芥川龍之介のレビュー一覧
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収録作:侏儒の言葉・侏儒の言葉(遺稿)・文芸的な、余りに文芸的な・続文芸的な、余りに文芸的な
芥川龍之介の持つ小説観、その叙情的イメージがいかなる意味合いを持つかは谷崎潤一郎との小説論争においてある程度明らかになっている訳だが、谷崎と芥川の小説そのものを見て感ずるところの相違が、そのまま互いの思想の相違であるとは言えまい。本書において芥川は谷崎氏に対峙する論客として何章かを裂いているが、一度ならず主張しているのは「ストーリーなき小説」の正当性についてであり、それは多く古典からヒントを得、寓話的な要素を多く持つ芥川の小説(勿論そればかりでないのは言わずもがな)を顧みるにおいて殆ど彼の創作物に重 -
Posted by ブクログ
芥川って人の心情を的確に言語化するよなぁ…ほんとにすごい。
『羅生門』は高校で習った!この話はいつ読んでも好き。
特に印象深かったのは『鼻』『芋粥』『運』。どれも人間臭い話で引き込まれる。
『鼻』人に笑われるから自分の顔が気に入らなかった。そして自分の顔を普通に戻した。悪いやつは、どんなに自分が良く変化したとしても、悪く言うには変わりない。また元の顔に戻りたいと思う。悪い奴らに振り回され続けているけど、自分が満足できているならいいってことなのか…。
『運』女は幸せになりたいと神に祈った。その結果、最終的には女は幸せになれたと言える。しかし、果たしてそれは真の幸せなのか……幸せになるための過程 -
Posted by ブクログ
〈乙女の本棚シリーズ〉
芥川龍之介+げみ
少し色褪せた黄金色というのか…表紙絵が美しい。
そして、どのページも懐かしさを感じるカラーであり、仄暗いのか明るいのかも掴みかねる微妙さがなんともエモい。
私の他は乗客はいないという客車に発車の笛のあと、小娘が慌ただしく入ってきた。
小娘の下品な顔立ちも服装の不潔さも気に入らなかった。
そのうち硝子戸を開け出したが、開かずに悪戦苦闘していたかと思うとどす黒い煤煙が入ってきた。
怒りが込み上げできた私が、次に目にしたものは…
蜜柑色の空、いや蜜柑だ蜜柑が空を舞っていたその先に三人の弟たちが…。
この光景は忘れることないだろうと思えるほどで、私の