芥川龍之介のレビュー一覧
-
購入済み
困難を乗り越えた人を快く思うのか、それとももう一度苦しんで欲しいと願うのかの二択において、私は困難を自分の力でこじ開けた人には前者を、困難を運によってこじ開けたものには後者を思う。
自分の外見にコンプレックスを抱いている人は読んでみるといいかもしれません。 -
Posted by ブクログ
考えながら読む、ということが許されなかった。それほどに話に引き込む言葉選び、描写の仕方、構成。ただただ面白く、貪るように読み進めていきました。
解説を読んではじめて考察することができました。
これは一度だけでは考察しきれない作品だと思います。それほどに、お話の一つひとつが面白すぎるので。
蜘蛛の糸はずっと小さい、それこそ小学生のころに杜子春などと一緒に読んだ記憶がありますが、大人になってから読むとまた違った見方ができて面白いですね。
解説をうけて、確かにこれを子供に読ませるのは、酷いかもしれないなぁと思いました。あまりにも現実を突きつけすぎていますよね。ここから反省をして次に生かしていると知 -
購入済み
一番思い出深い作品
芥川龍之介の作品の中では短編で子供向けの話の様だけどかなり深い話です。子供の頃読んだ時は地獄の描写が恐ろしかったのですが「蜘蛛の糸」より感覚的に好きです。
-
Posted by ブクログ
本編収録の『蜃気楼』について
話のない話
『蜃気楼』に対する直接的な評価を記す前に、少し考えてみたいことがあります。そのことが、『蜃気楼』 の魅力の片鱗を知る前提となるはずです。それは、言語の機能についてです。
当然のことではありますが、言語はあくまで表象であり、そのものではありません。「愛してる」といっても、当の「愛」なるものは言語化不可能な総体のことですから、人間は「愛する」という行為の具体例をひとつひとつ挙げることはできますが、「愛」のすべてを説明しきることができません。つまり、人間が理性とともに感性を持つ生き物であるかぎり、理性の領域に属する事柄は言語化可能であっても、感性の領 -
ドラマ&映画化作品
コンセプトがわからないという声が各所でちらほらとありますが、
BUNGO -日本文学シネマ-という題で放送されていた短期ドラマと
同シリーズで映画化された作品を集めたものです。
数年前に短期ドラマを見てそれっきりでしたが、
最近になり原作をじっくり読みたいと思い出したとき、
こういう短編集になっていると知り(紙で)購入しました。
これら全部をそれぞれに読もうとすると、
(特に短編は)ちょっと苦労するので
こんな短編集はありがたいですね。
もっと増えてほしいです。
映像の方もおすすめですので興味のある方はぜひ。 -
Posted by ブクログ
『蜘蛛の糸 杜子春・トロッコ』
「父」「酒虫」「西郷隆盛」「首が落ちた話」「蜘蛛の糸」「犬と笛」「妖婆」「魔術」「老いたる素戔嗚尊」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「三つの宝」「雛」「猿蟹合戦」「白」「桃太郎」「女仙」「孔雀」
解説-中村真一郎
「トロッコ」について。
家にたどり着いた良平の、わっと泣き出さずにはいられない気持ち。たった一人で、町まで駆けもどる時の緊張感、家々にともる灯りのほのかな温かさや人々の「どうしたね」という掛け声、寂しく緊張した場面からほのかに温かく安心できる場面への転換が素晴らしい。これほどまでに、主人公の安堵を感じることのできる小説はあまりないだろう。