芥川龍之介のレビュー一覧

  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    ネタバレ

    『父』

    『酒虫』

    『西郷隆盛』

    『首が落ちた話』

    『蜘蛛の糸』

    『犬と笛』

    『妖婆』

    『魔術』

    『老いたるスサノオ』

    『杜子春』

    『アグニの神』

    『トロッコ』

    『仙人』

    『三つの宝』

    『雛』

    『猿蟹合戦』

    『白』

    『桃太郎』

    『女仙』

    『孔雀』

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    2012年06月07日
  • 歯車 他二篇

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    「歯車」の細部の連関ぶりは、瞠目すべきものがある。
    すでに我々が芥川の自殺を知っているからではなく、あまりに緊密な細部がひとえに〈死〉の縁へと集まり、〈死〉に張り付く異様な様がひどくパセティックであるがゆえに、テクストを読みながら芥川が死んでしまうことを予感させるのであった。

    そうした「歯車」とくらべれば、「或る阿呆の一生」は本人も遺書のようなものとして書いているため、むしろペシミスティックな感じがある。

    収録されている順に、「歯車」→「或る阿呆の一生」と読むと、いっそう芥川の死が決定的なものにみえてきて、せつない。

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    2012年06月03日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    ネタバレ

    『運』

    『道祖問答』

    『袈裟と盛遠』

    『地獄変』

    『邪宗門』

    『竜』

    『往生絵巻』

    『好色』

    『藪の中』

    『六の宮の姫君』

    『二人小町』

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    2012年05月26日
  • 【語注付】地獄変

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    『近代知識人の苦悩』を主題としてとりあげ、多くの短編小説を残した芥川龍之介の短編集です。
    深く没頭して読みたいときにおススメ。いろいろと考えさせられるお話が多く、私自身も「羅生門」は自分のエゴイズムについて深く考えさせられました。自分が人のためにやっていることや我慢していることは実は自分を正当化させたいがためにやっているのではないか……けれど人間、多少のエゴも必要なのかもしれません。
    集英社から出ている短編集の表紙はリメイクされて現在は「BLECH」でおなじみ久保帯人先生が表紙を手掛けています。表紙もかっこいい!

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    2012年03月13日
  • 【語注付】地獄変

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    ネタバレ

    短編集。含まれているのは次の通り。
    大川の水
    羅生門

    芋粥
    地獄変
    蜘蛛の糸
    奉教人の死
    蜜柑
    舞踏会

    藪の中
    トロッコ
    芥川龍之介の作品では、暗いものが多いかもしれない。
    一度は読んでみるとよい近代の古典だと思う。

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    2011年12月23日
  • 歯車 他二篇

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    中学生の頃に読んで衝撃を受けた。芥川の傑作だと思う。村上春樹の小説が好きな人にもこの小説の意味はわかるんじゃないかとも思う。

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    2011年10月06日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    トロッコ、仙人、杜子春、蜘蛛の糸の順に好き。子供向きのものを集めただけあって全体的に読みやすかった。あくさんの本は正常(日常?)と異常(非日常?)の境が上手い具合にとろけているので読んでるとたまにハッとする。

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    2011年09月24日
  • 【語注付】地獄変

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    芥川久々に読み返したのですがとっても面白かった!読みやすいのにビリッと繊細で…蜜柑やトロッコがすごく好きです。

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    2012年08月07日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    今 読み返してみても 新鮮に面白い!
    芥川さんの作品は斬新で スゴイと思う。
    人の心の裏側や 黒い部分、理不尽なこと・・・
    人間の 光と闇の部分について教えてくれる 教科書的な存在。
     

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    2011年05月09日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    おもしろい。この言葉に尽きる。様々な予備知識が要る為、いろいろ調べながら読み進めた。そういうのも含めて楽しむことができる。知識を深めて、再読したいと思う。

