あらすじ
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人の事を姿形から『猿』呼ばわりする事、
猿とまで呼ばれた男と本物の猿、
猿とは日本において何なのだろう
屈折した思いが投影されるのが猿という生き物であるように感じる
鬼気迫る絵師としての業
傑作ぞろいの芥川龍之介今昔物語シリーズの中でも特に私がいいと思う作品である。極端に扇情的な文章ではないが、鬼気迫る絵師としての業を見事に描き出している。同じ芸術品を生み出すべき仕事をしている芥川龍之介自分自身と重ねているところがあるのかもしれない。
読みやすい今昔物語の一話
芥川龍之介の代表作のひとつときいたことがあっても、今回初めて読みました。
流れるようなお話の展開に引き込まれ、とってもおもしろかったです。
ダンテの神曲やいろいろな教養から書かれた作品のように感じました。
どの視点から見るか
読み終わった後に、誰の視点から読むかで物語の本質が変わってくるように思えた。
地獄屏風の表現はおどろおどろしいが、絵師と娘、猿、御殿様、それぞれの心から読み返すと切ない思いが残った。