芥川龍之介のレビュー一覧

  • 河童 他二篇

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    芥川龍之介の晩年の著書3作が収録。
    "河童"、"蜃気楼"は同じ頃に脱稿した作品で、共に1927年3月号の別雑誌に掲載されました。
    "三つの窓"は本書の解説によると同年7月号の文学雑誌「改造」に掲載、同年、7月24日が芥川龍之介の没月日なので、"三つの窓"に関しては死の直前に書かれたといっていいと思います。

    晩年の芥川作品は、人生や死をテーマにすることが多く、一人称が"僕"である私小説のような作品も多く見られます。
    本作収録の作品もそういった内容で、特に掲題にある"河童"は、

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    2020年12月30日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    芥川龍之介の初期の名作3編が収録されています。
    理想主義的な白樺派に対して、少し距離を置いた視点から近代人らしい思想を見出そうという動きが生まれました。
    芥川龍之介はこのムーブメントの代表的な作家で、新現実主義や新技巧派と呼んだり、文芸雑誌「新思潮」を中心として活動をしていたため、新思潮派と呼ばれています。
    本作収録の"羅生門"、"鼻"、"芋粥"は初期の代表的な芥川文学で、人のエゴイズムを克明に描き出しています。

    初期は古典に構想を得た作品が多いのも特徴で、本作収録の作品は四作とも古典が題材となっています。
    絵本の日本昔話のようなと

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    2020年12月27日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    はじめての芥川龍之介 
    短編集「地獄変.偸盗」より「薮の中」
    暴れん坊盗賊に武士の夫婦が山中で襲われ妻
    は乱暴され夫は殺害される。
    三人三様異なる証言に人の真は何かを問います。
    たった16頁短編が屈指の論文数なんだそうです
    が大丈夫でしょうかこの国の学問は(泣)
    映画 黒澤監督「羅生門」原作となり
    日本初 ベニス国際映画祭金獅子賞、
    アカデミー外国語賞受賞も
    国内では興行的に難解で大コケし大映幹部も
    受賞前は批判の嵐だったのが受賞後は掌を
    返しての大絶賛になったらしい(笑)

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    2020年12月07日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    『杜子春』

    幸せとは何なのか。
    大金持ちになる事が幸せなのか、それによって大勢の人が自分を慕ってくれる、このような事が幸せなのか。
    本当の幸せとは何なのかを教えてくれるような
    非常に人間染みた一作である。

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    2020年11月24日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    『偸盗』

    『カルメン』をモチーフにしたと聞いたので読んだ。

    確かにカルメンだった。展開や容貌の描写も含めて。


     ただ、本家メリメの『カルメン』よりもずっとドラマティックだ。
     『カルメン』は終始女性への恋心を中心に据えているが、『偸盗』は決闘シーンがメインとなっている(気がする)。決闘シーンは、まるでバトル漫画を読んでいるかのような怒涛の展開。ハラハラさせられた。


     芥川が言うような駄作では決してない。だが、他の芥川作品よりもいい意味で軽いと思う。

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    2020年12月26日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    『羅生門』は言わずもがな。『鼻』と『芋粥』はコミカルな書き方をしているが…私的にはいやな話だった。
    『偸盗』はかつて読んで凄い衝撃を受け、感動したのだけど…内容をかなり忘れていた。しかし面白かった!

    泥や埃の匂い、汗の匂い、血の匂い。
    男の髭の感触、女の紙の感触。
    地べたの冷たさ、人に皮膚の温かさ、
    日本の小説なのに、こんなにも嗅覚や触覚に
    訴えて来るものは珍しい。

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    2020年11月04日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『偸盗 』
    沙金という美女(悪女)に太郎・次郎という兄弟が翻弄される話。太郎が次郎を助けるシーンが好き。

    『地獄変』
    芸術の為に女を焼き殺して欲しいと言った絵師と了承して絵師の娘を焼き殺す大殿様。
    語り手は大殿様のことをめちゃくちゃ高く評価してるけど、この話を読む限りにおいていいとこあった??って思った。橋柱に寵愛していた童を立てたことがいい人エピソードのひとつとして取り上げられていた。現代の感覚ではいい人エピソードにはならないと思うけど、昔はプラス評価だったのかしら?

    『竜』
    嘘を言ったらホントになった話?
    鼻と似てる

    『藪の中』
    男が死んでいた。
    そして3人が男を殺したと自供している

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    2020年10月28日
  • トロッコ・一塊の土

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    案外に読みやすい作品、少し読みにくい作品、物語の帰結がよく分からないもの‥芥川龍之介の作品であっても全てが名作の名作というわけではないとは思う。

    でもタイトルになっている作品は、人間なら誰でも覚えのある普遍的な感情を克明に描き出していて良い。
    あと、おぎん、白、雛も好き。
    ふとしたシーンに、えも言われぬ情感を込める才覚は、芥川龍之介はずば抜けていると思う。

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    2020年10月12日
  • 竜

    購入済み

    うまい言い回しのこなれた文章と

    芥川龍之介らしいこなれた文章で、徒然草の現代語訳みたいな味わいがあるように思いました。鼻の長いor大きい人シリーズでもあるのかしら?

