芥川龍之介のレビュー一覧

  • BUNGO 文豪短篇傑作選

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    名作と言われる作品はやっぱり名作!

    昔は感じなかった面白さや奥深さを今は感じるのは、私が歳を重ねた証拠なのかも。
    今の恋愛作品にはない面白さ!

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    2012年10月26日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    藪の中が読みたくて購入。

    発見が多かった。
    地獄変が、こんな話だったとは。いやはや、記憶は本当にあてにならない。
    国語の教科書で読んだ記憶では、自宅が燃えてる様子を描いていた程度だった。
    猿のサイドストーリまであったなんて。
    娘の胸の内は闇のまま。

    藪の中は想像力を掻き立てる。
    当事者達(!)フルキャストで登場。おしげない。豪華。
    独白だからできること。
    この話の真相をどう推察するかで人となりがわかる鏡。

    好色のオチが衝撃的。完全故に人が死ぬ。

    全編時代がかっている。
    妙に星新一を思い出す。

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    2012年09月22日
  • 【語注付】地獄変

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    ネタバレ

    表紙の絵が怖い。いつ以来でしょう、芥川龍之介作品を読んだのは。
    短編ばかりですが、印象に残るよね。羅生門とかもっと長かったようにおもっていた。短いが物足りなさを感じることもなく。タイトルにもなっている地獄変も話は恐ろしいが文体が綺麗で。

    「秋」がいいな。空虚な感じがして。

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    2012年09月15日
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    保吉は咄嗟に女の目の逡巡する容子を想像した。それから夜目にも女の顔の赤くなる容子を想像した。しかし女は澄ましてゐる。目も静かに微笑んでゐれば、顔も嬌羞などは浮かべてゐない。のみならず意外な一瞬間の後、揺り上げた赤子へ目を落とすと、人前も羞ぢずに繰り返した。
    「あばばばばばば、ばあ!」
    保吉は女を後ろにしながら、我知らずにやにや笑ひ出した。女はもう「あの女」ではない。度胸の好い母の一人である。一たび子の為になつたが最後、古来如何なる悪事をも犯した、恐ろしい「母」の一人である。(p.17)

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    2020年07月15日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『侏儒の言葉』
    かっこいい言葉、というのがこの本にはたくさん詰まっていた。
    さらり、とした言葉たちなのに、なぜか心に響く。しびれる!しかも、しびれる言葉が1つではなく、いくつもいくつもある。
    『西方の人』
    高校時代にキリスト教の勉強をしておいてよかった。そう思うのはキリスト教をテーマにした作品を読んだとき。西方の人は今までに読んだことがない感じのキリスト教を扱った作品だと思った。

    じっくり読んだから、さほど厚くはない本だけど読むのにだいぶ時間がかかった。たくさんある注釈を読むのも、また楽しかった。

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    2012年06月25日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    芥川龍之介の、キリシタンの話をまとめた本。基本的には信心深い方が出てくるのですが、それ故の大きな葛藤や苦難、献身、棄教など、とてもスケールの大きな話が詰まっています。悪魔なども出てきてファンタジックな所も。実際の資料半分創作半分などを、わざと古語体にして実話の様にしたり、資料を混ぜ込んできたり、構成も凄く巧みだなぁと感心するばかり。物語調の物も多いので、日本、正義、誠実さ、など、幅広い事に関する寓話もとても深みがあった

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    2012年05月08日
  • 舞踏会・蜜柑

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    五感に語りかけてくる。話の筋はなんてことないのに、心に残る清々しさと、蜜柑の残り香に惹かれて、何度でも読み返してしまう。

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    2012年04月24日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    シュールレアリスム、大正期、新思潮。
    シュールとは、辞書的な意味では「超現実」ということ。簡単な例で言っちゃえば「お茶漬けを食べるメイドさん(ハヤテのごとく参照」みたいな。この短編集ではその感覚と同じ筋の感覚を味わえた。全部面白いです。

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    2012年04月26日
  • くもの糸・杜子春 (新装版) 芥川龍之介短編集

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    「鼻」を読んでみたくて
    手に取ってみたんだけど
    「トロッコ」が特によかった。
    全体的に教訓的な物語が多くて
    もっと子供の頃に読むべき作品だったなあと
    ちょっと後悔。。。
    でも、芥川はけっこう好きな作家になるかも。
    他の作品も読んでみたい。

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    2012年02月23日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    全体的に平安時代舞台にしているので小難しい言葉・表現が多かった。

    「羅生門」
    悪(窃盗/殺人)を正当化するわけではないが、誰にでも悪はあって、生き抜く上で多少の悪は必要なんだというように読み取れた。

    「鼻」
    人からバカにされるほどのコンプレックスも、いざ改善されてしまうと寂しい気持ちになる。

    「芋粥」
    本当に欲しい物があっても、いざそれを目の前にすると気が引ける。その気持ちはよくわかる。

    「偸盗」
    全体的には羅生門と同じ。違う点は、血を分けた兄弟は何者にも代え難い存在であること。
    ⇒この作品は、芥川竜之介が気に入らず、全面改修を計画したらしい。なんとなく、わかる気がする。

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    2012年02月08日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    義務教育課程の国語の教科書にも載るような作品だけあって、ソツがない。
    他の芥川作品を読む手始めにちょうどよいと思う。

    「羅生門」は、黒澤明の映画『羅生門』の原作ではないと知ったのはこれがきっかけだった。「藪の中」が、映画の原作。こちらもすばらしい作品。

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    2012年01月07日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    表題外の収録作について。
    「袈裟と盛遠」は個人的に感じ入るものあり。
    二人が複雑な葛藤を経てどうしようもなく堕ちてしまわざるをえない様が、(私には)他の作品と少し違った読後感を持った。

