芥川龍之介のレビュー一覧
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購入済み
戯曲形式
戯曲形式を取っている。ごく短い作品であるが、一度は劇形式や短編映画で見てみたい気もする。信仰の持つ力 あるいは理不尽さを扱っているが、作者芥川龍之介のシニカルで冷ややかな目が光っているような気がする。
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購入済み
八百万の神々
古来より日本国に住み着いているという八百万の神々について書いている。いつの間にか海外からの輸入品を同化消化してしまうという 日本の特徴を述べている。現在に続く「日本論」の嚆矢するべき作品だろう。このような考えが行き過ぎると「神国日本」となってしまうのだが、まあこの作品はそこまでのレベルではないような気がする。
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Posted by ブクログ
はい、龍ちゃんの名作中の名作短編『藪の中』です
もう、深すぎて身悶えするんですが、まずは『乙女の本棚』だけにおくさんのイラストに触れたい
今までのシリーズに登場した方々とはかなり毛色が違って、シリーズに新風を吹き込んだと言いたい
とても良い
若干コミカルな感じもありつつ和のテイストがもうなんていうか好き
もしかしてかなり有名な方なのかも知れんが、そっち方面詳しくないのでごめん
はい、で『藪の中』ね
まぁ、知ってる人は知ってるだろうけど、「証言の食い違いなどから真相が不分明になることを称して「藪の中」という言葉まで生まれた(ウィキペディアより)」っていうね
そりゃあ言うわ
真実は藪の中言 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書所収『地獄変』
この作品を読んでいると、まるでサスペンス映画を観ているかのような緊張感に自分が包まれていることを感じます。天才画家良秀が弟子を鎖で縛ったりミミズクをけしかけるくらいまではまだいいのです。「また始まったよ良秀の奇行が」くらいのものです。ですがそこから段々妙な予感が私達の中に生まれ、次第に不気味に思えてきます。「まさか、良秀がやろうとしていることって・・・」とついハラハラしてしまいます。この徐々に徐々に恐怖や不安を煽っていくスタイルは、ミステリーのお手本とも言うべき実に鮮やかなストーリーテリングです。さすが芥川龍之介です。
この作品には「完璧な絵を描き上げんとする狂気の画家 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『蜘蛛の糸』は芥川龍之介が初めて書いた児童向け文学で、仏教説話としても有名な名作短編です。私も僧侶という仕事柄、この『蜘蛛の糸』のお話を法話や仏教書で見聞きすることは数多くありますが、このお話はお寺関係という枠を超えて日本人全体に親しまれてきた作品ではないでしょうか。
そして本書巻末解説では『蜘蛛の糸』制作についての詳しい解説が説かれていたのですが、これが私にとってかなりの驚きでした。簡単に要点をまとめると、⑴『蜘蛛の糸』が元々仏教由来なのかどうかはわからないということ、⑵この作品がドストエフスキーやトルストイとも関係があるという2点があげられます。
これは興味深かったです。