芥川龍之介のレビュー一覧

  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    ネタバレ

    表題作「地獄変」

    娘を焼き殺し画を描く、というあらすじは記憶に残っていたものの、大殿がやらせたことだったとは驚いた。こんなむごい話だったのですね。
    何より地獄の烈火を前にした絵師良秀が神がかるというクライマックスの持っていきかたに感無量。さらにその良秀の墓も苔むしてしまうラストには鳥肌。
    娘を殺されるという命を絶つレベルの苦悩と引き換えに成し得た屏風の完成。そこまで芸術に魂を賭けた。人知を超えた行いは、その善悪をも超えて人の心を打つのでしょう。
    娘がどれほどかわいく、絵師良秀がいかに卑しいかをさんざん語ったあとでこの結末。対比が凄い。
    しかし猿はかわいそうだな。

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    2020年05月10日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    芥川の王朝物のなかから短めのもの十一篇が収録された短編集。


    芥川って今まで本当に「羅生門」と「蜘蛛の糸」しか読んだことがなかった。なんかもう馬鹿みたいだけど、めちゃくちゃに上手い!自分が今までどれだけ教科書的な先入観に侵されていたかを反省。
    とにかく文章を目で追うだけでうっとりしてしまう。「運」の、簾の隙間から覗く往来の風景描写。「地獄変」「邪宗門」での、『大鏡』の語り手を思わせる人を食った語り口。「道祖問答」「好色」「二人小町」の洒落たユーモア。漱石門下で西洋文学の読み方をガッチガチに身につけながら、日本中古の説話集から題材をとることによって、捉え直された物語のエッセンスが凝縮され、完全

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    2020年06月12日
  • リライトノベル 邪宗門

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    よく見かけるような異なる時代へのタイムトラベルもの。これぞ王道ラノベ? ストーリーは分かりやすいし、時代物ながらとても読みやすくて好印象。原作をまったく知らないのでどこまでが原作通りでどこからが追加されたストーリーなのか分からない。ぜひ原作も読んでみなくては。摩利信乃法師の行動原理、背景がもう少し詳しく描かれたら、ただの悪者で終わらず、より深い物語になったかもしれない。遠田志帆さんのイラストは文句なしに素晴らしい。タイトルの「リライトノベル」は、もしかしたら「リライト」以外に「ライトノベル」にもかかっているのかな?

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    2020年03月28日
  • 杜子春

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    教訓になる

    蜘蛛の糸と同じような匂いがした。利己主義の人はいつか痛い目を見るだろうし、優しい人は巡り巡って幸せになれるのだろう。芥川龍之介さんのが作品は、起承転結がはっきりしていて分かりやすいのが評価されている理由だと思った。

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    2020年03月10日
  • 蜘蛛の糸

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    良い教本

    勧善懲悪がテーマとなっている作品です。現世のうちに徳を積み重ねていると、天国へ行けるかもしれません。情けは人の為ならずの精神を大事にしたいと思いました。

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    2020年03月10日
  • 杜子春

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    杜子春 芥川龍之介 角川文庫

    久々の杜子春
    きれいな日本語にホッとしながら
    さっぱりとした物語に
    いっとき素の自分になれたように
    世間のシガラミを忘れることができた

    改めて考えれば
    素に嘘なく暮らすことができれば
    何よりだということを想うが
    それこそが永遠にありえない道のりだとも知る
    芥川龍之介ですら夢の又夢でしかなかった
    目標だったのだろうから

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    2020年03月10日
  • 羅生門

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    面白い

    下人の悪に対する心持ちが変化していくのが面白い。下人の心情が細かく書かれていて読みやすかった。何回読んでも面白い。

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    2020年03月10日
  • 或阿呆の一生

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    難しい

    芥川龍之介さんの一生を書いたものですが、私には難しすぎました。元来、私の想像力が乏しいことに原因があると思いますが、表現が豊かすぎて逆に想像しにくかったです。

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    2020年03月09日
  • 鼻

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    困難を乗り越えた人を快く思うのか、それとももう一度苦しんで欲しいと願うのかの二択において、私は困難を自分の力でこじ開けた人には前者を、困難を運によってこじ開けたものには後者を思う。
    自分の外見にコンプレックスを抱いている人は読んでみるといいかもしれません。

