侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

506円 (税込)

2pt

眠りは死よりも愉快である。少くとも容易には違いあるまい――。鋭敏な頭脳と表現力を無尽に駆使し、世に溢れる偽善や欺瞞を嘲る。死に取り憑かれた鬼才の懐疑的な顔つきと厭世的な精神を鮮烈に伝えるアフォリズム(「侏儒の言葉」)。自らの人生を聖者キリストに重ね、感情を移入して自己の悲しさ、あるいは苦痛を訴える(「西方の人」)。自殺の直前に執筆された芥川文学の総決算。(解説・海老井英次)

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侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    青年期には一度はアフォリズムにかぶれるべきだ。皮肉や諧謔、矛盾と撞着、ウィットやユーモアを学ぶ機会を大人は与えてくれないからだ。それなのに、大学入試ではそれらを解するかどうかを試してくる。

    2006年 京都大学の評論「『曖昧さ』の芸術」(茂木健一郎)で、科学的でない言葉を批判する意味で「そんなもの

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    侏儒の言葉
    伊坂幸太郎のチルドレンとモダンタイムスで引用されてたので読んだ
    或仕合せ者、或夜の感想、批評学、可能、言葉、悲劇…等々ハッとさせられながら読んだ。

    0
    2013年11月26日

    Posted by ブクログ

    芥川らしい諧謔も散見するが、その中に狭量と言うべきかストイックと言うべきか、自己に対する絶望感がありありと見受けられて、読み進めるのはおもしろくもありつつ少々息苦しい。

    0
    2013年05月26日

    Posted by ブクログ

    ビアスの悪魔の辞典より、こちらのほうがアイロニーに富んでいる気が。特に「西方の人」はキリスト教への疑問と皮肉てんこもり。多分宗教を信仰に依らず理性的に解読しようとするとこうなるのだと思う。個人的に共感するが、幸せになりにくい思考回路だとも思う。批判的精神は必ず自己にも向かうからだ。

    0
    2013年05月16日

    Posted by ブクログ

    おもしろい。この言葉に尽きる。様々な予備知識が要る為、いろいろ調べながら読み進めた。そういうのも含めて楽しむことができる。知識を深めて、再読したいと思う。

    0
    2011年10月20日

    Posted by ブクログ

    何気なく父に

    『一冊選ぶなら何?』

    と突撃インタビューをして返ってて来た答えがコレ。

    思わずノートに書き留める言葉が幾つか。
    その中でも
    “人生”の言葉は、気づかされるものあり。

    0
    2009年10月09日

    Posted by ブクログ

    侏儒の言葉

    芥川の思想では無いと言っても、そう受け取ってしまう言葉の数々。



    難解な部分もあり、手放してしまおうとしてしまった言葉たち。



    それでも、ふっと読むと何となくニヤリとしてしまう部分があり、赤線さえ引いてしまう。



    引き込まれる世界は、やはり芥川龍之介。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    凄い好きです…!ただ侏儒の言葉のインパクト強すぎて西方の人の内容が脳内から吹っ飛んでるという不義。
    知性不足でおっつかない部分もあったけどかなり影響されたのは間違いないです。
    侏儒の言葉・輿論・鴉・或仕合せ者あたりが凄い印象深い。ゾッときたのは若楓・彼の幸福・わたし。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    めっちゃ好き
    皮肉ってるけどユーモアで自分のツボだった。

    人生 瑣事 可能 二宮尊徳 が記憶してる限り、好きだったなぁ。

    定期的に読むことで、グッとくる部分がまた発見できそうや

    0
    2022年01月23日

    Posted by ブクログ

     侏儒の言葉には覚えておきたい言葉も惹かれるフレーズも多くあった。生前に掲載されたものと遺稿に分かれるが、どちらを読んでも文学者としての目指すところや考え方に触れることができるように思えたし、これを読んだ後にその作者の自殺について考えるとなんとなく頷けてしまうのが正直なところ。
     芥川のイエス論であ

    0
    2017年08月20日

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