芥川龍之介のレビュー一覧

  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    目次
    ★偸盗 ちゅうとう
    地獄変

    往生絵巻
    ★藪の中
    六の宮の姫君

    藪の中最高

    偸盗=こっそり盗むこと(=窃盗)

    「 その上、貌も変れば、心も変った。始めて娘と今の夫との関係を知った時、自分は、泣いて騒いだ覚えがある。が、こうなって見れば、それも、当り前の事としか思われない。盗みをする事も、人を殺す事も、慣れれば、家業と同じである。云わば京の大路小路に、雑草がはえたように、自分の心も、もう荒んだ事を、苦にしない程、荒んでしまった。が、一方から見れば又、すべてが変ったようで、変っていない。娘の今している事と、自分の昔した事とは、存外似よった所がある。あの太郎と次郎とにし

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    2026年04月09日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    【収録作品】袈裟と盛遠/蜘蛛の糸/地獄変/奉教人の死/枯野抄/邪宗門/毛利先生/犬と笛

    最も好きな近代作品が地獄変なので、それだけでも満足できたが、やはり全体を通して文体の完成度が高い。芥川自身は耽美主義ではないが、地獄変をはじめとする幾つかの作品には退廃的な美しさがあるので、耽美作品が好きな人は是非読んで欲しい。

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    2026年04月05日
  • 羅生門・鼻

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    目次
    ★羅生門
    ★鼻
    芋粥
    ★運
    ★袈裟と盛遠 けさともりとお
    邪宗門 じゃしゅうもん
    好色
    ★俊寛 しゅんかん

    改めて羅生門凄すぎるなと思ったけど、あそこまで心情がビッチリ描かれてると、映像化すると特に何も起きてないレベルの些細な出来事であることを忘れるよな。

    小説を書く人が皆頭良いとは別に思わないけど、芥川龍之介はめちゃくちゃ頭良さそうな物語書くよな。

    芥川龍之介の作品ってめちゃくちゃ凄いなと思うのと、ピンと来ないものの差が激しい。

    「 ――人間の心には互に矛盾した二つの感情がある。勿論、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。ところがその人がその不幸を、どうに

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    2026年04月03日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    目次
    ★蜘蛛の糸
    犬と笛
    ★蜜柑
    魔術
    ★杜子春
    アグニの神
    ★トロッコ
    仙人
    猿蟹合戦
    ★白

    芥川龍之介、蜜柑読んでまた鳥肌たった

    「「使えますとも。誰にでも造作なく使えます。唯――」と言いかけてミスラ君は、じっと私の顔を眺めながら、いつになく真面目な口調になって、「唯、慾のある人間には使えません。ハッサン・カンの魔術を習おうと思ったら、まず慾を捨てることです。あなたにはそれが出来ますか」」

    —『蜘蛛の糸・杜子春(新潮文庫)』芥川龍之介著

    「或春の日暮です。  唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。  若者は名を杜子春といっ

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    2026年04月03日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    どれもとても面白かったです。
    古文調のものが多かった印象ですが、私は古文が苦手なはずなのに、どうしてかスルスルと話が入ってきて、今まで呼んだ中では長めの短編が多かったのですが、あっという間に読み切ってしまいました。

    一つ一つのお話で、人間の後暗いところや、ままならない感情に振り回される様子が描かれていて、読んだ後にふっと考えさせられるようなお話が多かったと思います。
    特に『藪の中』は、今まで出会ったことのない描かれ方で読み応えがあってとてもおもしろかったです。

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    2026年03月26日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    久しぶりに羅生門を読みたいと思って買ったのですが、羅生門以外も良かった…!羅生門は教科書で読んだ時はぼんやりと読んでましたが、今読むと情景や人間味のある悪がすごく分かりやすい作品だと感じた。
    あと個人的には芋粥が一番良かった。五位の「いけぬのう、お身たちは」のひと言は読んでた時もとても印象的でしたが、作品解説でこの嘆きを聞きとる芥川の優しさがあるといった事が書かれていて、たしかにこれも優しさだなと。あと全体的に会話文が、昔の人の口調だからか、言葉が丁寧なのも好き。
    予想外に芥川にはまってしまい、他の作品も読んでいます。

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    2026年03月17日
  • 地獄変

    ネタバレ 購入済み

    畏敬

    驚きです

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    2026年01月13日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    乙女の本棚ですわよ(//∇//)

    芥川龍之介×おく



    芥川龍之介もたぶん初読みです
    (教科書とかは全然覚えてない)
    乙女の本棚様々です




    真相は藪の中の
    藪の中はここから来たってやつですね!




    一人の死体が発見され
    いろんな証言を集めていくんですが
    全然話が噛み合わない
    誰かが嘘をついているんですよね



    一体本当は何があったのか
    まさに藪の中、、、



    だんだん不穏な空気になっていく物語と
    おくさんのイラストがぴったりでした(*^^*)





    こういうことは世の中で起こりまくってるわけで、ニュースで見たあの事件も、ネットで騒がれているあの出来事も、友達が相談してきた

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    2026年01月13日
  • 文豪死す

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    表紙や作者の紹介ページで使われるイラストがとても美しい。適度に服装、髪型は本人の雰囲気を残しつつ、完璧に美化されていてイラストレーターの腕の良さにたまげる。

    文豪たちの最後の作品を集めた本で、まとめて読むとその文豪らしさがよく感じられて良い。
    芥川の「歯車」 私も偏頭痛持ちだからこの現象(閃輝暗点)よくわかる!と共感するとともに、精神病になりやすい家系の人なんじゃないかと邪推してしまった。

