芥川龍之介のレビュー一覧

  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    ●トロッコ●
    が、泣いても仕方がないと思った。泣いている場合ではないとも思った。彼は取って附けたような御辞宜をすると、どんどん線路伝いに走り出した。

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    2012年03月14日
  • 舞踏会・蜜柑

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    ●蜜柑●
    すべては汽車の窓の外に、瞬く暇もなく通り過ぎた。が、私の心の上には、切ない程はつきりと、この光景が焼きつけられた。

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    2012年03月14日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    芥川 龍之介の「トロッコ」を初めて読んだのは中学の教科書だった。
    静まり返る教室で同級生の淡々と朗読する声だけが聞こえる。
    文字を目で追いながら、少年の不安や焦りが自分のものと錯覚をおこす。
    深く、長く、広がる闇。
    何度読んでもおそろしい。

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    2009年10月04日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    本の感想うんぬんより、まず読みやすかったのでよかったです。
    芥川竜之介??最近の小説しか読んだことないよ…
    というような私でしたが、楽しく読めました。

    時代が時代なので、状況がリアルに感じられるわけではないのに、
    なぜか共感するところが多いこと!
    時代が違っても人の持つ醜さや心情、
    いつまでも一緒なのかもなぁと感じました。

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    2009年10月04日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    たくさんの話がありますが全て短いもので
    すぐに読めてしまいます。
    文章も読みやすく、すらすらと進むのが嬉しい所。
    しかも話は単純にどれも面白いものでした!

    あとがきでこの本は「子供向け」だと書いてあります。
    それは童話や劇?が入っているからだけでなく
    その内容でしょうねぇ
    「蜘蛛の糸」や「杜子春」…説教、ではないですが
    人間の生々しさに訴えかけてるようなものなので。

    童話的な話の中にも文学の楽しさはもちろんある!
    そういうものを教えるための「子供向け」なのかも。

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    2009年10月04日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    侏儒の言葉

    芥川の思想では無いと言っても、そう受け取ってしまう言葉の数々。



    難解な部分もあり、手放してしまおうとしてしまった言葉たち。



    それでも、ふっと読むと何となくニヤリとしてしまう部分があり、赤線さえ引いてしまう。



    引き込まれる世界は、やはり芥川龍之介。



    西方の人

    芥川によるキリスト論というか新約聖書物語?



    解説がついているが、「マタイ伝のどこそこ」というような書かれ方をしているため、手元に聖書があると、内容がさらに理解しやすいであろう。



    もとより、聖書の話を理解してから、読んだ方がより一層楽しめる。
    三浦綾子な

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    2009年10月04日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    芥川の切支丹ものといえば有名なジャンル。読んだことのない私はてっきり「耶蘇教っていいよね!」みたいな感じな話かと思いきや、思い切り・ある種痛快に異教を皮肉っている感じがしました。「おしの」なんかそんな感じ。でも「奉教人の死」や「きりしとほろ上人伝」とかは純粋に感動できる。でも何といっても秀逸なのは「神々の微笑」でしょう。芥川よくぞこれを書いた!と日本文化(というか、何でも取りこんでしまう日本の風土・風習)が好きな私は少し嬉しくなりましたよ。

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    2009年10月07日
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    演習のため読みました。といってもほとんど以前読んだ岩波のものと内容被っておりますが。個人的に「あばばばば」ってどんな内容やねんと思ってたのでよかったですが、なんといっても「雛」泣きました。そんな泣くほどの内容じゃないかもしれないけど、バスの中で読んでてウルっときた。「年末の一日」も特にとりだたされるようなもんじゃないけど漱石のお墓参りについてだったので、ちょっと嬉しいような。

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    2009年10月07日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    凄い好きです…!ただ侏儒の言葉のインパクト強すぎて西方の人の内容が脳内から吹っ飛んでるという不義。
    知性不足でおっつかない部分もあったけどかなり影響されたのは間違いないです。
    侏儒の言葉・輿論・鴉・或仕合せ者あたりが凄い印象深い。ゾッときたのは若楓・彼の幸福・わたし。

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    2009年10月04日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    煙草と悪魔/さまよえる蕕太人(ゆだやじん)(世界滅却の日)/奉教人の死/るしへる/くりしとほろ上人伝/黒衣聖母/神神の微笑(これすごく好きや…!)/報恩記

