歯車 他二篇

歯車 他二篇

506円 (税込)

2pt

ここに収めた三篇は、いずれも作者最晩年の代表作。『玄鶴山房』の暗澹たる世界は、作者の見た人生というものの、最も偽りのない姿であり、『歯車』には自ら死を決意した人の、死を待つ日々の心情が端的に反映されている。『或阿呆の一生』は、芥川という一人の人間が、自らの一生に下した総決算といってよい。(解説 中村真一郎)

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歯車 他二篇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    芥川龍之介の遺稿の一つ。苦悩と傑作。

    「歯車」あらすじ
    筋のない小説の一種で、きわだった構想はないが、幅の広い作品で、芥川龍之介が直面した人生の種々相をそっくりとり入れようとしている。

    作品を順に4つに分けると
    ① 知人の結婚式に向かう途中、主人公はレインコートを着た幽霊の話を耳にする。そ

    0
    2024年03月02日

    Posted by ブクログ

    歯車とは偏頭痛で出現する「閃輝暗点」のこと。
    しかし芥川にとっては、悪い予兆、彼にとって死を暗示する数々の符号の一つであった。
    彼の自殺の数ヶ月前に書かれた本作は、死の不安というものが人の心理にどう感じらせるかを上手く描いているとともに、おそらく芥川が実際に陥っていたであろう死の強迫観念をそのまま小

    0
    2022年08月05日

    Posted by ブクログ

    瞼を閉じると死の匂(ひかり)。
    光のない暗もある。

    出尽くす才能。
    そこまで行かなきゃ見えない匂があると知る。

    0
    2015年07月13日

    Posted by ブクログ

    表題作である『歯車』について。

    病んでます。これに尽きる。かと言って、
    病的な美しさがあるのかと言えば、そうでもない。
    なんと表現したらいいものか、言葉に詰まります。

    ただ、なんとなく歪んだ世界が心地良い。
    この辺の感覚は、それこそ人を選ぶものでしょう。
    ゆっくりと流れる時間と、奇妙な風景。それ

    0
    2013年04月23日

    Posted by ブクログ

    「歯車」の細部の連関ぶりは、瞠目すべきものがある。
    すでに我々が芥川の自殺を知っているからではなく、あまりに緊密な細部がひとえに〈死〉の縁へと集まり、〈死〉に張り付く異様な様がひどくパセティックであるがゆえに、テクストを読みながら芥川が死んでしまうことを予感させるのであった。

    そうした「歯車」とく

    0
    2012年06月03日

    Posted by ブクログ

    中学生の頃に読んで衝撃を受けた。芥川の傑作だと思う。村上春樹の小説が好きな人にもこの小説の意味はわかるんじゃないかとも思う。

    0
    2011年10月06日

    Posted by ブクログ

    晩年の芥川流の死生観があらわれている。

    「死」と照らし合わせての「生」を描いた小説は多いが、「死」の方向へ突き進む小説って実はあまり例がない。

    芥川のみた世界の片鱗を味わえる。

    0
    2011年01月07日

    Posted by ブクログ

    或阿呆の一生
    架空線は不相変鋭い火花を放っていた。彼は人生を見渡しても、何も特に欲しいものはなかった。が、この紫色の火花だけは、――凄まじい空中の火花だけは命と取り換えてもつかまえたかった。

    0
    2011年01月28日

    Posted by ブクログ

    末期芥川の小説三篇。『歯車』は良作。
    彼は一貫するメロディーを持つ世界を書くことのできる作家だった。末期に描いたそれが、自己愛に満ちた内的世界だったとしても、優れたものは仕方がない。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    表題の歯車。
    作者らしき人物、晩年の芥川の苦悩が迫ってくる。

    半透明な歯車閃輝暗点〜偏頭痛?身体的苦痛。
    そして途切れることの無い、精神的不安定、苦痛。
    …レエン.コートに示唆される不吉な死の符号。
    …飛行機に乗っている人間は高い空の空気に慣れ、下界の空気に耐えられない…という描写。心が壊れていく

    0
    2025年08月27日

歯車 他二篇 の詳細情報

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