    太宰の「グッド・バイ」 女性関係の華やかな作者の理想の別れ方を描こうとして、結末までいかなかったのは収集つかなかったのかな、と思った。

    梶井「のんきな患者」 若い頃から結核を患ってたから、今回の主人公

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    2025年11月30日
  • 杜子春

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    ネタバレ

    食べるものも住む所もない杜子春は、[何を考えているんだ]とおじいさんに問われる。お金がなく困っている杜子春に、おじいさんはお金のありかを教える。主人公はお金を得たが!満たされず、幸せとは何なのかと葛藤する。
    人間にとって大切な物は何か、人間らしく生きていくとは何なのかと考えらさせれる良作である。

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    2025年11月18日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    6話からなる短編集で、どれも『今昔物語』や『宇治拾遺物語』をベースにしている。
    古典的な言い回しや語彙が使われているにもかかわらず、非常に引き込まれる内容で素晴らしかった。
    どの話も情景が鮮やかに浮かび上がる。
    悪や憎しみの中に芽生える愛、芸術と狂気、神仏への信仰、そして虚しさを抱えた人生など、どのテーマも強烈で、読んでいて圧倒される。
    他の作品もぜひ読んでみたいと思った。

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    2025年11月08日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    子どもから勧められて読んた。
    読んでみたら自分が大学生の時に見た黒澤明の映画『羅生門』!
    Wikiのあらすじを読んで「あーそうだったそうだった!」と感慨に耽った。

    大学生の時に非常に強く感銘を受けたので記憶に残っていた。
    1つの事実からここまで食い違った見解になるのすごい。

    左今の高市氏に対するリベラル派の人達と世論調査の支持率みたい。

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    2025年11月05日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    2025/10/31
    p.8
     それは油気のない髪をひっつめの銀杏返しに結って、横なでの痕のある皸だらけの両頬を気持の悪い程赤く火照らせた、如何にも田舎者らしい娘だった。しかも垢じみた萌黄色の毛糸の襟巻がだらりと垂れ下った膝の上には、大きな風呂敷包みがあった。そのまた包みを抱いた霜焼けの手の中には、三等の赤切符が大事そうにしっかり握られていた。私はこの小娘の下品な顔だちを好まなかった。それから彼女の服装が不潔なのもやはり不快だった。最後にその二等と三等との区別さえも弁わきまえない愚鈍な心が腹立たしかった。

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    2025年10月31日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    心情小説という感じ。善人であるべきか悪人であるべきか迷いに迷う下人。老婆の話しを聞いて免罪符を手にした下人は自らの迷いを断ち切ることになる。それにしても老婆の話しを少し聞いたくらいで簡単に考えは変わるものかと思う。

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    2025年11月02日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    【羅生門】
    救いようのない話。

    悪いのは誰なんだろう。下人か、老婆か、詐欺を働いた女か、下人を解雇した主人か、羅生門に死体を運んでくる人か、都の衰退を止められない権力か、都に住むすべての人々か、その全部か、そのいずれでもないのか。

    わかりやすさはない。後味もよろしくない。心に引っかかって、ささくれている。

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    2025年10月10日
  • 羅生門・鼻

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    感想

    芥川龍之介の本を読むのは、同じく新潮文庫の『蜘蛛の糸・杜子春』に続いて2冊目。

    こちらの方は今昔物語などの古典がもとになっている話が多くて、芥川龍之介風に古典を解釈したら、というもの。

    有名な『羅生門』『鼻』『芋粥』は、国語で習ってぼんやりと覚えていたものの、改めて読むと面白い。

    どれも童話的な雰囲気で、その中に「人間って、こんなことするよなあ」というエピソードが含められている。

    こういうところが、長く読みつがれている所以なんだろう。

    特に私は『羅生門』が好きだった。

    不気味な雰囲気、細かい描き込み、人間の我欲。

    「悪を働いた人には、何をしてもいいのか?」ということを思い

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    2025年10月05日
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    どの話も初見。古めかしい文体の上に言葉遣いが凝っているので、最初とっつきにくさはあったが、慣れると一気に引き込んでくれる手腕は相変わらずお見事。最後まで面白く読めた。
    個人的に一番気に入ったのは「戯作三昧」。里見八犬伝を読んだことがないし馬琴についても何も知らないが、気難しい主人公が甥っ子の何気ない一言に励まされて涙ぐむ場面なんて、純粋すぎてこちらも思わず泣きそうになった。また、なんとなく馬琴に芥川の創作者としての心が込められている気がして、勝手に親近感を覚えた。
    「或日の大石内蔵之介」「お富の貞操」「庭」など他の話も良かった。共通するのは、芥川の登場人物に対する眼差しが中立であること。そして

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    2025年09月30日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    目を閉じて朗読を聴いた。
    今は珍しくなった新聞や汽車、素朴な子供の描写が鮮明に浮かんできた。
    タイトルの蜜柑の場面はあまりにも美しかった。

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    2025年09月19日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

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    ある方のレビューを読んで余計に切なくなり2度読みをすると煌びやかな舞踏会の回想と青年に語っている老婦人との対照に理解した上で読むのと違った印象を受ける。そして絵が理解を助けてくれるので2度読みしても1時間もかからずに読めてしまう。芥川龍之介の作品は品があって自分は好きだなあと改めて思う。

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    2025年09月13日
  • 或阿呆の一生・侏儒の言葉

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    芥川の信念や、生き様や、死と生への向き合い方を目に焼き付けられる一冊。
    読後、私は芥川龍之介という一人の人物の、生涯の観測者になった様な気がした。

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    2025年09月11日