芥川龍之介のレビュー一覧

  • 舞踏会(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚の一冊。
    ここまで読んだなかでは、最も絵と文章の相性がよかったような気がする。
    終盤、「老婦人」と呼ばれる人物が、自分より年下であることに衝撃を受けた。

    0
    2025年05月11日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鹿鳴館でおこなわれる華やかな舞踏会にやってきた十七歳の明子は、そこでフランスの海軍将校と出会い、すてきな一夜を過ごす。
    場面転じて、老夫人となった明子は、たまたま汽車で乗り合わせた小説家の青年にその思い出を話して聞かせる。
    しかし、彼女が記憶していた名前と、青年が思い当たった人物の名前とは異なっていた、ということが分かって幕はおりる。
    謎の残る結末だったけれど、夢のような一夜を前に、本名なんて、本当なんて、別に大したことではないようにも私には思えた。

    0
    2025年05月01日
  • 羅生門・鼻

    Posted by ブクログ

    羅生門を高校ぶりに読んで、授業とかテストに出た箇所を思い出した。
    後半3つは読解能力不足で楽しめなかった。

    0
    2025年04月28日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    芥川龍之介の頭の中では、どのような場面が、人物が描かれ、書かれた小説だったのだろうか。彼が生きていた時代には、実在し、舞踏会も開かれていたろうから。

    0
    2025年04月27日
  • 藪の中(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚シリーズ。
    藪の中を読むのは初めてで、こんな内容だったのか!と驚きました。真相は誰にも分からない。短い内容ですが、なんだか心に残る作目です。様々な関係者からの証言で構成された文章は、スッキリしていてすばらしいなと思いました。

    0
    2025年04月26日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     耽美とは何なのか未だ理解できていないが、収録作から思うに愛憎、背徳、情念、倒錯、フェティシズム、幻想、狂気etcが入り混じったものか。そこにタナトス≒死への衝動が加味された、名だたる文豪らによる10編。

    「桜の森の満開の下」(坂口安吾)や「瓶詰地獄」(夢野久作)は本書のコンセプトをまさに体現している作品か。作家のフェチ全開「刺青」(谷崎潤一郎)、美しくニューロティックな幻想「夢十夜」(夏目漱石)、サスペンスからの意外な結末「影」(芥川龍之介)もそこに沿ったものかと。
    "美"という点では泉鏡花の「浮舟」、折口信夫「身毒丸」なのだろうが、個人的には独特の文体含め作品世界にハ

    0
    2025年04月25日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    なかなか手を出すのを躊躇ってしまう、私にとってはハードルが高いと思ってしまう文豪たち。
    こういったテーマに沿ったアンソロジーは、手を出しやすく助かります。
    江戸川乱歩の「芋虫」と、太宰治の「駆込み訴え」が好きでした。

    0
    2025年04月15日
  • 藪の中(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    侍は胸を刺され死に、その妻は生きている、盗賊は捕縛された。これは事実ではあるが、藪の中で実際起こった出来事とは…
    全ての証言が食い違うミステリでもあり、アンチミステリでもある名作が、おくさんによるイラストで絵本のように楽しめる!
    真実は全て藪の中…

    0
    2025年04月13日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

     乙女の本棚シリーズから、芥川龍之介さんとSakizoさんのコラボ作品『舞踏会』です。Sakizoさん、初めて知ったイラストレーターさんです。ちょっと、私の大好きなマツオヒロミさんの作風に似ていますかね…でもマツオヒロミさんは“和”のテイストも強いからちょっと違うかな、Sakizoさんは“洋”のテイスト!!でも、いい感じっ゚+.(´∀`*).+゚

     このストーリーの主役は、17歳の明子…初めての鹿鳴館での舞踏会、フランスの海軍将校にダンスを申し込まれ、高まる胸を抑え切れないほどの想いを経験します。32年後、明子はその時の淡い想い出を語るというもの…。

     大事にしたい想い出って、何年経とうと

    0
    2025年04月11日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

    Posted by ブクログ

    大学時代、文学といふものを改めてやつてみようと思ひたち、試みに手にした一冊。表紙は2017年のプレミアムカバー。多分カバーに惹かれて買ってる。

    『魔術』と『杜子春』とはほぼ同じプロットっぽいな。たまたまではあるが『無双OROCHI』を最近やっていてまさか左慈がここで出てくるとは思わなかった。どこで繋がるか本当にわからないもの。

    『トロッコ』のようなトラウマは覚えがある。幼い頃、家族で温泉旅行した時のこと。旅館から出発する家族の車に置いていかれるところだったことがある。あの時の恐怖は度々フラッシュバックする。