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    2020年10月06日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    ネタバレ

    地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇
    (和書)2010年04月16日 19:20
    1980 岩波書店 芥川 龍之介


    芥川竜之介って短編小説として知られているけど、批判というものを見事に捉えていた人なんだなって感じています。柄谷行人と似ていると思います。

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    2020年09月25日
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    ネタバレ

    戯作三昧・一塊の土
    (和書)2010年04月14日 21:17
    1968 新潮社 芥川 龍之介


    芥川ってこんなに面白かったのか!

    私は遼東の豕ですね。

    でも芥川竜之介の良さに気付けて良かった。

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    2020年09月25日
  • 侏儒の言葉 文芸的な,余りに文芸的な

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    ネタバレ

    侏儒の言葉・文芸的な、余りに文芸的な
    (和書)2010年03月19日 19:22
    2003 岩波書店 芥川 竜之介


    すっかり芥川竜之介ファンになってしまいました。

    年取った所為かな?それとも最近、読書量が増えたから目が肥えてきて今まで感じなかったことに感じるようになったからかな?

    兎に角、この本もとても素晴らしかった。

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    2020年09月25日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    ネタバレ

    羅生門・鼻・芋粥・偸盗
    (和書)2010年02月08日 21:29
    2002 岩波書店 芥川 竜之介


    読み易くてとても良い作品集でした。

    一番好きなのは偸盗です。

    芥川竜之介の作品をもっと読んでみたい。

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    2020年09月25日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    なるほど、芥川龍之介の人柄、作風がよくわかる一冊だった。

    初期の作品が18編収録されているが、やはり代表作の「羅生門」、「鼻」、「芋粥」は印象的だった。芥川龍之介の作品は基本的に暗く、寂しい。

    人生への諦め、妥協が感じられる作品が多く、芥川龍之介が自ら生涯に終止符を打ったのも納得できる。

    個人的に好きだったのは「MENSURA ZOILI」。ショートストーリーのような、エッセイのような不思議な形式で書かれ、芥川龍之介にしては珍しくファンタジックな雰囲気が漂っている。それと、「葬儀記」。注釈に、夏目漱石の葬儀の記録と書いてあって驚いた。凡人は参列した葬儀の記録を残しておこうなどとは思わない

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    2020年09月16日
  • 蜘蛛の糸

    ネタバレ 購入済み

    せっかく地獄から抜け出せる蜘蛛の糸を見つけたのに,独り占めしようとしたせいで,台無しになってしまった。
    きっと彼は,糸が切れてしまったのは,後から上ってきた多くの罪人のせいだと思っているだろう。
    やはり,地獄にいるべき人である。

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    2020年09月01日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    現実的な生々しい小説を読んでいて、目を背けたいぐらい頭が混乱していたので、河童のようなある意味、設定が人間世界と逆の話を読むと、風刺とは思えないぐらいホッとした気分だった。勿論意味を全てわかって読んでいたわけではないが、河童と言う、人間世界に似ても似つかない、不合理な世界が日本でも何となく起こっていたことが垣間見えた。河童の世界でも、色んな小説家や哲学者が頻用されていたのが面白い。

    或る阿呆の一生、歯車と3作品全て読んだ。
    河童を読むと、そこまで辛い描写は出てこなくて、児童が読んでも飲み込めるような作品だと思う、

    或る阿呆の一生から自伝的要素が強くなっていき、
    歯車では最後のシーンで下界か

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    2020年08月23日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    羅生門の人間の身勝手さ、鼻のユニークさ、芋粥の途中描写の美しさ、及び偸盗のドキドキハラハラ感。バラエティ豊かな名短編集。

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    2020年07月21日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    一番心に残っている作品は、「蜘蛛の糸」。慈悲の心=心の中の明るさだと思った。自分よりも他人が一番という優しい心を学べる作品。

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    2020年07月06日
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    芥川龍之介は「鼻」や「羅生門」など平安に材を取った作品が知られているけれど、江戸から明治を舞台にした作品も魅力的です。

    「或日の大石内蔵助」は討入後、肥後細川家にお預かりになった大石の心理に新しい解釈を与えるもの。「枯野抄」は芭蕉臨終の場に集まった弟子たちの心理を丹念に描いた作品。
    いずれも松本清張の初期犯罪小説を読むように人間心理の複雑さ、玄妙さに触れ得た気持ちにしてくれます。

    表題作の「戯作三昧」は、江戸天保期に活躍した戯作者、南総里見八犬伝の作者で知られる滝沢馬琴が主人公。日々の社交、自作への世間の毀誉褒貶、生活にまつわる様々な気がかりを描き出しながら、創作に打ち込む主人公に、芥川自

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    2020年06月14日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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     芥川龍之介最晩年の作品集。「河童」を除けば全体的に陰鬱で鬼気迫る短篇が多く、気分が沈んでいる時に読んだら危険かもしれないと思うほどに、負の引力が物凄かった。

     一番印象に残っているのは、「歯車」。世の中の様々なものに対し語り手は不吉な予感を抱いてしまい、どんどん追い詰められてゆく。自分の中の無意識が自己を破滅させようとする極限の精神状態が描かれている(気がする)。
    「或阿呆の一生」と共に、何かに絡め取られている感は、絶望している時に強く感じるもの。かなり危険な物語だけど、好みでもある。

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    2020年04月13日