芥川龍之介のレビュー一覧
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芥川って人の心情を的確に言語化するよなぁ…ほんとにすごい。
『羅生門』は高校で習った!この話はいつ読んでも好き。
特に印象深かったのは『鼻』『芋粥』『運』。どれも人間臭い話で引き込まれる。
『鼻』人に笑われるから自分の顔が気に入らなかった。そして自分の顔を普通に戻した。悪いやつは、どんなに自分が良く変化したとしても、悪く言うには変わりない。また元の顔に戻りたいと思う。悪い奴らに振り回され続けているけど、自分が満足できているならいいってことなのか…。
『運』女は幸せになりたいと神に祈った。その結果、最終的には女は幸せになれたと言える。しかし、果たしてそれは真の幸せなのか……幸せになるための過程 -
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〈乙女の本棚シリーズ〉
芥川龍之介+げみ
少し色褪せた黄金色というのか…表紙絵が美しい。
そして、どのページも懐かしさを感じるカラーであり、仄暗いのか明るいのかも掴みかねる微妙さがなんともエモい。
私の他は乗客はいないという客車に発車の笛のあと、小娘が慌ただしく入ってきた。
小娘の下品な顔立ちも服装の不潔さも気に入らなかった。
そのうち硝子戸を開け出したが、開かずに悪戦苦闘していたかと思うとどす黒い煤煙が入ってきた。
怒りが込み上げできた私が、次に目にしたものは…
蜜柑色の空、いや蜜柑だ蜜柑が空を舞っていたその先に三人の弟たちが…。
この光景は忘れることないだろうと思えるほどで、私の -
Posted by ブクログ
ネタバレ芥川、晩年の3篇。頭の中が忙しかった人だったのだろうなと思う。常に何かを考え(或いは何かに囚われ)、それを時に人に差し出しては、また自分の中に仕舞い込んで悶々と考え続ける。特に1つ目の引用箇所は印象的であった。この箇所は、論理的思考なるものにも幾つかの流派があり、芥川のそれは少し他人とは異なるものであったということを端的に表していると思う。彼は他者との対話の中で、自分とは異なる論理の組立て方が存在することに気が付きながらも、そちら側に渡ることができなかった。彼の最期に対する意見は種々あるだろうが、この溝こそが彼を死へと導き、また制作欲という光をも彼に与えたのだと思う。
特に印象に残った箇所は -
購入済み
素直に感銘を受けた
芥川龍之介らしい私小説っぽい作品である。厭世的な気分で乗った汽車の中で素朴な少女に出会ったときの気持ちを結構まっすぐに描き出している。東京帝国大学を優等で卒業し売れっ子作家である という上級国民からの見下した視点 という解釈もできるであろうが、素直に感銘を受けた としておきたい。