芥川龍之介のレビュー一覧

  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    この作品には以下の6編が収録されている

    「偸盗」、「地獄変」、「竜」、「往生絵巻」、「藪の中」、「六の宮の姫君」

    個人的に一番印象に残ったのは「偸盗」かなー。芥川が放つ独特の世界観と物語が折り重なっているような気がした。出てくる登場人物たちはどこか歪んでいる人が多いのだけれど、時折見せる人間味も垣間見えて全員を憎むことはできない。
    最後は、兄弟の絆かそれとも愛をとるのかという選択を読者に見せつけてくれた気がして、とても感慨深かった。

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    2024年10月15日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    平安時代、とある侍の死をめぐる短編。
    死骸の発見者の木樵り、強盗を捕らえた放免、侍の妻の母親らの証言から始まるミステリ仕立てで面白かった。
    また、捕らえられた強盗、侍の妻、侍の死霊によって語られる内容も三者三様の矛盾ばかりなため、殺害事件の真相は一切の不明。
    藪の中ではほんとうには何が起こっていたのだろう?真犯人は誰なのだろう?と、謎が多くて闇深さがあり、とてもワクワクさせられるラストだった。
    挿絵もたっぷりで、セリフ一文だけの頁も結構あってめちゃ贅沢。
    芥川が地の文に書き添える『(皮肉なる微笑)(陰鬱なる興奮)(快活なる微笑)(昂然たる態度)(突然迸るごとき嘲笑)』とかが、なんか厨二っぽくて

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    2024年10月09日
  • 本所両国

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    懐かしい雰囲気

    東京下町の典型として本所両国界隈を題材に描き出された、芥川龍之介のエッセイである。大正年間に明治時代や江戸時代の名残を「懐かしい雰囲気」と表現しているところが、いつの世も変わらない解雇のセンチメンタリズムを漂わせているところが面白い。令和時代の今日、本所両国界隈を歩けば、大正年間は愚か昭和時代の名残でも「懐かしい」という評価になるのだろうな。

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    2024年10月01日
  • 仙人5

    購入済み

    大人の童話である。

    短編の名手 芥川龍之介の書いた大人の童話である。どの作品もひねり 皮肉が効いていてできの良いショートショートの味わいがある。とりわけ桃太郎は悪役と英雄の逆転に、幻想味を付け加えて出色の出来だと感じた。

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    2024年10月01日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    肉迫の筆致とドラマティックな展開による物語でどれも読者の善悪の価値観に訴えかける力を持つ芥川龍之介による短編集。

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    2024年09月25日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    ふと、昔から有名な本を読んでみようと思って最初に手に取った一冊。
    どの話もすごく綺麗。
    少年文学すごい。
    とくに杜子春と白が好きだった。

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    2024年09月17日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    私の心の上には、切ないほどはっきりと、この光景が焼きつけられた。
    横須賀線に乗った私。発車間際に乗り込んできた小娘と2人きり、列車は動き出すのだが……。

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    2024年09月01日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    ネタバレ

    やっぱり地獄変が1番印象的だ。燃え盛る地獄を描くために娘が焼死する様子を見るなんて恐ろしすぎる…!!

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    2024年08月26日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    中学、高校時代に芥川龍之介を貪るように読んだ。
    ほとんど文庫で読んだのだが、どうしても書簡集も読みたくて、全集の書簡集の巻も愛読した。

    好きな作品はいくつもあるが、あまり取り上げられることのない、「袈裟と盛遠」(1918)に非常に感銘を受けた。
    袈裟と盛遠、共に人の名前だ。
    つまり、「トリスタンとイゾルデ」(「イゾルデとトリスタン」)と言ったようなタイトルだ。
    袈裟は袈裟御前、女性の名前。
    「盛遠」は、出家する前の文覚のことだ。
    だから、袈裟は女性の名前と共に、後の盛遠の出家を象徴している。

    文覚は、伊豆に流罪となった時に同じく伊豆に流されていた源頼朝と知り合う。
    頼朝にその父義朝の髑髏を

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    2024年08月16日
  • 文豪死す

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    文豪6名の最後を飾った作品を集めたもの。同じような趣旨で、デビュー作代表作を集めた「文豪誕生」も読んで出版社の策にとても共感している。
    表装は今風というかアニメタッチな文豪が1人、芥川だろうかと想像する。
    登場する6名の文豪、初めましての方もいて、読書の門扉が少し開けた気がする。
    それでも好きになったかと言うとそこまでではないが、この点が点と合って線になっていくんだろうなと思う。
    特に芥川龍之介はこの作品でちょっと興味をもった。そして梶井基次郎は檸檬の他に機会があって良かったと思う。