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    2020年03月09日
  • 点鬼簿

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    読みやすい

    入りから終わりまで、滑らかに展開していて読みやすい。殊に終わりの部分は、唸るほどに綺麗にまとめられていた。

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    2020年03月06日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    芥川龍之介の命日「河童忌」はこの作品のタイトルにちなんでいるとか、芥川は河童の絵を描くのが大好きだったとか、この作品のあとに「将来に対する唯ぼんやりとした不安」と遺書を残して自殺した、など聞き、気になっていたものの、ン十年も心の中で積ん読になっていました

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    2019年12月12日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    考えながら読む、ということが許されなかった。それほどに話に引き込む言葉選び、描写の仕方、構成。ただただ面白く、貪るように読み進めていきました。
    解説を読んではじめて考察することができました。
    これは一度だけでは考察しきれない作品だと思います。それほどに、お話の一つひとつが面白すぎるので。

    蜘蛛の糸はずっと小さい、それこそ小学生のころに杜子春などと一緒に読んだ記憶がありますが、大人になってから読むとまた違った見方ができて面白いですね。
    解説をうけて、確かにこれを子供に読ませるのは、酷いかもしれないなぁと思いました。あまりにも現実を突きつけすぎていますよね。ここから反省をして次に生かしていると知

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    2019年06月24日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    芋粥と偸盗は初読み。芋粥は、気持ちが分かるような気がして、気の毒な気持ちになった。人の欲というものは案外、儚くて頼りないものだ。満たされないくらいが幸せなのだろう。偸盗は、今まで読んだ芥川の作品の中でも長い方だったが、話の流れに従って、登場人物の心の移り変わる様が感じられ良かった。憎しみと愛の壮絶なせめぎ合いを超えた兄弟愛に感動した。周りは変わっても阿濃の次郎と子への思いは変わらない。そんな阿濃がとてもいじらしい。

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    2019年05月03日
  • 走れメロス/くもの糸 3

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    はしれメロスは、ともだちをたすけるためにいっしょうけんめいはしるおはなしです。さいごにおたがいをたたいてだきあうところが一ばんすきです。

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    2019年01月11日
  • 杜子春

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    一番思い出深い作品

    芥川龍之介の作品の中では短編で子供向けの話の様だけどかなり深い話です。子供の頃読んだ時は地獄の描写が恐ろしかったのですが「蜘蛛の糸」より感覚的に好きです。

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    2018年06月25日
  • 河童 他二篇

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    本編収録の『蜃気楼』について


    話のない話

    『蜃気楼』に対する直接的な評価を記す前に、少し考えてみたいことがあります。そのことが、『蜃気楼』 の魅力の片鱗を知る前提となるはずです。それは、言語の機能についてです。

    当然のことではありますが、言語はあくまで表象であり、そのものではありません。「愛してる」といっても、当の「愛」なるものは言語化不可能な総体のことですから、人間は「愛する」という行為の具体例をひとつひとつ挙げることはできますが、「愛」のすべてを説明しきることができません。つまり、人間が理性とともに感性を持つ生き物であるかぎり、理性の領域に属する事柄は言語化可能であっても、感性の領

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    2018年05月05日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    少しのきっかけ、その時の感情により、どちらにも転んでしまう人間の情が書かれた本でした。
    個人的には偸盗が好きでした。

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    2018年05月06日
  • 詩集

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    天才芥川の本領が香る小品

    発想がさすが天才的。何かほろ苦い読後感を喚び起こさずには置かない。貝殻もそうだったが、芥川は二度とは現れない天才だろう

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    2017年09月21日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    中学の授業で読んで、私が小説を好きになったきっかけの一作。風景と主人公の心情のリンクなど、いちいち「そうなんだ!」と新鮮に感動したことを覚えています。そしてなんとも不穏な結びの文章。今読んでも面白い。今でも芥川が一番好きな作家です。

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    2015年12月15日
  • 河童 他二篇

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    河童について。物語としてはとても面白かったが、読む前に聞いていた人間社会の風刺とはそこまで強く結びつかなかった。私が現代に生きているから?感受性が足りないから?だが相変わらずアフォリズムの宝庫だった。彼の中でベスト3に入る作品かもしれない。蜃気楼について。解説を読むまですんなりと理解できなかった。これを楽しめるようになると彼を語れるのか。三つの窓について。これぞ短編というでき。体にしみこむような悲壮感が漂う。全てにおいての解説が読みやすかった。

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    2015年11月12日