芥川龍之介のレビュー一覧

  • 【語注付】地獄変

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    ネタバレ

    読みやすかったし面白かった!芥川が書いたのは今からおよそ100年前?人間の普遍性を感じた。

    ひとこと感想
    ⚪︎大川の水…日常のほんの一部の話をこんなにも豊かに書くことのできる表現力おそるべし。
    ⚪︎羅生門…アイデンティティとは
    ⚪︎鼻…コンプレックスを受け入れることの大切さ
    ⚪︎芋粥…人は簡単に手に入れられるものには惹かれない、努力して手に入れられるものに憧れる
    ⚪︎地獄変…欲望によって理性のコントロールは効かなくなる
    ⚪︎蜘蛛の系…自分だけ徳をすることを望むと返り討ちにあう
    ⚪︎奉教人の死…偏見という悪
    ⚪︎蜜柑…一瞬で人を判断してはいけない、一瞬で人の評価は変わる
    ⚪︎舞踏会…儚くて美し

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    2021年08月05日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    平安な雰囲気がよろしい。「新・平家物語」の後に「袈裟と盛遠」、「少将滋幹の母」の後に「好色」、「大鏡」の後に「地獄変」を読んだので、更に面白かったかも。

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    2021年07月04日
  • 侏儒の言葉 文芸的な,余りに文芸的な

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    芥川龍之介のエッセイに近い、しかし詩のように言葉がかかれていた。
    現代でもなんとなくあることが、いろんな表現で書かれていて、おもしろいと思った。

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    2021年06月11日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    羅生門の下人も、鼻の内供も、内供を笑う者たちも、煙管の斉広も、芋粥の五位も、ただの物語の登場人物ではなく、私達人間そのものである。
    人間の孤独さ、侘びしさ、なんのために生きているのか…というものを鋭くシニカルに描いていて面白かった。

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    2021年06月11日
  • 藪の中・将軍 アニメカバー版

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    仕事場の人から勧められた「藪の中」
    人は真実を語れるのだろうか?
    何かを慮る。自分を曝け出すことができない。
    少しずつ嘘があるのが人間らしさなのか。

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    2021年05月04日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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     芥川龍之介、最晩年の作品集。
     「大導寺信輔の半生」という、冒頭の小説の書出しが好きだ。自叙伝的なものだと思うのだが、「大導寺信輔の生まれたのは本所の回向院の近所だった。彼の記憶に残っているものに美しい町は一つもなかった。…」で始まり、生まれた辺りには、穴蔵大工や古道具屋や泥濘や大溝ばかりで美しいものが何もなかったにもかかわらず、信輔は物心ついた時からその町を愛していたこと、毎朝、父親と家の近所へ散歩に行ったことが幸福だったことが書かれている。
     美しくないと断言しているのに、幼い時から愛着を持った町は、回想することが美しい。映画の回想シーンのように、淡い光に包まれている感じがする。
     標題

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    2021年04月13日
  • 或阿呆の一生・侏儒の言葉

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    「侏儒の言葉」のために買いました。アフォリズム集の中では、ショーペンハウアーやビアスよりも好き。毒気が適度なせいか。何回読んでも飽きない。
    蛇足ながら、角川のこの和柄シリーズは表紙の手触りが書物読んでる感があって好きです。

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    2021年02月23日
  • 杜子春

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    ネタバレ

    この短編集で印象に残った作品は、2つある。「秋」と「杜子春」だ。

    「秋」
    芥川龍之介の作品としては、珍しいストーリーであった。愛人を妹に譲り、自分は文学の才能を犠牲にする。自己犠牲は、読者を辛い気持ちにさせる。しかし、この手の話はドラマチックなところもあり、何となく共感できてしまうところに惹かれてしまった。

    「杜子春」
    「蜘蛛の糸」と共に名作と言われる作品である。小学生以来に読んだが、新たな気持ちで読むことができた。人は薄情だと言う杜子春の気持ちは、痛いほど分かってしまった。人より優れたものを持っている時は人気者になれるし、それが失くなれば離れていく…上辺だけの付き合いではなく本当の友達を

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    2021年02月22日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    河童という架空生き物がおりなす社会設定がこまかく、おもしろい。読みやすい。最後に語り手が「統合失調病」であることから、すべての物語が彼の狂気からつくられたものなのか、と理解したときには予想はしていたけど鳥肌が立った。とてもうまくできたアイロニー小説。

    ポイント
    ・皮肉ー人間の愚かさを河童社会という架空の世界に例えて書く
    ・自殺という概念
    ・生まれてくる前に生死の選別が子に与えられるという発想

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    2021年02月21日
  • 羅生門の後に

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    芥川の作家としての主張が読める

    芥川が羅生門を発表してから二年ほど経ってから寄稿したものです。自身の作家としての主張が書かれていますが、今日ではあまり見られない学生作家の姿が興味を惹きます。

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    2021年01月31日
  • 歯車 他二篇

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    芥川龍之介氏の晩年の作品、3作が収録されています。
    収録作は"玄鶴山房"、"歯車"、"或阿呆の一生"で、"歯車"と"或阿呆の一生"は死後に遺稿として発見されました。
    そういう意味では"玄鶴山房"だけ発表時期がずれていますが、生きることの苦しさを書いた作品ということで共に収録されたものかと思います。

