芥川龍之介のレビュー一覧

  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    地獄変
    お猿の存在が印象的でした。鬼気迫る文章に魅了されました。
    語り手の信頼できなさも面白かったです。

    藪の中 
    感情による脚色が施された証言によって生じる不透明さが不気味でした。

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    2023年03月06日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    怖くて怖くて悪寒を感じながら読んだ
    私が今まで知っていた作者とは違う
    それでも惹きつけられる世界観に
    次々とページをめくってしまう
    心が軋む音が聴えそうな1冊

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    2023年07月15日
  • 羅生門 杜子春

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    何というか、読後の満足感がすごい。言葉の美しさ、表現の豊かさ。読後感の爽やかなものもあれば、不条理を噛み締めるものもある。一気に読み進めてしまうのが勿体ない。個人的には『魔術』が好き。グローバルに開かれた現代に読むと、甚だ混乱した箇所はあるのだが、それも含めて面白い。

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    2023年02月27日
  • 芥川龍之介 電子全集1

    匿名

    購入済み

    すき

    教科書くらいでしか読んだことありませんでしたが、電子全集が安かったので買ってみた。
    芥川は短い作品が多く気軽によめてよい

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    2023年01月12日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    未完の『邪宗門』を初めて読んだ。序盤から芥川らしい世界観に浸り面白かったが、終盤、摩利信乃法師と僧都の法力合戦になったあたりで未完のまま放置したのもわかるような気がした。あのあたりで詰んだ感じがした。最後まで長編をものにできなかった芥川に足りなかったものは何だったのだろうかと思う。

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    2022年12月03日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    青年期には一度はアフォリズムにかぶれるべきだ。皮肉や諧謔、矛盾と撞着、ウィットやユーモアを学ぶ機会を大人は与えてくれないからだ。それなのに、大学入試ではそれらを解するかどうかを試してくる。

    2006年 京都大学の評論「『曖昧さ』の芸術」(茂木健一郎)で、科学的でない言葉を批判する意味で「そんなものは『お話』であって、意味がない」の「お話」はどういうことか、という設問があるが、これなどは「お話」の「お」に込められた揶揄のニュアンスがわかるかどうかがポイントなのだから、気づけなければ厳しい。難関大に合格できるかどうかは、実はこんな能力の有無が大きく関係する。皮肉を解する力は、読解力としては高度な

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    2024年05月13日
  • 歯車 他二篇

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    歯車とは偏頭痛で出現する「閃輝暗点」のこと。
    しかし芥川にとっては、悪い予兆、彼にとって死を暗示する数々の符号の一つであった。
    彼の自殺の数ヶ月前に書かれた本作は、死の不安というものが人の心理にどう感じらせるかを上手く描いているとともに、おそらく芥川が実際に陥っていたであろう死の強迫観念をそのまま小説にしたようにも思われる。

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    2022年08月05日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    ネタバレ

    横須賀線に乗った私がみた、発車間際に乗り込んできた小娘の行動に感動したお話。
    奉公に出る女の子が、見送りに来ていた弟たちに、車窓から蜜柑をなげる。横須賀線に乗った私がみた、発車間際に乗り込んできた小娘の行動に感動したお話。
    奉公に出る女の子が、見送りに来ていた弟たちに、車窓から蜜柑をなげる。鮮やかなその一瞬に、私の憂鬱だった気持ちが晴れる。
    蜜柑をなげるイラストが、効果的で、とても素敵だった。

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    2022年06月10日
  • あばばばば

    ネタバレ 購入済み

    タイトルにひかれて

    主人公が店先の女性を観察した話。タイトルはセリフだった。
    赤子を抱え母親になった女性を見て話が終わる。
    短いので読みやすい。
    輸入品のココアの缶はどんな味だったんだろう…