    文豪死すも文豪誕生も、名前は知っているけどそこまでじゃないと言う人にはぴったり。機会があったら読んでみると良

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    2024年08月15日
  • 羅生門・鼻

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    ネタバレ

    「羅生門」
    主人公が、死人の髪を抜いている老婆を見つけた時は、自分の正義のもとに怒りを露わにしながら老婆を捕らえるが、その死人は罪人であり、こうなるのも仕方がないと老婆が説明すると、主人公は老婆の服を剥がして盗み逃げてしまう。正義の揺らぎがすごくわかりやすく描かれている作品だと思いました。
    「鼻」
    大きな鼻がコンプレックスの主人公がなんとかして鼻を小さくするも、依然として周囲から笑われる。そしてある日突然鼻がまた大きくなると主人公は安堵感を覚える。
    人にはコンプレックスが大なり小なりあり、たとえそれが解消されてもコンプレックスは尽きない。と言うことを言いたかったのかなと思いました。

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    2024年08月14日
  • 杜子春

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    ネタバレ

    お金=幸せだと思っていた主人公の杜子春が、貧乏になったことで人の薄情さを知り、仙人との出会いを通して母親の愛情を知る話。
    短い文章の中で杜子春の成長する姿が伝わってきて読んで良かったです。

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    2024年08月14日
  • 藪の中・将軍 アニメカバー版

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    短編集だが、今昔物語を題材にした作品や
    怪異趣味的な作品などバラエティーに富み、
    短い作品の中に、人間の業や性を
    巧みな文章で描いていて
    味わい深い作品ばかりだった。
    藪の中は、それぞれが自分の立場から
    証言しているが、真実は藪の中で、
    誰が一番リアリティがあるのか考えたりしたが、
    自分の都合の良いように語り、誰も
    真実は語っていない。
    個人的には、平安のプレイボーイを描いた
    好色が面白かった。


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    2024年08月08日
  • 杜子春

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    親子の情を優先

    中学校の国語の教科書に載っていたのを読んで以来、ん十年ぶりに読んでみた。素直に童話的に教訓ものとして読んでもいいが、何故 仙人になるという目的よりも親子の情を優先したのか 別の崇高な目的だったらどうなのか などと考えてしまう。

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    2024年08月07日
  • ポーの片影

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    エドガー・ポーと今は記載される作家について
    芥川がその生涯を記した短編
    ポー自身がエドガーと自身を称した事は無いとは今や知られる所である

    #タメになる #共感する

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    2024年08月01日
  • 臘梅

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    芥川の住む家の庭に植えられた蠟梅は
    芥川の実家から植え替えた株である
    芥川の家系から告げた財産は一株の蠟梅のみという話

    #切ない

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    2024年08月01日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    本屋で、ブックカバーが可愛かったので買いました。
    芥川龍之介の作品はもっと読みにくいものかとおもったけど、意外にも読みやすかった

    地獄変で、芸術家の真骨頂を垣間見た

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    2024年07月25日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    羅生門に関しては、人間の本質を突いていて面白かった。下人の勇気の方向性が変わる瞬間が印象的だ。
    鼻は終始、笑える内容だった。また、人間が他人へ抱く感情が生々しく描かれており、魅力的であった。

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    2024年07月23日
  • 文豪死す

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    「文豪たちの最期を飾った名作を読む」
    それぞれの作家の年表、代表作品ガイド、人物相関図、ゆかりの地、行きつけの店も記載されていてとても面白く読めました。

    やっぱり太宰治の『グッド・バイ』はものすごく面白いので未完なのがとても残念です。続きが読みたいです。中島敦『李陵』はほとんどが漢字で読みにくくて挫折してしまいました。
    また、泉鏡花の『縷紅新草』は、非常に文体の美しい傑作と言われているようですが、なんとなく雰囲気は掴めるものの読むのに苦労してしまいました。

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    2024年07月10日
  • 或阿呆の一生

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    芥川龍之介の遺書

    芥川龍之介の遺書 とも言える作品である。短くて才知きらめく文章の端々に、人生に対する不安.いらだち.絶望感を読み取ることができる。しかしこのような境地だからこそ、現在まで読みつがれている数々の傑作を物にできたのかもしれない。健全な精神からは傑作は生まれないのかもしれない。

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    2024年07月02日