芥川龍之介のレビュー一覧

  • 羅生門・鼻

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    高校生のとき読んでから40年後に再読。素直に新鮮に面白く読んだ。特に芋粥。たまの楽しみだからこそ、楽しみたるゆえんなんですね。

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    2026年07月12日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    ネタバレ

    芥川の晩年の作品のうちの一つ『歯車』を読んで感じたのは、霊的なものや人間そのものの怖さといった類いではありません。ただただ、言葉では表現しがたい不気味さを孕んだ闇でした。

    『歯車』は全6章から成る作品ですが、第1章の「レエン・コオト」からして、とにかく気味が悪いのです。実際に読んでみると分かりますが、この作品は、言葉の水面下にイメージを結びつけることが非常に巧みです。まず「レエン・コオト」というキーワードそのものに、どことなく不吉な気配を忍び込ませておき、章末の一節でその正体を明かすことで、読者の胸に積み上げてきた不安を一気に噴き出させます。

    もちろん、視覚的な表現も見事です。第6章終盤の

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    2026年07月11日
  • 羅生門・鼻

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    芥川の初期の“王朝物”を集めた短編集
    収録作品は羅生門、鼻、芋粥、運、袈裟と盛遠、邪宗門、好色、俊寛の8篇。
    芥川が教師時代に選書した短編集(英米怪異・幻想譚)が面白かったのでこちらを手に取る。
    芋粥と好色が好き。邪宗門も未完ならではの面白さが良き

    芥川は教科書で蜘蛛の糸を読んだっきりだったので8作品全て初見。
    前半は「教科書に乗りそうな“ザ・文学”って感じだなー。まぁ、芥川賞が純文学だしなー」って思いながら読んでたから、邪宗門で「おや?」となり好色で「これは話が違う(真顔)」ってなったよね(笑)
    いやもう、すごいな、癖が笑→

    好色読みながら、いや、そういう読み方をする私が汚れているのか…

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    2026年07月10日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    芥川龍之介の『蜜柑』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズの一冊です。
    横須賀駅発二等客車の男と、そこへ乗り込んできた三等切符を持つ田舎者らしい十三四の娘のみが登場人物の短編小説です。
    男は自分と同じ空間にいるべきでない薄汚れた娘を腹立たしく思い、煙草を吸ったり新聞を読んだりと気を紛らわせようとします。
    しかし、汽車が隧道へ入ろうというところで娘が窓を開けようし…。
    娘の優しさと未来の苦しさ、男の恥と過去の虚しさが描かれている作品、美しいイラストが美しい純文学の世界観を更に彩っているように感じました。

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    2026年07月09日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    ノスタルジック(*´-`*)げみさんの絵が凄く素敵!娘さんが蜜柑を窓から投げる場面が心にグッとくる(⁠ノ⁠◕⁠ヮ⁠◕⁠)⁠ノ⁠*⁠.⁠✧

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    2026年06月25日
  • 羅生門・鼻

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    羅生門、私はそれでもアンチ下人。
    老婆は死人から生きる為の物資を頂戴しようとしていた訳だが下人はそうでは無い。まだ命ある、しかも自分よりもずっと弱い生き物(年寄りの女)から奪うだなんて、罪の重さは比べるまでもない。
    作中で強調される下人のニキビだが、一般的にニキビは若者に出来やすく、また飢餓状態や重度の栄養失調といった極限の状態では比較的出来づらい。この点から、失業したばかりの比較的健康状態の良い若い男が、骨と皮だけの死にかけ老婆から強盗したという解釈を私はした。よってアンチ下人、お前は他に道があった。

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    2026年07月07日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    「真相は藪の中」なんていうけれど、この話はまさにそれ。
    多襄丸に殺された1人の男。
    その事件について、語られれば語られるほど、真相は混沌と。
    そこに、美しく趣きのある挿絵が加わって、ある意味、無敵と言えるかも。

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    2026年06月20日
  • 歯車 他二篇

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    く、暗い…
    けどなぜか読み進めてしまって一気に読んだ。考えすぎも考えものだなー、という感想だけど、芥川のことをちゃんと知ってからもう一回読みたい。

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    2026年06月19日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    年少文学と言われる作品集
    短編で其々の作品の世界観に合わせた文体、どの作品も読みやすい。解釈は色々あると思いますが、教訓を感じられるお話が多かったです。

    自分なりに一部まとめ

    蜘蛛の糸:見られているからではなく、良き行いをすると運が現れる。幸福は独り占めしてはならない。
    杜子春:お金は尽きてしまう。大切なのは愛、自分の望みを捨ててでも愛を選ぶべき時がある。
    トロッコ:他人への甘えを捨てて自分の人生に責任を持つことが成長(大人)である。後戻りは簡単ではない。

    犬と笛:「いく子さんに献ず」とタイトル横に書いてありました。誰なのか気になって調べると、芥川妻の親戚、15歳の女の子のようです。終わ

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    2026年06月07日
  • 杜子春

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    これだけ数々の素晴らしい短編を残しておきながら最後まで長編をモノにできなかったのが不思議でならない。『秋』などは長編にもなりそうな話だと思えなくもないが、やっぱりこの20ページ足らずの長さがちょうど良い気もする。

