクログ 2011年02月13日

改めて原文で読んでみると、文章の美しさにはっとさせられる。もちろん内容はおどろおどろしく、想像力を掻き立てられて恐ろしさは増すのだが、思わず声に出して読みたくなるリズムがある。
他の作品も原文で読み返す価値がありそうだ。

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Posted by ブクログ 2010年11月29日

どうも至る所で芥川さんの作品に出会う。著者もタイトルも見ずにその辺にあった本をなんとなく読むことがあったりするんですが、読み終わってひょいと表紙を見ると「あ、また芥川さんでしたか」なんて事がよくある。作品ごとに文体が違うから読んでる時にはあまり気付かなかったり。今回この本の目次見てみたらこれに掲載さ...続きを読むれているのには全部遭遇していたようなのでこれで書く。

「大川の水」東京が故郷の人。しかしこの時代の人の田舎者馬鹿にしっぷりは半端じゃない。
「羅生門」言わずと知れた。出典はなんだっけ、拾遺かな。
「鼻」芥川さんには無い悩みだったろうに。端正な顔してるんだから。
「芋粥」彼にとっての芋粥は聖地であり信仰だったのです、てとこか。人の夢を叶えようなんて迷惑極まりないですね。
「地獄変」これも出典からそんなになぁ。
「蜘蛛の糸」お釈迦様のある日の暇つぶし。
「奉教人の死」最後の事実は必要だったの?小馬鹿にしてるのか褒めてるのか。
「蜜柑」やっぱり凄まじい田舎者馬鹿にしっぷり。「まぁ、田舎者にしては粋なことしたんじゃない?田舎者にしてはね!」っていうお話。
「舞踏会」鹿鳴館。こんな話も書くんですね。ロティってとこが皮肉なのかなんなのか。
「秋」嫉妬は面倒ですねー。「藪の中」といい、芥川さんの身近にこんな悲劇のヒロイン好きがいたんだろうか。
「藪の中」誰もが自分を主役に物事を捉えているのです。
「トロッコ」結局何が…。

全体的に皮肉効いてるのが好き。しかしこの人本当に何でも書くんですね。この短編達もそれぞれ全然違うスタイルやジャンルだし。

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Posted by ブクログ 2020年01月03日

羅生門、鼻、地獄変、蜘蛛の糸、藪の中くらいしか覚えていない。藪の中が一番好き。きっと真相は存在しなくて、それをそのまま受け止めるのが正しい。

・大川の水
・羅生門
・鼻
・芋粥
・地獄変
・蜘蛛の糸
・奉教人の死
・蜜柑
・舞踏会
・秋
・藪の中
・トロッコ

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Posted by ブクログ 2018年05月29日

 芥川の短編「大川の水」、「羅生門」、「鼻」、「芋粥」、「地獄変」、「蜘蛛の糸」、「奉教人の死」、「蜜柑」、「舞踏会」、「秋」、「藪の中」、「トロッコ」が入っている。
 芥川なんて最後に読んだのは何でいつというのも分からない。たぶん「トロッコ」は中学校くらいの教科書かなんかで読んだのか、でも話の内容...続きを読むはなんだったのか、ひとつも覚えていない。けど、あるきっかけがあって、読んでみた。タイトルは知っていても、「羅生門」と「蜘蛛の糸」以外は全然内容を知らなかった。実はこの本はもう3週間以上前に読み終わった本だが、今でも面白いと思うものはどれだろう。やっぱり「地獄変」だろうけど、サル好きのおれとしては「地獄変」のサルがやっぱり印象に残っている。サルが最後飛び込んでいくなんて、なんて可哀そうな話なんだ、と思った。後は、どれも面白いけど、改めてどれと言われると正直よくわかんない。そんなことよりも、キリシタンの話から舞踏会や秋みたいな現代的?な話から、藪の中とか蜘蛛の糸や地獄変みたいな話まで、文体の幅がすごいということに驚いた。(18/05)

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Posted by ブクログ 2013年08月09日

この作品群の中では蜜柑が好きでした。地獄変は様々な解釈が出来る余地が語り部のあいまいな表現の中にひそんでいる気がしました。

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Posted by ブクログ 2012年08月19日

「羅生門」と「蜘蛛の糸」は読んだことがあったと思いながら、ほかの作品を読んでいくが。言葉が難しく理解がなかなかできないのが実際の読んだ感想。ほかの本も読んでボキャブラリを増やさないと楽しめないかもしれない。いつか再挑戦したい。

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Posted by ブクログ 2012年03月25日

有名な「蜘蛛の糸」「羅生門」も収録されてました。
基本的に御伽噺っぽくて、人の世とか、善とか悪とか、芸術とか欲望とか変人とかについて描かれている作品だと思います。
旧体??な日本語の作品でも、なぜかすらすら読めて引き込まれるのはなぜだろう。

「トロッコ」の、少年のとある冒険した一日を描いたのがちょ...続きを読むっといい。懐かしさを覚える。
また、「蜜柑」のような切ない話も。
「芋粥」や「鼻」は、求めているうちが一番幸せで人生が楽しいときと思えるような作品。

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Posted by ブクログ 2011年08月06日

芥川龍之介さんの地獄変を読んでみた。

衝撃的でしたね。
大正初期・昭和初期の小説は、現代人に衝撃を与えるように決められているのでしょうかね(笑)
全体が衝撃的というより部分的にって事ですが、この衝撃は色んな意味でいい刺激になりますね。

主人公の絵仏師が「地獄変の屏風」を作る話です。
最近知ったの...続きを読むですが、この地獄変は「宇治拾遺物語」の「絵仏師良秀」という説話を基に芥川龍之介さんがアレンジしたものらしいです。

高校の時にちゃんと先生の話を聞いていれば良かったかな?
イヤ、先生はこれには触れていない・・・そういう事にしておこう(笑)

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Posted by ブクログ 2011年04月13日

やっぱ芥川龍之介すごい!昔の作家さんのちゃんと読まなきゃと改めて思わせてもらいました。地獄変について感想文の課題をやりましたが、考えすぎて結局稚拙な感想文に…なに書いてるんだかわかんない笑

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Posted by ブクログ 2011年04月08日

小畑健の表紙なので買ってみた。
今まで、鼻や羅生門は教科書で読んでいたが、文体が昔って感じで、読みにくいと思い込んでいたけれど、他のを読んでみたら意外と、そんなことなくて、食わず嫌いせずに読んでおけばよかった。
地獄変、怖かった。

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Posted by ブクログ 2011年06月30日

※表紙が違います※
所持しているものは小畑健氏のカバーです。
表紙買い。

奉教人の死が好きです。
「鼻」はTVドラマで、「地獄変」「蜘蛛の糸」はアニメ青い文学で知り、原作は今回はじめて読みました。
随分違って吃驚。

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