芥川龍之介のレビュー一覧
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ネタバレ芥川の晩年の作品のうちの一つ『歯車』を読んで感じたのは、霊的なものや人間そのものの怖さといった類いではありません。ただただ、言葉では表現しがたい不気味さを孕んだ闇でした。
『歯車』は全6章から成る作品ですが、第1章の「レエン・コオト」からして、とにかく気味が悪いのです。実際に読んでみると分かりますが、この作品は、言葉の水面下にイメージを結びつけることが非常に巧みです。まず「レエン・コオト」というキーワードそのものに、どことなく不吉な気配を忍び込ませておき、章末の一節でその正体を明かすことで、読者の胸に積み上げてきた不安を一気に噴き出させます。
もちろん、視覚的な表現も見事です。第6章終盤の -
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芥川の初期の“王朝物”を集めた短編集
収録作品は羅生門、鼻、芋粥、運、袈裟と盛遠、邪宗門、好色、俊寛の8篇。
芥川が教師時代に選書した短編集(英米怪異・幻想譚)が面白かったのでこちらを手に取る。
芋粥と好色が好き。邪宗門も未完ならではの面白さが良き
芥川は教科書で蜘蛛の糸を読んだっきりだったので8作品全て初見。
前半は「教科書に乗りそうな“ザ・文学”って感じだなー。まぁ、芥川賞が純文学だしなー」って思いながら読んでたから、邪宗門で「おや?」となり好色で「これは話が違う(真顔)」ってなったよね(笑)
いやもう、すごいな、癖が笑→
好色読みながら、いや、そういう読み方をする私が汚れているのか… -
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年少文学と言われる作品集
短編で其々の作品の世界観に合わせた文体、どの作品も読みやすい。解釈は色々あると思いますが、教訓を感じられるお話が多かったです。
自分なりに一部まとめ
蜘蛛の糸:見られているからではなく、良き行いをすると運が現れる。幸福は独り占めしてはならない。
杜子春:お金は尽きてしまう。大切なのは愛、自分の望みを捨ててでも愛を選ぶべき時がある。
トロッコ:他人への甘えを捨てて自分の人生に責任を持つことが成長(大人)である。後戻りは簡単ではない。
犬と笛:「いく子さんに献ず」とタイトル横に書いてありました。誰なのか気になって調べると、芥川妻の親戚、15歳の女の子のようです。終わ -
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芥川龍之介の作品の中で、年少文学といわれているものが主に集められています。(「蜘蛛の糸」「犬と笛」「蜜柑」「魔術」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「猿蟹合戦」「白」)
この中で小学生のとき読んだのが、「蜘蛛の糸」「杜子春」。特に「蜘蛛の糸」は“罪人たちが、うようよ這い上がってくるところ”“蜘蛛の糸がプツンと切れてしまうところ“が心に残って、夢に出てきそうでした。
高校生の頃、模擬テストの文章で出会ったのが「蜜柑」「トロッコ」。「蜜柑」は窓から投げられた蜜柑の情景、「トロッコ」は少年の心理描写が記憶に強く残っています。
本書で初めて読んだ作品もありました。今回感動を覚えたのが、 -
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目次
★偸盗 ちゅうとう
地獄変
竜
往生絵巻
★藪の中
六の宮の姫君
藪の中最高
偸盗=こっそり盗むこと(=窃盗)
「 その上、貌も変れば、心も変った。始めて娘と今の夫との関係を知った時、自分は、泣いて騒いだ覚えがある。が、こうなって見れば、それも、当り前の事としか思われない。盗みをする事も、人を殺す事も、慣れれば、家業と同じである。云わば京の大路小路に、雑草がはえたように、自分の心も、もう荒んだ事を、苦にしない程、荒んでしまった。が、一方から見れば又、すべてが変ったようで、変っていない。娘の今している事と、自分の昔した事とは、存外似よった所がある。あの太郎と次郎とにし -
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目次
★羅生門
★鼻
芋粥
★運
★袈裟と盛遠 けさともりとお
邪宗門 じゃしゅうもん
好色
★俊寛 しゅんかん
改めて羅生門凄すぎるなと思ったけど、あそこまで心情がビッチリ描かれてると、映像化すると特に何も起きてないレベルの些細な出来事であることを忘れるよな。
小説を書く人が皆頭良いとは別に思わないけど、芥川龍之介はめちゃくちゃ頭良さそうな物語書くよな。
芥川龍之介の作品ってめちゃくちゃ凄いなと思うのと、ピンと来ないものの差が激しい。
「 ――人間の心には互に矛盾した二つの感情がある。勿論、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。ところがその人がその不幸を、どうに -
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目次
★蜘蛛の糸
犬と笛
★蜜柑
魔術
★杜子春
アグニの神
★トロッコ
仙人
猿蟹合戦
★白
芥川龍之介、蜜柑読んでまた鳥肌たった
「「使えますとも。誰にでも造作なく使えます。唯――」と言いかけてミスラ君は、じっと私の顔を眺めながら、いつになく真面目な口調になって、「唯、慾のある人間には使えません。ハッサン・カンの魔術を習おうと思ったら、まず慾を捨てることです。あなたにはそれが出来ますか」」
—『蜘蛛の糸・杜子春(新潮文庫)』芥川龍之介著
「或春の日暮です。 唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。 若者は名を杜子春といっ