芥川龍之介のレビュー一覧
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全8編の短編集。去年、新潮文庫の豆本のガチャガチャを引いたときに出てきた本。ずっと積んでたのをようやく読んだ。
テーマは分かりやすいが、オチがふわ〜っとした感じの話が多い印象だった。
本書の中で一番長い話は「邪宗門」。面白かったけれど急に異能力バトルが始まったと思ったら未完……! 解説によれば「新聞連載で風呂敷を広げすぎて畳めなくなったのだろう(要約)」とのこと。芥川龍之介でもそういうことがあるなら、私もそういうことがあってもいいか……と、謎の勇気をもらったりもした。
個人的には最後の「俊寛」が明るくていい話だなと思った(元ネタを知らないでそう感じることに若干引け目はあるが)。同じ題材を取っ -
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河童の国に迷い込んだ主人公が、
河童の世界を語りながら、
人間社会を風刺しているのかと
思って読んでいたが、読むにつれ、
芥川が、晩年、精神が病んでいく中で、
世に発表する小説として
河童の世界に託し、
寓意的に描かねば、自分の考えを
吐き出せなかったのだろうと思った。
河童の世界では、
産まれてくる子供が、自分の意思で
産まれたくないと言えば中絶される。
胎児の意思が尊重されるお産に、
芥川の発狂した母親の存在の影響を思う。
他にも芥川の心象が書かれているのだが、
芸術、政治、経済、資本、無神論など。
大正末期、若しくは昭和初めの作品だが、
現在、私達が抱えている
社会問題に通じる内容で考 -
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芥川龍之介文学忌、龍之介忌
芥川龍之介が 若い頃、生徒の為に翻訳した一編
魔術師の厳しい過酷な修行
それを支える若い少年
少年は献身的に仕えるが 魔術に伴われる現象を恐れている
魔術師は少年に金貨を残しており
生命の秘密を見出した際には
彼の人生を歩むことを希望する
魔術師は永遠の命を求めて古の神々のごとくになろうとしていた
魔術師がその命の終わりの朝、春の心臓が動き出していた
絵はホノジロトヲジ
作品の幻想的な雰囲気をよく描いている
ラストの慈しみ憐れむような真摯な少年の言葉は今の社会にも当てはまるのかなと思う
御心次第で、御行状や御一生の中にも見当たったものを
ケルト神話が大元のようで -
Posted by ブクログ
春休み〜今月のはじめにかけて、授業で扱ってきた。全体的に、文体を通して芥川は「知識人と庶民」とか「男性と女性」みたいに、二項対立を第二の主題?のように暗示している気がした。もちろん物語の文脈から内容に即した形での主題はあるけれど、使われている語彙の端々から、「それちょっと軽蔑してない?」とか「この書き方はカッコつけてるなぁ」と感じる部分が多々あったから、裏の主題も絶対あるはず、、まあ主観的で客観性に欠けるけど何度も読んでて気づいたこと。
想像だけど、当時高等教育を受けていた芥川自身が、自分の知識量の豊富さを鼻にかけていた節があったのだと思うと、彼も誰かに認められたかったのかなぁと思う。その点で -
購入済み
エキゾチックな雰囲気
有名な杜子春と同じように芥川龍之介が書いた子供向けの作品である。日米戦の頃を舞台にしたのだな ということがわかる。エキゾチックな雰囲気に推理小説のような謎解き要素も加えてなかなかに楽しめる作品ではある。ただ芥川龍之介ならでは という部分は読み取れなかった。
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購入済み
宗教 信仰とは
宗教 信仰というものの功罪を描いた作品である。ヒロインの気持ちのみを考えれば、宗教というものは心の平安と安寧をもたらしている。しかしもっと別の視点で見ればその安寧は、病気を移された他者の犠牲の上に成り立っているのだろうし、彼女の上にも病気の再発という形で現れてくるだろう。いずれにしても作家の筆は結構冴えている。