芥川龍之介のレビュー一覧

  • ちくま日本文学全集芥川龍之介

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    言わずと知れた「鼻」と「河童」がオススメです。それ以上にオススメしたいのが「杜子春」です。究極的な幸せは金か、友情か・・・
    さすが知的な芥川先生だけあって、奥が深いです。中国の漢文に影響を受けているので、題材がそのアタリからとっていることが多く、興味をそそられます。昔にこれほどな人がいたのかと感心させられます。

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    2009年10月04日
  • 歯車 他二篇

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    末期芥川の小説三篇。『歯車』は良作。
    彼は一貫するメロディーを持つ世界を書くことのできる作家だった。末期に描いたそれが、自己愛に満ちた内的世界だったとしても、優れたものは仕方がない。

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    2009年10月04日
  • 歯車 他二篇

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    晩年の芥川はすごい、
    という話を小耳にはさんでチャレンジ。

    私小説の向こう側、というか。
    私と分裂したもう一つの私の心象風景のような。

    現代の、歴史を知っている視点からでなくても、
    これから起こることが十分に予見できそうな内容だった。

    生まれる時代が違えば、
    文のほかにも絵や音楽を
    才能さえあれば技能がなくても十全に生み出せる時代であれば、
    また違った世界観を生んで、
    また違った歩みを見せてくれたのでは、と。

    そういうことを感じた。

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    2026年04月19日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    〈乙女の本棚シリーズ〉
    芥川龍之介+げみ

    少し色褪せた黄金色というのか…表紙絵が美しい。
    そして、どのページも懐かしさを感じるカラーであり、仄暗いのか明るいのかも掴みかねる微妙さがなんともエモい。


    私の他は乗客はいないという客車に発車の笛のあと、小娘が慌ただしく入ってきた。
    小娘の下品な顔立ちも服装の不潔さも気に入らなかった。
    そのうち硝子戸を開け出したが、開かずに悪戦苦闘していたかと思うとどす黒い煤煙が入ってきた。

    怒りが込み上げできた私が、次に目にしたものは…
    蜜柑色の空、いや蜜柑だ蜜柑が空を舞っていたその先に三人の弟たちが…。

    この光景は忘れることないだろうと思えるほどで、私の

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    2026年04月16日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    面白かった。
    ジャンル的にはミステリー…になるのかなぁ? なんだろうか。
    最後にまだ謎が残って読む人の想像力に任せる感じなのもよかったと思う。

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    2026年04月07日
  • 歯車 他二篇

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    ネタバレ

    芥川、晩年の3篇。頭の中が忙しかった人だったのだろうなと思う。常に何かを考え(或いは何かに囚われ)、それを時に人に差し出しては、また自分の中に仕舞い込んで悶々と考え続ける。特に1つ目の引用箇所は印象的であった。この箇所は、論理的思考なるものにも幾つかの流派があり、芥川のそれは少し他人とは異なるものであったということを端的に表していると思う。彼は他者との対話の中で、自分とは異なる論理の組立て方が存在することに気が付きながらも、そちら側に渡ることができなかった。彼の最期に対する意見は種々あるだろうが、この溝こそが彼を死へと導き、また制作欲という光をも彼に与えたのだと思う。

    特に印象に残った箇所は

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    2026年04月03日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    芥川の短編集です。やっぱり表題作の「羅生門」が印象に残りました。人って生きるためなら善悪の考え方が変わってしまうというところがとても驚きました。私は極限状態というものになったことがないけど下人のような状態だったら同じ行動を取ってしまっていたかもなと思いました。

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    2026年03月17日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

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    舞台は日比谷の鹿鳴館。

    日本の美しい少女が舞踏会でフランス海軍と出会い、踊り、花火が咲く夜空を見あげる夢のような一夜。恋に落ちたときの一瞬の輝きってこういうことかもしれない。

    魔法にかけられたシンデレラのようなロマンチックさと夢幻的な要素がつめこまれていて、心地良い文章に惚れ惚れします。

    夢のような一夜の話しを青年に伝える汽車の場面も素敵。西洋の文化が日本に取り込まれ、大きく時代が転換する明治時代の雰囲気をふんだんに味わえるような短編。

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    2026年03月13日
  • 蜜柑

    購入済み

    素直に感銘を受けた

    芥川龍之介らしい私小説っぽい作品である。厭世的な気分で乗った汽車の中で素朴な少女に出会ったときの気持ちを結構まっすぐに描き出している。東京帝国大学を優等で卒業し売れっ子作家である という上級国民からの見下した視点 という解釈もできるであろうが、素直に感銘を受けた としておきたい。

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    2026年03月12日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    ネタバレ

    多くを語らないのにその奥の背景が見えたり、思わず人生を考えたり、人間とは…という考えに至ったり。

    蜘蛛の糸(やっぱ馴染み深い)
    蜜柑(綺麗な描写)
    杜子春(人間らしさとは)
    トロッコ(現実身が1番すごい。)
    猿蟹合戦(えげつねぇ、救われねぇ、そしてオチ最高。所詮我々も蟹)