    >表題の作品はもうどうしたらいいんだろう。神神の微笑がだいすきだ。黒衣聖母のあの美しい悪意をどうしたらいいのか。
    芥川アアアア!(20060709)

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    2009年10月04日
  • ちくま日本文学全集芥川龍之介

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    ベスト版的に網羅された作品+字が大きくて、文の内容を味わうのにすごく適している本だなと思いました。最高でした。

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    2009年10月04日
  • 舞踏会・蜜柑

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    「蜜柑」誰が何と言おうと、この作品が好きです。この作品に出会えたから、私は、芥川龍之介の全作品を読めたんだと思います。

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    2009年10月04日
  • 侏儒の言葉 文芸的な,余りに文芸的な

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    収録作:侏儒の言葉・侏儒の言葉(遺稿)・文芸的な、余りに文芸的な・続文芸的な、余りに文芸的な

    芥川龍之介の持つ小説観、その叙情的イメージがいかなる意味合いを持つかは谷崎潤一郎との小説論争においてある程度明らかになっている訳だが、谷崎と芥川の小説そのものを見て感ずるところの相違が、そのまま互いの思想の相違であるとは言えまい。本書において芥川は谷崎氏に対峙する論客として何章かを裂いているが、一度ならず主張しているのは「ストーリーなき小説」の正当性についてであり、それは多く古典からヒントを得、寓話的な要素を多く持つ芥川の小説(勿論そればかりでないのは言わずもがな)を顧みるにおいて殆ど彼の創作物に重

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    2011年07月15日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    比較的子供でも読みやすい話を集めてあります。この人は短編を書かせると天才です。一番好きな作家の一人。でも全集は読めてません。ごめんなさい(笑)

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    2009年10月04日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    人間って哀しいねっていう事。教科書に載ってたあの話や、児童雑誌に載っている昔話はこれだったのね。と、改めて思った。

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    2009年10月04日
  • ちくま日本文学全集芥川龍之介

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    言わずと知れた「鼻」と「河童」がオススメです。それ以上にオススメしたいのが「杜子春」です。究極的な幸せは金か、友情か・・・
    さすが知的な芥川先生だけあって、奥が深いです。中国の漢文に影響を受けているので、題材がそのアタリからとっていることが多く、興味をそそられます。昔にこれほどな人がいたのかと感心させられます。

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    2009年10月04日
  • 歯車 他二篇

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    末期芥川の小説三篇。『歯車』は良作。
    彼は一貫するメロディーを持つ世界を書くことのできる作家だった。末期に描いたそれが、自己愛に満ちた内的世界だったとしても、優れたものは仕方がない。

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    2009年10月04日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    「蜜柑」を以前電子で読んでものすごく感銘を受けたので紙の本も欲しいなあと。

    びっくりしたのが、わたくし杜子春のストーリーの前半部分(金持ちになってそのあとまた貧乏になって〜のくだり)すっかり忘れていた←
    そこまあまあ重要だろw


    「猿蟹合戦」が強く印象に残った。
    さらっと読める短編だけど、よくよく考えると結構怖いことだよね。現実世界でも、どっちにも転ぶ可能性があるよってことを肝に銘じておかないと…
    その時代の価値観なんて一瞬でひっくり返ることを、私たちは例の感染症で身をもって知っている訳だし。

    「白」も良かった。白がみずからの弱さと向き合って、打ち勝って、幸せを取り戻して。
    温かいラスト

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    2025年11月27日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    蜘蛛の糸
    地獄にいる人を再び地獄に突き落とす。とてもむごい話だと思いました。お釈迦様は決して善人ではないと思いました。

    杜子春
    求めれば上限のない欲について書かれた本でした。
    本当に大切なものは欲とは関係のないところにある。そう思う話でした。

    お金よりも心を大切にしたいと思う話でした。

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    2025年11月26日
  • 羅生門・鼻

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    ネタバレ

    『羅生門』『鼻』『芋粥』『運』『袈裟と盛遠』『邪宗門』『好色』『俊寛』 今回ら『俊寛』が良かった。

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    2025年11月25日