芥川龍之介のレビュー一覧

  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    表題作『河童』が面白かった。
    人間社会への風刺が痛快だ。

    久しぶりに文豪に位置付けされている作品を読んだが、ハウツー本ばかり読んでいたせいか、読むのに難儀した。
    古典は咀嚼するのに苦労するが、噛むほどに味わいが出て来る料理のような感覚だった。
    この夏は積読になっている太宰作品を読みたい。

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    2025年07月24日
  • 羅生門・鼻

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    【2025年84冊目】
    下人と老婆の一幕を描いた「羅生門」、鼻の大きさに悩む和尚の「鼻」、芋粥を欲するあまり忌避することになる「芋粥」、御仏に従って財を手に入れた女「運」、愛と肉欲に悩む「袈裟と盛遠」、未完の異作「邪宗門」、恋焦がれた女を諦めるために奇行に走る「好色」、島流しにあった男が語る真実「俊寛」――表題作を含めた8作の短編集。

    羅生門を読みたくて手に取りました。何度読んでも好きすぎる。文体も比較的読みやすい作品だと思います。鼻は以前読んだことがあったのですが、忘れてたので新鮮に楽しめました。邪宗門は長い割にイマイチ物語の輪郭を捉えきれないままに終わっちゃいました。好色がある意味一番怖

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    2025年07月21日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    ネタバレ

    ■江戸川乱歩「鏡地獄」
    既読を再読。

    ■谷崎潤一郎「人魚の嘆き」
    未読のまま。
    水島爾保布の挿画ありの中公文庫で読みたいので。

    ■小栗虫太郎「方子と末起」 ★
    初読。まさことまき。
    百合、スール、手紙のやり取りという少女小説、にして不思議の国のアリスモチーフ。
    推理小説<恋愛小説。

    ■泉鏡花「妙の宮」 ★
    初読。
    たった4ページだが、なんでこんな風景を思い描いたのだろう? と。

    ■木下杢太郎「少年の死」
    高原英理・編「少年愛文学選」で既読。

    ■坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」
    初読だが、混乱をそのまんま文章にした風情で、よくわからなかった。
    Misanthrope はフランス

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    2025年07月08日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    総題の漢字よし。
    収集箱じゃつまらない、蒐集函なのだ。
    カバーイラストも素敵。
    新潮文庫nexというレーベルで、ヤングアダルトにこの作品たちを差し出した編集部、GJ!

    ■坂口安吾 桜の森の満開の下
    既読を再読。

    ■芥川龍之介 影 ★
    初読。
    芥川といいえばドッペルゲンガーなのでそういうことかと中盤で思わせておいて、ラストなんと映画だった? 夢だった? というオチ!
    しかもそれすら真実かどうか不明な放り出し方。凄い。
    しかし、「歯車」でも感じたことだが、狂気に飲み込まれそうな感覚を、それでも作品化「しちゃえる」ことが、逆に悲劇だったのかもしれないと考えたりもした。

    ■江戸川乱歩 芋虫
    既読

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    2025年06月24日
  • 【語注付】地獄変

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    芋粥
    子供の頃のことだけど、欲しい物が手にはいったあとの喜びは意外に早くフェイドアウトしていった。今は、仕事をやめたら好きなミュージカル、いつでも見にいけると思うけど、いざ、そうなったら行きたい気持ちは今ほどではない気がする。芋粥を恋い焦がれていた時を懐かしむ五位。彼は何かを手に入れることも幸せだか手にい入らない時の中にも良さがあることを知った。
    成長していると思う。

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    2025年06月22日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    ダラダラと一年近くにわたって読んでいた本。
    この数年では最も時間がかかった本かもしれない。

    内容は広義で子供向けの短編が17本もあり、細切れで読むには向いていたが、なぜか 妖婆 が私には手強くて、そこで数ヶ月止まってしまっていた。

    単純明快でキレのいい文に洒脱さとアイロニー。
    多くの短編は、芥川のいいところがバンバンと感じられて楽しかった。

    猿蟹合戦は最後の一文を見て、ああ、これ昔読んだなあと雷に打たれたようにハッとした。
    昔読んだのは 舞踏会 が入っていた気がするが。

    昔から好きなのは、トロッコ、杜子春、魔術。
    この辺は本当にうまいなあと、今回もしみじみと思った。
    今回おそらくはじめ

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    2025年08月28日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    泉鏡花の時にも思ったのだが、やはり注か解説がほしいところ。ルビももう少しほしい。読むのにけっこうストレスがかかる。
    だいたいの話はわかったと思うのだけど、答え合わせというか、ヒントというか、なんかちょっとよくわかっている人の話を聞いてみたいんだよね。

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    2025年06月15日
  • 羅生門・鼻

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     自分が自分でいることを、世間が許してくれない。
     自分と同じコンプレックスを持つ人を探して安心しようとするなんて、自分が嫌ってる人間の価値観と同じ目線で他人を見てるってことなのにね。