    が面白かった。

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    2026年03月04日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    依然から読み出しては中途で止め、また始めから、を繰り返していましたが、久々に読書をきちんと再開するようになって、また始めから、すべて読みました。

    歴史短篇が多いこともあり、言葉回しや登場する言葉につまづくことも多々ありましたが、おもしろかったです。
    人間の生の中の一瞬の輝きや、人間社会が構築する闇、人間の内側に巣食う闇を感じられる作品が多く、一度読み出せば、一編すぐに読み終えてしまう没入感がありました。
    難しいと感じる人もきっと沢山いると思いますが、噛み砕けば色々なことを感じ、考えさせられるような気がします。

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    2026年02月25日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    ネタバレ

    藪の中が読みたくて買ってみたけどどれも面白い話でよかった。中でも竜が嘘から出た誠になっちゃって収集つかなくなってしまうところが好きだった。それぞれ短くて読みやすいし、地獄変の下敷きが、高校の古典でかすかにやった記憶がある絵仏師良秀だったとは意外な繋がりを感じた

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    2026年02月21日
  • 河童 他二篇

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    河童
    最初は狂った人の話としてすらすら読めた。
    似たような名前の河童がたくさん出てきて、間を置いて読むと訳が分からなくなる。
    解説やなんとなくの時代背景だったりを通して、芥川が表現したかったことを国語的になんとなく理解した気がする。

    蜃気楼
    もう一回落ち着いて読みたいかも。
    夜が涼しいうちの夏に

    三つの窓
    解説を読むと、なんだか口がムッとしてしまう。

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    2026年02月13日
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸

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    羅生門、蜘蛛の糸、藪の中
    聞いたことがあるタイトルを読みたくて、探してみたら、この本に全てあったので読書。
    一番良かったのは、藪の中。次点以降で羅生門、杜子春、蜘蛛の糸。
    作品ごとに注釈が付けられているので読むことにそんなに苦労しない。ファンタジーや児童向けの作品があり、そこは意外だった。
    総じて芥川龍之介の作品は日本語が綺麗だなと感じた。

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    2026年02月07日
  • 羅生門・鼻

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     『鼻』は初読、『羅生門』は高校の授業以来の再読。鼻が短くなったのに周囲から笑われた理由や、下人が盗みを働いた後の行方など、作中にはっきり描かれていない要素がある、すなわち読者の解釈の自由度が高い点で、両物語は共通している。
     『鼻』のクスッと笑えるユーモアに溢れた文章表現が気に入った。

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    2026年01月21日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 羅生門

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    【Audibleにて】
     面白かった!中1ぶりに読み返しましたが、大人になってテストなど関係なしに読めると、自分なりの色々な解釈を持って読めるなぁと感じました。
     やっぱり芥川先生はとても文章がうまくて、とても読みやすかったです。
     また、21分ほどで聞けたので中1向けの、難しめのお話にもってこいなのだなぁと、教科書常連作品なのも納得でした。

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    2025年12月24日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    息子の国語のプリントに蜘蛛の糸が途中まで掲載されていたのでまた読みたくなり、探したら出てきたので1冊読んだ。買ったのは高校生の時 だろうか。表題2作はやはり名作と感心したが、解説を見るとどちらにも元作がありそれの結末などをアレンジしたものらしい。

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    2025年12月18日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    ネタバレ

    この本に載っている短編は特に読みやすいなぁと思っていたらまさかの年少小説とは!

    自分が小学一年生の頃「日が傾いていても外で遊び、暗さで手が見えなくなるまで遊んでいると帰れなくなる」なんていう都市伝説的なものを母から聞いていたから、『トロッコ』の主人公の少年の心情が痛いほど伝わってきた…。走っても走っても進まなくて、ただ日は落ちていくばかり。不安はどんどん募っていく…あの感情を久々に思い出すことができてよかった。

    特に『犬と笛』は児童文学の雰囲気が強く、求めていたものと違う感は否めないがこれはこれで面白い。(私が求めているのは河童や或阿呆の一生の方だと思われるので次はそちらを読む)

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    2025年12月16日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    魔術・蜜柑・犬と笛がお気に入り。芥川龍之介の短編集なので、ゆっくり読んでいても内容が分かりやすく、簡単。初心者にもおすすめな書籍です。

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    2025年12月16日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    「蜜柑」を以前電子で読んでものすごく感銘を受けたので紙の本も欲しいなあと。

    びっくりしたのが、わたくし杜子春のストーリーの前半部分(金持ちになってそのあとまた貧乏になって〜のくだり)すっかり忘れていた←
    そこまあまあ重要だろw


    「猿蟹合戦」が強く印象に残った。
    さらっと読める短編だけど、よくよく考えると結構怖いことだよね。現実世界でも、どっちにも転ぶ可能性があるよってことを肝に銘じておかないと…
    その時代の価値観なんて一瞬でひっくり返ることを、私たちは例の感染症で身をもって知っている訳だし。

    「白」も良かった。白がみずからの弱さと向き合って、打ち勝って、幸せを取り戻して。
    温かいラスト

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    2025年11月27日