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    2011年10月20日
  • 歯車 他二篇

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    晩年の芥川流の死生観があらわれている。

    「死」と照らし合わせての「生」を描いた小説は多いが、「死」の方向へ突き進む小説って実はあまり例がない。

    芥川のみた世界の片鱗を味わえる。

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    2011年01月07日
  • 歯車 他二篇

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    或阿呆の一生
    架空線は不相変鋭い火花を放っていた。彼は人生を見渡しても、何も特に欲しいものはなかった。が、この紫色の火花だけは、――凄まじい空中の火花だけは命と取り換えてもつかまえたかった。

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    2011年01月28日
  • 【語注付】地獄変

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    読書感想文に、パッと読めて面白い本を僕に薦めて欲しいと息子に言われて手渡したこの本。
    どれ私も久々に読むか、と読み出せば止まらない。
    100年以上前に書かれたはずなのに読みやすい。

    「蜘蛛の糸」:独善的な振る舞いをする人の成れの果てをみた。

    「羅生門」:生か、死かの極限の2択を迫られたときの人間が描かれる。そういった極限においては善悪の定義など無意味に等しいのかも。平和を享受してきた私たちには想像し難いものがある。高校の時、何を思いながら読んだんやろ。

    「鼻」:自分より常に不幸でいて欲しい存在として、内供は周囲から認識されていたという残酷な真実。人の悪意というか無意識に見下す気持ち、それ

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    2010年11月18日
  • 羅生門・鼻・芋粥 アニメカバー版

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    ふと「所謂文芸作品」が読みたくなり手に取ったのがこれです。はい、僕の本棚にも芥川はあるんですね。
    皮肉な視線が小気味よく描かれていて面白い。求めて止まなかったものが、手に入る瞬間に失望へと変わり、最上のものと思えたものが、どうでもよくなってしまう瞬間。それを突き放すのでなく、包み込むように描いているのが印象的でした。そう人間とは暗部含めて人間なのでしょうね。
    美しい文章を読むのは、心地よい音楽を聴くのと同じように、気持ちのいいものです。これもまた本を読む幸せですな。

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    2010年08月20日
  • 侏儒の言葉 文芸的な,余りに文芸的な

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    収録:「侏儒の言葉」「侏儒の言葉(遺稿)」「文芸的な、余りに文芸的な」「続文芸的な、余りに文芸的な」

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    2009年11月26日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    収録:「父」「酒虫」「西郷隆盛」「首が落ちた話」「蜘蛛の糸」「犬と笛」「妖婆」「魔術」「老いたる素戔嗚尊」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「三つの宝」「雛」「猿蟹合戦」「白」「桃太郎」「女仙」「孔雀」

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    2009年11月26日
  • 杜子春・南京の基督

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    収録:「秋」「黒衣聖母」「或敵打の話」「女」「素戔嗚尊」「老いたる素戔嗚尊」「南京の基督」「杜子春」「捨子」「影」「お律と子等ら」「沼」「寒山拾得」「東洋の秋」「一つの作が出来上がるまで」「文章と言葉と」「漢文漢詩の面白味」

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    2009年11月26日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    収録:「煙草と悪魔」「さまよえる猶太人」「奉教人の死」「るしへる」「きりしとほろ上人伝」「黒衣聖母」「神神の微笑」「報恩記」「おぎん」「おしの」「糸女覚え書」

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    2009年11月26日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    何気なく父に

    『一冊選ぶなら何?』

    と突撃インタビューをして返ってて来た答えがコレ。

    思わずノートに書き留める言葉が幾つか。
    その中でも
    “人生”の言葉は、気づかされるものあり。

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    2009年10月09日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    藪の中;1921年(大正10年)。
    上質なサイコミステリのよう。古今の推理小説を探しても、これだけシャープな短編は稀だと思う。無駄のない研ぎ澄まされた構成に、常套句になるだけのことはあると納得。1つの殺人に3つの解釈、真相は今も…。

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    2012年07月16日