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    2025年06月14日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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     初めて触れた、芥川作品。羅生門は高校生の時に授業で触れて以来の読書でした。大人になった今、羅生門に登場する老婆、下人それぞれの動向を見ていると、各々の事情があったのだなぁと改めて思い出されました。女の死体から髪の毛を引き抜く行為、その老婆の衣服を剥ぎ取る行為。それぞれがお互いの「正義」(と言っていいのか分かりませんが)を主張してしまう場面は現代の生活においても度々みられているなぁとしみじみ思いました。他の作品は、芥川節が炸裂しており、私の様な頭では少々理解に苦しむ様な作品ばかりでした。もっと芥川に触れることで作品の世界の美しさを感じられるように精進したいと思います。

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    2025年06月11日
  • 羅生門・鼻

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    ネタバレ

    教養がもう少しあれば理解できたかも。
    注解がなければもっと分からなかったかも。
    正直、「羅生門」と「鼻」はだから?って感じでた。
    「芋粥」はいや、食べれるんだから嬉しくない?と思ったんですが、よくよく考えると芋粥くれるって言った人馬鹿にしてるのか?と思いました。このあたりも文章ちゃんと理解できてないから心情が伝わってこないんだなと思いました。
    「邪宗門」はあっちこっち話飛ぶな、摩利信乃法師腹立つなと思ってやっと若様懲らしめてくれるのかと思った未完って…。解説読んでずっこけました。
    「好色」はお昼休憩に読んではいけない。
    唯一、「俊寛」だけは面白かったです。多分すでに知ってた話だったからかなと、

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    2025年06月05日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    芥川の名作。これは乙女でなくても大丈夫。いや、乙女の本棚シリーズなのにこれでいいのかと心配になる場面もある。でも、乙女の気持ちなんて「藪の中」なわけであるから、これでいいのか。

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    2025年05月13日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

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    乙女の本棚の一冊。
    ここまで読んだなかでは、最も絵と文章の相性がよかったような気がする。
    終盤、「老婦人」と呼ばれる人物が、自分より年下であることに衝撃を受けた。

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    2025年05月11日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    鹿鳴館でおこなわれる華やかな舞踏会にやってきた十七歳の明子は、そこでフランスの海軍将校と出会い、すてきな一夜を過ごす。
    場面転じて、老夫人となった明子は、たまたま汽車で乗り合わせた小説家の青年にその思い出を話して聞かせる。
    しかし、彼女が記憶していた名前と、青年が思い当たった人物の名前とは異なっていた、ということが分かって幕はおりる。
    謎の残る結末だったけれど、夢のような一夜を前に、本名なんて、本当なんて、別に大したことではないようにも私には思えた。

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    2025年05月01日
  • 羅生門・鼻

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    羅生門を高校ぶりに読んで、授業とかテストに出た箇所を思い出した。
    後半3つは読解能力不足で楽しめなかった。

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    2025年04月28日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

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    芥川龍之介の頭の中では、どのような場面が、人物が描かれ、書かれた小説だったのだろうか。彼が生きていた時代には、実在し、舞踏会も開かれていたろうから。

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    2025年04月27日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    藪の中を読むのは初めてで、こんな内容だったのか!と驚きました。真相は誰にも分からない。短い内容ですが、なんだか心に残る作目です。様々な関係者からの証言で構成された文章は、スッキリしていてすばらしいなと思いました。

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    2025年04月26日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     耽美とは何なのか未だ理解できていないが、収録作から思うに愛憎、背徳、情念、倒錯、フェティシズム、幻想、狂気etcが入り混じったものか。そこにタナトス≒死への衝動が加味された、名だたる文豪らによる10編。

    「桜の森の満開の下」(坂口安吾)や「瓶詰地獄」(夢野久作)は本書のコンセプトをまさに体現している作品か。作家のフェチ全開「刺青」(谷崎潤一郎)、美しくニューロティックな幻想「夢十夜」(夏目漱石)、サスペンスからの意外な結末「影」(芥川龍之介)もそこに沿ったものかと。
    "美"という点では泉鏡花の「浮舟」、折口信夫「身毒丸」なのだろうが、個人的には独特の文体含め作品世界にハ

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    2025年04月25日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    なかなか手を出すのを躊躇ってしまう、私にとってはハードルが高いと思ってしまう文豪たち。
    こういったテーマに沿ったアンソロジーは、手を出しやすく助かります。
    江戸川乱歩の「芋虫」と、太宰治の「駆込み訴え」が好きでした。

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    2025年04月15日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    侍は胸を刺され死に、その妻は生きている、盗賊は捕縛された。これは事実ではあるが、藪の中で実際起こった出来事とは…
    全ての証言が食い違うミステリでもあり、アンチミステリでもある名作が、おくさんによるイラストで絵本のように楽しめる!
    真実は全て藪の中…

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    2025年04月13日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、芥川龍之介さんとSakizoさんのコラボ作品『舞踏会』です。Sakizoさん、初めて知ったイラストレーターさんです。ちょっと、私の大好きなマツオヒロミさんの作風に似ていますかね…でもマツオヒロミさんは“和”のテイストも強いからちょっと違うかな、Sakizoさんは“洋”のテイスト!!でも、いい感じっ゚+.(´∀`*).+゚

     このストーリーの主役は、17歳の明子…初めての鹿鳴館での舞踏会、フランスの海軍将校にダンスを申し込まれ、高まる胸を抑え切れないほどの想いを経験します。32年後、明子はその時の淡い想い出を語るというもの…。

     大事にしたい想い出って、何年経とうと

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    2025年04月11日