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    2022年05月09日
  • 藪の中

    ネタバレ 購入済み

    罪と罰を被っても隠したい恥

    平安時代。
    藪の中で発見された死体を巡って調査にあたる検非違使による、関係者への証言記録の形を取った短編。

    死体の男の霊も含めた関係者は各々食い違う証言をして真相は見えてこない。

    藪の中で繰り広げられた背徳、人間の尊厳の毀損。
    当事者は各々その時抱いた倫理に反する心情や恥辱の暴露を恐れて、殺人の罪を背負ってでも、包み隠そうとする。

    真実とは事実を体験した各人の心が決める物。
    全員が真実を主張せんと、事実を知られまいとすれば事実は永久に葬られる。

    人間心理の闇の深さを思い知らせたという点で事実が確定しないラストもモヤモヤするが納得。


    因みに真相は“藪の中”

    #深い #タメになる #ダーク

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    2022年04月04日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    読んだ話は
    ・袈裟と盛遠
    ・蜘蛛の糸
    ・毛利先生
    ・犬と笛

    で、まだ半分は読み切ってない状態なんだけど、ここまですごく面白かった。有名な話は蜘蛛の糸と地獄変なんだろうけど、自分のお気に入りは『毛利先生』『犬と笛』かな!

    とくに『犬と笛』は、難しい単語が無いから初めて読むならおすすめ!日本の昔話のような話。子供に読み聞かせてもいいと思う。

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    2022年01月27日
  • 芥川龍之介 名作ベストセレクション「羅生門」「鼻」「芋粥」「蜘蛛の糸」「河童」「或阿呆の一生」など

    購入済み

    29作入ってた

    鼻、芋粥、懐かしいな〜と読み始め、俊寛が入ってて喜びました。あと仙人になる話?も好きだったなぁと思いつつ、時間かけて1話ずつ読んでいきたいです。この作品数は想定外にうれしい

    #タメになる #深い #アガる

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    2022年01月16日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    羅生門
    『生きる』という人間の本能について書かれた作品。下人は盗人となってしまったが、その行動は否定も肯定もできない。寧ろ自分が下人であれば同じ行動を取ったのではなかろうか。窮地に陥ると人間はどのような行動を取るのか人間の本能や欲望が垣間見えた作品だ。


    人は妬み羨む生き物であると感じた。人はどうしても他者と比べたがる。下を見て安心するのではなく、また他人からの目を気にせず、自分らしく自分がどう生きるのかが大切だと感じた作品。

    芋粥
    皆似たような経験があるのではないか。例えば、長期休暇に入る前はそれを目標に仕事をがんばるが、休暇に入ってしまうと『すぐに休暇が終わってしまう』と悲しい気持ち

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    2021年11月09日
  • 妙な話

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    読み進めているときは赤帽が不気味な印象なのだが、不倫をやめさせた良い奴ともいえそう。実は聞き手(語り手)の「私」が…というラストが気に入った。

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    2021年11月09日
  • 地獄変

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    芸術家の業と罪を描いた作品といえばこれ、といえる金字塔、傑作だと思う。また、良秀のそれを引き出した大殿様もなかなかにえげつない。

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    2021年11月09日
  • 羅生門

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    物語を終わりに向かわせるために新しい登場人物が出る、という構成と言えばこれが走りと感じています。
    学校で習って読み解いた作品ではありますが、改めて読んでみようと思う作品です。

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    2021年11月07日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    芥川作品の中で蜘蛛の糸が1番好きな小説。お釈迦様は何でもお見通しですね。人間とは醜い生き物でもあるなと。私もカンダタの立場なら、同じようにしていたのかもしれません。私の中の教訓本。卑しい心ではなく、相手を思いやるキレイな心を持って生きたい。

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    2021年11月05日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    白と杜子春と蜜柑が特に印象深い。

    今あるものと感謝の気持ちを忘れずに過ごしたい。忘れやすいけど、だから本を読もうってなるな

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    2021年10月24日
  • 河童

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    ガリヴァー旅行記を想起させる。人間界と常識が反転したミラーワールド。相手から見ればこちらが非常識なのだろうなと思いながら読んだ。

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    2021年10月19日
  • 蜃気楼

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    本作は死のモチーフなど不穏な要素も多いが、妻が笑い飛ばす場面や、最後の場面が日常(生)への帰還と考えると、暗い作品にはなっていないように思われる。

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    2021年10月17日