    邪宗門が完結していないのが、それもここから盛り上がるであろう部分で終わっているのが本当に残念でならない。
    芥川は後書きで、未定稿を上梓する理由の一つとして「作者の貧」を上げている。それ自体は残念だが、世に出てくれて、また途中までだが読めてよかったと思う、「読ませる」作品である。
    また、本作品は芥川にしては長編に思う。

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    2012年01月07日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    *青空文庫
    「地獄変」
    字面を追うだけだった高校生くらいの頃に一度読んだことがある。

    あらためて読むと、オチは最初からみえみえなのだが救いのなさがエグい。しかし、クライマックスの情景の美しさである程度相殺されてる。
    人の残酷な感情というのは自らを追い詰めるが、「美」と共存することで精神の均衡を保っているのかもしれない。

    あと、前に読んだ時よりスラスラよめた。どんだけ読めなかったのかと…


    「藪の中」
    主観の違いでまったく話が違っているが、それぞれ嘘のつもりで言っているわけだはないので推理小説とはまた違う味わいがある。

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    2011年12月27日
  • 【語注付】地獄変

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    地獄変はおもしろかった!!つくり方も落としどころも見事に納得のいく?作品で、無駄なく、さすが名作と思えました。

    しかし他の収録作品は、まだまだ自分がきちんと読み込めていないのか、正直あまりひっかからなかった。「大川の水」だけは読んでて、なにを感じればいいのかが全然わからない。
    「羅生門」「蜘蛛の糸」「トロッコ」あたりはちょっと好きです。
    自分がまだまだ甘いのかもしれないけど、パラパラ読み進めてしまうだけでした。いずれまた読んでみたほうがいいのかな。

    「大川の水」「羅生門」「鼻」「芋粥」「地獄変」「蜘蛛の糸」「奉教人の死」「蜜柑」「舞踏会」「秋」「藪の中」「トロッコ」

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    2011年11月11日
  • 河童 他二篇

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    『河童』
    河童の国の話を通して人間の社会や風俗を風刺している。単なる寓話のような比喩物語ではなく独自の世界観を持ったユーモアあふれる作品になっている。

    『蜃気楼』
    蜃気楼を見に行く話。幻想的だか妙なリアリティがある物語で、まさに蜃気楼のような印象。

    『三つの窓』
    鼠、三人、一級戦闘艦×× の三部構成。芥川龍之介が自殺前の最後に書いた作品だけあって、不安や公開・あきらめと言った感情が、様々なものに投影されて漠然と表れている。

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    2011年10月25日
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    或る日の大石内蔵助、戯作三昧、開化の殺人、枯野抄、開化の良人、舞踏会、秋、庭、お富の貞操、雛、あばばばば、一塊の土、年末の一日を収録。
    個人的には「庭」が好み。

    如何にも高校の国語で扱われそうな雰囲気を感じたが、今回は国語の授業のような精密な分析無しにサラッと読み通してみた。
    こういう作品は、解釈の仕方が色々ありそうで楽しい半面、解釈するのを面倒に感じることがある。
    時間があるときにゆっくり味わって読みたい。

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    2011年10月11日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    「切支丹もの」短編集

    「煙草と悪魔」
    神と悪魔がワンセットで日本に来る話
    おかげで人生の悩みが増えました

    「さまよえる猶太人」
    イエスの呪いをある種の特権としてむしろ誇らしげに語る男
    しかし彼が最後の審判で天国の門をくぐれるという保証はない

    「奉教人の死」
    人間はおろかでみにくい存在だが
    神の使いはそんな人間のために身を投げ出すという話

    「るしへる」
    神に仕えるのがバカバカしくなってしまった人の話
    ある意味「奉教人の死」と相対する内容

    「神々の微笑」
    ぬかみそのような日本文化

    「報恩記」
    善意の交換がなぜか憎しみを生む

    「おぎん」
    無知は罪か

    「糸女覚え書」
    細川ガラシャについ

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    2016年03月15日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    キリスト教を主題とした短編数編。キリスト教伝来時の日本人と宣教師の姿、キリスト教の本質、日本人の宗教観がそこに垣間見える。芥川氏独特の悪魔の定義が面白い。悪魔なのに人間味があるというか・・・。
    「悪魔が日本にタバコをもたらした」という説を小説風に仕立てた短編や、悪魔の言い分を書き上げた短編など非常に読み応えがある。明治、大正という時代背景を考えると、芥川氏こそが近代文学の萌芽であると言えるだろう。

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    2011年06月13日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    人生マッチ棒話が有名。金言を持ち出す分、ある阿呆より説教くささで評価下がるが、考えとしては楽しい「侏儒の言葉」。「西方の人」では、キリストのデリカシーのなさなどを取り上げ、太宰よりもキリスト教でリラックスして遊んでいる。衰弱になるくらい、繊細な人ゆえ、ネーミングセンス極めてる。

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    2011年05月12日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    芥川龍之介。先に読んだ『歯車』の中にあった「僕はナポレオンを見つめたまま。僕自身の作品を考え出した。するとまず記憶に浮かんだのは『侏儒の言葉』の中のアフォリズムだった。(殊に『人生は地獄よりも地獄的である』という言葉だった)‥」この一文をきっかけにチョイス。

    芥川が対象(外なる世界)を内なる世界に取り込むために綴るコトバの数々は、広がりと奥行きを芥川の世界に与え、なにより身近に彼を感じさせてくれるが、同時に芥川の抱える根源的な問題を直視することになる。(咀嚼)消化吸収し同化するかのように計らわられる外界との調和は自己との交渉ともいえる。この作業が辛うじて芥川の正気を保ってた時に行われていたと

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    2011年04月04日