    なんかでも飛び抜けて面白いわけじゃないんだよなと思ってしまう。こういうもんかと思

    0
    2025年03月24日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

    Posted by ブクログ

    大学時代、文学といふものを改めてやつてみようと思ひたち、試みに手にした一冊。

    あれから時は過ぎ、「なんで買ったんだっけ?」と思うくらいには思い入れがなかったものの、折角買ったんだし試みに読んでみるかと思い立った。

    記憶の中にある『地獄変』は、アニメだった。良秀があんなに嫌われ者で蔑まされている印象なのはちょっと違ったが。『地獄変』という物語を一言で現すならば、まさしく「業」だろう。倫理観と芸術は相容れない。いや、相容れない方が面白い。

    あとは『奉教人の死』はなかなかに良い。

    0
    2025年03月24日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ピエール・ロティ?知らんわ!( ゚д゚ )クワッ!!

    はい、41おネェでございますよ
    そして、Sakizoさん初めまして
    まさにこの作品を描くために選ばれたような人なんだが…

    舞踏会ですよ
    天下一武違うわ!

    うーん、なんていうかな〜
    とっても美しいイラストなんだが、わいが乙女の本棚に求めるのは、この場面を忠実にかつ美麗に再現しましたよ!じゃなくてさ

    そういう解釈もあるのか!とか
    うわーなんかよく分かんないけどそんな感じやなーとか
    なんていうかこっちにも想像する余地を残しといてくれるやーつなのよね

    じゃないと「読まずにレビュー」も出来ないし(そこか!)

    0
    2025年03月03日
  • 犬と笛

    購入済み

    素直で簡単な作品

    芥川龍之介の今昔物語モノは「羅生門」「藪の中」などの傑作揃いであるが、この作品は童話という前提なのだろうか、随分と素直で簡単な作品となっている。たとえ童話といえどももう一捻りほしいところである。

    0
    2025年03月02日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ついに手を出してしまった乙女の本棚シリーズ
    イラストはとてもきれいでした。
    ただ、文章が古臭くて読みにくく、肝心の内容がいまいち分からずでした。

    0
    2025年02月10日
  • 歯車 他二篇

    Posted by ブクログ

    なんか或阿呆の一生はTwitterだし歯車はnoteだなあと思った。死に、とくに自死に取り憑かれたとき、人はみんななにかを書き残したくなるのかな。

    0
    2025年01月25日
  • 藪の中(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    どのページの絵も素晴らしいのだけれど、『藪の中』の「多数視点」という技法がいまいち相性が良くないのか、絵が文章に勝ってしまっているのか、この物語の持っている「現実世界の不確実性」みたいなものがどうにも伝わりづらかった。私の読み取り能力不足だとは思う。内容忘れていたので、ネットで原作の解説を見つけて「どういう事になっているのか」は理解した。

    0
    2025年01月13日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

    Posted by ブクログ

    しきみさんのイラストは、シンプルだけど可愛くて、怪しさもあり、どこか不安も感じる。しきみさんのイラストを見ながら古典文学が読める「乙女の本棚」シリーズは贅沢でとても良い企画だと思います(もちろん他の方がイラストの本も素晴らしいです)。

    0
    2025年01月13日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

    Posted by ブクログ

    トルストイの晩年の民話風小話は素朴なキリスト教民間信仰がベース、芥川はニヒリスト。『杜子春』「親子の情愛も抹殺するような共産主義的人間に人生の価値はない」とか「他人を蹴落とし犠牲にすることばかり考えているから地獄なのだ」『蜘蛛の糸』といった教訓話は浅薄に感じる。『仙人』医者が田舎者を仙人になれると二十年こき使って、挙げ句に高い松に登らせて「右手を離せ/次に左も」と指図すると雲が湧いて仙人になってしまった。師匠が理不尽な無茶いう奇人でも弟子が大成するのはよくあること。
    『アグニの神』日米戦争を必然とし神託で開戦の時機を探る場面がある。
     娘にこの本をくれた創価学会の姉さんは何を伝えたかったのだろ

    0
    2025年07月19日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

    Posted by ブクログ

    オモコロのみくのしんさんの本を読むにあたり、収録されている「杜子春」を未読だったため先に読んでからみくのしんさんと並走したいと思い購入。

    蜘蛛の糸は既読でしたが、最後のセクションがとてもいいなと思いました。

    0
    2025年01月03日
  • 藪の中(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    推理モノではなく、チグハグな証言、本人たちの保身と悔悟の入り混じった心情、それらにもんやりとした読後感を持つのが、この作品の魅力…かな?このもんやり感は唯一無二。
    元ネタの古典も読んだが、あちらは「旦那が情けない…」というしょーもない?テーマだったので、それをこの何ともいえぬもんやりな事件に仕立て上げたのは凄い。
    おく氏の漫画チックながら鬼気迫る、鈍色な色彩のイラストは本作にめちゃくちゃ合っている!

    0
    2024年12月23日