    3作とも、強く死のイメージが出た作品です。
    精神が不安定になり、心理的に追い詰められた状態で筆を執った3作は、生々しくややキツい内容でした。
    教訓やユーモア、挑戦心があり、子供に

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    2021年01月13日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    ネタバレ

    芥川の文章は無駄がなく、冬の夜みたいな冷たい美しさだと思う。
    蜘蛛の糸は学生時代ぶりに読んだけど、あのころと良い意味で抱いた感想は変わらない。人によって感想がわかれそうだから読んだ感想や解釈を話し合うのも楽しいかも。
    地獄変は人を魅了するものを造るには人でいることを手放さなければならないのか、いや手放さずにいたから造ることが(描くことが)できたのか自分でもこれだという考えがまとまらないけどそれが芥川作品の良さでもある。
    毛利先生は心が苦しく、切なくなる。
    人のことを愚かだと嘲ったあとに知るその人の本質。
    誰かのことをわかった気になることほど浅はかなことはないよなあ。

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    2021年01月02日
  • 河童 他二篇

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    芥川龍之介の晩年の著書3作が収録。
    "河童"、"蜃気楼"は同じ頃に脱稿した作品で、共に1927年3月号の別雑誌に掲載されました。
    "三つの窓"は本書の解説によると同年7月号の文学雑誌「改造」に掲載、同年、7月24日が芥川龍之介の没月日なので、"三つの窓"に関しては死の直前に書かれたといっていいと思います。

    晩年の芥川作品は、人生や死をテーマにすることが多く、一人称が"僕"である私小説のような作品も多く見られます。
    本作収録の作品もそういった内容で、特に掲題にある"河童"は、

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    2020年12月30日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    芥川龍之介の初期の名作3編が収録されています。
    理想主義的な白樺派に対して、少し距離を置いた視点から近代人らしい思想を見出そうという動きが生まれました。
    芥川龍之介はこのムーブメントの代表的な作家で、新現実主義や新技巧派と呼んだり、文芸雑誌「新思潮」を中心として活動をしていたため、新思潮派と呼ばれています。
    本作収録の"羅生門"、"鼻"、"芋粥"は初期の代表的な芥川文学で、人のエゴイズムを克明に描き出しています。

    初期は古典に構想を得た作品が多いのも特徴で、本作収録の作品は四作とも古典が題材となっています。
    絵本の日本昔話のようなと

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    2020年12月27日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    『杜子春』

    幸せとは何なのか。
    大金持ちになる事が幸せなのか、それによって大勢の人が自分を慕ってくれる、このような事が幸せなのか。
    本当の幸せとは何なのかを教えてくれるような
    非常に人間染みた一作である。

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    2020年11月24日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    『偸盗』

    『カルメン』をモチーフにしたと聞いたので読んだ。

    確かにカルメンだった。展開や容貌の描写も含めて。


     ただ、本家メリメの『カルメン』よりもずっとドラマティックだ。
     『カルメン』は終始女性への恋心を中心に据えているが、『偸盗』は決闘シーンがメインとなっている(気がする)。決闘シーンは、まるでバトル漫画を読んでいるかのような怒涛の展開。ハラハラさせられた。


     芥川が言うような駄作では決してない。だが、他の芥川作品よりもいい意味で軽いと思う。

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    2020年12月26日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    『羅生門』は言わずもがな。『鼻』と『芋粥』はコミカルな書き方をしているが…私的にはいやな話だった。
    『偸盗』はかつて読んで凄い衝撃を受け、感動したのだけど…内容をかなり忘れていた。しかし面白かった!

    泥や埃の匂い、汗の匂い、血の匂い。
    男の髭の感触、女の紙の感触。
    地べたの冷たさ、人に皮膚の温かさ、
    日本の小説なのに、こんなにも嗅覚や触覚に
    訴えて来るものは珍しい。

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    2020年11月04日
  • トロッコ・一塊の土

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    案外に読みやすい作品、少し読みにくい作品、物語の帰結がよく分からないもの‥芥川龍之介の作品であっても全てが名作の名作というわけではないとは思う。

    でもタイトルになっている作品は、人間なら誰でも覚えのある普遍的な感情を克明に描き出していて良い。
    あと、おぎん、白、雛も好き。
    ふとしたシーンに、えも言われぬ情感を込める才覚は、芥川龍之介はずば抜けていると思う。

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    2020年10月12日
  • 竜

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    うまい言い回しのこなれた文章と

    芥川龍之介らしいこなれた文章で、徒然草の現代語訳みたいな味わいがあるように思いました。鼻の長いor大きい人シリーズでもあるのかしら?

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    2020年10月06日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    ネタバレ

    地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇
    (和書)2010年04月16日 19:20
    1980 岩波書店 芥川 龍之介


    芥川竜之介って短編小説として知られているけど、批判というものを見事に捉えていた人なんだなって感じています。柄谷行人と似ていると思います。

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    2020年09月25日