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    2026年06月07日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    芥川龍之介。何とも陰惨でどこか不気味で怪談のような雰囲気も漂う。そんな中にもキラリと光る美しい日本語の文章が持ち味で、文学という芸術を味わうのに相応しい作家かと。
    この本の中ではやっぱり「地獄変」。自分では到底できないほどの理想の芸術観。最愛の人が地獄の業火に焼かれてもそれを芸術へと昇華させる芸術至上主義的思想に惹かれつつも引く。他にも戯曲の様な形式の「往生絵巻」。異なる語り手で綴られる藪の中での出来事はまさに「藪の中」。などなど。
    それぞれ嗜好を変えた語り口が何とも楽しく魅力的な一冊でした。

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    2026年05月30日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    「乙女の本棚」第40弾。
    イラストが素晴らしかった!
    演劇的で、面白かった。
    以前、読んだ時より、理解しやすいし、入り込めた。

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    2026年05月11日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    芥川龍之介の作品の中で、年少文学といわれているものが主に集められています。(「蜘蛛の糸」「犬と笛」「蜜柑」「魔術」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「猿蟹合戦」「白」)

    この中で小学生のとき読んだのが、「蜘蛛の糸」「杜子春」。特に「蜘蛛の糸」は“罪人たちが、うようよ這い上がってくるところ”“蜘蛛の糸がプツンと切れてしまうところ“が心に残って、夢に出てきそうでした。

    高校生の頃、模擬テストの文章で出会ったのが「蜜柑」「トロッコ」。「蜜柑」は窓から投げられた蜜柑の情景、「トロッコ」は少年の心理描写が記憶に強く残っています。

    本書で初めて読んだ作品もありました。今回感動を覚えたのが、

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    2026年05月01日
  • 羅生門(まんがで読破)

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    馴染みの話が1つと知らない話が2つ
    どれも面白かった
    2つ目の話でおばあさんがおじいさんを庇ってしんでいくがあれにはどんな意味があったのか

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    2026年04月29日
  • 杜子春

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    久々によんだ おかあさんといっしょでえなりかずきが音読してた  これ いま知らない人多いよね
    芥川は皮肉屋だとおもうけど  文章は流麗 それに的射てる と 思いませんか?

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    2026年04月20日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    目次
    ★偸盗 ちゅうとう
    地獄変

    往生絵巻
    ★藪の中
    六の宮の姫君

    藪の中最高

    偸盗=こっそり盗むこと(=窃盗)

    「 その上、貌も変れば、心も変った。始めて娘と今の夫との関係を知った時、自分は、泣いて騒いだ覚えがある。が、こうなって見れば、それも、当り前の事としか思われない。盗みをする事も、人を殺す事も、慣れれば、家業と同じである。云わば京の大路小路に、雑草がはえたように、自分の心も、もう荒んだ事を、苦にしない程、荒んでしまった。が、一方から見れば又、すべてが変ったようで、変っていない。娘の今している事と、自分の昔した事とは、存外似よった所がある。あの太郎と次郎とにし

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    2026年04月09日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    【収録作品】袈裟と盛遠/蜘蛛の糸/地獄変/奉教人の死/枯野抄/邪宗門/毛利先生/犬と笛

    地獄変が好きなので購入。芥川の情景描写の詩的な美しさが見られる作品が多く入った1冊。

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    2026年04月05日
  • 羅生門・鼻

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    目次
    ★羅生門
    ★鼻
    芋粥
    ★運
    ★袈裟と盛遠 けさともりとお
    邪宗門 じゃしゅうもん
    好色
    ★俊寛 しゅんかん

    改めて羅生門凄すぎるなと思ったけど、あそこまで心情がビッチリ描かれてると、映像化すると特に何も起きてないレベルの些細な出来事であることを忘れるよな。

    小説を書く人が皆頭良いとは別に思わないけど、芥川龍之介はめちゃくちゃ頭良さそうな物語書くよな。

    芥川龍之介の作品ってめちゃくちゃ凄いなと思うのと、ピンと来ないものの差が激しい。

    「 ――人間の心には互に矛盾した二つの感情がある。勿論、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。ところがその人がその不幸を、どうに

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    2026年04月03日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    目次
    ★蜘蛛の糸
    犬と笛
    ★蜜柑
    魔術
    ★杜子春
    アグニの神
    ★トロッコ
    仙人
    猿蟹合戦
    ★白

    芥川龍之介、蜜柑読んでまた鳥肌たった

    「「使えますとも。誰にでも造作なく使えます。唯――」と言いかけてミスラ君は、じっと私の顔を眺めながら、いつになく真面目な口調になって、「唯、慾のある人間には使えません。ハッサン・カンの魔術を習おうと思ったら、まず慾を捨てることです。あなたにはそれが出来ますか」」

    —『蜘蛛の糸・杜子春(新潮文庫)』芥川龍之介著

    「或春の日暮です。  唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。  若者は名を杜子春といっ

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    2026年04月03日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    どれもとても面白かったです。
    古文調のものが多かった印象ですが、私は古文が苦手なはずなのに、どうしてかスルスルと話が入ってきて、今まで呼んだ中では長めの短編が多かったのですが、あっという間に読み切ってしまいました。

    一つ一つのお話で、人間の後暗いところや、ままならない感情に振り回される様子が描かれていて、読んだ後にふっと考えさせられるようなお話が多かったと思います。
    特に『藪の中』は、今まで出会ったことのない描かれ方で読み応えがあってとてもおもしろかったです。

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    2026年03月26日